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GWは単なる週末でした。

創世記の絵画

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ヨセフ(4)

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飢饉は故郷カナンの土地にも及んで、
ヨセフの兄弟は食料の買い付けにエジプトにやって来る。
昔〜、ヨセフを売り払った兄弟達はエジプトの宰相がヨセフだとは知りません。
さぁ、ヨセフの心情は如何に?

 ヤコブは、エジプトに穀物があると知って、息子たちに、
 「どうしてお前たちは顔を見合わせてばかりいるのだ」と言い、更に、
 「聞くところでは、エジプトには穀物があるというではないか。
 エジプトへ下って行って穀物を買ってきなさい。
 そうすれば、我々は死なずに生き延びることができるではないか」
 と言った。
 ヤコブの命令でエジプトにやってきたヨセフの兄弟。
 同腹の弟がいないので、ヨセフは言いがかりを付けて兄弟達を投獄。
 獄中で兄弟達は、、、
 彼らは同意して、互いに言った。
 「ああ、我々は弟のことで罰を受けているのだ。
 弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。
 それで、この苦しみが我々にふりかかった。」
 すると、ルベンが答えた。
 「あのときわたしは、『あの子に悪いことをするな』と言ったではないか。
 お前たちは耳を貸そうともしなかった。だから、あの子の血の報いを受けるのだ。」
 彼らはヨセフが聞いているのを知らなかった。
 ヨセフは彼らから遠ざかって泣いた。
 
食料を持たせ帰郷を許すのですが、同腹の弟に会いたいがために条件をつけます。
そして、再度、全員でやってきた兄弟達をもてなします。

 執事は一同をヨセフの屋敷に入れ、水を与えて足を洗わせ、ろばにも餌を与えた。
 彼らは贈り物を調えて、昼にヨセフが帰宅するのを待った。
 一緒に食事をすることになっていると聞いたからである。
 ヨセフが帰宅すると、一同は屋敷に持って来た贈り物を差し出して、
 地にひれ伏してヨセフを拝した。
 ヨセフは一同の安否を尋ねた後、言った。
 「前に話していた、年をとった父上は元気か。まだ生きておられるか。」
 「あなたさまの僕である父は元気で、まだ生きております」
 と彼らは答え、ひざまずいて、ヨセフを拝した。
 ヨセフは同じ母から生まれた弟ベニヤミンをじっと見つめて、
 「前に話していた末の弟はこれか」と尋ね、
 「わたしの子よ。神の恵みがお前にあるように」と言うと、
 ヨセフは急いで席を外した。
 弟懐かしさに、胸が熱くなり、涙がこぼれそうになったからである。
 ヨセフは奥の部屋に入ると泣いた。
 やがて、顔を洗って出て来ると、ヨセフは平静を装い、
 「さあ、食事を出しなさい」と言いつけた。
 食事は、ヨセフにはヨセフの、兄弟たちには兄弟たちの、
 相伴するエジプト人にはエジプト人のものと、別々に用意された。
 当時、エジプト人は、ヘブライ人と共に食事をすることはできなかったからである。
 それはエジプト人のいとうことであった。
 兄弟たちは、いちばん上の兄から末の弟まで、
 ヨセフに向かって年齢順に座らされたので、驚いて互いに顔を見合わせた。
 そして、料理がヨセフの前からみんなのところへ配られたが、
 ベニヤミンの分はほかのだれの分より五倍も多かった。
 一同はぶどう酒を飲み、ヨセフと共に酒宴を楽しんだ。
 
帰り際に同腹の弟ベニヤミンを引きとめるために、
また言いがかりをつけます。

 ヨセフは、そばで仕えている者の前で、もはや平静を装っていることができなくなり、
 「みんな、ここから出て行ってくれ」と叫んだ。
 だれもそばにいなくなってから、ヨセフは兄弟たちに自分の身を明かした。

画像1:Cornelius, Peter von  1783-1867 『Joseph Recognized by his Brothers』
兄弟に名乗るヨセフ。自分が兄弟たちに売られたヨセフだと自白。

 ヨセフは、声をあげて泣いたので、エジプト人はそれを聞き、
 ファラオの宮廷にも伝わった。
 ヨセフは、兄弟たちに言った。
 「わたしはヨセフです。お父さんはまだ生きておられますか。」
 兄弟たちはヨセフの前で驚きのあまり、答えることができなかった。
 ヨセフは兄弟たちに言った。
 「どうか、もっと近寄ってください。」
 兄弟たちがそばへ近づくと、ヨセフはまた言った。
 「わたしはあなたたちがエジプトへ売った弟のヨセフです。
 しかし、今は、わたしをここへ売ったことを悔やんだり、
 責め合ったりする必要はありません。
 命を救うために、神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのです。
 この二年の間、世界中に飢饉が襲っていますが、
 まだこれから五年間は、耕すこともなく、収穫もないでしょう。
 神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのは、
 この国にあなたたちの残りの者を与え、あなたたちを生き永らえさせて、
 大いなる救いに至らせるためです。
 わたしをここへ遣わしたのは、あなたたちではなく、神です。
 神がわたしをファラオの顧問、宮廷全体の主、
 エジプト全国を治める者としてくださったのです。
 急いで父上のもとへ帰って、伝えてください。
 『息子のヨセフがこう言っています。
 神が、わたしを全エジプトの主としてくださいました。
 ためらわずに、わたしのところへおいでください。
 そして、ゴシェンの地域に住んでください。
 そうすればあなたも、息子も孫も、羊や牛の群れも、そのほかすべてのものも、
 わたしの近くで暮らすことができます。
 そこでのお世話は、わたしがお引き受けいたします。
 まだ五年間は飢饉が続くのですから、父上も家族も、そのほかすべてのものも、
 困ることのないようになさらなければいけません。』
 さあ、お兄さんたちも、弟のベニヤミンも、自分の目で見てください。
 ほかならぬわたしがあなたたちに言っているのです。
 エジプトでわたしが受けているすべての栄誉と、
 あなたたちが見たすべてのことを父上に話してください。
 そして、急いで父上をここへ連れて来てください。」
 ヨセフは、弟ベニヤミンの首を抱いて泣いた。
 ベニヤミンもヨセフの首を抱いて泣いた。
 ヨセフは兄弟たち皆に口づけし、彼らを抱いて泣いた。
 その後、兄弟たちはヨセフと語り合った。
 
ヨセフは兄弟達の罪を許し、エジプトへの移住を勧めます。
喜びの中兄弟達はヤコブに報告。

 「よかった。息子ヨセフがまだ生きていたとは。わたしは行こう。
 死ぬ前に、どうしても会いたい。」
 イスラエルは、一家を挙げて旅立った。
 ヨセフは車を用意させると、父イスラエルに会いにゴシェンへやって来た。
 ヨセフは父を見るやいなや、父の首に抱きつき、その首にすがったまま、
 しばらく泣き続けた。
 イスラエルはヨセフに言った。
 「わたしはもう死んでもよい。お前がまだ生きていて、
 お前の顔を見ることができたのだから。」
 カナンの土地からエジプトに一族すべて移住して、父との感動的な再会。
 ヨセフはファラオのところへ行き、
 「わたしの父と兄弟たちが、羊や牛をはじめ、すべての財産を携えて、
 カナン地方からやって来て、今、ゴシェンの地におります」と報告した。
 そのときヨセフは、兄弟の中から五人を選んで、ファラオの前に連れて行った。

画像2:Granacci, Francesco 1477-1543
『Joseph Presents his Father and Brothers to the Pharaoh』 1515
ファラオに謁見。過酷な飢饉を乗り越え生き延びます。

 これらのことの後で、ヨセフに、「お父上が御病気です」との知らせが入ったので、
 ヨセフは二人の息子マナセとエフライムを連れて行った。
 ある人がヤコブに、「御子息のヨセフさまが、ただいまお見えになりました」
 と知らせると、イスラエルは力を奮い起こして、寝台の上に座った。

画像3:REMBRANDT Harmenszoon van Rijn 1606−1669
『Jacob Blessing the Children of Joseph』 1656
ヨセフの子供たちを祝福するヤコブ。

 ヨセフの兄弟たちは、父が死んでしまったので、ヨセフがことによると自分たちをまだ恨み、
 昔ヨセフにしたすべての悪に仕返しをするのではないかと思った。
 そこで、人を介してヨセフに言った。
 「お父さんは亡くなる前に、こう言っていました。
 『お前たちはヨセフにこう言いなさい。確かに、兄たちはお前に悪いことをしたが、
 どうか兄たちの咎と罪を赦してやってほしい。』
 お願いです。どうか、あなたの父の神に仕える僕たちの咎を赦してください。」
 これを聞いて、ヨセフは涙を流した。
 やがて、兄たち自身もやって来て、ヨセフの前にひれ伏して、
 「このとおり、私どもはあなたの僕です」と言うと、
 ヨセフは兄たちに言った。
 「恐れることはありません。わたしが神に代わることができましょうか。
 あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、
 多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。
 どうか恐れないでください。
 このわたしが、あなたたちとあなたたちの子供を養いましょう。」
 ヨセフはこのように、兄たちを慰め、優しく語りかけた。
 
めでたし。
めでたし。
そして、大団円で創世記は終了し、モーセの出エジプト記に続くぅ〜。
宗教的雰囲気や教訓が余りないので、物語性のある肩のこらない読み物だと思います。
まぁ、じっくり読むと、ヨセフの心理描写とか、
小説的面白さがあって、かなり私的には良い話です。

注1.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
布教するつもりもありません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

ヨセフ(3)

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無実の罪で投獄されたヨセフに、よ〜やく救済が訪れる。

 二年の後、ファラオは夢を見た。ナイル川のほとりに立っていると、
 突然、つややかな、よく肥えた七頭の雌牛が川から上がって来て、葦辺で草を食べ始めた。
 すると、その後から、今度は醜い、やせ細った七頭の雌牛が川から上がって来て、
 岸辺にいる雌牛のそばに立った。
 そして、醜い、やせ細った雌牛が、つややかな、よく肥えた七頭の雌牛を食い尽くした。
 ファラオは、そこで目が覚めた。
 ファラオがまた眠ると、再び夢を見た。今度は、太って、よく実った七つの穂が、
 一本の茎から出てきた。
 すると、その後から、実が入っていない、東風で干からびた七つの穂が生えてきて、
 実の入っていない穂が、太って、実の入った七つの穂をのみ込んでしまった。
 ファラオは、そこで目が覚めた。それは夢であった。
 朝になって、ファラオはひどく心が騒ぎ、エジプト中の魔術師と賢者をすべて呼び集めさせ、
 自分の見た夢を彼らに話した。しかし、ファラオに解き明かすことができる者はいなかった。
 そのとき、例の給仕役の長がファラオに申し出た。
 「わたしは、今日になって自分の過ちを思い出しました。
 かつてファラオが僕どもについて憤られて、
 侍従長の家にある牢獄にわたしと料理役の長を入れられたとき、
 同じ夜に、わたしたちはそれぞれ夢を見たのですが、そのどちらにも意味が隠されていました。
 そこには、侍従長に仕えていたヘブライ人の若者がおりまして、
 彼に話をしたところ、わたしたちの夢を解き明かし、
 それぞれ、その夢に応じて解き明かしたのです。
 そしてまさしく、解き明かしたとおりになって、
 わたしは元の職務に復帰することを許され、彼は木にかけられました。」
 そこで、ファラオはヨセフを呼びにやった。
 ヨセフは直ちに牢屋から連れ出され、散髪をし着物を着替えてから、ファラオの前に出た。
 ファラオはヨセフに言った。
 「わたしは夢を見たのだが、それを解き明かす者がいない。
 聞くところによれば、お前は夢の話を聞いて、解き明かすことができるそうだが。」
 ヨセフはファラオに答えた。
 「わたしではありません。神がファラオの幸いについて告げられるのです。」
 ファラオはヨセフに話した。
 「夢の中で、わたしがナイル川の岸に立っていると、
 突然、よく肥えて、つややかな七頭の雌牛が川から上がって来て、葦辺で草を食べ始めた。
 すると、その後から、今度は貧弱で、とても醜い、やせた七頭の雌牛が上がって来た。
 あれほどひどいのは、エジプトでは見たことがない。
 そして、そのやせた、醜い雌牛が、初めのよく肥えた七頭の雌牛を食い尽くしてしまった。
 ところが、確かに腹の中に入れたのに、腹の中に入れたことがまるで分からないほど、
 最初と同じように醜いままなのだ。わたしは、そこで目が覚めた。
 それからまた、夢の中でわたしは見たのだが、
 今度は、とてもよく実の入った七つの穂が一本の茎から出てきた。
 すると、その後から、やせ細り、実が入っておらず、東風で干からびた七つの穂が生えてきた。
 そして、実の入っていないその穂が、よく実った七つの穂をのみ込んでしまった。
 わたしは魔術師たちに話したが、その意味を告げうる者は一人もいなかった。」
 ヨセフはファラオに言った。
 「ファラオの夢は、どちらも同じ意味でございます。神がこれからなさろうとしていることを、
 ファラオにお告げになったのです。
 七頭のよく育った雌牛は七年のことです。
 七つのよく実った穂も七年のことです。どちらの夢も同じ意味でございます。
 その後から上がって来た七頭のやせた、醜い雌牛も七年のことです。
 また、やせて、東風で干からびた七つの穂も同じで、これらは七年の飢饉のことです。
 これは、先程ファラオに申し上げましたように、神がこれからなさろうとしていることを、
 ファラオにお示しになったのです。
 今から七年間、エジプトの国全体に大豊作が訪れます。
 しかし、その後に七年間、飢饉が続き、エジプトの国に豊作があったことなど、
 すっかり忘れられてしまうでしょう。飢饉が国を滅ぼしてしまうのです。
 この国に豊作があったことは、その後に続く飢饉のために全く忘れられてしまうでしょう。
 飢饉はそれほどひどいのです。
 ファラオが夢を二度も重ねて見られたのは、神がこのことを既に決定しておられ、
 神が間もなく実行されようとしておられるからです。
 このような次第ですから、ファラオは今すぐ、聡明で知恵のある人物をお見つけになって、
 エジプトの国を治めさせ、
 また、国中に監督官をお立てになり、豊作の七年の間、
 エジプトの国の産物の五分の一を徴収なさいますように。
 このようにして、これから訪れる豊年の間に食糧をできるかぎり集めさせ、
 町々の食糧となる穀物をファラオの管理の下に蓄え、保管させるのです。
 そうすれば、その食糧がエジプトの国を襲う七年の飢饉に対する国の備蓄となり、
 飢饉によって国が滅びることはないでしょう。」
 ファラオと家来たちは皆、ヨセフの言葉に感心した。

画像1:PONTORMO, Jacopo 1494−1557 『Joseph in Egypt』1515-18
ファラオ自身の夢を解き、エジプトに飢饉が近いことを告げ、人々を救った場面。

王ファラオの宰相にまで出世し、妻も与えられ、飢饉の対策で大いに手腕を発揮。

 豊作の七年の間、大地は豊かな実りに満ち溢れた。
 ヨセフはその七年の間に、エジプトの国中の食糧をできるかぎり集め、
 その食糧を町々に蓄えさせた。
 町の周囲の畑にできた食糧を、その町の中に蓄えさせたのである。
 ヨセフは、海辺の砂ほども多くの穀物を蓄え、ついに量りきれなくなったので、
 量るのをやめた。
 飢饉の年がやって来る前に、ヨセフに二人の息子が生まれた。
 この子供を産んだのは、オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナトである。
 ヨセフは長男をマナセ(忘れさせる)と名付けて言った。
 「神が、わたしの苦労と父の家のことをすべて忘れさせてくださった。」
 また、次男をエフライム(増やす)と名付けて言った。
 「神は、悩みの地で、わたしに子孫を増やしてくださった。」
 エジプトの国に七年間の大豊作が終わると、
 ヨセフが言ったとおり、七年の飢饉が始まった。
 その飢饉はすべての国々を襲ったが、エジプトには、全国どこにでも食物があった。
 やがて、エジプト全国にも飢饉が広がり、民がファラオに食物を叫び求めた。
 ファラオはすべてのエジプト人に、
 「ヨセフのもとに行って、ヨセフの言うとおりにせよ」と命じた。
 飢饉は世界各地に及んだ。
 ヨセフはすべての穀倉を開いてエジプト人に穀物を売ったが、
 エジプトの国の飢饉は激しくなっていった。
 また、世界各地の人々も、穀物を買いにエジプトのヨセフのもとにやって来るようになった。
 世界各地の飢饉も激しくなったからである。

画像2:BREENBERGH, Bartholomeus 1598/1600−1657
『Joseph Selling Wheat to the People』 1655
食料を販売し人々を救う場面。

妻との間に子供が生まれ、過酷な人生に御褒美。
めでたし?
めでたし!
まだまだ、つづく〜。

注1.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
布教するつもりもありません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

ヨセフ(2)

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無実の罪で獄中生活してるときに、脱出のチャンスが訪れた。

 これらのことの後で、エジプト王の給仕役と料理役が主君であるエジプト王に過ちを犯した。
 ファラオは怒って、この二人の宮廷の役人、給仕役の長と料理役の長を、
 侍従長の家にある牢獄、つまりヨセフがつながれている監獄に引き渡した。
 侍従長は彼らをヨセフに預け、身辺の世話をさせた。
 牢獄の中で幾日かが過ぎたが、監獄につながれていたエジプト王の給仕役と料理役は、
 二人とも同じ夜にそれぞれ夢を見た。
 その夢には、それぞれ意味が隠されていた。
 朝になって、ヨセフが二人のところへ行ってみると、二人ともふさぎ込んでいた。
 ヨセフは主人の家の牢獄に自分と一緒に入れられているファラオの宮廷の役人に尋ねた。
 「今日は、どうしてそんなに憂うつな顔をしているのですか。」
 「我々は夢を見たのだが、それを解き明かしてくれる人がいない」
 と二人は答えた。
 ヨセフは、「解き明かしは神がなさることではありませんか。
 どうかわたしに話してみてください」と言った。

画像1:Alexander Ivanov (1806-1858)
『Joseph Interprets the Butler's and the Baker's Dreams in a Prison』 1827
獄中で夢解きするヨセフ。

 給仕役の長はヨセフに自分の見た夢を話した。
 「わたしが夢を見ていると、一本のぶどうの木が目の前に現れたのです。
 そのぶどうの木には三本のつるがありました。それがみるみるうちに芽を出したかと思うと、
 すぐに花が咲き、ふさふさとしたぶどうが熟しました。
 ファラオの杯を手にしていたわたしは、そのぶどうを取って、ファラオの杯に搾り、
 その杯をファラオにささげました。」
 ヨセフは言った。
 「その解き明かしはこうです。三本のつるは三日です。三日たてば、
 ファラオがあなたの頭を上げて、元の職務に復帰させてくださいます。
 あなたは以前、給仕役であったときのように、
 ファラオに杯をささげる役目をするようになります。
 ついては、あなたがそのように幸せになられたときには、
 どうかわたしのことを思い出してください。
 わたしのためにファラオにわたしの身の上を話し、
 この家から出られるように取り計らってください。
 わたしはヘブライ人の国から無理やり連れて来られたのです。
 また、ここでも、牢屋に入れられるようなことは何もしていないのです。」

給仕役に助けてってお願い。

 料理役の長は、ヨセフが巧みに解き明かすのを見て言った。
 「わたしも夢を見ていると、編んだ篭が三個わたしの頭の上にありました。
 いちばん上の篭には、料理役がファラオのために調えたいろいろな料理が入っていましたが、
 鳥がわたしの頭の上の篭からそれを食べているのです。」
 ヨセフは答えた。
 「その解き明かしはこうです。三個の篭は三日です。
 三日たてば、ファラオがあなたの頭を上げて切り離し、あなたを木にかけます。
 そして、鳥があなたの肉をついばみます。」
 三日目はファラオの誕生日であったので、ファラオは家来たちを皆、招いて、祝宴を催した。
 そして、家来たちの居並ぶところで例の給仕役の長の頭と料理役の長の頭を上げて調べた。
 ファラオは給仕役の長を給仕の職に復帰させたので、
 彼はファラオに杯をささげる役目をするようになったが、
 料理役の長は、ヨセフが解き明かしたとおり木にかけられた。
 ところが、給仕役の長はヨセフのことを思い出さず、忘れてしまった。

画像2:PONTORMO, Jacopo 1494−1557 『Punishment of the Baker』 1515-18
給仕長が再びファラオへ酌杯を赦される場面&料理長の処刑という異なる場面を同画面に表現。

夢解きは正解だったものの、、、残〜念、ヨセフはチャンスを逃しました。
めでたくなし。
めでたくなし。。
で〜も、救済が訪れる。。。

注1.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
布教するつもりもありません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

ヨセフ(1)

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画像1:Bourdon, Sebastien 1616-1671 『The Selling of Joseph into Slavery』 1637
画像2:RENI, Guido 1575−1642 『Joseph and Potiphar's Wife』 1631 

旧約聖書の創世記を締めくくる物語。

 イスラエルは、ヨセフが年寄り子であったので、どの息子よりもかわいがり、
 彼には裾の長い晴れ着を作ってやった。
 兄たちは、父がどの兄弟よりもヨセフをかわいがるのを見て、
 ヨセフを憎み、穏やかに話すこともできなかった。
 ヨセフは夢を見て、それを兄たちに語ったので、彼らはますます憎むようになった。
 ヨセフは言った。
 「聞いてください。わたしはこんな夢を見ました。畑でわたしたちが束を結わえていると、
 いきなりわたしの束が起き上がり、まっすぐに立ったのです。
 すると、兄さんたちの束が周りに集まって来て、わたしの束にひれ伏しました。」
 兄たちはヨセフに言った。
 「なに、お前が我々の王になるというのか。お前が我々を支配するというのか。」
 兄たちは夢とその言葉のために、ヨセフをますます憎んだ。
 
嫉妬は強烈な憎しみに変化し終に、、、
兄弟から憎まれて、荒れ野で殺されそうになります。
 
 「おい、向こうから例の夢見るお方がやって来る。
 さあ、今だ。あれを殺して、穴の一つに投げ込もう。
 後は、野獣に食われたと言えばよい。あれの夢がどうなるか、見てやろう。」

空井戸に投げ込み、通りかかったミディアン人の商人たちが通りかかって、
ヨセフを穴から引き上げ、銀二十枚でイシュマエル人に売ってしまったのです。
ほんで、、、

 一方、メダンの人たちがエジプトへ売ったヨセフは、
 ファラオの宮廷の役人で、侍従長であったポティファルのものとなった。
 主がヨセフと共におられたので、彼はうまく事を運んだ。
 彼はエジプト人の主人の家にいた。
 主が共におられ、主が彼のすることをすべてうまく計らわれるのを見た主人は、
 ヨセフに目をかけて身近に仕えさせ、家の管理をゆだね、財産をすべて彼の手に任せた。
 主人が家の管理やすべての財産をヨセフに任せてから、
 主はヨセフのゆえにそのエジプト人の家を祝福された。
 主の祝福は、家の中にも農地にも、すべての財産に及んだ。
 主人は全財産をヨセフの手にゆだねてしまい、自分が食べるもの以外は全く気を遣わなかった。
 ヨセフは顔も美しく、体つきも優れていた。
 これらのことの後で、主人の妻はヨセフに目を注ぎながら言った。
 「わたしの床に入りなさい。」
 しかし、ヨセフは拒んで、主人の妻に言った。
 「ご存じのように、御主人はわたしを側に置き、
 家の中のことには一切気をお遣いになりません。
 財産もすべてわたしの手にゆだねてくださいました。
 この家では、わたしの上に立つ者はいませんから、
 わたしの意のままにならないものもありません。
 ただ、あなたは別です。あなたは御主人の妻ですから。
 わたしは、どうしてそのように大きな悪を働いて、神に罪を犯すことができましょう。」
 彼女は毎日ヨセフに言い寄ったが、ヨセフは耳を貸さず、
 彼女の傍らに寝ることも、共にいることもしなかった。

君子危うきに近寄らず。。。
と言うものの、そでにされた女性の怒りは怒髪天。

 「あなたの奴隷がわたしにこんなことをしたのです」と訴える妻の言葉を聞いて、主人は怒り、
 ヨセフを捕らえて、王の囚人をつなぐ監獄に入れた。ヨセフはこうして、監獄にいた。

私のモノにならないなら、終身刑だわ!
ってコトでしょうか?
あわれ無実の罪でヨセフは投獄。
めでたくなし。
めでたくなし。。
まだまだ続くぅ〜。

注1.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
布教するつもりもありません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。
注2.絵画の著作権について。私の自己判断。
http://blogs.yahoo.co.jp/makinomasaki2281/32234016.html
私が使用しても大丈夫だと思いますけど。。。
もし、違っていた場合は御指摘お願いします。

ヤコブ

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イサクは、リベカと結婚したとき四十歳であった。
リベカは、パダン・アラムのアラム人ベトエルの娘で、アラム人ラバンの妹であった。
イサクは、妻に子供ができなかったので、妻のために主に祈った。
その祈りは主に聞き入れられ、妻リベカは身ごもった。
ところが、胎内で子供たちが押し合うので、リベカは、
「これでは、わたしはどうなるのでしょう」
と言って、主の御心を尋ねるために出かけた。
主は彼女に言われた。

イサクとリベカは、一夫一妻で過ごし、双子のエソウ&ヤコブが生まれます。
双子兄弟で跡継ぎの争いが勃発。

「二つの国民があなたの胎内に宿っており 二つの民があなたの腹の内で分かれ争っている。 
一つの民が他の民より強くなり 兄が弟に仕えるようになる。」
月が満ちて出産の時が来ると、胎内にはまさしく双子がいた。
先に出てきた子は赤くて、全身が毛皮の衣のようであったので、エサウと名付けた。
その後で弟が出てきたが、その手がエサウのかかと(アケブ)をつかんでいたので、ヤコブと名付けた。
リベカが二人を産んだとき、イサクは六十歳であった。
二人の子供は成長して、エサウは巧みな狩人で野の人となったが、
ヤコブは穏やかな人で天幕の周りで働くのを常とした。
イサクはエサウを愛した。
狩りの獲物が好物だったからである。
しかし、リベカはヤコブを愛した。

カインと弟アベルの物語に似ているところがあります。

イサクは言った。
「こんなに年をとったので、わたしはいつ死ぬか分からない。
今すぐに、弓と矢筒など、狩りの道具を持って野に行き、獲物を取って来て、
わたしの好きなおいしい料理を作り、ここへ持って来てほしい。
死ぬ前にそれを食べて、わたし自身の祝福をお前に与えたい。」
リベカは、イサクが息子のエサウに話しているのを聞いていた。

画像1:HEMESSEN, Jan Sanders van (1500〜1556) 『Isaac Blessing Jacob』

エサウが獲物を取りに野に行くと、
リベカは息子のヤコブに言った。
「わたしの子よ。今、わたしが言うことをよく聞いてそのとおりにしなさい。
家畜の群れのところへ行って、よく肥えた子山羊を二匹取って来なさい。
わたしが、それでお父さんの好きなおいしい料理を作りますから、
それをお父さんのところへ持って行きなさい。
お父さんは召し上がって、亡くなる前にお前を祝福してくださるでしょう。」

母親の過剰な愛?
(絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、物語の整合性は求めていません)
疑問持っちゃいけないんだって、たとえそれがイビツに歪んでても愛!

エサウは、父がヤコブを祝福したことを根に持って、ヤコブを憎むようになった。
そして、心の中で言った。
「父の喪の日も遠くない。そのときがきたら、必ず弟のヤコブを殺してやる。」

次男ヤコブを溺愛した母リベカは、ヤコブを実家のラバンのところに逃がします。
そして父イサクからは、ラバンの娘たちの中から嫁を見つけるように、命じられます。

ヤコブはベエル・シェバを立ってハランへ向かった。
とある場所に来たとき、日が沈んだので、そこで一夜を過ごすことにした。
ヤコブはその場所にあった石を一つ取って枕にして、その場所に横たわった。
すると、彼は夢を見た。
先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、
しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。

天国への階段?
(絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、物語の整合性は求めていません)
だから疑問持っちゃいけないんだって。。。

見よ、主が傍らに立って言われた。 
「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。
あなたが今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。
あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。
地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。
見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、
必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」

画像2:Josepe de Ribera (1591-1652)『Suerio de Jacob』 1639
ヤコブは夢の中で神と邂逅、土地贈与・子孫繁栄・身の安全を保証されます。

ヤコブは眠りから覚めて言った。 
「まことに主がこの場所におられるのに、わたしは知らなかった。」
そして、恐れおののいて言った。 
「ここは、なんと畏れ多い場所だろう。これはまさしく神の家である。そうだ、ここは天の門だ。」
ヤコブは次の朝早く起きて、枕にしていた石を取り、それを記念碑として立て、先端に油を注いで、
その場所をベテル(神の家)と名付けた。ちなみに、その町の名はかつてルズと呼ばれていた。
ヤコブはまた、誓願を立てて言った。 
「神がわたしと共におられ、わたしが歩むこの旅路を守り、食べ物、着る物を与え、
無事に父の家に帰らせてくださり、主がわたしの神となられるなら、
わたしが記念碑として立てたこの石を神の家とし、
すべて、あなたがわたしに与えられるものの十分の一をささげます。」

ヤコブは、枕にしていた石を記念碑にして、先端に油を注いで祝福。
(イスラエルの聖地ベテルの縁起)。

ヤコブは旅を続けて、東方の人々の土地へ行った。
ラバンは、妹の息子ヤコブの事を聞くと、走って迎えに行き、ヤコブを抱き締め口づけした。
それから、ヤコブを自分の家に案内した。ヤコブがラバンに事の次第をすべて話すと、
ラバンは彼に言った。「お前は、本当にわたしの骨肉の者だ。」 
ヤコブがラバンのもとにひと月ほど滞在したある日、
ラバンはヤコブに言った。
「お前は身内の者だからといって、ただで働くことはない。
どんな報酬が欲しいか言ってみなさい。」
ところで、ラバンには二人の娘があり、姉の方はレア、妹の方はラケルといった。
レアは優しい目をしていたが、ラケルは顔も美しく、容姿も優れていた。
ヤコブはラケルを愛していたので、
「下の娘のラケルをくださるなら、わたしは七年間あなたの所で働きます」と言った。
ラバンは答えた。
「あの娘をほかの人に嫁がせるより、お前に嫁がせる方が良い。わたしの所にいなさい。」

画像3:TERBRUGGHEN, Hendrick (1588〜1629)『Jacob Reproaching Laban』1628 

ヤコブはラケルのために七年間働いたが、
彼女を愛していたので、それはほんの数日のように思われた。
ヤコブはラバンに言った。
「約束の年月が満ちましたから、わたしのいいなずけと一緒にならせてください。」
ラバンは土地の人たちを皆集め祝宴を開き、、、
ところが、朝になってみると、それはレアであった。

なぜ?正直に話さない?
だから、疑問持つなよっ。

ヤコブがラバンに、
「どうしてこんなことをなさったのですか。わたしがあなたのもとで働いたのは、
ラケルのためではありませんか。なぜ、わたしをだましたのですか」
と言うと、ラバンは答えた。
「我々の所では、妹を姉より先に嫁がせることはしないのだ。
とにかく、この一週間の婚礼の祝いを済ませなさい。
そうすれば、妹の方もお前に嫁がせよう。
だがもう七年間、うちで働いてもらわねばならない。」
ヤコブが、言われたとおり一週間の婚礼の祝いを済ませると、
ラバンは下の娘のラケルもヤコブに妻として与えた。
ラバンはまた、女奴隷ビルハを娘ラケルに召し使いとして付けてやった。
こうして、ヤコブはラケルをめとった。ヤコブはレアよりもラケルを愛した。
そして、更にもう七年ラバンのもとで働いた。

時は流れ流れ、二人の妻を持ち十一人の子供に恵まれながら夜逃げのように帰国します。

その夜、ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、
それに十一人の子供を連れてヤボクの渡しを渡った。
皆を導いて川を渡らせ、持ち物も渡してしまうと、ヤコブは独り後に残った。
そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。
ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、
格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。

勝てないって膝を蹴るほど卑怯だし。。。

もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」
とその人は言ったが、ヤコブは答えた。
「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」
「お前の名は何というのか」とその人が尋ね、
「ヤコブです」と答えると、その人は言った。
「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。
お前は神と人と闘って勝ったからだ。」

画像4:Gustave Dore (1833-1883) 『Jacob Wrestling with the Angel』 1855

「どうか、あなたのお名前を教えてください」とヤコブが尋ねると、
「どうして、わたしの名を尋ねるのか」と言って、ヤコブをその場で祝福した。
ヤコブは、「わたしは顔と顔とを合わせて神を見たのに、なお生きている」と言って、
その場所をペヌエル(神の顔)と名付けた。
ヤコブがペヌエルを過ぎたとき、太陽は彼の上に昇った。
ヤコブは腿を痛めて足を引きずっていた。

神と格闘して勝って、神から祝福された?
だからっ、疑問を持つんじゃないのっ!
まぁ、帰国後は兄エサウと和解して、
めでたし。
めだたし。

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