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今日は、研修について、です。
会社によっては、単に仕事のための研修ばかりではなく、幅広い体験を通じて精神修養にも取り組みたいということで、
・寺院での座禅修行
・自衛隊の体験入隊
などの研修をおこなうところがあります。
このような研修をすることに何か問題はあるのでしょうか?
以下、見ていきます。
使用者には、
労働契約に基づく指揮命令権があり、
業務命令として従業員を研修に参加させることができる
ことになっています。
しかし、内定者の入社前教育の場合と同様に、
実施する研修の内容には制限あり
と考えられます。
職務に全く関係のない内容では、研修は認められない
こともあります。
ただし、職務とは直接関係するものではないが、
規律正しい共同生活の体験により協調性を養う
など、職務遂行上にプラスになるという目的があるときは研修として認められるものと思われます。
判例も、
「単に現在の職務遂行に必要な技術、技術研修にとどまらず、より広く労働者の労働力そのものを
向上させるための研修であっても、これへの参加を業務命令をもって命じ得る」
と述べています。
しかし、座禅修行や自衛隊の体験入隊といった研修には、
宗教・思想の自由という憲法で保障されている個人の権利に抵触する部分も出てくる
ため、その妥当性には微妙な問題が残ります。
こうした研修を実施する場合のトラブルを避けるためには、
就業規則などによって研修についての細かな規定
を設けておくべきです。
それでも、
研修の方法としては望ましいものとは言えませんから、できるだけ別の研修にしたほうがよい
でしょう。
(「そこが知りたい社労士の知恵」中央経済社 より )
以上、研修について、でした。
最近は、上記のようなムチャな研修を実施する企業は減ってきているようです。
企業には、労働者の技術・知識の向上を目指す、本当の研修をしてもらいたいものです。
では。
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