読書まみむ〜メモ

単なる読書感想文、ただそれだけ、夏休みの宿題なのねン!

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「今夜は、音もたてずに人を殺す8つの方法を教授する」(あははは、本書と同じ書き出し)ってところで度肝を抜いて、カッチョイイ戦闘服で心をそそる。ファイティング・スーツとあるが、身体の動きを増幅するメカニズムと各種の武器を内臓するメカ・スーツであって、ガンダムなんてこれのパクリでしょ。これ以降、ミリタリーSFでの未来兵士の標準スタイルが決定されたようだ。

 ベトナム戦争に従軍したホールドマンは1969年に名誉除隊し、SF界にデビューした。72年から「年1作ずつアナログ誌に発表した連作短編を統合した」のが本書であり、75年ネビュラ賞、76年ヒューゴー賞を受賞している。
 日本でも、SFマガジンであったと思うが連載され、続きを待ちかねていた覚えがある。何といっても、添えてある(?)イラストがいいんだなあ。幼馴染の彼女が海軍士官となり、陸軍兵士のズンダレと食事する場面、丸坊主の女の子(無重力状態では長い髪はありえない)の軍服姿なんてイロッぽいことこの上ない。誰のイラストだったか知らないが、あんなのを掲載するからには他の雑誌だったかも知れないな。(思い出したが、この部分はハインライン「宇宙の戦士」と勘違いしているね)

 軍隊生活を描き、メカフェチの心を煽るアームド・スーツ、臨場感ある戦闘場面、休憩時の隊内でのフリーセックス、などから「軍備肯定」「戦争賛美」との批判もあったらしいが、読解力のない連中は何処にでもいるらしい。「本書にはむしろ、戦いのむなしさ、それをえんえんと描く作者の一種のニヒリズムが感じられる。(中略)クールに淡々と、戦争はアホらしい、だが続くと書き綴るだけだ」(解説:福本直美)
 本書では上記の海軍士官とのディナーなんて場面はなく、ひたすら陸軍兵士が顔の見えない敵「トーラン」と戦うだけ。ウラシマ効果で、戦闘するたびに世間との時間軸がずれてゆき、主観時間3年くらいが300年ほどの歴史を生きることになる。給料は上がるしドンドン貯まるが、物価もドンドコ上がるし、兵隊向けのぼったくり惑星で休暇を過ごせばすぐ飛んでゆく。一時期の横須賀、沖縄みたいなもんで、基地経済はそれなりに繁栄する。

「IQ150以上という条件で徴兵されたエリート、マンデラは不服を言いながらも黙々と戦争に参加する。自分のことを省みようとしない。結果として1000年以上の戦争に参加した最古参の1人だ。戦争が好きではないが、とにかく努力して戦争のことで頭をいっぱいにしようとする。あたかも自分の顔を見ないがために、何でもやる者のように」(解説から抜粋)
 無意味な戦争が終結し、一般世間から逸脱した古兵の居場所はない。飲んだくれているところに、過去の記録を渡され、250年以上前の日付であるボロボロの手紙を見つける。
 あなたを待って、相対論的速度の船に乗ります。(略)ですから、あなたが生きて予定どおり戻ってきたら、あなたがこの星に着くとき、わたしは二十八になっているはずです。急いで!
 決してほかの人といっしょにはならないし、ほかの人なんか欲しくもないわ。あなたが九十歳でも三十歳でも、気にしません。もしわたしがあなたの恋人になれないのなら、あなたの看護婦になりましょう。
 エピローグは、一つの新聞記事。
「軍隊最古参兵に長男誕生――……彼女は”終わりなき戦い”のほとんどに参戦し、タイムシャトルにのって、261年間、恋人を待ち続けた」

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これは、読んだようなそうでないような・・・記憶が曖昧です。

2005/6/6(月) 午前 11:21 nek*m*ru2*02jp

記事にあるように、イントロとエンディングに特徴(インパクト)があります。楽しい軍隊♪愉快な軍隊♪軍隊、軍隊、軍隊♪(ロンドンで歌ってチョ!)明るく読むこともできますです。

2005/6/7(火) 午前 0:06 makoton

この作品は戦争物でありながらトーンが明るく、読みやすかった記憶がありますね。また時間と空間を越えたロマンスという、ハインライン「夏への扉」的要素もあって読後感もよし、でしたね。「−平和」の方はいまひとつノれなかったのが残念!でした。この作品は'74ですが邦訳紹介は'85なので、'79のガンダムよりは後ですね。まあ、ガンダムもこの作品も「宇宙の戦士」を源流に持つミリタリーSFの流れを汲んでいる、と言えるかも知れないですね。

2005/6/8(水) 午後 11:21 [ asu*a*er* ]

あははは、ありがとうございます。ガンダムの件は書いてて「これは調べておかないとイカンな」と思いながら、ココはうろ覚え書きを原則としているので端折り。ご指摘は助かります。これをイイ機会に、間違いの指摘、関わる思い出なんぞをメモ(投稿)してみてください。

2005/6/9(木) 午前 0:35 makoton

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とんでもなく今更なコメントで恐縮ですが、最初の邦訳はSFマガジンの連載でたぶん1977年とかだと思います。ガンダムは宇宙の戦士を参考にしていると言われますが、主人公の厭戦感を抱きながらも戦い続けるところはどうみても終わりなき戦いを参考にしたと思います。カバー絵も共に加藤直之さんですしね。

2017/5/4(木) 午後 8:51 [ iop ]

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未来の戦争は、個人対個人の戦いになるのでそれに備えた個人を育てなくてはならない。というような事を読んだような記憶があります。これこそモビルスーツなんだ。と一人で納得してました。

2017/11/25(土) 午後 0:40 [ ヌゥ坊 ]


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