父の思い出

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父の美学

 毎年、この時期になると

近所の水田に苗床がつくられて

田植えの準備がおこなわれます。

 近頃では田んぼのあぜ道にビニールが

貼り付けられていたり〜

素材は不明ですが、黒い水止めが使われていたりします。


 昔は〜  (昔の話しが又はじまります〜(^o^) )


昔は水で田んぼの土を捏ねて粘土のように錬って

じょれん と云うひらったい鍬を使い、水漏れしない

畦を手作りしていたのです。

 黒く艶めいて光る 美しい田んぼの畦!

お百姓さんたちの稲作へかける情熱の表出でも

あるかのように 誇らしげに芸術的に

形作られる畦でした。

直線は定規をあてたかのように〜

カーブは波のうねりのように〜

 美しく仕上げられていたものでした。


やがて田植えが終わり、畦には〜

あぜまめ とも呼ばれる大豆を植える。

枝豆 です!

 枝豆の語源は「あぜまめ」なのだと思います。

 お話、横道にそれてしまいましたが〜



私の父は、その畦作りが特別級クラスでした。

父のこだわりとも云える程の

畦作りに懸ける情熱!

仕上がった畦は、銀色にかがやく名工の刃物のよう〜


田植え作業のために 畦をまたぐのでさえ

もったいない!と思うほど美しい畦でした。


(ァハハ、、、又吹いちゃったかも〜〜(^^;) )

応急処置

私が5歳くらいだったかな?

一家で、海水浴に行った。

ごく当たり前の楽しさの中〜〜〜

「ギャーー痛い〜!」という悲鳴があがった!

辺りにいた人々が駆け寄ったところ、一人の少年が〜

岩場の牡蠣がらで、足をザックリと切っていて夥しい出血をしていた。

父は、すかさず・・・・・何やら出血を止める処置をした。

そして〜「ビリ〜〜ッ!」と引き裂く越中フンドシ! するどい音!

父は、即製の白いサラシの包帯を作ったのだ!

泣いていた少年もビックリ!目がてん!

辺りに取り囲んでいた人々のクスクス笑い〜!

「ようし!これで大丈夫、誰か知り合いの人は居らんのか?
     応急処置はできたから〜医者へ連れて行って貰いなさい」

と父は平気な顔で云った〜

母は何故か?恥ずかしい恥ずかしいって〜逃げていたみたい。

フンドシ製の包帯ってダメ〜?

 その頃とは云っても〜海水パンツはいてる人もかなりの数が居たみたい。

越中フンドシで泳ぐ人は少なかったのかな?

母は泳がないのでワンピース着ていたし〜〜〜

昭和16年の事でした。 

不思議な速歩術

イメージ 1

私の父は、不思議に神出鬼没なところがあったのです。

新制中学の教員になった父。

新制中学の一年生になった私。

片道一里半(約6キロ)の獣道のような曲がりくねった登り〜下りの通学路。

歩いて・・・歩いて・・・ひたすら歩いての通学。

毎日の繰り返し〜繰り返し〜わら草履は、一日持たないで破れてしまう。

そんな、機械的な通学路!

・・が・・・・!時々起こるミステリー!

後ろから追いついて来た父が〜

曲がり角で消える!

父は後ろ姿をほとんど見せない!

どこかへ消えるのだ!

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後々のお話!

父の葬式のあと、戸棚の奥の貴重品の中に紛れていた巻物がありました。
小さな古びた巻物。

「他言無用のこと・・・」  と締めくくられた巻物は〜
0000流 柔術 免許皆伝

@速歩歩行中 人の目に触れることあるべからず。

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驚いた私たち兄弟姉妹・・・・母でさえ知らなかった父の特技!

思い起こせば、いろいろな不思議なことが起きていたのです。

骨折、脱臼、腫れ物等・・・・・・・・・の治療も・・・・・・・・・

村のお年寄りが言っていた言葉〜

「00さんは山の茂みを斜めになって飛ぶように走る」って〜〜

***なんて残念なことだろう〜

そんな〜面白い特技を〜秘密にするのは何故???

昭和の初期の時代にあって〜

お殿様のお手討ちになる訳でもありませんのに〜〜〜〜

父よ!

今の世に、生きていてごらん〜!

テレビ局が、わんさか 取材にやってくることでしょうよ〜〜〜

父よ!

貴男は、最後の忍者だったのですか〜?

お墓に聞いても沈黙だね!

三男の悲哀

父は、田舎名士の三男坊でしたそうな〜

男五人兄弟の三男坊は〜 大きくなればそれなりの家へ婿養子に出される運命!

教育を受ける権利はまったくない身分だったとか。

一番上の兄だけが、高等教育を受けさせてもらえるし、

茶の間で、座る場所も上座だった。

着る物も絹の紡ぎ織りだったとか〜〜

座敷に両袖のある机があたえられていて〜兄は何本もの筆を、見せびらかすように

筆掛けに置いて大事にしていて「触るなヨ!」と云った。

三男だった父は、一年生に上がっても、使い古しのちびたゴンボウ筆だったそうな。

父の関心は、大きいあんちゃんの筆掛けに並ぶきれいな筆だった。

「いっぺんだけで良いから〜あの筆で書いてみたい〜」

想いは膨らむ一方だったとか〜!

「こっそり使って、元通りに戻しておけば解らない筈!」

少年時代の父は、ある日決行した!

見つかった!

こっぴどく叱られた。

後ろ手に縛られて蔵に閉じ込められた。

空腹にも、恐ろしさにも耐えた。

「泣くものか!謝るものか!」

許されて後、少年は〜

兄の眼を盗んで、全部の筆の穂先をハサミでちょん切ったんだとさ!

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