|
それを聞いた客らは、賭け金はどうなる、返せとやんやの騒ぎ。 審査員たちは、あれが聞えるか、このままでは暴動になる、 どう責任を取るのかとジョニョンを責める。 なんとかとぼけようとするジョニョン、だが戸曹判書は 対決を取り持った者の責任、これを忘れたかと念書を見せる。 戸判は賭けに参加するよう頼むジョニョンに 「私は引き分けに賭けよう」と申し出たのだった。 ただし、好ましくない事態となった場合は全責任を負えと。 自信満々のジョニョンは自らその条件を呑み念書を書いた。 もはや後がない大行首は苦々しげに申し出る。 「全額賠償します。全財産をはたいてでも、掛け金の倍にしてでも」 一同唖然とし押し黙る。 ユンボクにはまだこの事態が呑み込めない。 ホンドは戸曹判書とのやりとりを弟子に打ち明ける。 あくまで申し出を断るという戸判。そこに子息がやってきて絵を見せる。 何年ぶりかの笑顔を見せた、あのホンドの絵の写し。 お上手ですな、微笑むホンドに笑いかける子息。 その様子を見る戸判の気持ちが動く。 辞そうとするホンドを引き止め、自分は引き分けに賭けようと。 一本気な薫園には黙っていた、よく私を信じてくれた、と微笑むホンド。 師匠が信じろと仰ったから、微笑み返すユンボク。 賭け金を全額もらえると大喜びの客たち。ホンドが例の裏事情に詳しい友人に礼を言う。 彼が街で民衆の賭けを煽ったのはどうやらホンドの指示だった。 それを盗み聞き、全てホンドに仕組まれたと知る大行首。 チョンヒャンを訪れ、すぐに発って欲しいと頼むユンボク。 勝ったら自分を自由にしてくれると約束してくれた画工。 「一時は恨みました」自分を欺き自分の心を縛ったことを。ユンボクは答える。 「今なら分かる。女人だったからこそ、そなたに惹かれたのだ」 同じ女だからこそ、チョンヒャンを心から理解できた。 互いに遠く離れても、美しい想い人だと確認しあう二人。 ジョニョンは再起とホンドへの復讐を誓う。 切り札となる文書がある、そして薫園が救ってくれる、と笑う。 つまりそれはユンボクが女人だと暴露するということ。 正祖は大妃を訪れ一枚の絵を手渡す。大妃を想って描いたのだと。 それは岸壁に咲く菊の絵。 「美しい花も根を下ろす場所を誤れば形勢が危うくなるもの」 つまりは大妃の立場が危ういと。これは正祖からの最後通告。 チョンヒャンを迎えに来る大行首。しかし妓生は既に発ち 代わりにユンボクが迎え、チョンヒャンはいない、諦めよと。 そして、私の顔を見なさい、と詰め寄るユンボク。 何者なのかと訝しむ大行首にとうとう正体を明かす。 「分からぬか。10年前、お前が殺めたソ・ジンの娘だ。 大事なものがひとつずつ消えてゆくのはどんな気分だ」 怒りに満ちたジョニョンはユンボクに飛び掛かる。 「お前は死ぬべきだったのだ。一体何を仕組んだのか」 ユンボクの首を絞める大行首。そこにホンドが飛び込み二人を引き離し。 「何を仕組んだかは獄舎で考えろ!」 正祖が差し向けた禁義府の兵が取り囲み大行首を押さえる。 「これで終わりと思うな」不敵に笑うジョニョン。 連行される主人を救い出す女剣士。 ユンボクはチョンヒャンを送り出す。甦る思い出の数々。 一生忘れませんと言い残し、去って行くチョンヒャン… 師弟は正祖の御前へ。 二人の手柄を称え、図画署に復帰することを許す王。 そして絵師殺害に関わった一味を全員捕らえよと命を下す。 図画署の面々は呆然と見守るだけ。 ヒョウォンもまた父を見送ることしかできず。 王が先世子を追尊すると聞き、激怒する大妃。 右相、兄らは重臣が許すはずはないとなだめるが 「私の目の黒いうちは絶対に許さぬ」と治まらない。 ジョニョンは右相の元にかくまってくれとやってくる。 しかし王命が下った大逆罪人など助けぬ、と冷たく裏切る右相。 自分の破滅は右相の破滅だ、と一通の書状を見せる大行首。 それは10年前、絵師らを殺せと命じた右相自身の書いたもの。 これを握られていては身が危うい右相に 大妃様を助ける秘策があるとほのめかすジョニョン。 生家で父を思い涙するユンボク。「ユン」ホンドが声をかける。 胸につかえていた恨みは晴れたか、よく頑張った、よく耐えたと弟子をねぎらい、 見えない友に向かって、役に立てたかと問いかける。 嬉しげに涙を拭くユンボクに想いを伝えるホンド。 お前はもう親友の娘でもなく、弟子でもない。一人の女人「ユン」だと。 手を取り、細い指が女人の様だと冗談を言い。そんな師の手を取り 傷を気遣うユンボクは、図画署に戻りたくない、と本心を打ち明ける。 正祖は大妃と向き合う。 先王は睿真を描かせ父上の復権の意志を明らかにされた。 故に追尊して王室の正統性を示し、綱紀粛正をすると言う王に、 自分も同じ考えだと意外な答えの大妃。 そして睿真は檀園・薫園らに追写させたのかと確認し、 ところで薫園が女人だと知っているのか、と。 いきなりの問いに驚き絶句する正祖。 「女人の描いた絵で正統性などと嘆かわしい。絶対に追尊はなりません」 さすがの正祖も色を失う。 事態を知らぬ師弟。 「今日は“想い人”という画題で対決だ」一日中互いの顔を見ながら描こう、 笑いあう二人、だがクギョンが現れ… 正祖に召しだされる師弟。 女というのはまことかと厳しく薫園を問いただす。 答えられないユンボクに、 「女人の身で睿真を追写したのか。まことに私を欺き王室を軽んじたのか。」と。 ひれ伏し声を絞り出し「私は女でございます」とユンボク。 信じた師弟に裏切られ、この一件をどう裁けばよいのかと苦慮する王。 どうか死罪にと請うユンボク、ホンドはしかし正祖に真実を明かす。 「薫園はソ・ジンの娘でございます」 正祖の表情が変わりユンを見つめる。 「幼くして親も人生も奪われた数奇な運命。王を欺いた女人ではなく、 無念を胸に生きた民としての痛みをご了察下さい」… 再び大妃を訪ねる正祖。礼の件は確認したか、と冷ややかな大妃に 「正真正銘、男でした。誰がつまらぬ噂を」笑みを浮かべる王。 正祖は白を切り通す。大妃の怒りは治まらない。 この目で確かめる、薫園を連れてまいれ、そして檀園は始末しろと命じる。 だが刺客に襲われ、事態を察する。 「狩が終わったから猟犬は始末するのか」 自嘲する大行首の胸に突き刺さる一本の矢。 そこに駆けつけ、涙ながらに主を抱き起こす剣士に 「チョン、最期に頼みがある」と差し出す書状… 檀園、薫園の描いた睿真。それを前に回想する正祖。 師弟に、自分が薫園を救おう、女人であることは決して明かすな、と告げる王。 薫園は都を離れ身を潜めて生きよ、檀園は図画署で職分を全うしろと。 しかし檀園は、無二の親友の娘を一人で行かせることはできないと。 共に行くことは絵師であることも捨てること、それでもよいのかと問う王に 「構いません」とホンド。 二人は旅立つ。ユンボクは自分のために絵師の人生を捨てる師を想う。 しかしホンドは、世の全てが画幅に納まる、絵師冥利に尽きると楽しげ。 途中脚が痛むユンボク、介抱するホンド、そこに大妃の追手が。 逃げる師弟の前に立ちふさがるのは、大行首の護衛、チョン。 緊張する二人、しかしチョンは一枚の書状を差し出し、大行首からだと。 二人を逃がし刺客に向かっていくチョン。これが彼女の最期。 逃げた師弟を思う正祖。クギョンにそっと漏らす。 「誰かのために全てを捨てられる檀園が羨ましい」… 自分のせいで周りが迷惑を受けてきた。 両親、兄上、チョンヒャン、殿下、そして師匠まで… だがホンドは受け入れない。 お前を失ったら自分はどうなるのか。一人生きながらえ、 一人で絵を描き、空しく生きよと? 「最後まで一緒だ」そう言うホンドに「師匠にとって私は何ですか」と問うユンボク。 静かに本心を明かすホンド。弟子であり、友であり、親友の娘であり… そして最後まで守りたい大事なひと。 「もう何も言うな」うなずくユンボク。 ホンドは書状を開く。それは右相が大絵師暗殺を命じたもの。 ユンボクを起こし、都に戻ると言うホンド。この書状があれば助かる。先に家(生家)に戻れ、必ず後から行くから妙なことは考えるな… 師の右手をそっと掴むユンボク。そして包帯をはずしていく。 傷の癒えたその右手を自分の頬に当て涙ぐみながら「師匠の手は温かいです」 すぐに戻るからと去るホンド。ユンボクはひとり、師との思い出に涙する… クギョンに命じ護衛の手配をし、ホンドからの書状を受け取る。 「先世子様に関わる謀略の証拠です」 この証拠があれば恐れるものはない。 重臣らの前に睿真を掲げ、晴れて亡父を荘献世子として追尊する正祖。 大妃は右相と兄に都を去り身を潜めよと命じる。 決定的証拠が上がってはもはやなす術は無い。。 ホンドは急ぎユンボクの元へ。しかし胸中には予感が。 別れ際のユンボクの様子を思い起こすホンド。その意味は… 物語冒頭のシーン。家に向かうホンド。面影に心震わせ、失う悲しみに耐え… 自分にとって弟子であり、師であり、友であり、そして想い人だったひと。 扉を開けるとユンボクの姿はない。 絵師で居続けるためには一生女人には戻れない。 隠れて生きればホンドと添い遂げることもできたかもしれない。 しかしそれは最も大切な人であるホンドの絵師人生を奪うこと。 違う道を行くのが互いにとって最善、それがユンボクの出した結論だったのでしょう。 史実では謎に包まれているユンボク。 このドラマを観て、きっと女人だったに違いない、とついつい思ってしまいます。 私だけでしょうか。。。 |

>
- エンターテインメント
>
- テレビ
>
- ドラマ番組
★







