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ノアの洪水後、アブラハム (Abhraham) は神に神に選ばれ祝福された最初の預言者。
アブラムが九十九歳になったとき、主はアブラムに現れて言われた。
「わたしは全能の神である。あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい。
わたしは、あなたとの間にわたしの契約を立て、あなたをますます増やすであろう。」
アブラムはひれ伏した。神は更に、語りかけて言われた。
「これがあなたと結ぶわたしの契約である。
あなたは多くの国民の父となる。
あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。
あなたを多くの国民の父とするからである。
わたしは、あなたをますます繁栄させ、諸国民の父とする。
王となる者たちがあなたから出るであろう。
わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、
それを永遠の契約とする。
そして、あなたとあなたの子孫の神となる。
わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、あなたとその子孫に、
永久の所有地として与える。わたしは彼らの神となる。」
子々孫々まで及ぶ、神から永久の祝福。
アブラハムは、まさに神に選ばれたスーパースター。
ユダヤ教は唯一神ヤハウェを信仰する厳格な一神教で聖典は旧約聖書。
旧約聖書って呼び名を使わない。
でも、旧約聖書はキリスト教でも聖典。
旧約聖書にイエス・キリストが予表され、新約聖書に救済者&完成者としてのイエス・キリストが表されてるらしい。
一方、イスラム教の考え方ではイスラム教の立場では、アブラハムとはユダヤ教もキリスト教も存在しない時代に唯一神を信じ帰依した完全に純粋な一神教徒。
アブラハムはユダヤ教・キリスト教・イスラム教を信じる聖典の民の始祖。
でっ、「信仰の父」とも呼ばれる。
アラブ人はアブラハムとイシュマエル(アブラハムの妾腹の息子)を先祖としてる。イスラム教徒は、ユダヤ教とキリスト教がアブラハムの信仰から逸脱し不完全な一神教に堕ちた時代に、アブラハムの純粋な一神教を再興した教えだと考えてる。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は、
神がアブラハムを人類救済のため最初に選んだ預言者として祝福する。
そのため、これらの三宗教はアブラハムの宗教とも呼ばれる。
始祖が同じなのに仲が悪いんだなぁ。
神はまた、アブラハムに言われた。
「だからあなたも、わたしの契約を守りなさい、あなたも後に続く子孫も。
あなたたち、およびあなたの後に続く子孫と、わたしとの間で守るべき契約はこれである。
すなわち、あなたたちの男子はすべて、割礼を受ける。
包皮の部分を切り取りなさい。
これが、わたしとあなたたちとの間の契約のしるしとなる。
いつの時代でも、あなたたちの男子はすべて、直系の子孫はもちろんのこと、
家で生まれた奴隷も、外国人から買い取った奴隷であなたの子孫でない者も皆、
生まれてから八日目に割礼を受けなければならない。
あなたの家で生まれた奴隷も、買い取った奴隷も、必ず割礼を受けなければならない。
それによって、わたしの契約はあなたの体に記されて永遠の契約となる。
包皮の部分を切り取らない無割礼の男がいたなら、その人は民の間から断たれる。
わたしの契約を破ったからである。」
契約印を己の肉体に刻みつける。
親が子に割礼を施さなかったら、契約違反?
神はアブラハムに言われた。
「あなたの妻サライは、名前をサライではなく、サラと呼びなさい。
わたしは彼女を祝福し、彼女によってあなたに男の子を与えよう。
わたしは彼女を祝福し、諸国民の母とする。
諸民族の王となる者たちが彼女から出る。」
アブラハムはひれ伏した。
しかし笑って、ひそかに言った。
「百歳の男に子供が生まれるだろうか。九十歳のサラに子供が産めるだろうか。」
アブラハムは神に言った。
「どうか、イシュマエルが御前に生き永らえますように。」
神は言われた。
「いや、あなたの妻サラがあなたとの間に男の子を産む。
その子をイサク(彼は笑う)と名付けなさい。
わたしは彼と契約を立て、彼の子孫のために永遠の契約とする。
イシュマエルについての願いも聞き入れよう。
必ず、わたしは彼を祝福し、大いに子供を増やし繁栄させる。
彼は十二人の首長の父となろう。
わたしは彼を大いなる国民とする。
しかし、わたしの契約は、来年の今ごろ、サラがあなたとの間に産むイサクと立てる。」
神はこう語り終えると、アブラハムを離れて昇って行かれた。
アブラハムは、息子のイシュマエルをはじめ、家で生まれた奴隷や買い取った奴隷など、
自分の家にいる人々のうち、男子を皆集めて、すぐその日に、
神が命じられたとおり包皮に割礼を施した。
アブラハムが包皮に割礼を受けたのは、九十九歳、
息子イシュマエルが包皮に割礼を受けたのは、十三歳であった。
アブラハムと息子のイシュマエルは、すぐその日に割礼を受けた。
アブラハムの家の男子は、家で生まれた奴隷も外国人から買い取った奴隷も皆、
共に割礼を受けた。
神とアブラハム契約のしるしは『割礼』。
アブラハムを太祖とするイスラエル民族のしるしが、『割礼』。
主はマムレの樫の木の所でアブラハムに現れた。
暑い真昼に、アブラハムは天幕の入り口に座っていた。
目を上げて見ると、三人の人が彼に向かって立っていた。
アブラハムはすぐに天幕の入り口から走り出て迎え、地にひれ伏して、言った。
「お客様、よろしければ、どうか、僕のもとを通り過ぎないでください。
水を少々持って来させますから、足を洗って、木陰でどうぞひと休みなさってください。
何か召し上がるものを調えますので、疲れをいやしてから、お出かけください。
せっかく、僕の所の近くをお通りになったのですから。」
その人たちは言った。
「では、お言葉どおりにしましょう。」
アブラハムは急いで天幕に戻り、サラのところに来て言った。
「早く、上等の小麦粉を三セアほどこねて、パン菓子をこしらえなさい。」
アブラハムは牛の群れのところへ走って行き、柔らかくておいしそうな子牛を選び、
召し使いに渡し、急いで料理させた。
アブラハムは、凝乳、乳、出来立ての子牛の料理などを運び、彼らの前に並べた。
そして、彼らが木陰で食事をしている間、そばに立って給仕をした。
彼らはアブラハムに尋ねた。
「あなたの妻のサラはどこにいますか。」
「はい、天幕の中におります」
とアブラハムが答えると、
彼らの一人が言った。
「わたしは来年の今ごろ、必ずここにまた来ますが、そのころには、
あなたの妻のサラに男の子が生まれているでしょう。」
サラは、すぐ後ろの天幕の入り口で聞いていた。
アブラハムもサラも多くの日を重ねて老人になっており、
しかもサラは月のものがとうになくなっていた。
サラはひそかに笑った。
自分は年をとり、もはや楽しみがあるはずもなし、主人も年老いているのに、
と思ったのである。
主はアブラハムに言われた。
「なぜサラは笑ったのか。
なぜ年をとった自分に子供が生まれるはずがないと思ったのだ。
主に不可能なことがあろうか。来年の今ごろ、わたしはここに戻ってくる。
そのころ、サラには必ず男の子が生まれている。」
画像1:PROVOST, Jan 『Abraham, Sarah, and the Angel』Oil on wood、Musee du Louvre, Paris
左から、天使・アブラハム・サラ。子宝約束の絵画。
主は、約束されたとおりサラを顧み、さきに語られたとおりサラのために行われたので、
彼女は身ごもり、年老いたアブラハムとの間に男の子を産んだ。
それは、神が約束されていた時期であった。
アブラハムは、サラが産んだ自分の子をイサクと名付け、
神が命じられたとおり、八日目に、息子イサクに割礼を施した。
息子イサクが生まれたとき、アブラハムは百歳であった。
サラは言った。
「神はわたしに笑いをお与えになった。
聞く者は皆、わたしと笑い(イサク)を共にしてくれるでしょう。」
文中からも、サラの喜びが感じられる。
年老いて授かった子だから喜びいっぱいニコニコの笑顔。
だけど、神はアブラハムに試練を与えた。
自己の生命を含めた全てのものは神の支配のもとにあり、
拒否すれば恩恵は期待できない?
これらのことの後で、神はアブラハムを試された。
神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、
神は命じられた。
「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。
わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい。」
次の朝早く、アブラハムはろばに鞍を置き、献げ物に用いる薪を割り、
二人の若者と息子イサクを連れ、神の命じられた所に向かって行った。
三日目になって、アブラハムが目を凝らすと、遠くにその場所が見えたので、
アブラハムは若者に言った。
「お前たちは、ろばと一緒にここで待っていなさい。わたしと息子はあそこへ行って、
礼拝をして、また戻ってくる。」
アブラハムは、焼き尽くす献げ物に用いる薪を取って、
息子イサクに背負わせ、自分は火と刃物を手に持った。
二人は一緒に歩いて行った。
イサクは父アブラハムに、「わたしのお父さん」と呼びかけた。
彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答えると、イサクは言った。
「火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」
アブラハムは答えた。
「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」
二人は一緒に歩いて行った。
神が命じられた場所に着くと、アブラハムはそこに祭壇を築き、薪を並べ、
息子イサクを縛って祭壇の薪の上に載せた。
アブラハムとイサクはどんな顔をしてたんだろう?
苦悩の顔?
神に召される恍惚の顔?
そしてアブラハムは、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。
そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、アブラハム」と呼びかけた。
彼が、「はい」と答えると、
御使いは言った。
「その子に手を下すな。何もしてはならない。
あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。
あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」
画像2:Caravaggio 『The Sacrifice of Isaac』1605 Oil on canvas, 116 x 173 cm
Piasecka-Johnson Collection, Princeton
アブラハムとイサク、天使と羊が描かれた神への忠誠の絵画。
アブラハムは目を凝らして見回した。
すると、後ろの木の茂みに一匹の雄羊が角をとられていた。
アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息子の代わりに焼き尽くす献げ物としてささげた。
神へ忠誠を誓えば祝福を得られるとはいえ、、、
過酷!
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