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空気人形

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私は空気人形。持ってはいけない心を、持ってしまいました。

【日付】 平成21年9月26日(土)
【監督】 是枝裕和
【出演】 ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、富司純子、寺島進、星野真里、オダギリジョー、岩松了、柄本佑、丸山智己
【評価】 3.0 ★★★

古びたアパートで持ち主の秀雄と暮らす空気人形は、ある朝、本来は持ってはいけない「心」を持ってしまう。彼女は秀雄が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え、一人で街へと歩き出す。メイド服を着て、おぼつかない足取りで街に出た彼女は、いろいろな人に出会っていく。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と知り合い、そこでアルバイトをすることになる。ひそかに純一に思いを寄せる彼女だったが……。
(goo)


イメージ 1人形が人間のように動き出すファンタジック・ラブストーリーとは聞いてた。
冒頭、板尾創路が演じるいかにもうだつの上がらなそうな男が、家に帰って人形に向かって楽しそうに仕事の事を話す。
うわっ、これがそのウワサの人形かっ!確かにどことなく主演のペ・ドゥナに似てるし、目の辺りなんか中に人が入ってるようにリアルだなぁ〜よぅできた人形だぁ〜(*゚Д゚)スゴー

・・・・って、あっちの方の人形かいっ!!
ウワァ〜〜、大人用の人形で真面目にしてる人、初めて見たぁ〜〜!ホントの人間相手にするみたいにするんだぁ〜(;゚Д゚)

イメージ 2そう、その人形っていういのは、寂しい男性の夜の彼女の“代用品”。なるほど、まさに空気人形だ。
そんな人形がなぜかある朝、動きだし、朝露に触れた時、完全な人間の女性、ペ・ドゥナになっちゃうわけだねぇ〜
このなぜに人間になったのか?みたいなトコはあまり触れないんだよね。純粋に考えれば、深く強く愛されたから。つまり板尾のおかげ。だったら、彼氏である板尾に惚れてもいいようなものを、これまたなぜかたまたま入ったビデオ屋のお兄ちゃん(ARATA)に惚れちゃうわけだ。
この一点だけ見ると、板尾がかわいそうに思える。だって、今まで夜な夜な愛していた人形が人間になるなんて、ウハウハ♡じゃん!

イメージ 3けど、現実は意外にも、ウハウハ♥じゃなかったんだなぁ〜〜
あぁ〜〜、なんか表面的に病んでるとか寂しいとかじゃなくて、もっともっと根深いんだね。
空気人形を愛したこいつも、体の芯まで“空気人形”だ。

惚れてしまったARATAだってそうだ。
生まれたての赤ちゃんのように、見る物すべてが新鮮で、純粋無垢なペ・ドゥナ。
そんな彼女に対し、これまた子供のように優しく包み込むように接するARATA。
この2人の関係は微笑ましくもあった。(そんな女、キモいだろ!とツッコミたくもなったが^^;


イメージ 4でも、それはやっぱ空気人形のさだめである“代用品”として。
もちろん、ARATAの動機が、失恋によるものだとすれば、多くの人が現実に次の恋にどこかしら“代用品”のような潜在的な想いがあるはず。だからそれを責めはしないんだけど、空気人形だという事を知ってなお・・・だからねぇ。
空気人形の新たな可能性を世に知らせるような、あのプレイ・・・なに??
あれで何が満たされるんだろう?いや、満たされやしないよね。
その身勝手な行動が、無垢なペ・ドゥナに、あんな悲劇を起こさせる。なるべくして・・・
しっかし、あのシーンは、ホラーかっ!ってくらい、鳥肌モンに怖かったなぁ〜((((;゚Д゚))))))ガクガク


イメージ 5ちょっと変わったラブストーリーかと思ったら、少し群像劇っぽいトコもあるんだよね。
だからと言って、多くは描かない。必要最低限の描写でその背景が浮き上がってくる表現は実にうまいなぁ〜

父子家庭の親子、独り身のビデオ屋の店長、警官、浪人生、中年の受付嬢、過食症のOL、未亡人、病んだ老人・・・
どの人物も、社会の隙間に不本意にハマってしまったちょっと悲しいさを纏う人たち。
『私は空気人形。カラッポな、誰かの代用品』というペ・ドゥナに、老人が言う。『私も同じさ。カラッポだ。』


イメージ 6体はカラッポなのに、生きる事に喜びを感じ、心を持った人形。
体の中身も心もあるのに、カラッポの人間たち。

大人用の空気人形なんて、スゴイ下品な物を持ち出して、これはお前だっ!と言わんばかりに突きつけ、苦しいところをえぐってくるねぇ〜
なんて見事な表現だっ!!って思う反面、決して楽しい作品ではなくて、見終わったあと、なんか虚しさや哀しさが心を満たすんだよね。
そういう点では好きじゃない作品だな。


イメージ 7まぁ、作品の上っ面だけ見れば、ペ・ドゥナの演技なんかカナリおもしろい。
「リンダ・リンダ・リンダ」「グエムル」とかくらいでしか観てないし、決して美人ってワケでもないんだけど、なんか印象に残る女優なんだよね〜
空気人形役ってスゴいよね。空気を入れられたり抜かれたり、その時の表情なんかなんとも言えんもん。日本語は片言なんだけど、短いセリフをボソボソとしゃべる感じが逆に合ってたね。体に継ぎ目があったり、ヘソに栓があったりってのも面白い。
そして何より、大人の夜用ってコトで、実に脱ぎっぷりがよかった!いいの?こんなにじっくりティクビのアップを撮っていいの?って心配になるくらい(笑)
人形としての板尾や男連中とのカラミもねぇ〜〜。ホント、女優魂の見える素晴らしい演技だった!

ペ・ドゥナ頼みの作品と思ってたんだけど、意外にもキャストが豪華!
オダジョーに、富司純子、余貴美子、寺島進とはねぇ〜〜。役が役だけに贅沢感があったよ。

最後の最後まで虚しさいっぱいの映画ですが、点数以上に味わい深いカナ。。。

閉じる コメント(28)

ひなっち♪役名はあるんだよ。でも、役名はそんなに重要でないのと、調べるのがメンドクサイだけ(笑)
お人形の話だから、ぜひ家族で見てほしいなぁ〜(爆)

2009/9/28(月) 午後 1:36 ハイダウェイ 返信する

とりこさん♪なんとなく見たくなりますかぁ〜〜分かる分かる。だっていっぱいおっぱい出るもんね♡
自分を重ねちゃう?ペ・ドゥナのおっぱいに?(いい加減にしろッw

2009/9/28(月) 午後 1:38 ハイダウェイ 返信する

恋chan♪「歩いても歩いても」の監督ということで期待してたんだけど、う〜ん、意外と独特の世界観。
「ラース」?ざ〜んね〜ん、それ見てないんだよねぇ〜(´・ω・`)

2009/9/28(月) 午後 1:39 ハイダウェイ 返信する

くらげさん♪大人のフィギュアの映画でしたね。くらげさんちにもこのフィギュアありますか?(笑)

2009/9/28(月) 午後 1:40 ハイダウェイ 返信する

katsumiさん♪まただ。よっぽどその「ラース〜」って映画に似てるんだなぁ〜
まぁ、ファンタジーだけどそんな純粋さを感じない人形ですが(笑)だからこそ、現実が浮かび上がってくるってのもあるけどね

2009/9/28(月) 午後 1:45 ハイダウェイ 返信する

BOOさん♪σ(・ω・。)はポスターとタイトルを見て、フワフワした天然少女の話かと思ってたのに・・・すぐに見極めるとは、さてはその道のプロやなっ!(どの道だっw
家で、一人シコシコ空気人形を見るってのも微妙だと思うが・・・^^;

2009/9/28(月) 午後 1:47 ハイダウェイ 返信する

アンジェさん♪ゴメン!順番狂っちゃったっ(。-人-。) ゴメーン
「歩いても歩いても」の監督だからσ(・ω・。)も重いのかと思ってたけど、そこを低俗な題材を遣う事で、少し軽やかに描いてたと思う。が、やっぱ元気にはなれない作品。。

2009/9/28(月) 午後 1:49 ハイダウェイ 返信する

くるみ♪女優魂、感じたねぇ〜〜人形役ってだけでも難しいのに、よりによってアノ人形だもんねぇ〜^^;
優しさかぁ〜〜・・・オレは悲しみの方が強かったなぁ〜

2009/9/28(月) 午後 1:50 ハイダウェイ 返信する

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負ける気・・・・・・・

しない・・・・・・・かも[壁]・。)ジー

たぶん・・・・・・・[壁]_・。)チラッ

2009/9/28(月) 午後 3:30 とりこ♪♪ 返信する

すごく見たい!
ハイダウエイさんの記事読んだらますます見たい!
鳥肌もんって何だろう〜気になるので、やっぱり見る方向で、
ちょっと遠出しなくちゃです。

2009/9/28(月) 午後 11:28 natsu 返信する

とりこさん♪泣いて逃げ帰るかと思いきや、自信ありかよっ!?Σ(゜□゜)

2009/9/29(火) 午前 9:40 ハイダウェイ 返信する

ナツさん♪マジでかぁ〜〜そんなに食いつく内容だったかなぁ〜〜^^;
とにかく独特な不思議な雰囲気の作品だね。好み分かれそぉ〜

2009/9/29(火) 午前 9:41 ハイダウェイ 返信する

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そうそう。ラブストーリーというわけでもなくて、脇で描かれる人たちひとりひとりも個性的でしたね。
秀雄のような人って本当にいるんだろうなと思うとちょっと怖いですがリアルで、今の日本のある部分が見えてきたような気がしました。
TBさせてくださいね。

2009/10/3(土) 午後 9:18 car*ou*he*ak 返信する

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ペ・ドゥナ、リンダ・リンダ・リンダに出てた女優ですが、個性的というか魅力ありますね。

2009/10/3(土) 午後 10:15 mossan 返信する

カルさん♪そうですねぇ、ラブストーリーってよりは現実社会を痛烈に突いてきてるって感じでしたねぇ〜〜。題材があんな人形なんで多少柔らかくはなってるけど^^;

2009/10/4(日) 午前 8:56 ハイダウェイ 返信する

もっさんさん♪「リンダ・リ〜」と「グエムル」で見ました。美人じゃないけど印象に残る女優ですよね〜

2009/10/4(日) 午前 8:57 ハイダウェイ 返信する

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1週遅れで観て来ましたけど、予想以上に良かったですね。
満たされない人達の心の嵯峨を感じる作品でしたね。是枝監督のファンになってしまいました。TBさせて頂きますね。

2009/10/5(月) 午前 10:13 メカトロQ 返信する

メカトロQさん♪満足されたようですねぇ〜〜印象的な映画ではあったけど、σ(・ω・。)としては観終わった時にもうちょい元気になれる方が・・・

2009/10/6(火) 午前 11:34 ハイダウェイ 返信する

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メインタイトル前に、ペ・ドゥナの美しい後ろ姿を見て、そこで引き込まれましたが、
心を持つことの悲しさはもちろん、いろんな人間の心の闇を、各々が少ないシーンでも
しっかりと表現できるシナリオが見事で、そのシナリオを生かす演出でしたね。

2009/10/12(月) 午前 0:56 ffa**77 返信する

ふぁろうさん♪ペドゥナの魅力にはみせられましたが、映画としては切なすぎてテンション下がりました(笑)
演出は見事でしたね

2009/10/13(火) 午後 0:45 ハイダウェイ 返信する

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