ユン・フェを亡くして5年、世宗は領議政ファン・ヒの協力を得、世子を初めとする王子たちの助けを借りつつ、集賢殿にも秘密裏に、シン・スクチュとソン・サムムンという若い学士らと共に鋳字所奥の秘密の研究室で文字創製に没頭する。部屋中に張り巡られ、床にまで散らばった紙の中で研究を続ける王。 明国の若い皇帝は東廠のワン・ジンを腹心に据え、父帝の師ファン・チャンはワン・ジンの謀略に嵌まり朝鮮に天文を伝授した罪で捕縛され拷問を受けている。ワンから朝鮮が独自の暦を作ろうとしていると知った皇帝は、阻止するよう命じる。 明の動きを探るため冬至使団を明に送ることにする世宗。密かにマルセンを呼び、使節に随行させたい学士がいる、彼らを送る名目を作ってくれ、と命ずる。 マルセンが重臣、学士らに、明の翰林学士らとの学術交流のため集賢殿から学士を派遣する、と告げる。その学士らがスクチュ、サムムンだと知るや断固反対するマルリ。マルリは王が文字創製を企てているという疑いを捨てていない。二人を随行させる裏には王の思惑があると見透かすが、マルセンに上手く封じられる。 集賢殿。亥の刻になり、目配せするスクチュとサムムン。もう仕事を終えましょうと声をかけ、若い学士らも同調するが、今日の研究は済んだのかと目を剥くマルリ。しかし、済みました、と涼しい顔でさっさと退出する二人。チャンソンが怪しんで尾行するのをかわし、王の待つ研究室へ潜入する。 世宗は明国に行く二人に密命を下す。翰林学士ファン・チャンに会え。朝鮮語独自の音をどう表記するかで研究が滞っている。両班は朝鮮語に漢字を当てて使っているに過ぎない。漢字の音韻を研究すれば糸口がみつかるかもしれない。なんとしても言語学の大家ファン・チャンに接触せよ、と。 世子妃殿に医官が走る。出産が間近だと喜びに湧く王宮。簡儀台の世子にも知らせが届く。政務の合間をぬって妻を訪れ枕元に座る世子。手を握り、微笑む世子妃に告げる。母親を苦しめずに産まれて欲しい。 「ここに私の心を置いていく。そなたは一人ではない」 明国では拷問にも屈しないファン・チャンに業を煮やしたワンが、ヨ・ジンを連行する。簡儀の秘密を渡した朝鮮の技術者は誰だ、答えねばお前も同様にする、と脅されチャン・ヨンシルの名を明かすヨ・ジン。 皇帝はヨンシルを捕らえよと命じる。 「天子の権威を盗んだ罪は血で償わせるのだ」 そのヨンシルは、商人から手に入れた瑠璃で何かを作るのに熱中している。世子に「父上に必要なものか」と問われうなずくヨンシルは研究室の王を想う。 文字創製の事実に気付き王の元に出向いたヨンシルに、世宗は「そなたなら気付くと思っていた」と微笑む。しかしヨンシルが何か手伝えることは?と問うても、ただでさえ多忙なそなただから、と却って気遣い、ヨンシルの前でふらつき、目がかすむ、歳をとったせいだと苦笑していた王様… 一方世子は完全な治水体系を築くことを目標に集賢殿学士らに指示を与える。正確な雨量を測り川の水位計と比較すれば水害予防の対策ができる。雨量を測定する方法を見つけ出せ、と。かつて世子と対立した成均館儒生のハ・ウィジらも集賢殿学士となり世子を補佐している。町を歩きながら正確に測定するにはどうすればよいかと考える世子たち。 一人の男の子が筒状の入れ物におしっこを溜めている。肥として使うためだが、それを見て測量計を思いつく世子。 完成した「測雨器」を王に見せる世子。ヨンシルが説明する。三段の丸い鋳物の筒が重ねてある。より正確に測るために3段に。気温による変質を防ぐために鋳物に。測雨台まで造られており、全て世子さまのお考えです、と明かすヨンシル。細かい工夫に感心する世宗に世子は「ただの丸い筒です」と謙遜するが。 「出来上がってみると単純なのが発明品だ。思いつくまでが苦労する。そういうものだ」 わが子に満足げな賛辞を贈る世宗。 世子妃の出産が遅れる。世宗も世子を案じる。治水に尽力するのは天を動かし、心で世子妃を支えようと思ったのか。父の言葉に真意を返す世子。 民のために常に努力を惜しまず、今も文字創製に奔走される父上のように、立派な父親としてわが子に向き合いたい。未熟な自分にも子に伝えたいものがある。 「自身に与えられた時間を民のために使うこと、その姿勢こそが朝鮮の王室の伝統だとつたえたいのです」 ようやく男児を出産する世子妃。喜びにあふれて駆けつける世宗と世子。しかし医官や女官らのただならぬ様子に異変を察知し、産室に飛び込んでいく世子。必死に世子妃を呼ぶ王后の傍に呆然と腰を下ろす。眼を閉じたままの妻、その両の掌は紐を握り続けたせいで皮が裂け血まみれになっている。そっと手を取り上げ血を拭きとってやる世子。意識を取り戻した世子妃が夫の姿を捉える。王后に頼み子を抱き寄せながら微笑み、元気な子、これなら父の手を焼かせずに済むと。母の最期を見せたくないからと子を再び王后に預け、夫に告げる。 「どうぞご自分を責めないで。何一つあなたのせいではありません」 事切れる世子妃。外で待つ王や王子のもとに戻っていく世子。涙も見せず「私は大丈夫です」と立ち去る。向かう先を見て「東宮殿のほうではないぞ」と案ずる晋陽。内官が、公務を終えられるそうです、と心配そうに答える。 ハ・ウィジら若い学士らが世子を出迎える。世子は、治水管理のため、地方に敬左官を派遣する。そなたらに任せたい、役人たちに目を光らせて欲しいと告げる。 「なぜなら天災は防げぬかもしれぬが、人災だけは防がねばならぬからだ」 学士らは答える。「お命じ下さい」と。国王は臣下に命じるもの。そしてお子様の後ろには我々が付いていることもお忘れなく。うなずき返す世子。
雨が降ってくる。測雨器の前に一人で立ち、雨がたまっていくのを見つめる世子。その眼からも涙があふれ頬を伝っていく。ヨンシルが傍に行こうとするが、世宗がそれを止める。 しばらくあのままに。一人で泣きたい場所が必要なはずだ。測雨器は世子の涙をも測っているのかも知れぬ。 「王の道を歩むためにあとどれほど多くの涙をあの器に溜めねばならぬのか。測雨器は雨を測るのではなく王の涙を測る器かもしれぬ」
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世子・・・初めて同情しました。心を開ける相手を失い・・・。
彼は幸せとは縁のない人ですねぇ。。。
政治の方は厳しい感じで・・・。ヨンシルのことが心配で。。。
これから心穏やかには見れそうもありません。
2009/12/27(日) 午前 8:18
Mmamaさん。世子は世宗に似て融通が利かないというか真面目なところがあって、結果的に不幸を招いてる気がします。
優等生ゆえの苦しみ、と言う感じでしょうか。
しかし次期王としては申し分のない跡継ぎでもあり。
全てがうまくいく人生なんて、なかなかないものです。
世宗も自分を見るように見守っているのでしょうね。
ヨンシル…また沢山泣かされます。。
頑張って記事アップしますね^_^
2009/12/27(日) 午後 0:32
>ちゃんと続けてアップできるか??…ま。年末ですから
年末なのに力作を次々と、なんて偉いですねぇ。
無理をして大事な時に風邪などひきませんように。
良い年をお迎えくださいね。
2009/12/27(日) 午後 4:29
kitanoさん。偉いな〜んて褒めて頂いて嬉しいです♪
今日は車を洗いました。流石に年末も押し迫ると
主婦業を放置できず…(>_<)
風邪は大丈夫ですが、腰痛に悩まされ中です…やれやれ。
kitanoさんもご自愛なさり、どうぞよいお年をお迎え下さいませ☆
2009/12/27(日) 午後 11:12