政策の窓を開けようinNY

.ニューヨークからアメリカと日本の今を発信します。

アメリカの生活文化

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


ニューヨークはこの冬記録的な暖冬となっている。
今日6日は気温が22度まで上がって、1月としては1950年の最高気温記録に並んだ。
これは通常の4月並の気温だ。

さらに、ニューヨークはこの冬まだ一度も雪が降っていない。
こんなことは、130年ぶりだそうだ。

おかげでサクラは咲くし、近郊ではゴルフ場がオープンしてしまった。
日本で言うと、冬の北海道でゴルフ場がオープンしているというくらい異常な情景だ。

そういう筆者も今日とばかりは公園で野球やサッカーに興じたが、
周りの人も「いやあいい日だ」と言いながら、ちょっと心配顔だった。
これで普段環境センシティブでないアメリカ人も、地球温暖化について真剣に考えるようになるだろうか?

さて、ゴルフ場の話のついでに、またまた面白いものを見つけた。
JMMに書かれている春具さんの翻訳された本、「大統領とゴルフ」だ。

ゴルフをやる方なら理解できると思うが、ゴルファーのプレイスタイルは千差万別で、
まさにそれぞれの人柄をあらわすものだ。
この本では、「ゴルフにおける大統領たちのプレイは、彼らの政治スタイルそのものである」と結論。
アメリカ大統領のゴルフのプレースタイルを徹底的に検証している。

その中でも面白いのが、ビル・クリントンで、彼は平気でスコアをごまかす癖があるそうだ。
また、マリガン(最初のティーショットをやり直すことが出来る)好きでも知られていて、
普通1回しか出来ないマリガンをいい球が出るまで何度もやり直すそうだ。

ちなみにこのマリガンというルールは、筆者もアメリカに来て初めて知ったのだが、
日本やヨーロッパにはないもので、相当サービス精神旺盛?なルールと言えるだろう。

この本では、クリントン氏のこうしたプレースタイルが、テレビカメラを前にして「わたしはモニカ・ルインスキーさんと性的交渉を持ったことなどない」と言い切る態度に通じると分析している。
まったくとほほな話である。

日本の政治家では、ゴルフと言うと思い出すのが、森元総理である。
えひめ丸事故の一報が入った際、ラウンドをやめなかったことで、当時国民から集中砲火を浴びた。
これはもうゴルフ以前の問題、総理大臣としての危機管理の問題だが。

ただ、どの国でも政治家がゴルフに興じているのをよしとする国民はあまりいないものだ。
「ゴルフと政治」は、そもそも相容れないものなのかもしれない。
暖冬の話から、今日はずいぶん脱線した(笑)。

ヤンキース流広報術!


年末手当たり次第に本を読んでいるが、これは!という本に出会った。
「ヤンキース流広報術」。
この本はニューヨーク・ヤンキース広報に所属し、松井秀樹選手の広報も担当している広岡勲氏が書いたものだ。
広岡氏には常日頃取材でお世話になっているが、その人柄と卓見にはずっと敬意をもっていた。

広岡氏は就任当時に、まず広報の仕事を「信頼関係」と位置づけた。
そして、「四つの対象」つまり日本メディア、アメリカメディア、ヤンキース球団、そして松井選手本人を公平に大切に扱うところから出発した。
スポーツ記者として球団取材の経験があったからこその、着眼点である。

広岡氏のとった様々な広報戦略やそれにまつわるエピソードは、ぜひ本を読んで欲しい。
筆者はこの本を読み終わったとき、日ごろからあった「なぜ松井選手は日本人にもアメリカ人にも、球団からも愛されているのか」という問いの答えが判ったような気がした。
そして広岡氏のような人材がそばにいる松井選手は、とても恵まれていると感じた。
もちろん松井選手本人の人格の素晴らしさは、おいておいてもだ。

多くの大リーグにやってくる日本人選手が、球団やメディア、そしてファンとの軋轢に苦しみ、その実力を発揮できずに去っていく。
広岡氏が示しているのは、「選手たちの戦場は決して球場だけではない」ということだ。
メディアとその先にいるファン、球団との絆をどう守るのかが、選手にとって大切なのだ。

さて、07年のシーズンには松坂投手が大リーグにやってくる。
先日の入団会見では、通訳の拙さや会見の仕切りの悪さが何かと話題になっていた。

たぶんキャンプには100人以上の日本メディアが殺到するであろう。
果たしてレッドソックスと松坂投手の周りに広岡氏のような人材が見つかるかどうかが、今後のポイントとなりそうだ。

クリスマスに想うこと


NYは記録的な暖冬ということで、このクリスマスの連休は雨でスタート。
イブの日は公園で野球が出来るくらい暖かかった。
そしてクリスマスの日。
街中が静まり返っていて、あらためてこの国はキリスト教の国なのだとしみじみ実感した。

最近アメリカでは、宗教を中立的にという観点から、クリスマスツリーをホリデーツリーに変えようという流れがあったようだが、どうやらやりすぎということで定着しなかったようだ。
ただ、最近気がついたのは「メリークリスマス」という挨拶が減って、「ハッピー・ホリデーズ」という挨拶が増えていることだ(20年前は、あまり聞かなかった)。
NYはユダヤ系が多いせいかもしれないが、ユダヤ教の祭日ハヌカが同じ時期だということもあり、クリスマスを祝わない人たちにこうした挨拶が増えているそうだ。
では、日本でも「メリー」よりは「ハッピー」のほうが、しっくりする気がするがどうだろう??

今日のニューヨークタイムスの一面には、緑の文字で「今日はクリスマス。貧しい人々に想いを」と
綴られている。
その中に「クリスマスという日を、私たちはどう説明するのだろう」という社説があり、目に止まった。

社説には「全くクリスマスという日を知らない人に我々はどう説明するのだろう?宗教的な行事?家族の日?こどもが楽しみな休日?でも一方で、セールやプレゼントを買う騒々しさは何だろう?」とした後で、「もし世界の平和を祈る日なら、たった一日だけでいいわけがない。しかし、今日クリスマスは世界の平和と愛をつつましやかにも切望する日なのだ。」と結んでいる。

世界中に紛争が絶えず、アメリカ主導のイラク戦争には終わりが見えない。
今年の中間選挙で、アメリカ国民はイラク撤退への静かな意志表示をしたかに見えるが、
中東の暴力の連鎖に果たして歯止めがかかるか、誰も予想がつかない。
来年こそは、平和への切望が現実になることを祈りたい。

スシポリスだって?!

なんだか悲しくなる話だ。
農水省による海外日本食店の認証制度が、アメリカで来年4月に本格導入される予定だとか。

この制度、アメリカ出張した松岡農水相が立ち寄った日本食レストランで、
寿司と韓国風焼肉が一緒にメニューに掲載されたのをみて激怒したことで始まった事業だという。

すでにフランスでは試験運用されていて、農水省の定める日本食の基準に合格したレストランのみが、「桜」の正式認証マークを張ることができるそうだ。

これにはアメリカのメディアから早くも反発の声が上がっていて、
ワシントンポストは「正しい日本食文化の定義が曖昧。認証制度は日本国粋主義の現れ」と非難し、
ロサンゼルスタイムスは「経営者やスタッフの出身国や人種まで認証基準になるのでは」と懸念を示している。
おまけに「スシポリス」なる命名までされてしまった(これは「いただき」だなあ)。

彼らが怒るのはもっともだ。
確かにアメリカにいれば、「えー、これが日本食?」と戸惑うようなものも、ある。
日本人にとっては、悲しい気持ちにもなる。

しかし、それはアメリカ人たちが自分たちの舌に合うよう日本食をアレンジしてきた結果であって、
日本の食文化が(日本人の思うような伝わり方でないにしても)受け入れられていることの証左であり、むしろ喜ばしいことなんじゃないか?
少なくとも筆者が20年前にアメリカにいたときには、寿司を食べるアメリカ人なんてほとんどいなかったし、「気持ち悪い」と嫌悪の目で見られたぞ。

日本だって中国には無い中華料理や、イタリアに無いイタリアン(たらこスパゲッティとか…)など、
日本人が他国の食文化をアレンジしながら受け入れたものがいっぱいあるではないか?
もし中国が「これから我々が認証するレストランしか、中華料理と名乗ってはいけません」と言ったら、
間違いなく日本中が大反発するだろう。

農水省は日本食文化を伝えたいのなら、栗原はるみさんでもスポンサードしたらどうだろう。
来年はこの認証制度が税金の無駄遣いにならないよう、その行方に注目だ。

ロスとアジアと日本人

久々にロスで仕事をする機会があった。
NYを発つ際に「ロスでは違う時間が流れている」と言われたが、まさにそうだ。
分刻みで物事が動くNYと違い、ロスにはゆったりとした時間の流れがある。

一口にロスといっても、全体で日本の関東平野ほどの広さを持つ。
住民たちの時間と土地の感覚が、NYどころかどことも違うのだ。

そしてロスは、NY以上に自分の日本人としてのアイデンティティを刺激される場所だった。
アメリカは今急激に白人以外の人種の人口比率が高まっているが、中でもロスはすさまじい。
その多くがメキシコからくるヒスパニックで、なんとロス市人口の半数を占めている。

またアジア系移民も負けてはいない。
韓国系やカンボジア系などアジアからの移民が10%以上を占め、ロスの各地域には様々なアジアンエスニック・タウンが形成されている。

しかしその中で忘れてはならないのは、アジア系移民の先達は日本人だということだ。
19世紀後半から急増した日本人移民は、第二次世界大戦中差別と排斥を受けたものの、この地に確実に根ざしてきた。

たとえばロスで「日本人の多い地域はどこ?」と聞くと、「トランスは多いな。あそこはむかしは庭師が住んでいたんだ」という話になる。
「庭師?」と聞きなおすと、「移民として入ってきた日本人は、最初手先の器用さを使って庭師として活躍した。ただロスには高くて住めなかったので、その郊外のトランスに移り住んだんだ。」という答えが返ってくる。
NYで同じ質問をすると、「ウェストチェスターとかコネティカット」という話になるが、それは日本人移民ではなく日本人駐在員が多く住む地域という話だ。
ロスとNYでは、その地への根ざし方がまったく違うのである。
それだけに、地域の日本人に対する接し方も、いわゆるよそから来たお客様扱いのNYと違い、まさに住民同士の感覚だ。
ロスのほうが日本人として居心地がよい一方、自分のアイデンティティを強烈に感じられる理由だ。

ロスでは日系二世の映画監督ロン・オダ氏に会った。
彼の両親は熊本からやってきた日系移民だ。50年代にやってきて、農業で身を立て安住の地をここに見つけた。
オダ氏の第一作目、アジア系アメリカ人を主人公にした「アジアン・ストーリーズ」は、ハワイ国際映画祭で高い評価を受けている。
その作風から「アジア系スパイクリー」とも呼ばれている(あくまで内輪でだが)。
ロン氏いわく「この映画はコメディだが、アジア系アメリカ人社会を舞台にしたものだ。かつてハリウッドの映画は白人のための映画だった。
しかしここ20年ほどで黒人映画が市場として認められ、いまや無くてはならないものになった。次はアジア系のための映画の時代だ。」

アジアの時代がやってくる。そして日本はアジアの一員だ。
西海岸の太陽と空気は、そんなことを感じさせた。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事