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画像1:Hieronymus Bosch 1450-1516
『Ecce Homo』1490
『イエス巡礼』遠藤周作著より以下引用。
「汝等は我が誰を釈さん事を欲するか、バラバかキリストと云えるイエズゝか」
と群集に問うた。バラバは反ローマ一揆を起こしたためにローマ軍によって獄に投ぜられた政治犯である。
「バラバを・・・・・・」
と群集は叫んだ。イエスはこの時、あれほど熱狂的に自分を迎えた民衆からまったく見捨てられたのである。
衆議院の議員たちも叫んだ。
「汝若此人を免さばセザル(皇帝)の忠友に非ず」
ピラトは仕方なく言った。
「然らばキリストと云えるイエズゝを我如何に処分せんか」
「十字架に釘けよ」
ここに選んだボッスの絵の特異な表現力は、この間の事情をあますことなく我々に伝えてくれている。
十字架刑は単なる刑罰以上の意味合いを指摘している。
宗教的異端者に与える処罰は石投ちの刑。
十字架刑は政治犯としての処刑だった。
氏は次の章でも政治犯としての刑に触れてる。
さて、同じ主題の作品を紹介したい。
画像2:CARAVAGGIO 1571-1610
『Ecce Homo』 1606
群衆がいないと奴隷市場みたいに感じる。
画像3:CIGOLI 1559-1613
『Ecce Homo』 1607
やっぱ、予備知識が無ければ、競に掛けられた奴隷に感じます。
氏の言うとおりボッスの絵が臨場感に溢れてる。
他の画家の『この人を見よ』はイケメンに描かれてて紹介する気が失せました。
やけに御耽美で悲壮感ある表情だから。。。
追加。 10/23
画像4:Quentin Massys 1465-1530
『Pilatus zeigt Christus dem Volk』1515
クェンティン・マセイスが人間の醜さを描いてる。
さすがゴリラのような貴婦人の肖像を描いた方だなぁ。。。
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