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民数記

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民数記8 ミディアン人

イメージ 1

 イスラエルがシティムに滞在していたとき、
 民はモアブの娘たちに従って背信の行為をし始めた。
 娘たちは自分たちの神々に犠牲をささげるときに民を招き、
 民はその食事に加わって娘たちの神々を拝んだ。
 イスラエルはこうして、
 ペオルのバアルを慕ったので、主はイスラエルに対して憤られた。
 主はモーセに言われた。
 「民の長たちをことごとく捕らえ、主の御前で彼らを処刑し、白日の下にさらしなさい。
 そうすれば、主の憤りはイスラエルから去るであろう。」
 モーセはイスラエルの裁判人たちに言った。
 「おのおの、自分の配下で、ペオルのバアルを慕った者を殺しなさい。」

 そのとき、
 モーセとイスラエルの人々の共同体全体が臨在の幕屋の入り口で嘆いているその目の前に、
 一人のイスラエル人がミディアン人の女を連れて同胞のもとに入って来た。
 祭司アロンの孫で、エルアザルの子であるピネハスはそれを見ると、
 共同体の中から立ち上がって、槍を手に取り、
 そのイスラエル人の後を追って奥の部屋まで行き、
 この二人、すなわちイスラエル人とその女を共に突き刺した。
 槍は女の腹に達した。
 それによって、イスラエルを襲った災害は治まったが、
 この災害で死んだ者は二万四千人であった。

 主はモーセに仰せになった。
 「祭司アロンの孫で、エルアザルの子であるピネハスは、
 わたしがイスラエルの人々に抱く熱情と同じ熱情によって
 彼らに対するわたしの怒りを去らせた。
 それでわたしは、わたしの熱情をもってイスラエルの人々を絶ち滅ぼすことはしなかった。
 それゆえ、こう告げるがよい。
 『見よ、わたしは彼にわたしの平和の契約を授ける。
 彼と彼に続く子孫は、永遠の祭司職の契約にあずかる。
 彼がその神に対する熱情を表し、
 イスラエルの人々のために、罪の贖いをしたからである。』」
 ミディアン人の女と一緒に殺されたイスラエル人の名は、サルの子ジムリといい、
 シメオン族のうちの家族の指導者であった。
 また、殺されたミディアン人の女の名はコズビといい、
 ミディアン人の部族の父祖の家の長であるツルの娘であった。

 主はモーセに仰せになった。
 「ミディアン人を襲い、彼らを撃ちなさい。
 彼らは、お前たちを巧みに惑わして襲い、ペオルの事件を引き起こし、
 またこの事件のために災害が襲った日に殺された彼らの同族の女、
 ミディアン人の指導者の娘コズビの事件を起こしたからである。」

国勢調査のような人員点呼&細かい祭祀の取決めを割愛。

 主はモーセに仰せになった。
 「イスラエルの人々がミディアン人から受けた仕打ちに報復しなさい。
 その後、あなたは先祖の列に加えられるであろう。」
 モーセは民に告げた。
 「あなたたちの中から、戦いのために人を出して武装させなさい。
 ミディアン人を襲い、ミディアン人に対して主のために報復するのだ。
 イスラエルの全部族から、部族ごとに千人ずつを戦いに送り出しなさい。」
 それで、イスラエルの諸部隊から部族ごとに千人ずつ、
 総計一万二千人の兵が選び出されて武装した。
 モーセは、部族ごとに千人ずつの兵を戦いに送り出し、
 祭司エルアザルの子ピネハスを、聖なる祭具と出陣に吹くラッパをその手に持たせて、
 彼らと共に送り出した。
 彼らは、主がモーセに命じられたとおり、ミディアン人と戦い、男子を皆殺しにした。
 その死者のほかに、ミディアンの王たち、
 エビ、レケム、ツル、フル、レバという五人のミディアンの王を殺し、
 またベオルの子バラムをも剣にかけて殺した。
 イスラエルの人々はミディアンの女と子供を捕虜にし、家畜や財産、富のすべてを奪い取り、
 彼らの町々、村落や宿営地に火をつけて、ことごとく焼き払った。
 彼らが人や家畜など、戦利品と分捕ったものをすべて集め、
 それらの捕虜、分捕ったもの、戦利品を従えて、
 ヨルダン川を挟んでエリコの対岸にあるモアブの平野に陣を張っていたモーセと祭司エルアザル、
 およびイスラエルの人々の共同体のもとに戻って来たので、
 モーセと祭司エルアザルおよび共同体の指導者全員は、宿営の外に出て来て彼らを迎えた。
 モーセは、戦いを終えて帰還した軍の指揮官たち、千人隊長、百人隊長に向かって怒り、
 彼らにこう言った。

画像1:MOEYAERT, Claes Cornelisz  1590/91−1655
『Moses Ordering the Slaughter of the Midianitic』 1650
戦闘を命令してるモーセ。

 「女たちを皆、生かしておいたのか。
 ペオルの事件は、この女たちがバラムに唆され、
 イスラエルの人々を主に背かせて引き起こしたもので、
 そのために、主の共同体に災いがくだったではないか。
 直ちに、子供たちのうち、男の子は皆、殺せ。
 男と寝て男を知っている女も皆、殺せ。
 女のうち、まだ男と寝ず、男を知らない娘は、あなたたちのために生かしておくがよい。
 あなたたちは七日間、宿営の外にとどまりなさい。
 あなたたちでも捕虜でも、人を殺した者、殺された者に触れた者は皆、
 三日目と七日目に、身を清めなさい。
 衣服も革製品も、山羊の毛で作ったものも、木で作ったものもすべて、清めねばならない。」 

 祭司エルアザルは、戦いから帰還した兵士に言った。
 「主がモーセに与えられた律法の定めは次のとおりである。
 金、銀、青銅、鉄、錫、鉛など、
 すべて火に耐えるものは、火の中を通すと清くなる。
 それ以外のものは、清めの水で汚れを清める。
 火に耐えないものは、すべて水を通さねばならない。
 七日目に衣服を洗うとあなたたちは清くなる。その後で、宿営に入りなさい。」

 主はモーセに言われた。
 「あなたは、祭司エルアザルと共同体の家長たちと共に、
 捕虜として分捕った人間と家畜の数を調べ、
 分捕ったものを戦いに出た勇士と共同体全体とに折半しなさい。
 戦いに行った兵士から主にささげさせる分は、
 人、牛、ろば、羊それぞれ五百について一の割りである。
 あなたは、折半して与えたものからそれらを取って、
 主にささげる献納物として祭司エルアザルに与え、
 イスラエルの他の人々に折半したものからは人、
 および牛やろばや羊などの家畜それぞれ五十について一の割りで取って、
 主の幕屋を警護するレビ人に与えなさい。」
 モーセと祭司エルアザルは、主がモーセに命じられたとおりにした。
 分捕ったもの、すなわち兵士が略奪したものの残りは、羊六十七万五千匹、
 牛七万二千頭、
 ろば六万一千頭、
 人は、男と寝ず、男を知らない女が全部で三万二千人であった。
 戦いに出た者の分け前は、その半数であって、羊の数は三十三万七千五百匹、
 その羊のうち、主にささげる分は六百七十五匹、
 牛は三万六千頭、そのうち主にささげる分は七十二頭、
 ろばは三万五百頭、そのうち主にささげる分は六十一頭、
 人は一万六千人、そのうち主にささげる分は三十二人であった。

 モーセは、主に命じられたとおり、
 これらの分を主にささげる献納物として祭司エルアザルに渡した。
 モーセが兵士たちに折半した残り、すなわちイスラエルの人々に折半したもの、
 つまり共同体に折半したものは、羊三十三万七千五百匹、
 牛三万六千頭、
 ろば三万五百頭、
 人一万六千人であった。
 モーセは、主に命じられたとおり、折半してイスラエルの人々のものとなったものから、
 人および家畜をそれぞれ五十について一の割りで取り、主の幕屋を警護するレビ人に与えた。

 部隊の指揮官である千人隊長、百人隊長がモーセの前に進み出て、言った。
 「僕どもは、部下の兵士の人員点呼をいたしました。一名も欠けていません。
 わたしたちは、めいめいで手に入れた腕飾り、腕輪、指輪、耳輪、
 首飾りなど金の飾り物を献げ物として主にささげ、
 主の御前に、わたしたち自身の贖いの儀式をしたいのです。」
 モーセと祭司エルアザルは、彼らから金の飾り物をすべて受け取った。
 それらは良く細工されたものであった。
 千人隊長と百人隊長が主にささげた献納物の金は、合計一万六千七百五十シェケルであった。
 しかし、兵士たちは、それぞれ略奪したものも自分のものとした。
 モーセと祭司エルアザルは、千人隊長と百人隊長から金を受け取り、
 臨在の幕屋に携えて行って、主の御前に、イスラエルの人々のための記念とした。 

注1.私のHPでは絵画主題として旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
布教するつもりもありません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

民数記7 バラム

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 イスラエルの人々は更に進んで、
 エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野に宿営した。
 ツィポルの子バラクは、イスラエルがアモリ人に対してした事をことごとく見た。
 モアブは、このおびただしい数の民に恐れを抱いていた。
 モアブはイスラエルの人々の前に気力もうせ、ミディアン人の長老たちに、
 「今やこの群衆は、牛が野の草をなめ尽くすように、
 我々の周りをすべてなめ尽くそうとしている」
 と言った。

 当時、ツィポルの子バラクがモアブ王であった。
 彼は、ユーフラテス川流域にあるアマウ人の町ペトルに住むベオルの子バラムを
 招こうとして、使者を送り、こう伝えた。
 「今ここに、エジプトから上って来た一つの民がいる。
 今や彼らは、地の面を覆い、わたしの前に住んでいる。
 この民はわたしよりも強大だ。
 今すぐに来て、わたしのためにこの民を呪ってもらいたい。
 そうすれば、わたしはこれを撃ち破って、この国から追い出すことができるだろう。
 あなたが祝福する者は祝福され、あなたが呪う者は呪われることを、
 わたしは知っている。」
 モアブとミディアンの長老たちは占いの礼物を携えてバラムの所に行き、
 バラクの言葉を伝えた。
 バラムは彼らに言った。
 「今夜はここに泊まりなさい。
 主がわたしに告げられるとおりに、あなたたちに伝えよう。」
 モアブの長たちは、バラムのもとにとどまった。
 神はバラムのもとに来て言われた。
 「あなたのもとにいるこれらの者は何者か。」
 バラムは神に答えた。
 「モアブの王、ツィポルの子バラクがわたしに人を遣わして、
 『今ここに、エジプトから出て来た民がいて、地の面を覆っている。
 今すぐに来て、わたしのために彼らに呪いをかけてもらいたい。
 そうすれば、わたしはこれと戦って、追い出すことができるだろう』
 と申しました。」
 神はバラムに言われた。
 「あなたは彼らと一緒に行ってはならない。
 この民を呪ってはならない。
 彼らは祝福されているからだ。」
 バラムは朝起きると、バラクの長たちに言った。
 「自分の国に帰りなさい。
 主は、わたしがあなたたちと一緒に行くことをお許しになりません。」
 モアブの長たちは立ち去り、バラクのもとに来て、
 「バラムはわたしどもと一緒に来ることを承知しませんでした」
 と伝えた。

諦めきれないバラクは再度。。。

 バラクはもう一度、前よりも多くの、位の高い使者を遣わした。

バラムは渋々重い腰をドッコイショ。

 バラムは朝起きるとろばに鞍をつけ、モアブの長と共に出かけた。
 ところが、彼が出発すると、神の怒りが燃え上がった。
 主の御使いは彼を妨げる者となって、道に立ちふさがった。
 バラムはろばに乗り、二人の若者を従えていた。
 主の御使いが抜き身の剣を手にして道に立ちふさがっているのを見たろばは、
 道をそれて畑に踏み込んだ。
 バラムはろばを打って、道に戻そうとした。
 主の御使いは、ぶどう畑の間の狭い道に立っていた。
 道の両側には石垣があった。
 ろばは主の御使いを見て、石垣に体を押しつけ、
 バラムの足も石垣に押しつけたので、バラムはまた、ろばを打った。
 主の御使いは更に進んで来て、右にも左にもそれる余地のない狭い場所に立ちふさがった。
 ろばは主の御使いを見て、バラムを乗せたままうずくまってしまった。
 バラムは怒りを燃え上がらせ、ろばを杖で打った。
 主がそのとき、ろばの口を開かれたので、ろばはバラムに言った。
 「わたしがあなたに何をしたというのですか。三度もわたしを打つとは。」
 バラムはろばに言った。
 「お前が勝手なことをするからだ。
 もし、わたしの手に剣があったら、即座に殺していただろう。」
 ろばはバラムに言った。
 「わたしはあなたのろばですし、
 あなたは今日までずっとわたしに乗って来られたではありませんか。
 今まであなたに、このようなことをしたことがあるでしょうか。」
 彼は言った。
 「いや、なかった。」
 主はこのとき、バラムの目を開かれた。
 彼は、主の御使いが抜き身の剣を手にして、道に立ちふさがっているのを見た。
 彼は身をかがめてひれ伏した。

画像:Rembrandt Harmensz, van Rijn 1606-1669
『Balaam's Ass』 1626

 主の御使いは言った。
 「なぜ、このろばを三度も打ったのか。
 見よ、あなたはわたしに向かって道を進み、
 危険だったから、わたしは妨げる者として出て来たのだ。
 このろばはわたしを見たから、三度わたしを避けたのだ。
 ろばがわたしを避けていなかったなら、きっと今は、
 ろばを生かしておいても、あなたを殺していたであろう。」
 バラムは主の御使いに言った。
 「わたしの間違いでした。
 あなたがわたしの行く手に立ちふさがっておられるのをわたしは知らなかったのです。
 もしも、意に反するのでしたら、わたしは引き返します。」
 主の御使いはバラムに言った。
 「この人たちと共に行きなさい。
 しかし、ただわたしがあなたに告げることだけを告げなさい。」
 バラムはバラクの長たちと共に行った。

中略〜。。。

 バラムは、イスラエルを祝福することが主の良いとされることであると悟り、
 いつものようにまじないを行いに行くことをせず、顔を荒れ野に向けた。
 バラムは目を凝らして、イスラエルが部族ごとに宿営しているのを見渡した。
 神の霊がそのとき、彼に臨んだ。
 彼はこの託宣を述べた。
 ベオルの子バラムの言葉。
 目の澄んだ者の言葉。
 神の仰せを聞き全能者のお与えになる幻を見る者
 倒れ伏し、目を開かれている者の言葉。
 いかに良いことかヤコブよ、あなたの天幕は
 イスラエルよ、あなたの住む所は。
 それは広がる谷 大河の岸の園のようだ。
 それは主が植えられたアロエの木のよう
 水のほとりの杉のようだ。
 水は彼らの革袋から溢れ 種は豊かな水を得て育つ。
 彼らの王はアガグよりも栄え その王国は高く上げられる。
 エジプトから彼らを導き出された神は
 彼らにとって野牛の角のようだ。
 彼らは、敵対する国を食らい尽くし骨を砕き、矢で刺し通す。
 雄獅子のように伏し雌獅子のように横たわる彼らを
 起き上がらせることができる者があろうか。
 あなたを祝福する者は祝福され
 あなたを呪う者は呪われる。
 バラクはバラムに対して激しく怒り、手を打ち鳴らしながら、バラムに言った。
 「敵に呪いをかけるために招いたのに、見よ、お前は三度も祝福した。
 自分の所に逃げ帰るがよい。
 お前を大いに優遇するつもりでいたが、主がそれを差し止められたのだ。」
 バラムはバラクに言った。
 「あなたがわたしのもとに遣わした使者に対しても、わたしはこう言ったではありませんか。
 『たとえバラクが、家に満ちる金銀を贈ってくれても、
 主の言葉に逆らっては、善にしろ悪にしろ、わたしの心のままにすることはできません。
 わたしは、主が告げられることを告げるだけです』と。
 わたしは今、わたしの民のもとに帰ります。
 後の日にこの民があなたの民に対して何をするか、あなたに警告しておきます。」
 そして彼はこの託宣を述べた。

イスラエルの民には祝福となり、バラクには過酷な言霊。。。


注.私のHPでは絵画主題として旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
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布教するつもりもありません。
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民数記6 青銅の蛇

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 彼らはホル山を旅立ち、エドムの領土を迂回し、葦の海の道を通って行った。
 しかし、民は途中で耐えきれなくなって、
 神とモーセに逆らって言った。
 「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのですか。
 荒れ野で死なせるためですか。
 パンも水もなく、こんな粗末な食物では、気力もうせてしまいます。」
 主は炎の蛇を民に向かって送られた。
 蛇は民をかみ、イスラエルの民の中から多くの死者が出た。
 民はモーセのもとに来て言った。
 「わたしたちは主とあなたを非難して、罪を犯しました。
 主に祈って、わたしたちから蛇を取り除いてください。」
 モーセは民のために主に祈った。
 主はモーセに言われた。
 「あなたは炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げよ。
 蛇にかまれた者がそれを見上げれば、命を得る。」
 モーセは青銅で一つの蛇を造り、旗竿の先に掲げた。

画像1:BOURDON, Sebastien 1616−1671
『Moses and the Brazen Serpent』 1653-54

 蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぐと、命を得た。

画像2:Sir Anthony van Dyck 1599-1641
『Moses and the Serpent』 1621

 イスラエルの人々は旅を続け、オボトに宿営し、
 オボトを旅立つと、モアブの東側の荒れ野にあるイイエ・アバリムに宿営した。
 そこを旅立ってゼレドの谷に宿営し、
 更に旅を続けて、アルノン川の向こう岸に宿営した。
 この川はアモリ人の国境から広がる荒れ野を流れていた。
 アルノン川はモアブとアモリ人との国の間にあって、モアブの国境をなしている。
 それで、『主の戦いの書』には次のように書かれている。
 「スファのワヘブとアルノン川の支流。
 それらの支流はアルの定住地に流れ下り、モアブの国境に及ぶ。」
 彼らはそこからベエル(井戸)に行った。
 これは、主がモーセに「民を集めよ、彼らに水を与えよう」と言われた井戸である。

 そのことがあったとき、イスラエルはこの歌をうたった。
 井戸よ、湧き上がれ 井戸に向かって歌え。
 笏と杖とをもって 司たちが井戸を掘り 民の高貴な人がそれを深く掘った。
 彼らは荒れ野からマタナ、マタナからナハリエル、ナハリエルからバモト、
 バモトからモアブの野にある谷へ、
 そして荒れ果てた地を見下ろすピスガの頂へと進んだ。
 イスラエルは、アモリ人の王シホンに使者を遣わして、次のように言った。
 「あなたの領内を通過させてください。
 道をそれて畑やぶどう畑に入ったり、井戸の水を飲んだりしません。
 あなたの国境を越えるまで『王の道』を通ります。」
 しかしシホンは、イスラエルが自分の領内を通過することを許さず、
 全軍を召集し、イスラエルを迎え撃つために、荒れ野にあるヤハツに軍を進め、
 イスラエルと戦った。
 しかし、イスラエルは彼を剣にかけて、南はアルノン川から北はヤボク川、
 東はアンモン人の国境まで、その領土を占領した。
 アンモン人の国境は堅固であった。
 イスラエルはこうして、そのすべての町を取り、ヘシュボンとその周辺の村落など、
 アモリ人のすべての町に住んだ。
 ヘシュボンは、アモリ人の王シホンの都である。
 シホンは先代のモアブ王と戦って、その手からアルノン川に至るまでの全土を奪い取っていた。
 それゆえ、次のように歌う者がいる。
 来れ、ヘシュボンは築かれシホンの都は固く建てられる。
 ヘシュボンから火が出
 シホンの都から炎が噴き出てモアブのアルを焼きアルノンのバモトの君たちを滅ぼした。
 モアブよ、お前は災いだ。
 ケモシュの民よ、お前は滅びた。
 息子たちは難民となり娘たちはアモリ人の王シホンの捕虜となった。
 我々は彼らを撃ち滅ぼしたヘシュボンからディボンまで。
 我々は荒廃させたノファから、メデバまで。
 イスラエルはこうして、アモリ人の地に住んだ。
 その後、モーセはヤゼルを偵察するために人を送り、
 その周辺の村落を占領し、そこに住んでいたアモリ人を追い出した。
 それから転じて、バシャンに至る道を上って行くと、
 バシャンの王オグはこれを迎え撃つために、全軍を率いてエドレイに来た。
 
 主はモーセに言われた。
 「彼を恐れてはならない。
 わたしは彼とその全軍、その国をあなたの手に渡した。 
 あなたは、ヘシュボンの住民アモリ人の王シホンにしたように、彼にもせよ。」
 イスラエルは彼とその子らを含む全軍を一人残らず撃ち殺し、その国を占領した。

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
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 イスラエルの人々、その共同体全体は、第一の月にツィンの荒れ野に入った。
 そして、民はカデシュに滞在した。ミリアムはそこで死に、その地に埋葬された。
 さて、そこには共同体に飲ませる水がなかったので、彼らは徒党を組んで、
 モーセとアロンに逆らった。
 民はモーセに抗弁して言った。
 「同胞が主の御前で死んだとき、我々も一緒に死に絶えていたらよかったのだ。
 なぜ、こんな荒れ野に主の会衆を引き入れたのです。我々と家畜をここで死なせるためですか。
 なぜ、我々をエジプトから導き上らせて、こんなひどい所に引き入れたのです。
 ここには種を蒔く土地も、いちじくも、ぶどうも、ざくろも、
 飲み水さえもないではありませんか。」

 モーセとアロンが会衆から離れて臨在の幕屋の入り口に行き、
 そこにひれ伏すと、主の栄光が彼らに向かって現れた。
 主はモーセに仰せになった。
 「あなたは杖を取り、兄弟アロンと共に共同体を集め、
 彼らの目の前で岩に向かって、水を出せと命じなさい。
 あなたはその岩から彼らのために水を出し、共同体と家畜に水を飲ませるがよい。」
 モーセは、命じられたとおり、主の御前から杖を取った。
 そして、モーセとアロンは会衆を岩の前に集めて言った。
 「反逆する者らよ、聞け。この岩からあなたたちのために水を出さねばならないのか。」
 モーセが手を上げ、その杖で岩を二度打つと、水がほとばしり出たので、
 共同体も家畜も飲んだ。

画像1:JORDAENS, Jacob 1593-1678
『Water from the Rock』  1645-50

 主はモーセとアロンに向かって言われた。
 「あなたたちはわたしを信じることをせず、イスラエルの人々の前に、
 わたしの聖なることを示さなかった。
 それゆえ、あなたたちはこの会衆を、
 わたしが彼らに与える土地に導き入れることはできない。」
 これがメリバ(争い)の水であって、イスラエルの人々が主と争った所であり、
 主が御自分の聖なることを示された所である。

 モーセはカデシュからエドム王に使者を遣わした。
 「あなたの兄弟であるイスラエルはこう申します。
 あなたは、わたしたちの上にふりかかった患難をすべてご存じのことでしょう。
 わたしたちの先祖はエジプトに下り、長年、エジプトに住んでおりました。
 エジプト人がわたしたちの先祖もわたしたちも苦しめたので、
 主に助けを求めて叫びますと、主はわたしたちの声を聞いて御使いを遣わし、
 エジプトから導き出してくださいました。
 今、わたしたちは、あなたの国境に近いカデシュの町におります。
 どうか、あなたの領土を通過させてください。
 畑やぶどう畑の中を通ったり井戸の水を飲んだりしません。
 あなたの領土を通過するまで、右にも左にも曲がることなく、
 『王の道』を通って行きます。」

 エドム人は彼に答えた。
 「わたしの領内を通ってはならない。
 もし、通るようなことがあれば、剣をとってお前を迎え撃つ。」
 イスラエルの人々は言った。
 「わたしたちは広い道を通りますし、
 その際、わたしや家畜があなたの水を飲むことがあれば、
 その代価は支払います。
 徒歩で通過するだけです。
 取るに足らぬことです。」 

 しかしエドム人は、「通過してはならない」と言い、
 強力な軍勢を率いて迎え撃とうとした。
 エドム人はこのように、自分の領土をイスラエルが通過することを許さず、
 イスラエルは迂回しなければならなかった。
 イスラエルの人々、その共同体全体はカデシュを旅立って、ホル山に着いた。
 ホル山はエドム領との国境にあり、ここで、主はモーセとアロンに言われた。
 「アロンは先祖の列に加えられる。
 わたしがイスラエルの人々に与える土地に、彼は入ることができない。
 あなたたちがメリバの水のことでわたしの命令に逆らったからだ。
 アロンとその子エルアザルを連れてホル山に登り、
 アロンの衣を脱がせ、その子エルアザルに着せなさい。
 アロンはそこで死に、先祖の列に加えられる。」
 モーセは主が命じられたとおりにした。
 彼らは、共同体全体の見守る中をホル山に登った。
 モーセはアロンの衣を脱がせ、その子エルアザルに着せた。

画像2:Tissot, James Jacques Joseph  1836-1902
『The Death of Aaron』 年不詳

 アロンはその山の上で死んだ。
 モーセとエルアザルが山を下ると、
 共同体全体はアロンが息を引き取ったのを悟り、
 イスラエルの全家は三十日の間、アロンを悼んで泣いた。

 ネゲブに住むカナン人、アラドの王は、イスラエルがアタリムの道を進んで来ると聞き、
 イスラエルと戦い、捕虜を引いて行った。
 イスラエルは主に誓いを立てて、
 「この民をわたしの手に渡してくださるならば、必ず彼らの町を絶滅させます」と言った。
 主はイスラエルの言葉を聞き入れ、カナン人を渡された。
 イスラエルは彼らとその町々を絶滅させ、そこの名をホルマ(絶滅)と呼んだ。

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
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民数記4 反逆

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 さて、レビの子ケハトの孫でイツハルの子であるコラは、
 ルベンの孫でエリアブの子であるダタンとアビラム、およびペレトの子であるオンと組み、
 集会の召集者である共同体の指導者、
 二百五十名の名のあるイスラエルの人々を仲間に引き入れ、モーセに反逆した。
 彼らは徒党を組み、モーセとアロンに逆らって言った。
 「あなたたちは分を越えている。
 共同体全体、彼ら全員が聖なる者であって、主がその中におられるのに、
 なぜ、あなたたちは主の会衆の上に立とうとするのか。」

 モーセはこれを聞くと、面を伏せた。
 彼はコラとその仲間すべてに言った。
 「主は明日の朝、主に属する者、聖とされる者を示して、その人を御自身のもとに近づけられる。
 すなわち、主のお選びになる者を御自身のもとに近づけられる。
 次のようにしなさい。
 コラとその仲間はすべて香炉を用意し、
 それに炭火を入れ、香をたいて、明日、主の御前に出なさい。
 そのとき主のお選びになる者が聖なる者なのだ。
 レビの子らよ、分を越えているのはあなたたちだ。」
 モーセは更に、コラに言った。
 「レビの子らよ、聞きなさい。
 イスラエルの神はあなたたちをイスラエルの共同体から取り分けられた者として
 御自身のそばに置き、主の幕屋の仕事をし、共同体の前に立って彼らに仕えさせられる。
 あなたたちはそれを不足とするのか。
 主は、あなたとあなたの兄弟であるレビの子らをすべて御自身のそばに近づけられたのだ。
 その上、あなたたちは祭司職をも要求するのか。
 そのために、あなたとあなたの仲間はすべて、主に逆らって集結したのか。
 アロンを何と思って、彼に対して不平を言うのか。」

 モーセは人をやって、エリアブの子であるダタンとアビラムを呼び寄せようとしたが、
 彼らは言った。
 「我々は行かない。
 あなたは我々を乳と蜜の流れる土地から導き上って、この荒れ野で死なせるだけでは不足なのか。
 我々の上に君臨したいのか。
 あなたは我々を乳と蜜の流れる土地に導き入れもせず、畑もぶどう畑も我々の嗣業としてくれない。
 あなたはこの人々の目をえぐり出すつもりなのか。我々は行かない。」

 モーセは激しく憤って主に言った。
 「彼らの献げ物を顧みないでください。
 わたしは彼らから一頭のろばも取ったことはなく、だれをも苦しめたことはありません。」
 モーセはコラに言った。
 「明日、あなたとあなたの仲間すべて、すなわち、あなたも彼らも、
 アロンと共に主の御前に出なさい。
 あなたたちは、おのおの香炉を取り、それに香を載せ、主の御前に持って来なさい。
 おのおの一つずつ、二百五十の香炉を持ち、
 あなたもアロンもそれぞれ自分の香炉を持って来なさい。」

 彼らはおのおの香炉を取り、それに炭火を入れ、香を載せ、
 モーセとアロンと共に臨在の幕屋の入り口に立った。
 コラは共同体全体を集め、臨在の幕屋の入り口でモーセとアロンに相対した。
 主の栄光はそのとき、共同体全体に現れた。
 主はモーセとアロンに仰せになった。
 「この共同体と分かれて立ちなさい。わたしは直ちに彼らを滅ぼす。」
 彼らはひれ伏して言った。
 「神よ、すべて肉なるものに霊を与えられる神よ。
 あなたは、一人が罪を犯すと、共同体全体に怒りを下されるのですか。」
 主はモーセに仰せになった。
 「コラ、ダタン、アビラムの住まいの周りから離れるよう、共同体に告げなさい。」
 モーセは立ち上がり、ダタンとアビラムのところに向かった。
 イスラエルの長老たちもついて行った。
 彼は共同体に言った。
 「この神に逆らう者どもの天幕から離れなさい。
 彼らの持ち物には一切触れてはならない。
 さもないと、彼らの罪のために、あなたたちは滅びる。」
 彼らはコラ、ダタン、アビラムの住まいから離れた。
 ダタンとアビラムは、妻子、幼児と一緒に出て来て、天幕の入り口に立った。 

 モーセは言った。
 「主がわたしを遣わして、これらすべてのことをさせられたので、
 わたしが自分勝手にしたのではない。
 それは次のことで分かるであろう。
 もしこの者たちが人の普通の死に方で死に、人の普通の運命に会うならば、
 主がわたしを遣わされたのではない。
 だが、もし主が新しいことを創始されて、大地が口を開き、
 彼らと彼らに属するものすべてを呑み込み、彼らが生きたまま陰府に落ちるならば、
 この者たちが主をないがしろにしたことをあなたたちは知るであろう。」
 こう語り終えるやいなや、彼らの足もとの大地が裂けた。

画像1:Gustave Dore 1832−1883
『Korah, Dathan, and Abiram』 1865

地は口を開き、彼らとコラの仲間たち、その持ち物一切を、家もろとも呑み込んだ。
彼らと彼らに属するものはすべて、生きたまま、陰府へ落ち、地がそれを覆った。
彼らはこうして、会衆の間から滅び去った。
彼らの周りにいた全イスラエルは、彼らの叫び声を聞いて、
大地に呑み込まれることのないようにと言って逃げた。
また火が主のもとから出て、香をささげた二百五十人を焼き尽くした。

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
布教するつもりもありません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

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