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GWは単なる週末でした。

士師記

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士師記11

イメージ 1

 イスラエルの人々は皆出て来て、ダンからベエル・シェバ、
 またギレアドの地まで、一団となって一人の人のようになり、
 ミツパで主の前に集まった。
 イスラエルの全部族、すべての民の要職にある者たちも、
 神の民、剣を携えた四十万の歩兵たちの集いに参加した。
 ベニヤミンの人々は、イスラエルの人々がミツパに上って来たことを伝え聞いた。
 イスラエルの人々が、
 「このような犯行がどうして行われたのか説明してもらいたい」
 と言ったので、殺された女の夫であるレビ人はこう答えた。
 「ベニヤミンのギブアに来て、わたしは側女と共に宿をとっておりました。
 ギブアの首長たちがわたしに向かって来て、
 夜、わたしの泊まった家を取り囲み、わたしを殺そうとし、
 側女を辱めて死に至らせたのです。
 わたしは側女をつかみ、その体を切り離して、
 イスラエルの嗣業の全耕地に送りました。
 彼らがイスラエルの中で極悪非道なことをしたからです。
 あなたたちイスラエルのすべての人々よ。
 ここで話し合って協議していただきたい。」
 すべての民は一人の人のように立ち上がり、こう言った。
 「我々はだれも自分の天幕に帰らず、だれも家に戻らない。
 我々が今、ギブアに対してなすべきことはこうだ。
 ギブアに対してまずくじを引いて攻め上ろう。
 イスラエル全部族から百人につき十人、従って千人なら百人、
 一万人いれば千人を選んで糧食を調達させ、
 部隊をベニヤミンのギブアに行かせ、
 ベニヤミンがイスラエルの中で行ったすべての非道を制裁しよう。」
 こうしてイスラエルの者が皆、
 一人の人のように連帯を固めてその町に向かって集まった。
 イスラエルの諸部族は、全ベニヤミン族に人を送って、こう告げた。
 「あなたたちの中で行われたあの犯行はなんということか。
 今、あのならず者の犯人がギブアにいれば、引き渡せ。
 犯人を殺してイスラエルの中から悪を取り除こう。」
 だが、ベニヤミンの人々は、その兄弟たち、
 イスラエルの人々の声を聞こうとはしなかった。
 かえってベニヤミンの人々は町々からギブアに集まり、
 イスラエルの人々と戦おうとして出て来た。
 その日、町々からはせ参じたベニヤミンの人々は、
 数を調べると、剣を携えた兵士二万六千人、
 そのほかにギブアの住民からえり抜きの兵士七百人であった。
 七百人のえり抜きの兵士からなるこの部隊の皆が左利きで、
 髪の毛一筋をねらって石を投げても、その的をはずすことがなかった。
 一方、イスラエルの人も、ベニヤミンを除いて数を調べると、
 剣を携えた兵士四十万で、彼らは皆、軍人であった。
 彼らは立ち上がってベテルに上った。
 イスラエルの人々は神に問うて言った。
 「我々のうち誰が最初に上って行ってベニヤミンと戦うべきでしょうか。」
 主は、「ユダが最初だ」と言われた。
 翌朝、イスラエルの人々は行動を起こし、ギブアに対して陣を敷いた。
 イスラエル人はベニヤミンとの戦いに出陣し、ギブアに対して戦闘態勢に入ったが、
 ベニヤミンの人々はギブアから出撃して、
 その日、二万二千人のイスラエル兵を地に打ち倒した。
 しかし、イスラエル人の部隊は奮起し、
 最初の日に戦闘態勢に入った場所で、態勢を立て直した。
 イスラエルの人々は主の御前に上って、夕方まで泣き続け、主に問うて言った。
 「兄弟ベニヤミンと、再び戦いを交えねばなりませんか。」
 しかし、主は言われた。
 「彼らに向かって攻め上れ。」
 二日目もイスラエルの人々はベニヤミンの人々に向かって進撃した。
 しかし、ベニヤミンは、二日目にもギブアから出撃してそれを迎え撃ち、
 またもイスラエルの人々一万八千人を地に打ち倒した。
 彼らは皆、剣で武装した者であった。
 イスラエルの人々は皆、そのすべての軍団と共にベテルに上って行き、
 主の御前に座り込んで泣いた。
 その日、彼らは夕方まで断食し、
 焼き尽くす献げ物と和解の献げ物を主の御前にささげた。
 イスラエルの人々は主に問うた。
 ・・当時、神の契約の箱はそこにあり、
 また当時、アロンの孫でエルアザルの子であるピネハスが御前に仕えていた・・
 イスラエルの人々は言った。
 「兄弟ベニヤミンとの戦いに、再び繰り返して出陣すべきでしょうか。
 それとも控えるべきでしょうか。」
 主は言われた。
 「攻め上れ。明日、わたしは彼らをあなたの手に渡す。」

 イスラエルはギブアの周囲に伏兵を配置した。
 三日目もイスラエルの人々はベニヤミンの人々に向かって攻め上り、
 前と同じようにギブアに対して戦闘態勢に入った。
 ベニヤミンも、その軍団を迎え撃とうとして出て来た。
 彼らは町から遠くへおびき出され、一方はベテルに、
 他方はギブアに通じる大路を進んだ。
 野でイスラエルの部隊に死傷者が出始め、約三十人が倒れた。
 ベニヤミンの人々は、
 「初戦と同様、敵を打ち負かした」と思ったが、
 イスラエルの人々は、「撤退して敵を町から大路におびき出そう」と謀っていた。
 イスラエルの人々は皆、
 自分の持ち場から立ち上がり、バアル・タマルで戦闘態勢に入った。
 イスラエルの伏兵も自分の持ち場であるゲバの平原から躍り出た。
 全イスラエルのえり抜きの兵士一万人がギブアに向かって進撃し、激戦となった。
 ベニヤミンの人々は自分たちに不幸な結末が訪れるとは思ってもみなかった。
 主はイスラエルの目の前でベニヤミンを撃たれたので、
 イスラエルの人々が、その日打ち滅ぼしたベニヤミンの兵は二万五千百人に上った。
 彼らは皆、剣を携える者であった。
 ベニヤミンの人々は敗北を認めざるをえなかった。
 イスラエル人はギブアに対して配置した伏兵を信頼していたので、
 ベニヤミンに戦場を明け渡した。
 その伏兵がギブアを急襲した。
 伏兵は突入し、町をくまなく剣をもって撃った。
 イスラエル人と伏兵との間に打ち合わせがあって、
 町からのろしの煙が高々と揚がると、
 イスラエル人は戦線に復帰することになっていた。
 ベニヤミンは、イスラエル人に死傷者が出始め、
 約三十人の兵を打ち倒したとき、
 「初戦と同様に、敵を打ち負かした」と思ったが、
 雲の柱のようなのろしが町から揚がり始め、
 ベニヤミンが振り返ると、町全体が火に包まれ天に燃え上がっていた。
 そこへイスラエル人が引き返して来たので、
 ベニヤミン人は、自分たちに、不幸な結末が訪れるのを知って、うろたえた。
 彼らはイスラエル人を見て荒れ野の方に向かったが、
 戦いを逃れることができなかった。
 町々から出て来た人々も加わって彼らを屠り去った。
 彼らはベニヤミンを包囲し、追いつめ、
 手を緩めずギブアの向こう側、東側まで踏みにじった。
 ベニヤミンの中で一万八千人が倒れたが、彼らは皆、軍人であった。
 他の者は荒れ野のリモンの岩場に向かって逃げたが、
 イスラエル人は大路でその五千人を討ち、
 彼らが、壊滅するまで追い迫り、二千人を打ち殺した。
 この日、ベニヤミンの全戦死者は剣を携える者二万五千人で、
 彼らは皆、軍人であった。
 六百人が荒れ野のリモンの岩場に逃げて、
 四か月、そこリモンの岩場にとどまった。
 一方、イスラエル人はベニヤミンの人々のところに戻って来て、
 町の男たちから家畜まで、見つけしだい、残らず彼らを剣で撃ち、
 どの町にも見つけしだい火を放った。 

 イスラエル人はミツパにおいて、
 「我々はだれも自分の娘をベニヤミンに嫁として与えないことにする」と誓った。
 民はベテルに帰って、夕方まで神の御前に座り、声をあげて泣き叫んだ。
 「イスラエルの神、主よ。なぜイスラエルにこのようなことが行われ、
 今日イスラエルから一つの部族が欠けることになったのですか。」
 翌日、朝早く民は起きて、そこに祭壇を築き、
 焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげた。
 イスラエルの人々は言った。
 「誰かイスラエルの全部族の中で、
 主の御前における集会に上って来なかった者がいるか。」
 というのは、ミツパに上って主の御前に出なかった者に対しては、
 「必ず死なねばならない」
 との、堅い誓いがなされていたからである。
 イスラエルの人々は兄弟ベニヤミンのことを悔やみ、
 「今日イスラエルの中から一つの部族が切り捨てられた。
 その生き残りの者たちに妻を与えるにはどうすればいいだろう。
 わたしたちは、彼らには娘を嫁がせないと主に誓った」と言った。
 イスラエルの人々はそこで、
 「イスラエルのどの部族がミツパに上って、主の御前に出なかったのだろうか」
 と尋ねた。
 すると、ギレアドのヤベシュからはだれ一人この陣営に来ることなく、
 集会に出ていなかった。
 民の数が調べられたとき、
 ギレアドのヤベシュの住民は一人もそこにいなかったことが分かった。
 共同体は一万二千人の兵を派遣することにし、彼らにこう命じた。
 「行って、ギレアドのヤベシュの住民を女や子供に至るまで剣にかけよ。
 これがあなたたちのなすべきことである。
 男はもとより、男と寝たことのある女もすべて滅ぼし尽くさなければならない。」

 彼らはこうして、
 ギレアドのヤベシュの住民の中に男と寝たことのない処女の娘四百人を見いだし、
 カナンの地にあるシロの陣営に連れ帰った。
 全共同体は、リモンの岩場にいるベニヤミンの人々に使者を送って和解を呼びかけた。
 ベニヤミンがこのとき帰って来たので、
 彼らはギレアドのヤベシュの女たちの中で生かしておいた娘たちを
 ベニヤミンの人々に与えた。
 しかし、まだ足りなかった。
 民はベニヤミンのことを悔やんだ。
 主がイスラエル諸部族の間を引き裂かれたからである。
 共同体の長老たちは言った。
 「生き残った者に妻を与えるにはどうすればいいだろう。
 ベニヤミンの女は絶えてしまった。」
 彼らはまた言った。
 「ベニヤミンに生き残る者を得させ、
 イスラエルから一つの部族も失われないようにしなければならない。
 だが、わたしたちは、娘を彼らの嫁にやるわけにはいかない。
 イスラエルの人々は、『ベニヤミンに嫁を与える者は呪われる』と誓った。」
 彼らは更に言った。
 「そうだ。年ごとにシロで主の祭りが行われる。」
 ・・シロの町はベテルの北側、
 ベテルからシケムに通じる大路の東側、レボナの南側にあった。
 そこで彼らはベニヤミンの人々にこう言い渡した。
 「ぶどう畑に行って、待ち伏せし、
 シロの娘がそろって踊りに出て来るのが見えたら、
 ぶどう畑から出て行って、シロの娘の中からそれぞれ妻にしようとする者を捕まえ、
 ベニヤミンの地に帰りなさい。

画像:Gustave Dore 1833-1883
『The Children of Benjamin carrying off the Virgins of Jabesh-Gilead』 1865

 もし彼女らの父や兄がわたしたちに文句を言いに来たら、こう言おう。
 『我々に免じて憐れみをかけてやってほしい。
 我々は戦争の間それぞれ妻を迎えることができなかったし、
 あなたたちも彼らに娘を与えることができなかった。
 与えていたら、あなたたちは罪に問われたはずだ』と。」
 ベニヤミンの人々はそのようにした。
 彼らは踊っている女たちを奪い、その中から自分たちの数だけ連れ去って、
 自分の嗣業の地に帰り、町を築き、

士師記10

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17・18章省略。

 イスラエルに王がいなかったそのころ、
 エフライムの山地の奥に一人のレビ人が滞在していた。
 彼はユダのベツレヘムから一人の女を側女として迎え入れた。
 しかし、その側女は主人を裏切り、
 そのもとを去ってユダのベツレヘムの父の家に帰り、四か月ほどそこにいた。
 夫は若者を伴い、一軛のろばを連れて出で立ち、彼女の後を追い、
 その心に話しかけて連れ戻そうとした。
 彼女が彼を父の家に入れると、娘の父は彼を見て、喜び迎えた。
 そのしゅうと、娘の父が引き止めるので、
 彼は三日間そこにとどまり、食べて飲み、夜を過ごした。
 四日目の朝早く彼は起きて出発しようとしたが、娘の父が婿に、
 「パンを一切れ食べて元気をつけ、それから出かけた方がいい」と言うので、
 二人は一緒に座り、食べて飲んだ。
 娘の父は男に、「どうか、もう一晩泊まってくつろいでください」と言った。
 男は立ち上がって出発しようとしたが、しゅうとがしきりに勧めるので、
 また泊まることにした。
 五日目も朝早く彼は出発しようとしたが、娘の父が、
 「元気をつけた方がいい」と言うので、
 二人は日の傾くころまでゆっくり食事をした。
 彼が側女と若者を連れて出発しようとすると、そのしゅうと、娘の父は、
 「日もかげってきて、もう夕方です。
 もう一晩お泊まりください。
 日は暮れかけています。
 ここに泊まってくつろぎ、明朝早く起きて旅路につき、
 家に帰ることにしてはどうですか」と言った。
 しかし、男は泊まろうとせず、立ち上がって出発し、
 エブスすなわちエルサレムを目の前にするところまで来た。
 彼は鞍をつけた一軛のろばと側女を連れていた。
 彼らがエブスの近くに来たとき、日は大きく傾いていた。
 若者は主人に、
 「あのエブス人の町に向かい、そこに泊まることにしてはいかがですか」
 と言ったが、主人は、
 「イスラエルの人々ではないこの異国人の町には入るまい。
 ギブアまで進むことにしよう」と答えた。
 更に彼は若者に、
 「さあ、このいずれかの場所に近づいて行き、
 ギブアかラマに泊まることにしよう」と言った。
 彼らは旅を続け、ベニヤミン領のギブアの近くで日は没した。
 彼らはギブアに入って泊まろうとして進み、町の広場に来て腰を下ろした。
 彼らを家に迎えて泊めてくれる者はいなかった。

画像1:Gerbrand van den Eeckhout 1621-1674
『The Levite at Gibea』 1650s

 夕暮れに、一人の老人が畑仕事を終えて帰って来た。
 この人はエフライム山地の出身であったが、ギブアに滞在していた。
 土地の人々はベニヤミン族であった。
 老人は目を上げて、町の広場にいる旅人を見、
 「どちらにおいでになりますか。
 どちらからおいでになりましたか」と声をかけた。
 彼は老人に答えた。
 「わたしたちは、
 ユダのベツレヘムからエフライム山地の奥にあるわたしの郷里まで、
 旅をしているところです。
 ユダのベツレヘムに行って、今、主の神殿に帰る途中ですが、
 わたしたちを家に迎えてくれる人がいません。
 ろばのためのわらも飼い葉もありますし、
 わたしとこの女、あなたの僕の連れている若者のためのパンもぶどう酒もあります。
 必要なものはすべてそろっています。」
 老人は、
 「安心しなさい。
 あなたが必要とするものはわたしにまかせなさい。
 広場で夜を過ごしてはいけません」
 と言って、彼らを自分の家に入れ、ろばに餌を与えた。
 彼らは足を洗い、食べて飲んだ。
 彼らがくつろいでいると、
 町のならず者が家を囲み、戸をたたいて、
 家の主人である老人にこう言った。
 「お前の家に来た男を出せ。我々はその男を知りたい。」
 家の主人は彼らのところに出て行って言った。
 「兄弟たちよ、それはいけない。
 悪いことをしないでください。
 この人がわたしの家に入った後で、そのような非道なふるまいは許されない。
 ここに処女であるわたしの娘と、あの人の側女がいる。
 この二人を連れ出すから、辱め、思いどおりにするがよい。
 だがあの人には非道なふるまいをしてはならない。」
 しかし、人々は彼に耳を貸そうとしなかった。
 男が側女をつかんで、外にいる人々のところへ押し出すと、
 彼らは彼女を知り、一晩中朝になるまでもてあそび、
 朝の光が射すころようやく彼女を放した。
 朝になるころ、女は主人のいる家の入り口までたどりつき、
 明るくなるまでそこに倒れていた。

画像2:Gustave Dore 1833-1883
『The Levite finding the corpse of the woman』 1865

 彼女の主人が朝起きて、旅を続けようと戸を開け、
 外に出て見ると、自分の側女が家の入り口で手を敷居にかけて倒れていたので、
 「起きなさい。出かけよう」と言った。
 しかし、答えはなかった。

画像3:Gustave Dore 1833-1883
『The Levite bearing away the body of the woman』1865

 彼は彼女をろばに乗せ、自分の郷里に向かって旅立った。
 家に着くと、彼は刃物をとって側女をつかみ、
 その体を十二の部分に切り離し、イスラエルの全土に送りつけた。
 これを見た者は皆言った。
 「イスラエルの人々がエジプトの地から上って来た日から今日に至るまで、
 このようなことは決して起こらず、目にしたこともなかった。
 このことを心に留め、よく考えて語れ。」

注1.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

士師記9

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 ペリシテ人は彼を捕らえ、目をえぐり出してガザに連れて下り、
 青銅の足枷をはめ、牢屋で粉をひかせた。

画像1:Corinth, Lovis 1858-1925
『Samson Blinded』 1912

 しかし、彼の髪の毛はそられた後、また伸び始めていた。
 ペリシテ人の領主たちは集まって、
 彼らの神ダゴンに盛大ないけにえをささげ、喜び祝って言った。
 「我々の神は敵サムソンを 我々の手に渡してくださった。」
 その民もまたサムソンを見て、彼らの神をたたえて言った。
 「わが国を荒らし、数多くの同胞を殺した敵を 
 我々の神は、我々の手に渡してくださった。」
 彼らは上機嫌になり、
 「サムソンを呼べ。見せ物にして楽しもう」と言い出した。
 こうしてサムソンは牢屋から呼び出され、笑いものにされた。
 柱の間に立たされたとき、
 サムソンは彼の手をつかんでいた若者に、
 「わたしを引いて、この建物を支えている柱に触らせてくれ。
 寄りかかりたい」と頼んだ。
 建物の中は男女でいっぱいであり、
 ペリシテの領主たちも皆、これに加わっていた。
 屋上にも三千人もの男女がいて、見せ物にされたサムソンを見ていた。
 サムソンは主に祈って言った。
 「わたしの神なる主よ。わたしを思い起こしてください。
 神よ、今一度だけわたしに力を与え、
 ペリシテ人に対してわたしの二つの目の復讐を一気にさせてください。」
 それからサムソンは、建物を支えている真ん中の二本を探りあて、
 一方に右手を、他方に左手をつけて柱にもたれかかった。

画像2:Gustave Dore 1833-1883
『Death of Samson』1865

 そこでサムソンは、「わたしの命はペリシテ人と共に絶えればよい」と言って、
 力を込めて押した。
 建物は領主たちだけでなく、そこにいたすべての民の上に崩れ落ちた。
 彼がその死をもって殺した者は、生きている間に殺した者より多かった。

画像3:RUBENS, Pieter Pauwel 1577−1640
『Death of Samson』1605

 彼の兄弟たち、家族の者たちが皆、下って来て、彼を引き取り、
 ツォルアとエシュタオルの間にある父マノアの墓に運び、そこに葬った。
 彼は二十年間、士師としてイスラエルを裁いた。

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

士師記8

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 サムソンはガザに行き、一人の遊女がいるのを見て、彼女のもとに入った。
 ガザの人々は、「サムソンが来た」との知らせを受けると、
 一晩中彼を取り囲み、町の門で待ち伏せ、
 「夜明けまで待って、彼を殺してしまおう」と言って、一晩中声をひそめていた。
 サムソンは夜中まで寝ていたが、夜中に起きて、
 町の門の扉と両脇の門柱をつかみ、かんぬきもろとも引き抜いて、肩に担い、
 ヘブロンを望む山の上に運び上げた。

画像1:Gustave Dore 1833-1883
『Samson carrying away the gates of Gaza』 1865

 その後、彼はソレクの谷にいるデリラという女を愛するようになった。
 ペリシテ人の領主たちは彼女のところに上って来て言った。
 「サムソンをうまく言いくるめて、その怪力がどこに秘められているのか、
 どうすれば彼を打ち負かし、縛り上げて苦しめることができるのか、探ってくれ。
 そうすれば、我々は一人一人お前に銀千百枚を与えよう。」
 デリラはサムソンに言った。
 「あなたの怪力がどこに秘められているのか、教えてください。
 あなたを縛り上げて苦しめるにはどうすればいいのでしょう。」
 サムソンは、「乾いていない新しい弓弦七本で縛ればいい。
 そうすればわたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう」と答えた。
 ペリシテの領主たちが、乾いていない新しい弓弦を七本彼女に届けたので、
 彼女はそれでサムソンを縛った。
 奥の部屋には待ち伏せる者を置いて、彼女は、
 「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。
 ところがサムソンは、
 弓弦をまるで麻のひもが火にあぶられて切れるように断ち切ってしまった。
 その力の秘密はまだ知られてはいなかった。
 デリラはサムソンに言った。
 「あなたはわたしを侮り、うそをついたでしょう。
 あなたを縛り上げるにはどうすればいいのか、今教えてください。」
 彼は答えた。
 「まだ一度も使ったことのない新しい縄でしっかりと縛れば、
 わたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう。」
 デリラは新しい縄を持って来て、それでサムソンを縛り、
 「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。
 奥の部屋には待ち伏せる者がいたが、
 サムソンは腕の縄をまるで糸のように断ち切ってしまった。
 デリラはサムソンに言った。
 「あなたは今度もわたしを侮り、うそをついたでしょう。
 あなたを縛り上げるにはどうすればいいのか教えてください。」
 彼が、「わたしの髪の毛七房を機の縦糸と共に織り込めばいいのだ」と言ったので、
 彼女はそれを釘で留めて、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。
 ところが、彼は眠りから覚め、釘も、機織り機と縦糸も引き抜いてしまった。
 デリラは彼に言った。
 「あなたの心はわたしにはないのに、
 どうしてお前を愛しているなどと言えるのですか。
 もう三回もあなたはわたしを侮り、
 怪力がどこに潜んでいるのか教えてくださらなかった。」
 来る日も来る日も彼女がこう言ってしつこく迫ったので、
 サムソンはそれに耐えきれず死にそうになり、
 ついに心の中を一切打ち明けた。
 「わたしは母の胎内にいたときからナジル人として神にささげられているので、
 頭にかみそりを当てたことがない。
 もし髪の毛をそられたら、わたしの力は抜けて、
 わたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう。」

画像2:Lucas Cranach the Elder 1472-1553
『Samson and Delilah』 1529

画像3:COUWENBERGH, Christiaen van 1604-1667
『The Capture of Samson』1630

画像4:GUERCINO 1591-1666
『Samson Captured by the Philistines』 1619

 デリラは、彼が心の中を一切打ち明けたことを見て取り、
 ペリシテ人の領主たちに使いをやり、
 「上って来てください。今度こそ、彼は心の中を一切打ち明けました」と言わせた。
 ペリシテ人の領主たちは銀を携えて彼女のところに来た。
 彼女は膝を枕にサムソンを眠らせ、人を呼んで、彼の髪の毛七房をそらせた。
 彼女はこうして彼を抑え始め、彼の力は抜けた。
 彼女が、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言うと、
 サムソンは眠りから覚め、
 「いつものように出て行って暴れて来る」と言ったが、
 主が彼を離れられたことには気づいていなかった。

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

士師記7

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 しばらくして小麦の収穫のころ、サムソンは一匹の子山羊を携えて妻を訪ね、
 「妻の部屋に入りたい」と言ったが、
 彼女の父は入らせなかった。
 父は言った。
 「わたしはあなたがあの娘を嫌ったものと思い、あなたの友に嫁がせた。
 妹の方がきれいではないか。
 その妹を代わりにあなたの妻にしてほしい。」

画像1:REMBRANDT Harmenszoon van Rijn 1606-1669
『Samson accusing his father in law』1635

 サムソンは言った。
 「今度はわたしがペリシテ人に害を加えても、わたしには罪がない。」
 サムソンは出て行って、ジャッカルを三百匹捕らえ、
 松明を持って来て、ジャッカルの尾と尾を結び合わせ、
 その二つの尾の真ん中に松明を一本ずつ取り付けた。
 その松明に火をつけると、彼はそれをペリシテ人の麦畑に送り込み、
 刈り入れた麦の山から麦畑、ぶどう畑、オリーブの木に至るまで燃やした。
 ペリシテ人は、「誰がこんな事をしたのか」と言い合った。
 「あのティムナ人の婿のサムソンがした。
 彼が婿の妻を取り上げ、その友に与えたからだ」と答える者があった。
 ペリシテ人はそこで、彼女とその父のところに上って来て、火を放って焼き殺した。
 サムソンは彼らに、
 「これがお前たちのやり方なら、わたしはお前たちに報復せずにはいられない」
 と言って、彼らを徹底的に打ちのめし、
 下って行って、エタムの岩の裂け目に住んだ。 

 ペリシテ人は、ユダに上って来て陣を敷き、レヒに向かって展開した。
 ユダの人々は、「なぜ我々に向かって上って来るのか」とただしたところ、
 彼らは、「攻め上って来たのはサムソンを縛り上げ、
 我々に対する仕打ちのお返しをするためだ」と答えた。
 ユダの人々三千人が、エタムの岩の裂け目に下って行き、サムソンに言った。
 「我々がペリシテ人の支配下にあることを知らないのか。
 なんということをしてくれた。」
 サムソンは答えた。
 「彼らがわたしにしたように、彼らにしただけだ。」
 彼らはサムソンに言った。
 「我々は、お前を縛ってペリシテ人の手に渡すためにやって来た。」
 サムソンは言った。
 「あなたたちはわたしに害を加えないと誓ってくれるか。」
 彼らは言った。
 「我々はただお前を縛って彼らの手に渡すだけだ。
 殺しはしない。」
 彼らはこうして、新しい縄二本でサムソンを縛り、岩から連れ出し、上って来た。
 サムソンがレヒに着くと、ペリシテ人は歓声をあげて彼を迎えた。
 そのとき、主の霊が激しく彼に降り、
 腕を縛っていた縄は、火がついて燃える亜麻の糸のようになり、
 縄目は解けて彼の手から落ちた。
 彼は、真新しいろばのあご骨を見つけ、
 手を伸ばして取り、これで千人を打ち殺した。

画像2:Salomon de Bray 1597-1664
『Samson with the jawbone』 1636

 そこで彼は言った。
 「ろばのあご骨で、ひと山、ふた山 ろばのあご骨で、千人を打ち殺した。」
 こう言い終わると、彼は手に持っていたあご骨を投げ捨てた。
 こうして、その場所はラマト・レヒ(あご骨の高台)と呼ばれるようになった。

画像3:RENI, Guido 1575-1642
『The Triumph of Samson』 1611-12

 彼は非常に喉が渇いていたので、主に祈って言った。
 「あなたはこの大いなる勝利を、この僕の手によってお与えになりました。
 しかし今、わたしは喉が渇いて死にそうで、
 無割礼の者たちの手に落ちようとしています。」
 神はレヒのくぼんだ地を裂き、そこから水が湧き出るようにされた。
 彼はその水を飲んで元気を取り戻し、生き返った。
 それゆえ、その泉はエン・ハコレ(祈る者の泉)と呼ばれ、今日もレヒにある。
 彼はペリシテ人の時代に、二十年間、士師としてイスラエルを裁いた。 

注1.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。
絵画を読み解く知的遊戯ってことで御理解下さいませ。

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