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GWは単なる週末でした。

サムエル記 上

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サムエル記 上 8

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ダビデがサウルと話し終えたとき、ヨナタンの魂はダビデの魂に結びつき、
ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛した。
サウルはその日、ダビデを召し抱え、父の家に帰ることを許さなかった。
ヨナタンはダビデを自分自身のように愛し、彼と契約を結び、
着ていた上着を脱いで与え、また自分の装束を剣、弓、帯に至るまで与えた。

画像1:REMBRANDT Harmenszoon van Rijn 1606−1669
『David's farewell from Jonathan』1642

ダビデは、サウルが派遣するたびに出陣して勝利を収めた。
サウルは彼を戦士の長に任命した。
このことは、すべての兵士にも、サウルの家臣にも喜ばれた。
皆が戻り、あのペリシテ人を討ったダビデも帰って来ると、
イスラエルのあらゆる町から女たちが出て来て、太鼓を打ち、
喜びの声をあげ、三絃琴を奏で、歌い踊りながらサウル王を迎えた。
女たちは楽を奏し、歌い交わした。
「サウルは千を討ち ダビデは万を討った。」
サウルはこれを聞いて激怒し、悔しがって言った。
「ダビデには万、わたしには千。
あとは、王位を与えるだけか。」
この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。
次の日、神からの悪霊が激しくサウルに降り、
家の中で彼をものに取りつかれた状態に陥れた。
ダビデは傍らでいつものように竪琴を奏でていた。
サウルは、槍を手にしていたが、
ダビデを壁に突き刺そうとして、その槍を振りかざした。
ダビデは二度とも、身をかわした。

画像2:Gustave Dore 1833-1883
『Saul attempts the life of David』1865

主はダビデと共におられ、サウルを離れ去られたので、サウルはダビデを恐れ、
ダビデを遠ざけ、千人隊の長に任命した。
ダビデは兵士の先頭に立って出陣し、また帰還した。
主は彼と共におられ、彼はどの戦いにおいても勝利を収めた。
サウルは、ダビデが勝利を収めるのを見て、彼を恐れた。
イスラエルもユダも、すべての人がダビデを愛した。
彼が出陣するにも帰還するにも彼らの先頭に立ったからである。
サウルはダビデに言った。
「わたしの長女メラブを、お前の妻として与えよう。
わたしの戦士となり、主の戦いをたたかってくれ。」
サウルは自分でダビデに手を下すことなく、ペリシテ人の手で殺そうと考えていた。
ダビデはサウルに言った。
「わたしなど何者でしょう。
わたしの一族、わたしの父の一族などイスラエルで何者でしょう。
わたしが王の婿になるとは。」
ところが、サウルの娘メラブはダビデに嫁ぐべきときに、
メホラ人アドリエルに嫁がせられた。
サウルの娘ミカルはダビデを愛していた。
それをサウルに告げる者があり、サウルは好都合だと思った。
サウルは、「彼女を与えてダビデを罠にかけ、ペリシテ人の手にかけよう」
と考え、ダビデに言った。
「二番目の娘を嫁にし、その日わたしの婿になりなさい。」
サウルは家臣に命じた。
「ダビデにひそかにこう言え。
『王はあなたが気に入っておられるし、家臣たちも皆、
あなたを愛しているのだから、王の婿になってください。』」
サウルの家臣はこれらの言葉をダビデの耳に入れた。
ダビデは言った。
「王の婿になることが、あなたたちの目には容易なことと見えるのですか。
わたしは貧しく、身分も低い者です。」
サウルの家臣は、ダビデの言ったことをサウルに報告した。
サウルは言った。
「では、ダビデにこう言ってくれ。
『王は結納金など望んではおられない。
王の望みは王の敵への報復のしるし、ペリシテ人の陽皮百枚なのだ』と。」
サウルはペリシテ人の手でダビデを倒そうと考えていた。
家臣はダビデにこのことを告げた。
ダビデはこうして王の婿になることは良いことだと思い、何日もたたないうちに、
自分の兵を従えて出立し、二百人のペリシテ人を討ち取り、その陽皮を持ち帰った。
王に対し、婿となる条件である陽皮の数が確かめられたので、
サウルは娘のミカルを彼に妻として与えなければならなかった。
サウルは、主がダビデと共におられること、
娘ミカルがダビデを愛していることを思い知らされて、
ダビデをいっそう恐れ、生涯ダビデに対して敵意を抱いた。
ペリシテの将軍たちが出撃して来ると、
ダビデはそのたびにサウルの家臣のだれよりも武勲を立て、名声を得た。
サウルは、息子のヨナタンと家臣の全員に、ダビデを殺すようにと命じた。
しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデに深い愛情を抱いていたので、
ダビデにこのことを告げた。
「わたしの父サウルはあなたを殺そうとねらっている。
朝になったら注意して隠れ場にとどまり、見つからないようにしていなさい。
あなたのいる野原にわたしは出て行って父の傍らに立ち、
あなたについて父に話してみる。様子を見て、あなたに知らせよう。」
ヨナタンは父サウルにダビデをかばって話した。
「王がその僕であるダビデのゆえに、罪を犯したりなさいませんように。
彼は父上に対して罪を犯していないばかりか、大変お役に立っているのです。
彼が自分の命をかけてあのペリシテ人を討ったから、
主はイスラエルの全軍に大勝利をお与えになったのです。
あなたはそれを見て、喜び祝われたではありませんか。
なぜ、罪なき者の血を流し、理由もなくダビデを殺して、
罪を犯そうとなさるのですか。」
サウルはヨナタンの言葉を聞き入れて誓った。
「主は生きておられる。
彼を殺しはしない。」
ヨナタンはダビデを呼んで、これをすべて彼に告げた。
ヨナタンはサウルのもとにダビデを連れて行き、
ダビデはこれまでどおりサウルに仕えることになった。
戦いは続いて起こったが、ダビデはペリシテ人を討つために出陣し、
大打撃を与えたので、彼らはダビデを恐れて逃げた。
ときに、主からの悪霊がサウルに降った。
サウルは館で槍を手にして座り、ダビデはその傍らで竪琴を奏でていた。
そのとき、サウルがダビデを壁に突き刺そうとねらったが、
ダビデはサウルを避け、槍は壁に突き刺さった。
ダビデは逃げ、その夜は難を免れた。
サウルはダビデの家に使者を遣わし、彼を見張らせ、翌朝には殺させようとした。
ダビデの妻ミカルはダビデに言った。
「今夜中に避難して自分の命を守らなければ、明日は殺されます。」
ミカルはダビデを窓からつり降ろし、彼は逃げて難を免れた。

画像3:Gustave Dore 1833-1883
『The Escape of David through the window』 1865

ミカルはテラフィムを寝床に置き、その頭に山羊の毛をかぶせ、それを着物で覆った。
サウルは使者を遣わしてダビデを捕らえようとしたが、
ミカルは、「彼は病気です」と言った。
サウルはダビデを見舞うのだといって使者を遣わしたが、
「ダビデを寝床のままわたしのもとに担ぎ込め。殺すのだ」と命じていた。
使者が来てみると、寝床には山羊の毛を頭にかぶせたテラフィムが置かれていた。
サウルはミカルに言った。
「このようなことをしてわたしを欺いたのはなぜだ。
なぜお前はわたしの敵を逃がし、避難させたのか。」
ミカルはサウルに言った。
「あの人は、『わたしを逃がせ。さもないとお前を殺す』と脅しました。」
逃げて難を避けたダビデは、ラマのサムエルのもとに行って、
サウルの仕打ちをすべて報告した。
サムエルとダビデはナヨトに行き、そこにとどまった。
ラマのナヨトにダビデがいる、とサウルに告げる者があり、
サウルはダビデを捕らえようと使者を遣わした。
彼らは預言者の一団が預言しているのに出会った。
サムエルが彼らの先頭に立っていた。
神の霊はサウルの使者の上にも降り、彼らも預言する状態になった。
サウルはこの報告を受けて、他の使者を遣わしたが、
彼らもまた預言する状態になった。
三度、サウルは追っ手を送ったが、彼らもまた預言する状態になった。
ついに、サウル自身がラマに向かい、セクの大井戸まで来て、
「サムエルとダビデはどこにいるのか」と尋ねた。
「ラマのナヨトです」という答えを聞き、
サウルはラマのナヨトに向かってそこを去ったが、
彼の上にも神の霊が降り、彼は預言する状態になったまま、
ラマのナヨトまで歩き続けた。
彼は着物を脱ぎ捨て、預言する状態になったまま、
その日は一昼夜、サムエルの前に裸のままで倒れていた。
このため、「サウルもまた預言者の仲間か」と人々は言った。

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。

サムエル記 上 7

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ペリシテ人は戦いに備えて軍隊を召集した。
彼らはユダのソコに集結し、ソコとアゼカの間にあるエフェス・ダミムに陣を張った。
一方、サウルとイスラエルの兵も集結し、エラの谷に陣を敷き、
ペリシテ軍との戦いに備えた。
ペリシテ軍は一方の山に、イスラエル軍は谷を挟んでもう一方の山に陣取った。
ペリシテの陣地から一人の戦士が進み出た。
その名をゴリアトといい、ガト出身で、背丈は六アンマ半、
頭に青銅の兜をかぶり、身には青銅五千シェケルの重さのあるうろことじの鎧を着、
足には青銅のすね当てを着け、肩に青銅の投げ槍を背負っていた。
槍の柄は機織りの巻き棒のように太く、穂先は鉄六百シェケルもあり、
彼の前には、盾持ちがいた。
ゴリアトは立ちはだかり、イスラエルの戦列に向かって呼ばわった。
「どうしてお前たちは、戦列を整えて出て来るのか。
わたしはペリシテ人、お前たちはサウルの家臣。
一人を選んで、わたしの方へ下りて来させよ。
その者にわたしと戦う力があって、もしわたしを討ち取るようなことがあれば、
我々はお前たちの奴隷となろう。
だが、わたしが勝ってその者を討ち取ったら、
お前たちが奴隷となって我々に仕えるのだ。」
このペリシテ人は続けて言った。
「今日、わたしはイスラエルの戦列に挑戦する。
相手を一人出せ。一騎打ちだ。」
サウルとイスラエルの全軍は、このペリシテ人の言葉を聞いて恐れおののいた。
ダビデは、ユダのベツレヘム出身のエフラタ人で、
名をエッサイという人の息子であった。
エッサイには八人の息子があった。
サウルの治世に、彼は人々の間の長老であった。
エッサイの年長の息子三人は、サウルに従って戦いに出ていた。
戦いに出た三人の息子の名は、
長男エリアブ、次男アビナダブ、三男シャンマであり、
ダビデは末の子であった。
年長の三人はサウルに従って出ていたが、
このダビデは行ったり来たりして、サウルに仕えたり、
ベツレヘムの父の羊を世話したりしていた。
かのペリシテ人は、四十日の間、朝な夕なやって来て、同じ所に立った。
さて、エッサイは息子ダビデに言った。
「兄さんたちに、この炒り麦一エファと、このパン十個を届けなさい。
陣営に急いで行って兄さんたちに渡しなさい。
このチーズ十個は千人隊の長に渡しなさい。
兄さんたちの安否を確かめ、そのしるしをもらって来なさい。」
サウルも彼らも、イスラエルの兵は皆、ペリシテ軍とエラの谷で戦っていた。
ダビデは翌朝早く起き、羊の群れを番人に任せ、
エッサイが命じたものを担いで出かけた。
彼が幕営に着くと、兵は鬨の声をあげて、戦線に出るところだった。
イスラエル軍とペリシテ軍は、向かい合って戦列を敷いていた。
ダビデは持参したものを武具の番人に託すと、
戦列の方へ走って行き、兄たちの安否を尋ねた。
彼が兄たちと話しているとき、ガトのペリシテ人で名をゴリアトという戦士が、
ペリシテ軍の戦列から現れて、いつもの言葉を叫んだのでダビデはこれを聞いた。
イスラエルの兵は皆、この男を見て後退し、甚だしく恐れた。
イスラエル兵は言った。
「あの出て来た男を見たか。
彼が出て来るのはイスラエルに挑戦するためだ。
彼を討ち取る者があれば、王様は大金を賜るそうだ。
しかも、王女をくださり、
更にその父の家にはイスラエルにおいて特典を与えてくださるということだ。」
ダビデは周りに立っている兵に言った。
「あのペリシテ人を打ち倒し、イスラエルからこの屈辱を取り除く者は、
何をしてもらえるのですか。
生ける神の戦列に挑戦するとは、あの無割礼のペリシテ人は、一体何者ですか。」
兵士たちはダビデに先の言葉を繰り返し、
「あの男を討ち取る者はこのようにしてもらえる」と言った。
長兄エリアブは、ダビデが兵と話しているのを聞き、ダビデに腹を立てて言った。
「何をしにここへ来たのか。
荒れ野にいるあの少しばかりの羊を、誰に任せてきたのか。
お前の思い上がりと野心はわたしが知っている。
お前がやって来たのは、戦いを見るためだろう。」
ダビデは言った。
「わたしが、今、何をしたというのですか。
話をしているだけではありませんか。」
ダビデは兄から他の人の方に向き直って、前と同じことを聞いた。
兵士の答えは、最初と同じであった。
ダビデの言ったことを聞いて、サウルに告げる者があったので、
サウルはダビデを召し寄せた。
ダビデはサウルに言った。
「あの男のことで、だれも気を落としてはなりません。
僕が行って、あのペリシテ人と戦いましょう。」
サウルはダビデに答えた。
「お前が出てあのペリシテ人と戦うことなどできはしまい。
お前は少年だし、向こうは少年のときから戦士だ。」
しかし、ダビデは言った。
「僕は、父の羊を飼う者です。
獅子や熊が出て来て群れの中から羊を奪い取ることがあります。
そのときには、追いかけて打ちかかり、その口から羊を取り戻します。
向かって来れば、たてがみをつかみ、打ち殺してしまいます。
わたしは獅子も熊も倒してきたのですから、
あの無割礼のペリシテ人もそれらの獣の一匹のようにしてみせましょう。
彼は生ける神の戦列に挑戦したのですから。」
ダビデは更に言った。
「獅子の手、熊の手からわたしを守ってくださった主は、
あのペリシテ人の手からも、わたしを守ってくださるにちがいありません。」
サウルはダビデに言った。
「行くがよい。主がお前と共におられるように。」
サウルは、ダビデに自分の装束を着せた。
彼の頭に青銅の兜をのせ、身には鎧を着けさせた。
ダビデは、その装束の上にサウルの剣を帯びて歩いてみた。
だが、彼はこれらのものに慣れていなかった。
ダビデはサウルに言った。
「こんなものを着たのでは、歩くこともできません。
慣れていませんから。」
ダビデはそれらを脱ぎ去り、
自分の杖を手に取ると、川岸から滑らかな石を五つ選び、
身に着けていた羊飼いの投石袋に入れ、石投げ紐を手にして、
あのペリシテ人に向かって行った。
ペリシテ人は、盾持ちを先に立て、ダビデに近づいて来た。
彼は見渡し、ダビデを認め、ダビデが血色の良い、
姿の美しい少年だったので、侮った。
このペリシテ人はダビデに言った。
「わたしは犬か。杖を持って向かって来るのか。」
そして、自分の神々によってダビデを呪い、
更にダビデにこう言った。
「さあ、来い。お前の肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう。」
だが、ダビデもこのペリシテ人に言った。
「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、
わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、
万軍の主の名によってお前に立ち向かう。
今日、主はお前をわたしの手に引き渡される。
わたしは、お前を討ち、お前の首をはね、
今日、ペリシテ軍のしかばねを空の鳥と地の獣に与えよう。
全地はイスラエルに神がいますことを認めるだろう。
主は救いを賜るのに剣や槍を必要とはされないことを、
ここに集まったすべての者は知るだろう。
この戦いは主のものだ。主はお前たちを我々の手に渡される。」
ペリシテ人は身構え、ダビデに近づいて来た。
ダビデも急ぎ、ペリシテ人に立ち向かうため戦いの場に走った。
ダビデは袋に手を入れて小石を取り出すと、
石投げ紐を使って飛ばし、ペリシテ人の額を撃った。
石はペリシテ人の額に食い込み、彼はうつ伏せに倒れた。
ダビデは石投げ紐と石一つでこのペリシテ人に勝ち、彼を撃ち殺した。
ダビデの手には剣もなかった。

画像1〜3:CARAVAGGIO (1571−1610)
『David』1600
『David with the head of Goliath』1606-07
『David』1609-10

ダビデは走り寄って、そのペリシテ人の上にまたがると、
ペリシテ人の剣を取り、さやから引き抜いてとどめを刺し、首を切り落とした。
ペリシテ軍は、自分たちの勇士が殺されたのを見て、逃げ出した。
イスラエルとユダの兵は立って、鬨の声をあげ、ペリシテ軍を追撃して、
ガイの境エクロンの門に至った。
ペリシテ人は刺し殺され、ガトとエクロンに至るシャアライムの道に倒れていた。
イスラエルの兵士はペリシテ軍追撃から帰ると、彼らの陣営を略奪した。
ダビデはあのペリシテ人の首を取ってエルサレムに持ち帰り、
その武具は自分の天幕に置いた。
サウルは、ダビデがあのペリシテ人に立ち向かうのを見て、
軍の司令官アブネルに聞いた。
「アブネル、あの少年は誰の息子か。」
「王様。誓って申し上げますが、全く存じません」
とアブネルが答えると、
サウルは命じた。
「あの少年が誰の息子か調べてくれ。」
ダビデがあのペリシテ人を討ち取って戻って来ると、
アブネルは彼を連れてサウルの前に出た。
ダビデはあのペリシテ人の首を手に持っていた。
サウルは言った。
「少年よ、お前は誰の息子か。」
「王様の僕、ベツレヘムのエッサイの息子です」
とダビデは答えた。

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。

サムエル記 上 6

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かなり、中略。。。

主はサムエルに言われた。
「いつまであなたは、サウルのことを嘆くのか。
わたしは、イスラエルを治める王位から彼を退けた。
角に油を満たして出かけなさい。
あなたをベツレヘムのエッサイのもとに遣わそう。
わたしはその息子たちの中に、王となるべき者を見いだした。」
サムエルは言った。
「どうしてわたしが行けましょうか。
サウルが聞けばわたしを殺すでしょう。」
主は言われた。
「若い雌牛を引いて行き、『主にいけにえをささげるために来ました』と言い、
いけにえをささげるときになったら、エッサイを招きなさい。
なすべきことは、そのときわたしが告げる。
あなたは、わたしがそれと告げる者に油を注ぎなさい。」
サムエルは主が命じられたとおりにした。
彼がベツレヘムに着くと、町の長老は不安げに出迎えて、尋ねた。
「おいでくださったのは、平和なことのためでしょうか。」
「平和なことです。主にいけにえをささげに来ました。
身を清めて、いけにえの会食に一緒に来てください。」
サムエルはエッサイとその息子たちに身を清めさせ、いけにえの会食に彼らを招いた。
彼らがやって来ると、サムエルはエリアブに目を留め、
彼こそ主の前に油を注がれる者だ、と思った。
しかし、主はサムエルに言われた。
「容姿や背の高さに目を向けるな。
わたしは彼を退ける。
人間が見るようには見ない。
人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」
エッサイはアビナダブを呼び、サムエルの前を通らせた。
サムエルは言った。
「この者をも主はお選びにならない。」
エッサイは次に、シャンマを通らせた。
サムエルは言った。
「この者をも主はお選びにならない。」
エッサイは七人の息子にサムエルの前を通らせたが、サムエルは彼に言った。
「主はこれらの者をお選びにならない。」
サムエルはエッサイに尋ねた。
「あなたの息子はこれだけですか。」
「末の子が残っていますが、今、羊の番をしています」
とエッサイが答えると、サムエルは言った。
「人をやって、彼を連れて来させてください。
その子がここに来ないうちは、食卓には着きません。」
エッサイは人をやって、その子を連れて来させた。
彼は血色が良く、目は美しく、姿も立派であった。
主は言われた。
「立って彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」
サムエルは油の入った角を取り出し、兄弟たちの中で彼に油を注いだ。
その日以来、主の霊が激しくダビデに降るようになった。
サムエルは立ってラマに帰った。
主の霊はサウルから離れ、主から来る悪霊が彼をさいなむようになった。
サウルの家臣はサウルに勧めた。
「あなたをさいなむのは神からの悪霊でしょう。
王様、御前に仕えるこの僕どもにお命じになり、
竪琴を上手に奏でる者を探させてください。
神からの悪霊が王様を襲うとき、
おそばで彼の奏でる竪琴が王様の御気分を良くするでしょう。」
サウルは家臣に命じた。
「わたしのために竪琴の名手を見つけ出して、連れて来なさい。」
従者の一人が答えた。
「わたしが会ったベツレヘムの人エッサイの息子は竪琴を巧みに奏でるうえに、
勇敢な戦士で、戦術の心得もあり、
しかも、言葉に分別があって外見も良く、まさに主が共におられる人です。」
サウルは、エッサイに使者を立てて言った。
「あなたの息子で、羊の番をするダビデを、わたしのもとによこしなさい。」
エッサイは、パンを積んだろばとぶどう酒の入った革袋と子山羊一匹を用意し、
息子ダビデに持たせてサウルに送った。
ダビデはサウルのもとに来て、彼に仕えた。
王はダビデが大層気に入り、王の武器を持つ者に取り立てた。
サウルはエッサイに言い送った。
「ダビデをわたしに仕えさせるように。
彼は、わたしの心に適った。」
神の霊がサウルを襲うたびに、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、
サウルは心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。

画像1&2:REMBRANDT Harmenszoon van Rijn 1606−1669
『Saul and David』1630
『David playing the harp before Saul』1656
画像3:CAVALLINO, Bernardo 1616−1656
『David playing before Saul』 1645

サムエル記 上 5

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さて、アンモン人のナハシュが攻め上って来て、ギレアドのヤベシュを包囲した。
ヤベシュの全住民はナハシュに言った。
「我々と契約を結んでください。我々はあなたに仕えます。」
アンモン人のナハシュは答えた。
「お前たちと契約を結ぼう。
ただし、お前たち全員の右の目をえぐり出すのが条件だ。
それをもって全イスラエルを侮辱しよう。」
ヤベシュの長老たちは彼に言った。
「七日間の猶予をください。
イスラエルの全土に使者を立てます。
救ってくれる者がいなければ、我々はあなたのもとへ出て行きます。」
使者はサウルのいるギブアに来て、事の次第を民に報告した。
民のだれもが声をあげて泣いた。
そこへ、サウルが牛を追って畑から戻って来た。
彼は尋ねた。
「民が泣いているが、何事か起こったのか。」
彼らはヤベシュの人々の言葉を伝えた。
それを聞くうちに神の霊がサウルに激しく降った。
彼は怒りに燃えて、一軛の牛を捕らえ、それを切り裂き、使者に持たせて、
イスラエル全土に送り、次のように言わせた。
「サウルとサムエルの後について出陣しない者があれば、
その者の牛はこのようにされる。」
民は主への恐れにかられ、一丸となって出陣した。
サウルがベゼクで彼らを点呼すると、イスラエルが三十万、ユダが三万であった。
彼らはヤベシュから送られて来た使者に言った。
「ギレアドのヤベシュの人々にこう言うのだ。
『明日、日盛りのころ、あなたがたに救いが来る。』」
使者が帰って来てそう知らせると、ヤベシュの人々は喜び祝った。
ヤベシュの人々は言った。
「明日、我々はあなたたちのもとに出て行きます。
よいようにしてください。」
翌日、サウルは民を三つの組に分け、
朝の見張りの時刻にアンモン人の陣営に突入し、日盛りのころまで彼らを討った。
生き残った者はちりぢりになり、二人一緒に生き残った者はいなかった。
民はサムエルに言った。
「『サウルが我々の王になれようか』
と言っていた者はだれであろうと引き渡してください。殺します。」
しかし、サウルは言った。
「今日は、だれも殺してはならない。
今日、主がイスラエルにおいて救いの業を行われたのだから。」
サムエルは民に言った。
「さあ、ギルガルに行こう。そこで王国を興そう。」
民は全員でギルガルに向かい、そこでサウルを王として主の御前に立てた。
それから、和解の献げ物を主の御前にささげ、
サウルもイスラエルの人々もすべて、大いに喜び祝った。

サムエルは全イスラエルに向かって言った。
「わたしは、あなたたちがわたしに求めたことについては、
すべてあなたたちの声に従い、あなたたちの上に王を立てた。
今からは王が、あなたたちを率いて歩む。
わたしは年老いて、髪も白くなった。
そして、息子たちはあなたたちと共にいる。
わたしは若いころから今日まであなたたちを率いて歩んできたが、
今、主と主が油を注がれた方の前で、わたしを訴えなさい。
わたしが、だれかの牛を取り上げたことがあるか。
だれかのろばを取り上げたことがあるか。
だれかを抑えつけ、だれかを踏みにじったことがあるか。
だれかの手から賄賂を取って何かを見逃してやったことがあるか。
あるなら、償おう。」
彼らは答えた。
「あなたは我々を抑えつけたことも、踏みにじったこともありませんでした。
だれの手からも何一つ取り上げたりしませんでした。」
サムエルは言った。
「今日、あなたたちがわたしの手に何一つ訴えるべきことを
見いださなかったことについては、
主が証人であり、主が油を注がれた方が証人だ。」
彼らは答えた。
「確かに証人です。」
サムエルは民に話した。
「主は、モーセとアロンを用いて、
あなたたちの先祖をエジプトから導き上った方だ。
さあ、しっかり立ちなさい。
主があなたたちとその先祖とに行われた救いの御業のすべてを、
主の御前で説き聞かせよう。
ヤコブがエジプトに移り住み、その後、先祖が主に助けを求めて叫んだとき、
主はモーセとアロンとをお遣わしになり、
二人はあなたがたの先祖をエジプトから導き出してこの地に住まわせた。
しかし、あなたたちの先祖が自分たちの神、主を忘れたので、
主がハツォルの軍の司令官シセラ、ペリシテ人、
モアブの王の手に彼らを売り渡し、彼らと戦わせられた。
彼らが主に向かって叫び、
『我々は罪を犯しました。主を捨て、バアルとアシュタロトに仕えました。
どうか今、敵の手から救い出してください。
我々はあなたに仕えます』と言うと、
主はエルバアル、ベダン、エフタ、サムエルを遣わし、
あなたたちを周囲の敵の手から救い出してくださった。
それであなたたちは安全に住めるようになった。
ところが、アンモン人の王ナハシュが攻めて来たのを見ると、
あなたたちの神、主があなたたちの王であるにもかかわらず、
『いや、王が我々の上に君臨すべきだ』とわたしに要求した。
今、見よ、あなたたちが求め、選んだ王がここにいる。
主はあなたたちに王をお与えになる。

画像:William Blake 1757-1827
『The Good farmer』 1780-85
Interpreted as depicting Samuel and the wheat harvest and the parable of the wheat and the tares.

だから、あなたたちが主を畏れ、主に仕え、御声に聞き従い、
主の御命令に背かず、あなたたちもあなたたちの上に君臨する王も、
あなたたちの神、主に従うならそれでよい。
しかし、もし主の御声に聞き従わず、主の御命令に背くなら、
主の御手は、あなたたちの先祖に下ったように、あなたたちにも下る。
さあ、しっかり立って、主があなたたちの目の前で行われる偉大な御業を見なさい。
今は小麦の刈り入れの時期ではないか。
しかし、わたしが主に呼び求めると、主は雷と雨とを下される。
それを見てあなたたちは、
自分たちのために王を求めて主の御前に犯した悪の大きかったことを知り、
悟りなさい。」
サムエルが主に呼び求めると、その日、主は雷と雨を下された。
民は皆、主とサムエルを非常に恐れた。
民は皆、サムエルに願った。
「僕たちのために、あなたの神、主に祈り、我々が死なないようにしてください。
確かに、我々はあらゆる重い罪の上に、
更に王を求めるという悪を加えました。」
サムエルは民に言った。
「恐れるな。
あなたたちはこのような悪を行ったが、今後は、それることなく主に付き従い、
心を尽くして主に仕えなさい。
むなしいものを慕ってそれて行ってはならない。
それはむなしいのだから何の力もなく、救う力もない。
主はその偉大な御名のゆえに、御自分の民を決しておろそかにはなさらない。
主はあなたたちを御自分の民と決めておられるからである。
わたしもまた、あなたたちのために祈ることをやめ、
主に対して罪を犯すようなことは決してしない。
あなたたちに正しく善い道を教えよう。
主を畏れ、心を尽くし、まことをもって主に仕えなさい。
主がいかに偉大なことをあなたたちに示されたかを悟りなさい。
悪を重ねるなら、主はあなたたちもあなたたちの王も滅ぼし去られるであろう。」

注.私のHPでは絵画主題としての旧約聖書を取り上げたいと思いますので、
物語の整合性は求めていません。

サムエル記 上 4

イメージ 1

サムエルは年老い、イスラエルのために裁きを行う者として息子たちを任命した。
長男の名はヨエル、次男の名はアビヤといい、
この二人はベエル・シェバで裁きを行った。
しかし、この息子たちは父の道を歩まず、
不正な利益を求め、賄賂を取って裁きを曲げた。
イスラエルの長老は全員集まり、ラマのサムエルのもとに来て、彼に申し入れた。
「あなたは既に年を取られ、息子たちはあなたの道を歩んでいません。
今こそ、ほかのすべての国々のように、
我々のために裁きを行う王を立ててください。」
裁きを行う王を与えよとの彼らの言い分は、サムエルの目には悪と映った。
そこでサムエルは主に祈った。
主はサムエルに言われた。
「民があなたに言うままに、彼らの声に従うがよい。

中略。。。

ベニヤミン族に一人の男がいた。
名をキシュといい、家系をさかのぼると、アビエル、ツェロル、ベコラト、
ベニヤミン人のアフィアに至り、勇敢な男であった。
彼には名をサウルという息子があった。
美しい若者で、彼の美しさに及ぶ者はイスラエルにはだれもいなかった。
民のだれよりも肩から上の分だけ背が高かった。
あるとき、サウルの父キシュのろばが数頭、姿を消した。
キシュはその子サウルに言いつけた。
「若い者を一人連れて、ろばを捜しに行ってくれ。」
彼はエフライムの山地を越え、シャリシャの地を過ぎて行ったが、
ろばを見つけ出せず、シャアリムの地を越えてもそこにはおらず、
ベニヤミンの地を越えても見つけ出せなかった。
ツフの地に来たとき、サウルは供の若者に言った。
「さあ、もう帰ろう。父が、ろばはともかくとして、
わたしたちを気遣うといけない。」
若者は答えた。
「ちょうどこの町に神の人がおられます。
尊敬されている人で、その方のおっしゃることは、何でもそのとおりになります。
その方を尋ねてみましょう。
恐らくわたしたちの進むべき道について、何か告げてくださるでしょう。」
サウルは若者に言った。
「訪ねるとしても、その人に何を持参できよう。
袋にパンはもうないし、神の人に持参する手土産はない。
何か残っているか。」
若者はまたサウルに答えて言った。
「御覧ください。ここに四分の一シェケルの銀があります。
これを神の人に差し上げて、どうしたらよいのか教えていただきましょう。」
昔、イスラエルでは神託を求めに行くとき、先見者のところへ行くと言った。
今日の預言者を昔は先見者と呼んでいた。
サウルは若者に言った。
「それはいい。さあ行こう。」
彼らは神の人がいる町に向かった。
町に通じる坂を上って行くと、水くみに出て来た娘たちに出会った。
彼らは彼女たちに尋ねた。
「ここに先見者がおられますか。」
娘たちは答えて言った。
「はい、おられます。この先です。お急ぎなさい。
今日、この町に来られたのです。
聖なる高台で民のためにいけにえがささげられるのは今日なのです。
町に入るとすぐ、あの方に会えるでしょう。
あの方は食事のために聖なる高台に上られるところです。
人々は、あの方が来られるまでは食べません。
あの方がいけにえを祝福してくださるからです。
祝福が終わると、招かれた者が食べるのです。
今上って行けば、すぐにあの方に会えるでしょう。」
二人が町に上り、町の中に入って行こうとしたとき、
サムエルも聖なる高台に上ろうと向こうからやって来た。
サウルが来る前日、主はサムエルの耳にこう告げておかれた。
「明日の今ごろ、わたしは一人の男をベニヤミンの地からあなたのもとに遣わす。
あなたは彼に油を注ぎ、わたしの民イスラエルの指導者とせよ。
この男がわたしの民をペリシテ人の手から救う。
民の叫び声はわたしに届いたので、わたしは民を顧みる。」
サムエルがサウルに会うと、主は彼に告げられた。
「わたしがあなたに言ったのはこの男のことだ。
この男がわたしの民を支配する。」
城門の中でサウルはサムエルに近づいて、彼に言った。
「お尋ねしますが、先見者の家はどこでしょうか。」
サムエルはサウルに答えた。
「わたしが先見者です。先に聖なる高台へ上って行きなさい。
今日はわたしと一緒に食事をしてください。
明朝、あなたを送り出すとき、
あなたの心にかかっていることをすべて説明します。
三日前に姿を消したろばのことは、一切、心にかける必要はありません。
もう見つかっています。
全イスラエルの期待は誰にかかっているとお思いですか。
あなたにです。
そして、あなたの父の全家にです。」
サウルは答えて言った。
「わたしはイスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者ですし、
そのベニヤミンでも最小の一族の者です。
どんな理由でわたしにそのようなことを言われるのですか。」
サムエルはサウルと従者を広間に導き、招かれた人々の上座に席を与えた。
三十人ほどの人が招かれていた。
サムエルは料理人に命じた。
「取り分けておくようにと、渡しておいた分を出しなさい。」
料理人は腿肉と脂尾を取り出し、サウルの前に差し出した。
サムエルは言った。
「お出ししたのは取り分けておいたものです。
取っておあがりなさい。
客人をお呼びしてあると人々に言って、この時まであなたに取っておきました。」
この日、サウルはサムエルと共に食事をした。
聖なる高台から町に下ると、サムエルはサウルと屋上で話し合った。
彼らは朝早く起きた。
夜が明けると、サムエルは屋上のサウルを呼んで言った。
「起きなさい。お見送りします。」
サウルは起きて、サムエルと一緒に外に出た。
町外れまで下って来ると、サムエルはサウルに言った。
「従者に、我々より先に行くように命じ、あなたはしばらくここにいてください。
神の言葉をあなたにお聞かせします。」
従者は先に行った。

画像1:Gustave Dore 1833-1883
『Samuel blessing Saul』1865

サムエルは油の壷を取り、サウルの頭に油を注ぎ、彼に口づけして、言った。
「主があなたに油を注ぎ、御自分の嗣業の民の指導者とされたのです。
今日、あなたがわたしのもとを去って行くと、
ベニヤミン領のツェルツァにあるラケルの墓の脇で二人の男に出会います。
二人はあなたに言うでしょう。
『あなたが見つけようと出かけて行ったろばは見つかりました。
父上はろばのことは忘れ、専らあなたたちのことを気遣って、
息子のためにどうしたらよいか、とおっしゃっています。』
また、そこから更に進み、タボルの樫の木まで行くと、
そこで、ベテルに神を拝みに上る三人の男に出会います。
一人は子山羊三匹を連れ、一人はパン三個を持ち、
一人はぶどう酒一袋を持っています。
あなたに挨拶し、二個のパンをくれますから、彼らの手から受け取りなさい。
それから、ペリシテ人の守備隊がいるギブア・エロヒムに向かいなさい。
町に入るとき、琴、太鼓、笛、竪琴を持った人々を先頭にして、
聖なる高台から下って来る預言者の一団に出会います。
彼らは預言する状態になっています。
主の霊があなたに激しく降り、あなたも彼らと共に預言する状態になり、
あなたは別人のようになるでしょう。
これらのしるしがあなたに降ったら、しようと思うことは何でもしなさい。
神があなたと共におられるのです。
わたしより先にギルガルに行きなさい。
わたしもあなたのもとに行き、焼き尽くす献げ物と、和解の献げ物をささげましょう。
わたしが着くまで七日間、待ってください。
なすべきことを教えましょう。」
サウルがサムエルと別れて帰途についたとき、神はサウルの心を新たにされた。
以上のしるしはすべてその日に起こった。
ギブアに入ると、預言者の一団が彼を迎え、神の霊が彼に激しく降り、
サウルは彼らのただ中で預言する状態になった。
以前からサウルを知っていた者はだれでも、
彼が預言者と一緒になって預言するのを見て、互いに言った。
「キシュの息子に何が起こったのだ。
サウルもまた預言者の仲間か。」
そこにいた一人がそれを受けて言った。
「この人たちの父は一体誰だろう。」
こうしてそれは、「サウルもまた預言者の仲間か」ということわざになった。
サウルは預言する状態からさめると、聖なる高台へ行った。
サウルのおじがサウルと従者に言った。
「お前たちはどこへ行っていたのだ。」
サウルは答えた。
「ろばを捜しに行きましたが、見つからなかったので、
サムエルのもとに行きました。」
サウルのおじは言った。
「サムエルがお前たちに何と言ったか、話しなさい。」
サウルはおじに答えた。
「ろばは見つかったと教えてくれました。」
だがサウルは、サムエルの語った王位のことについては、おじに話さなかった。
サムエルはミツパで主のもとに民を呼び集めた。
彼はイスラエルの人々に告げた。
「イスラエルの神、主は仰せになる。
『イスラエルをエジプトから導き上ったのはわたしだ。
わたしがあなたたちをエジプトの手から救い出し、
あなたたちを圧迫するすべての王国からも救い出した』と。
しかし、あなたたちは今日、
あらゆる災難や苦難からあなたたちを救われたあなたたちの神を退け、
『我らの上に王を立ててください』と主に願っている。
よろしい、部族ごと、氏族ごとに主の御前に出なさい。」
サムエルはイスラエルの全部族を呼び寄せた。
ベニヤミン族がくじで選び出された。
そこでベニヤミン族を氏族ごとに呼び寄せた。
マトリの氏族がくじで選び出され、次にキシュの息子サウルがくじで選び出された。
人々は彼を捜したが、見つからなかった。
そこで、主に伺いを立てた。
「その人はここに来ているのですか。」
主は答えられた。
「見よ、彼は荷物の間に隠れている。」
人々は走って行き、そこから彼を連れて来た。
サウルが民の真ん中に立つと、民のだれよりも肩から上の分だけ背が高かった。
サムエルは民全体に言った。
「見るがいい、主が選ばれたこの人を。
民のうちで彼に及ぶ者はいない。」
民は全員、喜び叫んで言った。
「王様万歳。」
サムエルは民に王の権能について話し、それを書に記して主の御前に納めた。
それから、サムエルはすべての民をそれぞれの家に帰した。
サウルもギブアの自分の家に向かった。
神に心を動かされた勇士たちは、サウルに従った。
しかしならず者は、「こんな男に我々が救えるか」
と言い合って彼を侮り、贈り物を持って行かなかった。
だがサウルは何も言わなかった。

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