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観終わってからかなり経ってしまいました
『赤道の男』やっとのアップです。
お気に入り度は
「赤道の男」 全20話 KNTV → 番組サイトKNTV■KBS 2012年3月〜5月
■演出:キム・ヨンス 「憎くてももう一度」「怖い奴と幽霊と僕」「ホワイトクリスマス」
ホワイトクリスマスもとても印象深い作品でした。 絵画的な美しさを追求したような画面が似てます。→ 「ホワイトクリスマスあと2話です」
■脚本:キム・イニョン 「シークレットカップル」「太陽の女」ほか
■あらすじ
釜山の高校に通う不良少年ソヌと優等生ジャンイル。ある日、父の借金取りに追われるジャンイルをソヌが救ったことで、二人は無二の親友となる。その頃、余命宣告を受けていたソヌの養父ギョンピルは、ソヌの実の父親で実業家のチン会長のもとを訪れ、ソヌの将来を託していた。しかし、ソヌの存在を認めようとしないチン会長と争いになり、殺害されてしまう。偶然、その現場を見かけたのは会長の使用人でジャンイルの父、ヨンベだった。チン会長はジャンイルに奨学金を与える条件で、ヨンベに遺体処理を命じる。そのとき実はまだギョンピルは生きていたのだが、最終的にヨンベによって息の根を止められてしまう。 ■主演陣
名作の『復活』『魔王』
史劇では『善徳女王』のキム・ユシン。
今回は子役から引き継いでの登場が
全盲者の役。
これがすご〜い
見えないと知ったときのリアクションは
迫力だったし、なによりもあの目のリアルな動き、本当の視覚障害者とも思えるほどに作りこんでいて。
きっとものすごく研究されたのでしょうね。
テウンssi渾身の役作りに脱帽でした。
高校生時代=イ・ヒョヌくん
『太王四神記』そして『大王世宗』での忠寧大君!
『善徳女王』でもテウンssiの子役で
キム・ユシン少年を演じてましたね
『階伯』子役 『ブレイン』にも。
映画『隠密に偉大に』も好評のようです。
今回の役どころは高校でも評判の不良.。
喧嘩シーンが多くて傷だらけ。
視聴者の胸を打つ心情表現が本当に上手です。
もう一人の主役
『怪しい三兄弟』の三男で覚えてますが
『シークレットガーデン』にも出てたんですね。
このジャンイル役はとてもインパクトありました
美しいお顔の下に秘められた悲しい運命、冷たい決意…
物語の最大の犠牲者ともいえるジャンイルでした
その高校生時代をZE:Aのシワンくん。
って歌手としての姿は知りませんが
『太陽を抱く月』のヨム兄様は素敵でしたね
容姿端麗な秀才学士、ぴったりで。
こちらでも校内トップの秀才。
悲劇の運命に落ちていく過程をきっちり
演じきっているシワンくんにも魅了されました
女優陣です。
ジウォン=イ・ボヨンssi
ボヨンさんといえば
私の中ではイコール『ソドンヨ』のソンファ王女
盲目のソヌに寄り添い支える大学生役では、初々しい健気さがとても自然で、違和感ないのには感心しちゃいました(笑)
スミ=イム・ジョンフンssi
ソヌへの友情とジャンイルへの片思いに揺れる役どころ。『大望テマン』では、山中に逃れインソンssiの目の前で出産する
こちらでは野望を秘めた新進気鋭の画家。
なにを考えているのか心中を簡単に表に出さない、ミステリアスな雰囲気が似合っていました。
脇役陣です。『大王世宗』つながりのこの方々が〜個人的に嬉し!
チン会長=キム・ヨンチョル氏 ソヌ養父=イ・デヨン氏 ジャンイル父=イ・ウォンジョン氏
ヨンチョル氏は、こういう諸悪の根源みたいな役回りが多いですね。
でもただ悪だけはなくて、そうならざるを得なかった人間的な悲しさ、悲劇性を必ず持ってます。
この方の大物のオーラは別格だなと思います。
イ・デヨン氏(ヘサン〜)とウォンジョン氏(ユン・フェ〜)の父親像にもそれぞれに涙で…
デヨン氏の設定=会長の隠し子の面倒をみる養父、韓ドラには多いですね。
血はつながらなくても一途にソヌを愛する姿に、世宗でのヨンシルを想うヘサン像が重なり…
一方のウォンジョン氏。
見てしまったばかりに、引き受けてしまったばかりに…。この方もとても哀れでした
スミ父=イ・ジェヨン氏
時代錯誤な衣装を着て、本当に乗り移られたみたいに髪振り乱して
暴れる姿、すごかった〜
でもその乗り移りにも実は深い訳があり…。
ジェヨン氏とスミ父娘が背負い込む因縁にも、驚かされた展開でした。
感想(ネタバレあります。ご注意ください)韓国ドラマでは定番の復讐もの。このドラマも確かに物語の大筋は定番なつくりです。
でもその設定や登場人物それぞれの言動のなかに、ぞっとするような現実味を感じる作品でした。
人の運命っていつどこで狂うかわからない。
偶然の結果をどう判断しどういう行動に結びつけていくかで
吉となるか凶となるか大きく変わってしまう。
自分だったらこのときどうするだろうと、とつい考えてしまう、そういう場面が多かったです。
悲劇の元凶は、婚約者を信じ切れなかったチン会長の疑心暗鬼。
成り上がりの大物も韓ドラって多いです。で、大抵は貧しい少年期を送ってます。
自意識が強く、一緒に会社を立ち上げた仲間を裏切って利益を独り占め。
チン会長もやっぱりそういう悪役。が、終盤になり
野望の裏には温かい気持ちも持っていたことが明かされる。
こういう人って自分しか信じられない、のかな。
チン会長も婚約者が自分を裏切って先輩と通じたと勘違いし
ソヌを実子とは認めずギョンピルと言い争いになり、勢いで手を挙げてしまう。
で、使用人=ジャンイル父ヨンベが偶然それを目撃するんですが。 この手の偶然な展開ってお話によっては、またまたそんな都合よく〜
って突っ込み入れたくなる場合もありますが、このドラマについては
むしろ、あり得るかもって思ってしまった。
会長は計画的に殺そうと思っていたわけではないし
見てしまったヨンベも、たまたまお仕事でそこにいただけ。 本当に偶然たまたま…そういうことって、世の中にはたくさんころがっている。
事故に遭うか遭わないか、その境界線ってなんでしょう…。
さて、見てしまった使用人をどうするか。
証拠隠滅で一緒に始末してしまうか、もしくは巻き込んで黙らせるか。
会長は後者を選ぶ。
借金を重ねてまでも優秀な息子を生きがいにしているヨンベに
息子の将来を保証してやるいうエサを与え、遺体処理を命じる。
ヨンチョル氏の凄みのある演技にとても説得力がありました。
ヨンベは当然動転して、体は動かず冷静に考えることもできず。
そこに息子の話を持ち出され、ほかに選択肢はないかのように承諾してしまう。
で、山中で埋めようとするも、実はギョンピルはまだ息がある!
仰天するヨンベ。
こうなったときにどうするか。
まともな心情だったら、当然病院に連れていくなりして助けるはず。
ところがそうすると、息子の将来を棒に振ることになる。
ヨンベが咄嗟に決断したことは、とにかくギョンピルを死体(もともとそう思っていた)にしてしまうこと。
縄で首をしめて息の根をとめてしまうんです
普段ならそんなことを考えるはずもない、普通の人が、突然殺人者になってしまう、その瞬間。
偶然の出来事から思わぬ悲劇に遭遇してしまった親子たち。
そこに別の父娘が、またも、偶然に見舞われて絡んでくる。
ヨンベが山中でしたことのすべてを ソヌとジャンイルの同級生、スミの父親(ジェヨン氏)が見てしまう。
たまたまいたばっかりに、見ることになってしまう恐ろしい現場。
もしもそのとき、勇気を出してスミ父が現場に乗り込んでいたら
ヨンベが殺人者になる悲劇は起こらず、ギョンピルも助かったかもしれない。
が、ただもう恐ろしさの余り、なにをどうすべきかも考えられず、
息をひそめて隠れるしかなかったスミ父。
怖いもの見たさで目が離せない
もしくは、まさかそんなはずはないだろう、違うだろうと願っていたのか。
親たちの誤った判断で歪んでしまった運命の重みは、そのまま子供たちに襲い掛かります。 養父を失ったソヌは、自殺ではないという確信にすがって
警察の助けも得られないまま、一人で死の真相を突き止めようとしていく。
親友ジャンイルも手助けするが、あるとき父の所業を知ってしまう。
無二の親友が亡くした父のために必死になっている、でもその死が父の仕業だとは
息子として言い出せるはずもなく。
証拠を警察に出すという友に、なにも聞かず思いとどまってくれと懇願するも
ソヌにしてみれば、いったいなぜ親友が心変わりしたのか、訳が分からない。
ここで、少年ジャンイルは、咄嗟に棒を手にしてソヌを襲ってしまうんですねー。
切羽詰まった人間のもろさ、怖さ。
なぜそのとき、そういう手段をとったのか、ほかに道はなかったのか。
後から考えれば道は他にあったはず、なのに、今目の前にある障害をとりあえず
なんとか始末したいという安易な欲、それに勝てない弱さ。
崖まで親友の体をひきずっていくジャンイルの鬼気迫る様子、演じるシワンくんの
迫真の演技で人間の弱さ・怖さを雄弁に見せつけていました。
もともと、ジャンイル自身の少し普通でない雰囲気を、シワン君の演技は漂わせていました。
ときどき見せるとても冷たい表情。
借金取りに追われる身の上を、父を大切に思いながらも恥じ
世の中を必ず見返したい、優等生の自分には充分に資格があるという驕りに捉われている。
ジャンイルの内面の歪みが、友への信じられない裏切りの仕打ちに繋がっています。
後半、成人してからの展開は、テウン氏演じるソヌの復讐劇がメインでしたが
私が気になっていたのはジャンイルのほう。
追い詰められ心も体も壊れていく姿がとても哀れで。
それとスミが父同様に意外な目撃者だったのにはびっくりでした。
終盤、あの崖の近くでそれぞれの少年時代と対面し合う主人公ふたり。
お互いに許し合うシーン、とても印象的な演出でした。
ほっとすると同時に、本当ならもっと違う形で歩めたはずの二人なのにと、胸が痛くなりました。
そのまま新たに歩み始めたジャンイルだと思ったのに…
自分がおかした大きな罪、そこから本当に解放されるには
あの時の自分を自分自身が引き止めるしかない、そういう想いが心の底にあったのでしょうか。
ソヌを突き落した崖に、そんなことをしてはいけないと
叫びながら吸い込まれるように近づいていくジャンイル…
ところで、このお話はここで終わってもよかったんじゃないか、というのが正直な感想です
このあと、ソヌとジウォンのその後について描かれていたんですが
NC版だとソヌに会いにいくジウォンの一人旅の様子がたらたらセリフぬきで描かれ
はるばる行ってみたもののソヌとすれ違うとか、よくわからないシーンが続きました。
そもそも最終話冒頭なんて、前話の繰り返し部分がかなり長かったし
時間の配分間違ったのかしら。
まあ、ソヌが再び失明しかけたのを、獄中のチン会長との対面で初めて親子として心を通わせて
免れるという場面はよかったですけれどね。
あと、スミと父(ジェヨン氏)が仲良く過ごす姿には救われる思いでした。
最終話には少々不満が残ったのが残念だったかな。
とても重いテーマですが、役者陣の熱演は見事でしたし、考えさせられることの多いドラマでした。
ふか〜いお話がお好きな方にはおすすめです!
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