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茶話倶楽部♪まろん
祝☆自民圧勝&安倍首相続投&杉田水脈さん政界復帰〜♪

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大晦日、ってまだつい月曜日のことなんですけど。すごく前のような気がします。
年越しの壁って大きいですね。
うちは紅白を観る習慣がないので「行く年くる年」が始まるまでの時間、いつも困ります。
毎年どうしてたっけ。
そういえば昨年は録りだめた「坂の上の雲」を年末年始に家族で一気視聴してたんだった→この記事
夫はさっさと自室に行ってPCチェックを開始。娘も買ってきたばかりの本を見てるし。
そうだ。時間もちょうどいいし、あれを観よう!
韓国映画「クロッシング」
かなり前に録画したものの、こういう映画は私一人で観るのはもったいない、家族とじっくり観たい、と
実は機会がくるのを狙ってずーっと我慢してたのでした。
娘は二つ返事で賛同。でも夫は呼んでも降りてこず。かなり残念だけど。
娘がいてくれるから、まあ、よしとするか。
ということで視聴致しました。
 
(注)以下の画像はすべて「クロッシング・オフィシャルサイト」からお借りしました
イメージ 1
作品紹介  → オフィシャルサイト「クロッシング」
2008年製作
監督 : キム・テギュン
2008年
<韓国映画評論家協会賞・音楽賞> 
<第16回イチョン春史大賞映画祭>
最優秀作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞・子役賞・美術賞・音楽賞・審査委員特別賞
<第21回東京国際映画祭>招待作品
2009年
<第81回米国アカデミー賞外国語映画賞>韓国代表作品
<第13回米国ハリウッド映画祭>グランプリ受賞
オフィシャルサイトから抜粋
…1990年代半ば過酷な食糧危機を迎え、2003年、国連世界食糧計画(WFP)ジェイムス・モリス局長は「北朝鮮の食糧事情は極度に悪化し、300万〜400万人が飢餓と栄養失調に直面するだろう」と発表した。 事実、北朝鮮の住民たちは飢餓による家族の死を目の当たりにし、死線をさ迷いながら国境を超え、脱北者となった。その数は中国とその周辺国に約30万人に達すると分析され、韓国には約2万人がたどり着いたといわれている。
(略)2002年、中国の瀋陽日本領事館に、脱北者の両親と幼い少女を含む子供5人が駆け込もうとし、中国人警官によって引きずり出された映像は記憶に新しい。恐怖に立ち竦む少女、屈強な警官をふりきって日本国領事館に入ろうとする母親とその家族、そして彼らを助けるでもなく傍観する日本領事館職員の姿は、今の日本の象徴でもあった。
本作「クロッシング」は同年に起きた、“北京駐在スペイン大使館進入事件”(2002年3月、脱北者25名がスペイン大使館に駆け込んで韓国亡命に成功した)をモチーフに製作。
脱北者に冷淡だったノ・ムヒョン政権下で、危険を犯しながら極秘裏に撮影され、イ・ミョンバク大統領に政権交代した後、2008年6月、ようやく韓国で公開された。
あらすじ(ネタバレです)
舞台は北朝鮮の炭鉱村。かつてサッカー選手として活躍し、国から勲章までもらったキム・ヨンス、いまは炭鉱夫として貧しい生活を送っている。妻と幼いジュニに充分な食事を与えてやれることだけが彼の生きがい。
友人のサンチョルは中国に住む従兄弟のおかげで国から貿易を許されている。厳しい監視の目を盗み、こっそり韓国のドラマやサッカーの試合のテープも手に入れてヨンスやジュニにも見せてくれる。サンチョルの娘ミソンとジュニは幼馴染み。互いにほのかな思いを抱いている。
ある日、身重の妻が倒れる。栄養不足から結核になってしまった妻。しかし風邪薬すら簡単には手に入らない。サンチョルは友のために中国で薬を手に入れる約束をしてくれるが、密貿易が党に発覚し連行されてしまう。
妻のため、息子の愛犬までも食卓にのせなければならないヨンス。ついに豆満江を越え中国に渡る決意をする。
きっと帰ってくるという父を健気に見送るジュニ…
無事中国の朝鮮族自治州に入り仕事にありつき、同様に逃れてきた仲間たちと励ましあいながら薬を得るための金を稼ぐヨンス。しかしそこに公安の取り締まりが入る。逃げおおせたものの進退窮する一行に思わぬ救いの手が。脱北者らを密かに支援する組織。その計画に巻き込まれさらに家族と引き離されることになるヨンス。
言われるままに向かった先は中国のドイツ大使館。組織の手引きで仲間たちと共に駆け込み韓国への亡命に成功するが、それはヨンスの望んだことではなく…
中国の近代化に驚くヨンスたちだが、南朝鮮・韓国の発展ぶりには言葉も出ない。薬局で薬の名前の書かれた紙切れを見せるが、薬剤師の答えは衝撃的なものだった。結核の薬なら保健所にいけば無料でもらえると。
妻ヨンファは帰らぬ夫を思い、息子に詫びながら息を引き取る。無情に運び去られる母の遺骸を必死に追いかけ、お父さんが帰ってくるまで僕が守ると約束したんだと、泣き叫ぶジュニ。
残された僅かな金を手に父に会いたい一心で中国国境をめざす。途中、両親を失ってストリートチルドレンとなっていたミソンと再会する。夜の豆満江に入るも党に捕まり強制収容所に入れられるジュニとミソン。労働と飢えのなかで衰弱し息をひきとるミソン。
韓国のヨンスは家族の消息をたどり、妻の死と息子の失踪を知る。必死に足跡を追いついにジュニの居所をつきとめ、携帯電話で息子に話しかけるヨンス。もうすぐお父さんに会えるから。父の言葉を頼りに支援組織の助けで北京行きの列車に乗るジュニ。北京につき、そこから内モンゴル自治州を通過してモンゴルへ。息子を迎えるためヨンスもまたモンゴルに向かう。砂漠を走るジュニを乗せた車。やがて国境手前で降ろされ、同様に亡命しようという女性たちと国境線の鉄条網に向かうが、公安に見つかり捕えられる女性たち。ジュニは一人、鉄条網をくぐる。
広い砂漠、建物もなく誰もいない。首から下げた亡命者であることを記す札が風に揺れる。炎天下の砂漠を歩き続け疲れ切って砂の上に横たわるジュニは、夜の寒さに身を縮め、その背を少しずつ砂が覆っていく。
モンゴルの国境線は広すぎる。息子の遺骸を前に、間に合わなかったと詫びながら泣き伏すヨンス…。
 
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役者紹介と感想
キム・ヨンス役:チャ・インピョ    イメージ 5
チャ・インピョ氏、大好きな役者さんです。この作品のあと、ドラマでは「名家」「レディプレジデント」「階伯」と出演 → 名家記事 ・ 階伯ケベク記事
最近はお笑いシットコム「天女がいなきゃ」で毎週お会いしてます。
実生活でも慈善家として活動するこの方ならではのリアリティ。真面目で芯が強くて熱い、そんな真摯なイメージが、この父親像からも滲みあふれていました。運命に翻弄されどんどん思惑とは違う方向に流されてしまう、でもなんとか軌道修正して家族のもとに戻りたいという望みは捨てない。公安に追われ身の危険を冒しても貯めたお金だけは死守しようとし、韓国に逃れてからも家族を思って着の身着のままで決して贅沢をせず、息子のためにサッカーボールを買い。
モンゴルでついに息子に会える、その前の晩、目覚めてなにかいそいそと準備し始めるヨンス。でもそれが税関でひっかかって入国に手間取る結果に。それは息子に真っ先に飲ませてやりたい栄養剤だったんです…
ごく普通の父親が夫が、当たり前のことを切望しているだけなのに。
それが叶わない現実の重さに胸が痛みました。
 
キム・ジュニ役:シン・ミョンチョル
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静かな演技に深い深い哀しみをたたえて、幼い少年には思えないほどの思慮深さをもにじませて。涙を誘われました。
2007年設定の物語ですが10歳〜12歳くらい?
2007年、娘は9歳でした。同じくらいの年ごろかと思うと余計に胸が締め付けられます。
お父さんと雨のなか、大好きなサッカーをする。普通のそこらの子供と同じに楽しそうにはしゃぐ。でもとても痩せているんです、餓えのせいで。ひょろひょと長い手足が痛々しくて。
食卓のご馳走が愛犬の肉だと知ったとき、私も娘もものすごくショックでした。父親は病気の妻のために一口ずつ箸で運んでやる。母親はうつむいて口にするけれど顔を上げられない。真実を知ったジュニは口から吐き出して泣きわめきます。どうしてどうしてって。犬を食する文化があるっていったって好んで食べるわけじゃない。一緒にサッカーボールを追っかけたジュニにとっては親友みたいな犬だったのに。
大切にしていたお父さんの勲章が、軍官に足蹴にされる。ひどいです。
傷が痛むミソンのためにネズミの皮を探してあげたりして一途で正義感があるのはお父さん譲り。でもその皮が仇になってミソンは命を落としてしまう。二人で自転車にのって川辺を逃げるシーン、やるせないほど美しく悲しかった。
電話越しにお父さんの声を聞いたときも、大騒ぎしない。落ち着いて、いつも通りにお父さんを全幅に信頼して
静かに言いつけに従う。そうそう、お父さんやお母さんに礼儀正しく接して敬語を使うのもとても印象的でした。もともと朝鮮半島ではそうなんだけど、韓国以上に徹底していて。義務付けられているのかも。戦前の日本の父と子の関係のようにきっちりと。年端もいかないのに人間ができている。それに比べて娘ときたら。。いやいや、平和ボケした私(親)が育ててるのだから仕方ないですね。
 
キム・ヨンハ役:ソ・ヨンファ サンチョル役:チョン・インギ ミソン役:チュ・ダヨン
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ソ・ヨンファさんはお初ですが
演技派女優として名高い方のようですね。
チョン・インギ氏は最近では「同伊」「相棒チャクペ」他でお目にかかってます。
チュ・ダヨンちゃんは「チャングム」「推奴」「金満徳」にも出ていましたが私には「大王世宗」のジョンソ王女が印象深いです。
ダヨンちゃんは長身でスタイル抜群。それが、やはり役作りでしょうけど、さらに細くなって折れそうで。
ジュニと共に入れられた強制収容所はまさにナチのそれに酷似。子供だろうと妊婦だろうと容赦しない軍人たちの横暴さ残酷さ、敵ではないのに自国の民なのになぜ、と怒りを覚えました。脱北者は徹底的に主義を教え込まねばならない不穏分子。だから容赦ない。獄中でも党を賛辞する愛言葉?を唱えさせられ。ナチによるユダヤ教徒迫害と同じです。人を人とみなさない。これがいまだにまかり通っているなんて。
 
ものすごく悲しかったのは、雨のシーン。はからずも韓国に来てしまった父と、父を思って待つ息子が、雨を見上げて共にサッカーをしたあの日を思い出す。同じ雨雲の下にいる。地理的にはとても近くにいるんです。なのにこんなにも遠い。それが朝鮮半島の現実だということがとても重くて悲しくて。
 
初めのほうで、ヨンスはサンチョルから聖書をもらって、なんなのか分からずに読み始めます。やがて天国のことが書かれてあると分かる。現実社会は無情だとしても天に行けば幸せになれる。心の支えにと大切にするんですが妻を亡くし息子を失い最後は聖書を投げ捨てる。同じ朝鮮人なのになぜこれほどの差別があるのか、と。
10年以上前に会社の観光旅行で板門店に行ったのですが。国連軍の車と銃に守られて見学した当時、この2国は「休戦中」なんだと実感させられて戦慄する思いでした。
 
ラストシーン、あれはどこに向かう飛行機かな。ヨンスは搭乗前にジュニが「お父さん」と呼ぶのを聞いて外に出ます。空を見上げると雨粒が落ちてくる。雨が大好きだったジュニ、雨とともにお父さんのそばにいつもいるよ、と囁いているようで…
 
エンディングでは質素ながらもこぎれいな服に身を包んでに日常を営む人々の姿が映し出されます。
ヨンス家族、サンチョル家族、楽しげに、笑って踊って、皆が平穏に過ごしている。
そしてあの、ジュニの大事にしていたわんちゃんも、こどもたちの蹴るボールに戯れて一緒にサッカーを
していて…
天国が本当にあってほしい。そう思いました。
 
戦争によってかけがえのない人たちが離れ離れになる。今もその痛みの中で暮らしている人たちがいる。
 
深く心に刻みつけたい、忘れてはならない現実を教えてくれる映画でした。
 
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話題の映画を立て続けに4本見ました。もちろん史劇ばかり(笑)
なにせ衛星劇場さんが1月は歴史ものばかり集めてくれたので。
感想第一弾はこれ…「霜花店サンファジョム」 HPこちら
 
2009年作品:監督ユ・ハ   イメージ 1
 
主演チョ・インソン(ホンニム)                                        チュ・ジンモ(恭愍王)
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                                      ソン・ジヒョ(王妃)
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なんとも衝撃的…ご覧になった方にはなんの衝撃だか察していただけることと…
実は韓国映画って今までに観たのはたったの8本です。
「光州5・18」は心にズシンと響く重みある映画でした(そういえば、これもまだ書いてない)
史劇としては「無影剣」「ファン・ジニ」「スキャンダル」(史劇って言わないか)「炎のように蝶のように」
それから現代ものでチ・ジニ氏の「女教授」チュ・ジフン君の「アンティーク」(面白かった!)「キッチン」
 
さて、韓国映画で件のシーンがどこまでリアルに描かれるものなのか、わたし全く無知でした。
かなり大胆な描写が多いこと、これを観てから色々調べているうちに知ったのです。
確かに「スキャンダル」「女教授」もなかなかでしたけどね。しかし、この作品には文字通り衝撃を受けました。
す、すごいな〜よくここまでやるな〜〜・・・と。
男性二人のシーンはスルーだったんですけど、インソン君とジヒョさんには、も〜驚きを通り越して、ただただ、めくるめく美しさと体当たり演技の迫力に呆然として、見惚れてしまったんですよね、わたし。
日本人だと、こうは美しくないと思う。演じ手の肌の白さ、立体的な顔立ち、東洋人離れした肢体の完成度、
勿論、高麗という王朝の文化の味付け、背景、調度品や衣装の色彩の多用な美しさは
韓ドラファンならば容易に想像できる、あの鮮やかだけど下品でない、豪奢なインパクトに満ちています。
中国映画でもこういう味付けにはならない。どこかもう少しワイルドすぎるというか、清潔感がないというか、
中華ファンには申し訳ないけれど、なんか油ぎってる感じがして、もろ肉食系に思えてしまって、ダメなんです。
白人だとまたもうちょっと違う。俗っぽいっていうと言葉が悪いけど。アメリカものは中華に近いかな〜。
アメリカよりは欧州です。フランス映画のような物憂さと美、ちょっとこれに韓国映画のは似てるかも。
な〜んて、オブラートに包んで語っても、やはり未視聴の方にはなんのこっちゃ、ですね。
まあ要するに18なんです
 
というわけで衝撃のシーンがなにかと話題になったこの映画ですけれど、
それ以上にこの物語は、実は史実を踏まえているというところがさらに興味深かった。
舞台は高麗王朝末期。
第31代王・恭愍王、その王妃、そして王が養成した直属部隊・乾龍衛の長ホンニムの物語。
 
あらすじ(ネタバレ)
若い王が熱心に養成する護衛部隊・乾龍衛。中でも美しさ・実力において特に目をかけているのがホンニム
この子役二人イメージ 5
イメージ 6王役はどこかで見たな〜。
思い出せない。右のホンニム役のヨ・ジング君は今や名子役としておなじみですね。
 
長じて隊長となったホンニムは王の伽をも務め公私において寵愛される。野外で宴に興じる王と王后を謎の一団が襲う。王宮にまで迫る倭寇の脅威に脅かされる不穏な世情。加えて元からの圧力が強まる。皇帝の勅使を迎える高麗朝廷。高麗王は臣下と共に低い下座で勅使に拝礼せねばならない。そこで声高に勅使が読み上げるのは、高麗王に世継ぎのないことへの皇帝の苦言。このまま世継ぎがなくば、廃位し人質に出されている王の血縁を新王にたてるぞ、という脅し。
ところが王は女性を受け入れられない身。窮地の王は王妃とホンニムを呼び寄せ代理合宮を命じる。困惑する二人。しかし日取りは迫る。隣室に退く王に代わって王妃の傍らに身を横たえるホンニム。王への恨み、互いへの不信感…苦行で始まったはずなのに、やがて互いを求めずにはいられない泥沼に堕ちていく。王の眼を盗んで逢瀬を重ねる二人。王は異変に気づき嫉妬の念に駆られつつも、表には出さない。代わりに副隊長スンギに寵を向けホンニムを翻弄する。
そんななか王を廃位させようとする重臣一派の動きを突き止める乾龍衛。反逆者一党の中には王妃の兄も。王命を受けたホンニムの指揮のもと、乾龍衛は王主催の宴席で親元派の大量粛清を断行する。尋問を受ける王妃の兄を切り捨てようと刃を振り上げるホンニム。しかし今や最愛の女性となった王妃の兄を殺すことはできず。
副隊長から、ホンニムが王妃の兄を逃がしたことを知り衝撃を受ける王。ホンニムと王妃を呼び、再び代理合宮を命じるが、相手はホンニムでなく副隊長にすると。余りの屈辱に驚愕する王妃。ホンニムは取り消しをと叫ぶが王は逆に、なぜこうなったか心当たりはないかと問い返す。王の苦悩、逃げたいという王妃との板ばさみに苦しむホンニムは、大罪を犯した自分の命を奪って欲しいと王に請う。王は許しホンニムを遠地に左遷して時間を与えることに。イメージ 7
久しぶりに和やかな時を持つ王とホンニム。王の描く絵を見ながら睦まじく談笑する二人。しかし王妃と別離の決意を固めたホンニムに、王妃から懐妊の知らせが。別れを告げるも、思い切れず求め合う二人。夜半、隣にホンニムがいないことに気づいた王は副隊長らを伴い王宮を探し歩き、とうとう二人の現場を目撃してしまう。
捕われたホンニムに王が去勢を命じる。失神した王妃を診る侍医が王に懐妊を告げる。
その事実に、王は決意する。代理合宮を隠滅しなければならない。副隊長に事実を知る内官らを処断させる。王の思惑を知った王妃は乾龍衛に知らせホンニムを救い出させる。しかし王はホンニム抹殺の手を緩めない。折りしも元から帰還した高麗軍の宴席で、その軍に紛れて王宮に戻ったホンニムは王を訪ねる。お命を頂戴しに参りましたと。
二人の死闘が始まる。乾龍衛は割って入ろうとするが副隊長にとめられる。王妃は副隊長に、王を見殺しにすれば子の出生の秘密を知るそなたを見逃してやると伝えていた。ついに王の剣がホンニムの胸を貫く。王妃がホンニムのもとに駆けつけようとするが副隊長に退けられる。王もまたホンニムの剣を受けて絶命し、ホンニムに止めを刺す副隊長。
すべてが終わったとき、ホンニムが最期に見つめたのは王の死に顔。副隊長は隊員に命じる。王は刺客に襲われ、我らがそれを成敗したのだ、と。
 
さて史実ではどういうことになっていたのでしょうか。
調べた範囲で分ったことをこちらにまとめました「映画「霜花店」から恭愍王について」
 
感想
まあ〜平たく言えばありがちな三角関係ではあります。
でも、歴史を紐解いてみれば末期症状の高麗をなんとか立て直そうと、才知を傾け独りで立ち向かった王の悲劇的な末路なわけで。その辺りを踏まえて色々考察すると、結構深いな〜と思います。
ホンニムと王は心から理解し合い心を許しあっていたのだろうと思います。
王妃とのことはホンニムを、本来の男性として自然な姿に甦らせてしまった。その機会を与えたのは王自身。だから嫉妬の思いもかろうじて封印し、ホンニムが幸せならば耐えよう、くらいの思いもあったのかも。王妃の兄を殺せなかったこと、王妃と通じていた事実を知ったときですら、一時の情欲に過ぎなかった、お許し下さい、と命をもって償おうとするホンニムを許してやる。いじらしいほどの王様の愛です。
ホンニムはどうだったか。王の寵愛を受け、その改革の先鋒として働ける身になんの不足も疑問も持っていなかったはず。しかし王妃との件は、彼に未知の世界を見せてしまう。本当に今までの自分は幸せだったのか。ホンニムのために自ら刺繍した額飾りを授け、故国=元の娘が愛しい人に贈るという霜花餅を作って食べさせてくれる王妃の一途な愛に、自分も応えたい。その葛藤で苦しみながら王の手足となってついに王妃の兄までも手にかけなければならなくなる。結局、選択したのは王妃への愛。しかし王に知られ。王と王妃を共に救うには、自分が死ぬしかない。
彼を赦した王の元で笑顔を見せ、共に琴を奏でて興じる様子を見ていると、戻るべきところに戻ったのだとほっとしているようにも見えます。
でも、王妃が懐妊してしまう。王妃はホンニムに知らせるべきじゃなかったな〜。折角、王妃に逢わずに旅立とうと決意していたのに。逢えば情が甦るのは当然。しかも今生の別れになるかもしれない。燃え上がっちゃっても仕方ないですね。
この現場を押さえられるシーンには参りました。まさか本当に王に見付かっちゃうなんて。その上、罰として去勢せよとは。さすがの王も激情に負けてしまったんですね。本当に大事にしていたのに、この裏切りは許せないと。
さらに懐妊の事実を知るや、これは王を元国の威圧から救う手立てになる。もうホンニムは捨てるしかない。
ホンニムが単身、王の元に乗り込んだとき「遅かったではないか」と微笑むチュ・ジンモ氏、上手いな〜と惚れ惚れしました。彼は待っていたのですね。ホンニムが来る時は自分の死に時になるだろうと予感していた、いや期待していたかもしれない。王妃が密かに副隊長に、王を苦しみから解放してあげてと頼むシーンも凄みがありました。私は元の王女だから、新王を迎えた後もそなたの身は守ってやる、とはつまり、王を殺しなさい、ってこと。
で、死闘の末にこの問答。
「私は一度でもそなたに愛されたことがあったか」
「ただの一度もありませんでした」
このセリフをどう取るか。この一言で王の顔色が変わり衝撃を受けている隙にホンニムがとどめを刺したのを見ると、このセリフはホンニムの愛だったのかもしれないな〜と思います。王は殺して欲しかったに違いない。ホンニムの手で。王妃が遠ざけられていくのを見送ったあと、ホンニムは最期の力を振り絞って王のほうに向き直ります。その死に顔を見つめ涙をこぼし、こと切れる。最期はホンニムの心は王の元に帰った、と思わせられるシーンでした。
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イメージ 10チュ・ジンモ氏。
改革君主の非情な顔。寵愛するホンニムに向ける優しく寂しげな顔。
王妃とホンニムの様子を好奇と嫉妬の複雑に入り混じった表情で盗み見するところは、微妙な心理を見事に眼光にあらわしていて名演だったと思います。
カリスマ性のある役者さんです。
 
 
チョ・インソンはとにかく美しいですね〜〜。
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どきりとさせる一瞬の表情は何度も見たくなりました。役柄になりきるタイプだそうですけど。確かに。
演技力の高い役者さんで、この先も楽しみです。
 
「宮」「朱蒙」ソン・ジヒョは華やいだタイプではなくて翳りのある女優さんですね。その暗さがこの王妃役にいいリアル感を出していたと思います。
乾龍衛では注目のお二人
                   
シム・ジホ                   イム・ジュファン
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シム・ジホ
韓国男優特有の切れ長の眼がクールです。
イム・ジュファンは
「タムナ」「花より男子」でおなじみ
 
 
乾龍衛の剣舞シーンから
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新羅の花郎よりも
より研ぎ澄まされた感じで本当に「強そう」でした(笑)
 
 
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で、本当に美しい。
「善徳女王」の花郎は、上層部はともかく美集団とは、ちといい難い…(笑)
 
 
武のシーンが随所に出てきますが、これもつくりもの感がなかった。
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「無影剣」「炎のように…」なんかは、ワイヤーアクションとCGを使いすぎ。竹林から武者が滑り降りてくるとか、船の上を行き交いして飛びまくるとか、嘘っぽくて見ていて笑えてしまうんですが、この映画はそういう部分はなくて。王とホンニムが手合わせするシーン↑には少しだけワイヤーを感じたかな。
でも補助的に使われてるだけなので違和感が全くなかった。これくらいがいいです。
 
あらま、なんだかたくさん感想が書けてしまいました
例のシーンはさておき、物語全体の完成度の高さは本国で大ヒットしたという評価にも頷ける出来栄えです。
未視聴のかた、是非お試しを♪

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『幼い王様の涙』
出版社:現文メディア
イ・ギュヒ(文)イ・ジョンギュ(絵)榊原咲月(訳)
韓国人気童話シリーズ

子供と図書館に行ったら、こどもの絵本のコーナーに
でん!とこんな本が並んでいるのを発見。
思わず吸い寄せられて借りてしまいました。
きっと司書さんの中に韓ドラ時代劇ファンの方がいるに違いない。
でも司書さんも、まさか母親をターゲットにしたわけじゃあるまい。
まんまと餌にかかった私です〜(^^ゞ

さて、こどもの本とはいえ、なかなか内容は濃くて
先に読了した子供には??だったようですが(-"-)
まあそれでも、お隣の国の歴史に少しは興味を
持ってくれたのなら嬉しいかなー。
で、引っかかった母のほうは涙涙で、
まるでドラマを観ているように読んだのでした。
どんなお話か簡単にご紹介したいと思います。

端宗タンジョンは李氏朝鮮王朝の第6代の王様。
わずか11歳で即位し16歳で死去した悲劇の王様です。

「まえがき」によれば、作者は端宗の物語をずっと書きたかったようです。
韓国では、歴史の闇に葬り去られていた王様を偲ぶため、
毎年「端宗祭」が催される、亡くなった寧越の地にある蓬莱山の山頂に
天文台が設けられ、しし座の最も明るい星レグルス(小さな王)を
「端宗星」と命名することになったということで、
それが物語を書くきっかけになったのだそうです。

さて端宗は、祖父第4代世宗(ハングルの制定で有名な方ですね)に
大変可愛がられ、将来を嘱望されていたのですが、
祖父に続き、即位した父・文宗も38歳という若さで病死。
祖母も実母も既に亡く、後見となる身内のいないまま
国王という重責を担うことになります。

そういえば、正祖の次代・純祖も10歳で即位しましたが、
彼には大妃(先々代王の正室)がいたのでした。
結局この大妃、続く安東金氏により傀儡王とされてしまう
純祖ですが、端宗の運命はもっと悲劇的でした。

端宗には叔父が何人もおり、その中の首陽大君が
勇猛な実力者で、王位をねらっていたのです。
端宗は父が臨終の際に遺言で指名した重臣たちに
護られていたのですが、首陽大君は彼らの謀反を
でっちあげて次々に捕らえ処刑していってしまうのです。

物語では、端宗が、ただ一人の肉親・嫁いだ姉のもとを
訪れている間にそれが行われてしまいます。
お付きの内官たちが抗議すると、
彼等も端宗の目の前で斬り捨てられるという
むごいシーンが出てきます。

幼い王は婚礼を挙げさせられ、王妃を迎えます。
しかしこの優しい王妃によって、端宗も幾分かは
救われたのでした。

あくまで正統な王として、祖父の言葉通り「聖君」になろうと、
健気に耐え続け政務をこなす端宗ですが、
自分を護るものが次々と殺されるさまを見るに耐えられず、
即位3年にして叔父に譲位をする決意をします。

王妃とともに別宮に追いやられますが、
それでも静かに余生を送ろうとしている端宗を
なにかと宮廷に引っ張り出す叔父・世祖(首陽大君)。
これは世間の眼を気にしてのことでした。

しかし世宗以来の世祖に反対する勢力が謀反を企て、
発覚するや端宗は降格、魯山君とされ、王妃とも引き離され、
都から遠い寧越の地に流刑されてしまうのです。
流刑地に向かう道中、どの村でも可愛そうな王様の篭を追って、
民たちが哀れみの声をかける描写が涙を誘います。

流浪先で慎ましく暮らす王様。
そのままひっそりと過ごしたかったでしょう。
しかし世論はどこまでも端宗に同情的で、
世祖を非難する声はやみません。
そこにまた謀反の発覚。しかも最も信頼していた叔父が断罪され、
もはや端宗を護るものは誰もいなくなり、
端宗自身も、死ぬ運命にあることを悟ります。
世祖から賜薬(死刑のための毒)が下されます。
これを頂く前に一人部屋に戻ると、
せめてもの意志表示として、
殺されるのでなく自ら死を選ぼうと、自刃する端宗。

ならわしにより、遺体は川に投げ捨てられますが、
護衛の一人がそれを岸にあげ、きれいにして
墓に埋葬した、と物語は語っています。
また何人もの重臣や女官たちが後を追い身を投げたそうです。

ドラマ「張禧嬪チャン・ヒビン」に登場する第18代王・粛宗は
魯山君に降格されていた王様を端宗として復位させ、
亡くなった重臣・死6臣の名誉回復を成したということです。
また私は未視聴ですが、「王と私」は
端宗から王位を奪った世祖の時代のお話のようです。

「王の女」でも、王様亡きあと残された嫡流の幼い永昌大君は
兄である第15代王・光海君の部下により
なんと焼死させられる、という悲劇が描かれました。

たとえ正統な王であっても、歳若く後ろ盾がなければ、
結局は大人たちの権力争いの餌食となって無残な死に追いやられる。

10やそこらの子供が権力闘争を欲するとは思えません。
「イ・サン」では、幼い王世孫であったサンが、
祖父や父の遺志を継いでよき王となりたいと純粋に大望を志し、
厳しい状況でも屈せず立ち向かう様子が描かれていました。
きっと端宗もそうしたかったに違いないと思います。
歴史の無情な波に呑まれてしまったあまりに若い王様。

こんな王様もいたという事実を知るきっかけを与えてくれた司書さんに
お礼を言いたい気分です。

最後にウィキペディアから抜粋。
『逝去550周年になる2007年5月、陵地寧越で国葬が行われ、
非命に一生を終えた若き国王の冥福を祈った。』

『無影剣』 視聴感想

久しぶりに映画を見ました(~o~)
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衛星劇場で放映された『無影剣』(2005年制作)
イメージ 2主演はイ・ソジン
イメージ 3女剣士役のユン・ソイ
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敵方にシン・ヒョンジュン、
イメージ 5
同じく敵方の女剣士にスーパーモデル出身のイ・ギヨン

ストーリーの背景は、
926年、契丹(きったん)に滅ぼされた渤海(ぼっかい)が
最後の王族である王子により傀儡国の東丹国(とうたん)を討ち、
国を再建する。
史実ではこの辺り、なかなか複雑なようですが、
渤海は最盛期には、朝鮮半島北部から満州、ロシア沿海地方まで
支配した、高句麗滅亡後の遺民による国家であったようです。

ストーリーで描かれるのは、その王子と護衛の女剣士が
刺客団に追われながら国に帰還する逃避行のようす。

物語冒頭、都城を追われた渤海勢力が、
皇太子を即位させようとしていたところ、
契丹支配下の刺客団により皇太子は殺害。
国を再興するためなんとしても王を立てねば、と
政争により流刑に処せられていた最後の王族である
王子を迎えるため、一人の剣士が差し向けられます。

イメージ 6この剣士がユン・ソイ扮する女剣士、ヨン・ソハ。
アクションが中心のストーリーなので
どちらかというと普通はパスする類なんですが(^^ゞ
イ・ソジンが観たくて観始めたら、
すっかりこのヨン・ソハの虜になってしまいました!(*^。^*)

イメージ 7長身にまっ白な着物、背には一振りの剣をさし
長い髪をなびかせながら王子を探しに街にやってくる。
演じるユン・ソイがとにかく素敵なのです。

汚れのない少女の純粋さを持ちながらイメージ 8
鋭い剣さばきは無駄もなく隙もなく、軽やかで優雅。
涼しげな表情で、屈強な荒くれ男たちを軽々と倒し
手ごわい刺客たちをも見事に討ち取っていくのです…

女剣士というと、男性顔負けのパワフルタイプかイメージ 9
もしくはソハの宿敵、同じく女剣士(イ・ギヨン)のように
女性らしさを漂わせたタイプ、になりそうなんですが、
ソハはどちらでもない、つまり中性的で、
人間臭さのない妖精の剣士、とでもいいましょうか…(^^ゞ
演じるユン・ソイの顔立ちも勿論ですが、
アップにしたりせず、長いストレートの髪をなびかせているのが
余計にそう感じさせるのかもしれません。

イ・ソジン扮するジョンヒョン王子は、
14年もの間、流刑地の下町で身分を隠し裏社会で
生きてきたため、王子の品位などどこへやら…
王になって契丹から追われるなんてごめんだ、
と頼りにならないジョンヒョンを
ソハは徹底して「王子」として扱い、刺客団から
護りながら母国へ連れ帰る任務を遂行していきます。

契丹人の衣装やメイクも見ものです。
中東の面影があり、ターバンを巻いていたり
黒いアイラインでくっきりと目を囲んでいたり。。
またこれが似合う韓国の俳優さんたち。
日本の俳優がこれをやっても、似合わないだろうな〜〜"^_^"

ジョンヒョンに対して揺ぎ無い忠誠を通すソハには
王子を信じる確かな理由があったのですが、
それは物語ラスト近くに明らかに。
王子のほうはそんなソハに不審と疑念を抱きながらも、
逃避行の間に本来の王としての資質を発揮し
祖国への愛を取り戻していきます。

シン・ヒョンジュンが演じるのは刺客団の団主ファピョン。
もとは渤海の貴族だったが謀反の罪で国を追われ、
契丹に寝返った裏切り者。
このファピョンが最後は王子と一騎打ち…

イメージ 10ラスト、王となったヒョンジュンは
渤海軍を従えて都城奪還のため突撃します…
このときのイ・ソジンが、かっこいい〜〜!!
髪をオールバックにしてしばり、ローマ軍の将軍のような
甲冑で馬上に。
これがすごーく似合うんです!(~o~)イメージ 11

やっぱりこの方はお髭があると威厳が増しますね♪
王の役が本当にお似合いです。
ひょっとしてこの姿を見て
ビョンフン監督はイ・サン役を決めたのかなー
とまたまた勝手な想像してしまいました^m^

朝鮮半島は大陸と繋がっているので、
いろんな文化様式や人種が入ってきているのですね。
長身だし、鼻は高いし、中国人ともちがう、独特の容姿。
同じアジア人種なのに、これほどヨーロッパ的な装束が
似合うなんてなんだかうらやましいな〜〜。
チュモンはじめ、太王四神記など、
ドラマの戦闘シーンもとっても大陸的ですし。
史実はどうなのか分かりませんが
イスラム軍など中東の軍とも違った、
アジアとヨーロッパのテイストが混在した渤海軍の進撃シーン。
ほんの短いシーンではありましたが
私には忘れらないものとなりました(^^)

なにはともあれ、素敵なソハ役ユン・ソイと王様イ・ソジン♪
観る価値あります(*^。^*)

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