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『大王世宗』http://www.cinemart.co.jp/sejong/top.html 視聴し終わって、このドラマに沢山の感動をもらいました。…少しでもその魅力に迫れるよう、頑張ってみようと思います。
実はKBSワールド版とは翻訳が違っているのです。終盤に近づいてからお知り合いになったシヌイエヨさん、コメント下さったチャアさんに、その違う翻訳を教えて頂きましたが、そちらのほうが直訳により近いようで分かりやすい。BSのほうは割と思い切った意訳が入ってるようです。そうすると理解度も変わってきます。そこがちょっと残念。本物との距離が開いてしまったようで…とはいえ、BS版の翻訳にもすごく感動したには違いありません。 ドラマを構成するものは様々…俳優さんは勿論のこと、史劇ものならば特にセットや衣装など時代考証の正確さ、綿密さ、ストーリーの展開の仕方、カメラワーク、今ならCGの使われ方…等。 そんな中でもセリフというのは役者と同じくらい、ドラマ自体の吸引力を左右する重要な役割を担っていると思います。役者さんの力と脚本の力が相まって、その人物に命が吹き込まれリアリティが増すかどうかが決まる。韓国のドラマは回が多いだけあって、人物をきちんと掘り下げてあり、理解するのに十分なセリフが用意されていますよね。 大王世宗では、数多く語られるどの印象深い言葉も、もともと優れたセリフの多い韓ドラの中でさえ抜きん出ている、選び抜かれている、と感じます。だからこそ、いわゆる「イケメン」が出ていなくても(ゴメンナサイ!)、逆にその俳優さんの持ち味・魅力がより引き出され、それぞれのリアルな人物像が出来上がっていると思います。脚本家のみならずキャスティングされた監督さん、お見事です。
『イ・サン』でもこれは大事なテーマであり、やはり名君と言われる正祖像に迫る名言が多くありました。でも突き詰め方、多岐に渡る内容も、その量も、こちらのほうが断然上だと思います。 現代に通じる内政、外交、国防、国家理念…。提起される問題やそれに対して王や臣下たちが出す答え、迷い、疑問も含めて、一国民として『イ・サン』同様に、政治家の方に是非見て頂きたいです。 もう一つ重要なテーマが「家族」。これにも胸を打たれる感動的な言葉が溢れています。李氏という王室一家の、太宗を家長とする絆、次の世宗を家長とする絆。前半は特に家族の葛藤の比重がとても大きい。他の史劇でここまで王室一家について丁寧に描いているものを私は知りません。これがドラマのリアリティと重みを増していると思います。王といえども父であり子であり弟であり夫であり…支える王后もまた母であり妻であり…という側面をきちんと描いているのが、ドラマの大きな魅力だと思います。 そして、最大のテーマは世宗自身の人間性とその功績、それらが生み出された背景、過程を描き出すこと。朝鮮王朝随一の名君、聖君、と尊敬の思いを込めて呼ばれ、ハングル創製初め、後世に残した科学的文化的な偉業で称えられる王様です。そういう世宗の人物像を描きながら、中盤以降次々にその功績も明らかにされていきます。発見、発明…その面白さや目新しさは目を見張るようで、これも他のドラマでは味わえない面白さでしょう。しかし勿論、決して簡単に生まれたのではありませんでした。 背景に少し触れると、そもそもはやはり逆境にある身の上。父太宗は自身が兄弟や父すら切り捨てて王国安定を図ってきた。そのため、次代には身内同士の流血をさせたくない一心で長子制を死守しようとします。が、三男である忠寧大君(後の世宗)は、才知に優れ王材の片鱗を見せ、その心に「民」を抱くようになります。ここに忠寧の苦悩が始まります。 やがて父王、兄、臣下たち、民たち、そして自分自身の内面と向き合い葛藤しながら、王を目指していく…王となってからも立ちふさがる諸問題、関わる人々との出会いや別れ、つながり…。根底に「民」や「家族」という土台があったからこそ、それらを乗り越え、結実させる世宗という人物が出来上がっていき、偉大な功績に繋がっていきます。そこに大きな感動、ドラマがあり、これが全編を通じた一番の見所です。 これらのテーマを映し出す、世宗が、また登場人物たちが語る名言に彩られた感動の重厚感は、同じく偉人を描いた名作「ホ・ジュン」にも全く引けをとらないと思います。
加えて世宗の息子たちが少年から青年に移ってからの若手、集賢殿の若手…次々に湧くように出てくる!…韓国って役者さんを育てる土壌が豊かなんだなーと感心しまくりでした。 その中で一番に挙げたいのは、世宗子役忠寧大君。三男として権力を望んではいけない立場にいる。しかし非常に聡明で勇気も行動力もある。自分では意識していなかったジレンマの芽生えに揺れ、父や兄に家族としての愛情を求める少年の痛々しい心、一方で運命に挑む決意をする、健気さ。それらを見事に演じていて、最初の5話までで、もう大泣きさせられ、このドラマに釘付けになりました。 対する世子役も、長兄としての凛々しさ、頼もしさの反面、かろうじて自分を支えているような危うさがちゃんと出ていました。 また、世宗の子供たち。同じ世子の立場でも、世宗の兄とは全く違ったタイプの、優等生の世子。優秀であり父に似ているからこそ、偉大な父王との違いに悩み逡巡しているデリケートな演技は、子役、成長後のどちらも上手くて心を掴まれました。王女のジョンソも忘れられません。こんな風に挙げていくとキリがないです(>_< ![]() 一方、メインの大人役さんたちですが…。世宗キム・サンギョンさん。とりわけ世子のパク・サンミンさんに、実は子役とのギャップをすごく感じて、ここで思わず引いてしまいました!(>_< 観られた方は大方が同じ反応をされたようです。でも!うわべの外見だけで判断してはいけないのです!それがこのドラマを最後まで観るためのとっても大きなポイントだと思います☆サンギョンさんもサンミンさんも、実に実に見事に演じられてます。初めは??と思われたサンミンさんでさえ、風貌を見慣れてしまうと(失礼!)その演技力の奥深さに脱帽で、感動さえ頂きました。 そしてキム・サンギョンさん。華やかさには欠けるかも、ですが、回を追うごとにストーリーが深まるごとに、その魅力がどんどん大きくなり、演じる世宗という人物に深い感銘を受けていきます。長いドラマでは当たり前のことかもしれませんが、サンギョンさんだったからできたんだろうと思います。当たり役、というのでしょうか。 王子時代、強い意思を秘めながらも封印し、手探りで暗中模索する少し頼りない姿。常に「民」にこだわり、やがて王の道を進む決意をする潔く毅然とした姿、この辺りから俄然かっこよくなります。才知に溢れ、ユーモアもあり、情に厚く、広い視野を持ち、こうと決めたらどんな障害があろうとやり遂げる不屈の精神力。 王となってからは、臣下たちとの駆け引きの中、いかに攻撃されようと相手の長所を見抜いて重んじ、相手が気付かぬうちに取り込んでしまう、鋭い洞察力、懐の深さ。逆に自分の非や弱さを認め、あきれるくらいの頑固さもあり、名君といえども短所も持ち合わせた生身の人間だということを浮き彫りにします。そして「本の虫」と言われた豊かな知性と、新しいものへの先見の明、挑戦する勇気などなど。 サンギョンさんの演じた世宗の人物像は、リアリティがあり、吸引力に満ち、胸の熱くなるような、正に名君そのものでした。 脇を固める人物も、性格、考え方、生き様が明確で、丁寧に描かれています。領議政ハ・リュン、世宗義父シム・オンなど太宗代の大物はじめ、世宗の側近となるファン・ヒ、ユン・フェや忘れられない師匠のイ・ス。そしてヨンシル、ヘサン、など王の功績に直接関与していく臣下たち…また、王に敵対する臣下たちもまた、その主義主張がきちんと描かれていて納得させられます。さらに支える女性陣も、さらりと胸を打つセリフを語り、感動の涙を流させてくれます。。本当にもう、どの人物も魅力的で、それぞれに名セリフ名シーンがあるのです。 中でも私にとって一番魅力的だったのは世宗の父・太宗。新王朝を樹立したばかり。高麗の残党も残り、国は安定せず、父太祖の右腕として刀を振るって走り続けた王様。3代目とはいえ実質は2代目のようなものです。 本当は武のみならず文においても大変優れた方だったのですが、より武のほうに重きを置かざるを得ない不安定な王国を背負っていた。その非情さの裏に秘めた情の厚さ、深さ。子を想い、国を想い、憎まれ役を一手に引き受け、最後まで貫き通す壮絶な人生です。この王様がいたからこそ、次代を継いだ世宗は自身の才能を開花させ王朝に豊かな基盤を築き上げることができた。ドラマの太宗は、その歴史を裏付ける事実を感動的に見せてくれました。
これが、視聴率追及にこだわらない制作陣の狙いだったのか、裏目に出てしまったのかは謎です^_^; 音楽も効果的に使われ印象的ですが、特にテーマソングがいい!番組では毎回のエンディングで聴けます。ドラマの中でも涙を誘うシーンに登場します。 というわけで、私なりに「大王世宗」の魅力を探ってみました。
一人でも多くの方がこのドラマに触れて感動を味わわれますように… 私のこのドラマへのささやかな御礼です。。 |

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そうだそうだ!
うわべの外見だけで判断してはいけないのだ!
パク・サンミンに成長したからって・・・からって・・・(><)
あのギャップは唐突すぎました(T-T)
しかし。
パク・サンミンだったからこそ、
世子にふさわしくない所業もピッタリだったのかも・・・
って、ほ、ほめてるつもりなのです(^^;;;
海外ドラマは翻訳も命ですね。
セリフがどれだけしみいるものか。
記事を拝見して開眼です。
2010/1/14(木) 午前 1:23
ねむみさん、おはようございます♪
ほんと、>あのギャップは唐突すぎました、です!
>世子にふさわしくない所業もピッタリだったのかも・・
確かにそれも言えるかも〜^m^
でも、最後のほうの悲壮感は見事でしたよね。
「女人天下」でもサンミンさんを見ているんですが、
アクションがすごくお上手なので、文より武、のイメージに
合ってますね。
表情での心理描写がとてもお上手です。
正しく演技派の俳優さんですね。
体型だけが…ちょっともったいない〜。。
翻訳は字数制限もあるし難しい作業ですよね。
なるべく直訳に近いほうが意味は伝わるけれど、
史劇だと言い回し方も様々あるので、どの言い方をとるかでも
印象が違ってきますし。
「大王世宗」はストーリーの把握に少し難しいところがあるので、
KBSワールドさんの訳のほうが分かりやすかったと思います。
局によって翻訳が違うというのも、なんだか不思議な話だと思います。
2010/1/14(木) 午前 10:24
1月に入り2度もPCが故障し、ほとんどインターネットが使えませんでした。
昨年の私の1コメントのことで、名前まで書き添えてくださっていたのですね。
「大王世宗」に対するkiokioさまの真摯な記事、
もし脚本家のユン・ソンジュさんや主演のキン・サンギョンさんが知ったら、
自国で一番に愛される王様のことを、こんなにも心を寄せて書いてくれる日本人がいることを、
韓国の人たちが知ったら、
どんなに嬉しいことでしょう!
[ チャア ]
2010/1/29(金) 午前 0:33
チャアさん。いらっしゃいませ♪
チャアさんが教えて下さったお陰で、目からウロコが落ちた私です(笑)脚本、字幕、などなど、色んなことを考えるきっかけとなり、こちらこそ感謝しております(#^.^#)
イケメンがいなくても、大々的な宣伝文句に頼らなくても、中身の詰まったものはちゃんと視聴者の心に響き、動かす力があるんだ、ってことをこのドラマは証明していると思います(^^)♪
2010/1/29(金) 午前 9:54
kiokioさん
こんばんは〜^^
ありがとうございます(゚∇゚*)




そうでした〜!! 脚本家はユン・ソンジュさんでした〜^^:
チャアさん
チョン・ソンヒさんとゴッチャになってました
ほんと、ユン・ソンジュさんやキム・サンギョンさんが kiokioさんのことを知ったら
メチャクチャ嬉しいでしょうね
kiokioさんのブログを韓国から覗いてくれないかしらん(*´艸`*)
大王世宗の脚本を書き演じたことを誇りに思われるんじゃないかしらん
2010/1/29(金) 午後 10:22
シヌイさん、こんばんは〜♪
今頃は「ソウル1945」のリアル視聴中でしょうか〜(^^ゞ
私はなんやかんやと、間に合わなかったので、追っかけ再生で
観ようと思います(^^)v
脚本家さんの名前、私もしっかり覚えられなくて。。(^^ゞ
ユン・ソンジュさんですね!はい、覚えます♪
で、ソンジュさんとサンギョンさんに、伝わったら…ですか!
うわ〜!そんな大それたこと!ものすごく恥ずかしいかも〜@_@;)!
ただ、こんな拙い記事でも共感して下さって、お二人のように、同じ思いで大王世宗を大事にしてくださる方が一人でも増えたら、ソンジュさんやサンギョンさんへのご恩返しになるのかな〜と、思ったりしております(#^.^#)
2010/1/29(金) 午後 11:20
1/29内緒コメさんありがとうございます♪
おバカな私は返信を内緒にしてしまっておりました。失礼しました!
うふふ。「茶母」廃人さんなんですね(~o~)私も観ました。でも、NHK版です。早速教えていただいた動画を観に参りましたよ〜!!
…破壊版…ひどいですねえ。この葬儀、こんなのあったんだ…観たかったです。しかも吹き替えでしたから、またまた意味として?なところも多々あったのかもしれませんね。。
この作品もとても感動したし、世宗とは違った号泣シーンが多かったです。私はこの頃、チャングムを観始めたばかりで、多分、再々放送くらいのBS2版だったと思うんですが、あの世界しか知らずに続いてこれを観たので、凄く衝撃を受けました。そして、久々に男女の情のドラマに心を掴まれた記憶があります。
年齢のせいか?もともと淡白なのか、恋愛ものに余りのめり込むほうじゃないのです。だから冬ソナすら見ていません(^^ゞ
「茶母」の恋愛感は、「魔王」のそれと少し通じるところがあるかな、と思います。(魔王、ご覧になりました?^^)
2010/1/31(日) 午後 7:25
上の続きです。
やはり、イ・ソジンさんのユンが、好きでしたね〜。動画を観ていたら、あの頃の想いが甦ってきました。
DVDもNHKと同じなのなら、完全版はどうしたら手に入るのでしょうね。世宗もDVDはBS版の訳で、勿論カット部分はちゃんと入ってますが、KBS版の訳とは違うので、がっかりです。ほんものの魅力に迫るには、こうしてPCを駆使して、探すしかないなんておかしな話ですね。裏事情が分かりませんが、日本の放送局も、もう少し作品に敬意を払って対応して欲しいと思います。売り狙いばっかりじゃなくてね!
2010/1/31(日) 午後 7:26
こんばんは〜〜〜☆☆
TBありがとうございました<(_ _)>
いやあ〜〜ものすご〜〜い解説ですね。私はとても出来ません(爆)
個人的な見解ですが、李氏朝鮮王朝3代目とはいえ、まだまだ不安定だったんだな〜〜と感じました。高麗遺児もたくさんいらっしゃったようだし。忠寧を助けたというか最初は暗殺しようとしたけど、彼らが高麗遺臣ですよね。虐殺された恨みを晴らすため王朝と倒そうと企んでるみたいです。彼らの絡みと明国との関係も注目かな〜〜と。
[ とん子 ]
2011/6/28(火) 午後 6:02
とん子さん、いらっしゃ〜い。
お呼びだてして、しかも毎度のことながら長文でごめんなさいね。
えへへ、今読むとちょっとこっ恥ずかしいくらいの入れ込みようでしょ。
そうですね。3代目太宗、まだまだ不安定で、彼が開国時の混乱を一生かかって収束した感じです。
高麗の残党は王朝を揺るがすのに大きく関係します。史実ではここまで派手なことはしなかったようですが、高麗勢力を一掃した李氏朝鮮のやり方はそれは残酷で。。そんなこともこのドラマを見て初めて知ったのでした。
明国との関係も大きく影響していますね。
そういう時代の諸問題をとても分りやすく扱っているので、このあたりの時代がよく分かりますよ。
それにこのドラマって上にも書きましたが、悪役にも悪役なりの言い分があることを丁寧に描いてくれているんです。この高麗残党の考えや行く末にも同情する部分が多くて、涙なくては見られないんです。
語りだすと止まらなくなりそうです。またボチボチと〜♪
2011/6/28(火) 午後 7:54
kiokioさん、こんばんは!
世宗の子役に、既に魅了されております。それに、領議政のハ・リュン、あの白髪のにこにこしていて実はたいへん狡猾そうな人ですね、あの人、いいですよね!
もともと、kiokioさんのブログでいつも丁寧なレビューを書かれているのを見て興味を持っていたので、ついに見ることができるようになって、うれしいです。最初の回で、思っていた以上に映像がおもしろいなあ、と思ったら、kiokioさんもちゃんと、斬新なフュージョン系の映像だと書いていらっしゃったんですね。さすがです。
[ saihikarunogo ]
2011/6/28(火) 午後 10:08
saihikarunogoさん、こんばんは♪
そうでした。レビューを書いていたときに、さらっとチャングムに出てきたヨンシルのことを教えて下さったり、時々コメント下さっていましたね。その節はありがとうございました<m(__)m>
本当に好きな作品なので、興味を持って観てくださるのは私もとっても嬉しいです(#^.^#)
忠寧子役、上手でしょう?健気な演技に魅了されてしまいますよね!この子は「善徳女王」でもキム・ユシンの子役で出てきましたが、世宗のときの初々しい演技は最高でした。まだ暫くは子役で沢山泣かされることになると思います。
で…キム・サンギョンさんが出てらっしゃると、ええ!?って思われるかもしれないんですが(私もそうだったので)サンギョン世宗の素晴らしさはじわじわと出てまいりますから、途中下車されませんようお祈りしています〜(~_~;)
2011/6/29(水) 午前 0:15
続きです〜
それから、カメラワークは本当、斬新ですよね。そこに目がいくsaihikarunogoさんも、さすがです☆
一話冒頭でカットされてる王宮の軍の訓練シーンなんて、テンポが速くてダイナミックで、引き込まれる映像なんです。何台もカメラをまわしてカメラマンが宙吊りになったりして。とても凝ってるんですよ〜。確か映像賞かなにか、取っていたと思います。カットされてるのが本当に残念です!
2011/6/29(水) 午前 0:16