♂!♀?

GWは単なる週末でした。

澁澤龍彦

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

――裸婦の中の裸婦か。うーむ、変な題だな。分かったような分からないような……
――そんなことはないだろう。たとえば男の中の男。女の中の女。どれも同じ用法で、ちゃんと意味は通じるじゃないか。要するに、裸婦の中のいちばん裸婦らしい裸婦ということさ。あるいはまた、こういってもいいだろう、裸婦の中のもっともすぐれた裸婦、選び抜かれた裸婦、と。
――ははあ、えらび抜かれた裸婦ね。それならば分からないことはない。むろん、それをえらぶのは、きみの鑑賞眼というわけだね。
――まあ、そういってもいい。
『裸婦の中の裸婦』澁澤龍彦・巖谷國士著より。

文章は美術作品を語る対話編。
美術評論のようでもあり、エッセーのようでもある。
両氏は架空の対話者となり、自由気ままに作品を鑑賞する。
でっ、連想&発想をしてく。

画像:Balthus 1908-2001
『スカーフを持つ裸婦』1981-82
裸婦の中の裸婦よりスキャン。

澁澤氏は日本におけるこの画家の最初の紹介者の一人らしい。
両氏はクラナッハ、ルイス・キャロル、ウラジミール・ナボコフに触れる。
ロリータ趣味の偉人を引き合いにだす。
でっ、私の興味を惹いた文章が以下。

――どんな芸術的な裸体画にだって、ポルノグラフィーと変らぬ催淫性の効果はあるんだよ。ただ芸術作品とポルノグラフィーのとの違いは、前者が催淫性だけにとどまってはいないということさ。

うむっ?!
催淫性も感じ無ければっ駄作。
催淫性のみ感じればポルノ。
催淫性+何かを感じれば芸術作品。
う〜〜〜ん、かなり個人差があって、
ポルノ?芸術?
カテゴリーの境界線の線引きは無理。
ワコール&資生堂のポスターは購買意欲も催淫性も、それ以上の何かがあるように感じる。
やっぱ、美は女性だけの独占さぁ〜。
とっ、ちょっとだけヒネてみたりぃ。
過去に、透明なゴムに覆われた女性のポスターに女権論者が噛み付き、
エイズ予防&啓蒙の作品は撤去回収。
って出来事があった。
生み出された作品は鑑賞者の評価によるってコト。

――うむ。幼虫みたいに硬直している自閉的な女の子。発散しないで鬱積している隠微なエロティシズム。もしかしたら、今日の日本の少女マンガなんかにも、同じようなキャラクターの主人公が登場しているかもしれないぜ。どうもそんな気がしてならない。

むむっ?!
氏の死後、少女マンガに限らず少年誌でも登場。
氏が現代に生きて池袋&秋葉原とっ、ヲタ文化を見たらどう思うのだろう?
でも、少女とは幼虫だろうか?
少年も幼虫だろうか?
誰しも少年&少女の期間を過し成熟した大人になる。
大人は大人のままだけれども、子供はすぐ大人になる。
肉体が成熟する前の、一瞬のキラキラッ。
もう無くしてしまったから、
戻れないからこそ惹かれるのかもしれない。

以下、本音。
M被告の事件以後、写真集&漫画の世界から過激な表現作品は消えたように思われる。
生殖能力の無い少女を性対象とするロリはエラーだそうだ。
性倒錯の一種。
プラトニックなら納得もしよう。
画像2:Toyen 1902-1980
『休息』 1943
他者から性的対象と見られたとき、少女はジェンダーに直面。
何故に頭部がない?
喪失してしまったのか?
(画像は私の蔵書からスキャン)
画像3:Gottfried Helnwein 1984-
『The Song l』1981
http://japan.helnwein.com/werke/watercolors/tafel_1.html
冷戦当時の危機感?
子供が絶叫っ!
弱い存在の少女は何を歌う?
私は子供が弱者だと、守らねばならない存在だと考える。
子供の願いはニコニコ笑って過ごせる家庭&社会。

開く トラックバック(1)

御宝

イメージ 1

残念ながら、初版(1975)ではなくて二刷(1977)。

それでも、私にとっては御宝。

とうとう、全部、紹介し終わってしまった。

さて次は、『幻想の彼方へ』『世紀末画廊』『裸婦の中の裸婦』のっ、

どれか?

イメージ 1

イメージ 2

画像1:Ingres, Jean Auguste Dominique 1780-1867
『The Turkish bath』1862

略。。。
アングルの東方趣味の最終的表現といわれているように、これらの女体の表現には、ペルシアの細密画やインドの絵画の影響が、かなり歴然とあらわれているような気がする。
とくにいちばん右側の女体をごらんいただきたい。
頭の上に両腕を組み、物憂げに上半身をくねらせた女は、その丸々としたヴォリューム感が、カジュラホあたりのインドの彫刻にそっくりではあるまいか。
略。。。
やはり有名なアングルの裸婦像に「グランド・オダリスク」というのがあるが、
これが発表されたとき、作者は囂々たる非難を受けた。
この背中を弓なりに曲げて寝そべったオダリスクには、脊椎骨が二つ余計にある、というのである。
アングルはデッサンの天才であったが、曲線構成の秩序のためには、デッサンを狂わせることも、あえて辞さなかった。
アングル特有の丸みをおびた肉体は、こうして誕生した。
中略。。。
デッサンを至上のものと考え、明確な形体を愛し、つねに画面を構成することを忘れないアングルは、したがって、よしんば女体の官能美を表現することを終生の仕事としたとしても、バロック的な画家とはおのずから体質を異にしていたのである。
アングルと同時代に生きた、新しいロマン主義絵画の指導者、あの強烈な色彩と動的な構図を愛したドラクロアは、その意味で、前者とまったく対照的な画家だといえよう。
私は、むろんドラクロアの激情も愛するが、アングルの官能に執しながらも、まるで大理石のようにヴォリューム感をくっきりと浮かびあがらせる、その知的な造形処理を大そう好むものだ。
なめらかな、磁器のような女の肌の下に、かえって官能は冷たく燃えあがるように思える。
「オダリスク」にしても、「アンジェリック」にしても、あるいはユピテルの膝にとりすがり、その真黒な髭に左手をのばしている「テティス」にしても、事情はまったく同じである。
中略。。。
おそらく、八十三歳の老アングルは恍惚として、この豊麗な肉体のコレクションを、楽しみながら造形しつづけたことであろう。
「恍惚」というのは、こういう時に使いたい言葉である。

画像2:Khajuraho Group of Monuments
かじゅらほぉ〜の世界遺産『ミトゥナ(交合)像』。
確かに、くねっとしてて、なよってしてて、
似てるっ。
氏の最後の一文に妙〜に反応する私。
シュバルが石を積んで理想郷を造ったような?
恍惚?
私も老後は恍惚として???


「オダリスク」、「アンジェリック」、「テティス」は以下へGO〜。
http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Jean_Auguste_Dominique_Ingres

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

画像1:Félix Labisse  1905-1982
『Charlotte Corday』 1971?
『幻想の肖像』よりスキャン。

シャルロット・コルデーといえば、歴史の本をひらいてフランス革命のページを少しでも読んだことのあるひとならば、ただちに思い出す名前であろう。
恐怖政治をやめさせるために、田舎の町カーンからパリへ出てきて、
入浴中の革命家マラーを刺殺し、捕らえられてみずからも断頭台にかけられた、
二十五歳のうら若い処女である。
十九世紀の画家ダヴィットの名高い絵に、「マラーの暗殺」(ブリュッセル・王立美術館)という題のものがある。
頭にタオルを巻き、浴槽から裸の上半身をあらわしたマラーが、右手に鵞ペンを握り、
左手に紙片をつかんだまま、のけぞって死んでいるのである。
その胸には刺された傷あとがあり、浴槽の前に、短刀がころがっている。
マラーは湿疹性の慢性皮膚病に悩まされていたので、風呂のなかを仕事場とし、浴槽に浸ったまま書き物をしていたのであった。

画像2:Jacques-Louis David 1748−1825
『The Death of Marat』 1793

中略。。。
何とも奇妙な絵で、判じ物のようにしか見えないが、
私には、これがダヴィッドの「マラーの暗殺」の一種のパロディではあるまいか、という気がするのだ。
もしかしたら、マラーは魚でシャルロット・コルデーは、魚を料理する漁師の娘だという見立てになっているのかもしれない。
そういえば、精神分析学者の意見では、男性は胎児であり魚であり、女性は子宮であり海なのである。
短刀をもったシャルロット・コルデーは、男性の去勢コンプレックスから生み出されたところの、フロイトのいわゆる「怖ろしい母」の象徴であるかもしれない。
そして、彼女の両足のあいだにうようよ群がっている魚たちは、彼女の子宮から出てきたのかもしれない。
こうした解釈によって眺めれば、この絵の背景が海であるというのも、すらりと納得されるであろう。
血にまみれた革命の使徒マラーが浸っていた浴槽は、彼の子宮願望をあらわすものにほかならなかったのである!
むろん、以上の解釈は、たまたま私の思いついた勝手な解釈であって、ラビッス本人の製作意図とは、何の関係もない恣意的な空想であるかもしれない。
私はただ、フロイトの理論を応用して、ちょっと精神分析学の絵解きをやってみたまでのことである。。
この解釈を読者に押しつけるつもりは毛頭なく、これはまあ、一種の遊びだと思っていただきたい。
略。。。

氏の魅力でもある御茶目な文章。
理論展開をし、感嘆符で締めくくるものの、ト〜ンダウン。
氏は画家の年賦を紹介し、以下のように結ぶ。

略。。。
前にも述べたように、時に通俗的に見えるほど毒々しい色彩を臆面もなく使って、エロティックな女のヌードを画面に登場させる。
女の頭部は、しばしば動物になったり植物になったりする。
イチジクの頭をした女や、豹の頭をした女の絵などは、彼の代表作といってもよいものであろう。
マグリットに似ているけれども、マグリットほど哲学的で虚無的なところがなく、
デルヴォーほどリビドー的で妄想的なところがない。
さあ何といったらよいか、
フェリックス・ラビッスは、やはりロマンの作者と呼ぶのがもっともふさわしかろう。


フェリックス・ラビッスの他の作品は以下。
http://www.place-des-arts.com/en/liste_art.asp?page=3&pagesize=12&n=LABISSE&p=F%E9lix&script=Listeabc.asp&dir=P
浪漫?
というか洒落?
微〜妙?

んでっもって、シャルロットを主題にした別な絵も存在。
画像3:Paul Jacques Aimé Baudry 1828-1886
『Charlotte Corday』 1860
私的な感想だけど、壁にかかったフランスの地図とか、
表情が芝居がかってかなり好み。

イメージ 1

画像1:Leonor Fini 1907-96
『La Gardienne des Sources』 1967
『幻想の肖像』よりスキャン。

色とりどりの数個のヴェネツィア・グラスのならべられたテーブルの前に、
少女がひとり、思いつめたような、あるいは放心したような目つきをして、
右手で頬杖を突いた姿勢ですわっている。
べつに何ということもない絵であるが、細長い脚をしたヴェネツィア・グラスの容器と形のおもしろさ(まるで百合の花のようだ)、
少女の髪の毛の幻想的な描き方などを注意してごらんいただきたい。
「泉を守る女」という奇妙な題名は、おそらく、水あるいは酒の容器であるところの、
この美しいヴェネツィア・グラスから由来しているのであろう。
そういえば、レオノール・フィニーの以前の作品にも、「フェニックスを守る女」とか、
「赤い卵を守る女」とかいった題名の者があったことを私は思い出す。
しかし、この題名に、強いて深い意味を求める必要はあるまい。
私たちはただ、この絵の醸し出す甘美な抒情的な雰囲気に酔っていさえすればよいのだ。
中略。。。
ジャン・ジュネは、『レオノール・フィニーへの手紙』と題されたエッセイのなかで、次のように書いている。
「貴女の生きている時代はルネサンスです。
つまり、貴女は、歴史的にイタリア・ルネサンスと呼ばれる一つのテーマを描いているのです。
この時代の豪奢は、逸楽的な、砒素にまみれた、貴女の作品の豪奢にそっくりです。
貴女の絵のなかの寝室に横たわった貴婦人や優美な少年は、もっとも遠い古代に起源を発するペストに冒されています。」
この批評はおもしろいけれども、どうやら「泉を守る女」には当てはまらないようだ。
中略。。。
サドの『ジュリエット』の挿絵などは、とくにエロティック美術として秀逸であるように思われる。
「泉を守る女」に代表されるような、一九六五年以降のフィニーの油彩には、あまりに装飾的、様式的に過ぎて、もう一歩で通俗に堕しかねないところを、
辛くも踏みとどまっているといったような、甘美な魅惑にみちているものが多い。
中略。。。
昔からのフィニーのファンのなかには、以前の彼女の画中にみちていた、何やら凄みをおびた瞑想的、形而上的な感覚のすっかり影をひそめてしまったことを惜しむ向きもないではないが、
しかしまた、中年以後の彼女の新たに切りひらいた薔薇色の境地にも、なお捨てがたい魅力があるのは事実であろう。


確かに、こんな美人とグラスを傾けたら日常に戻れなくなりそう。
竜宮城の浦島のように、高野聖のように。。。
ローランサンもそうだけど、女性が描く女性美は一種独特。
絵から醸し出てるのはフェロモン?

もっと見たい方は以下にGO〜。
http://plaza.rakuten.co.jp/ekatocato/3016
http://www.leonor-fini.com/
http://www.tendreams.org/fini.htm


.
makimakimaki
makimakimaki
男性 / AB型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事