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兄が可愛がっていたウサギが死んだ。 心やさしかった兄は、毎朝、毎夕、ウサギの餌のため 畑の畦、河原の土手に新鮮な草を採りに行っていた。 小屋の掃除も丁寧にしていた兄! それは兄、6年生の夏(昭和16年)だった。 兄は3泊4日で海の学級へ行っていて留守の間のこと。 当時、私は5歳。 ウサギは突然、死んだ! 間もなく、父が井戸端に居て〜 包丁を持ち、何かをしていた。 そして、その日の夕食はたっぷり肉の入った鍋。 えもいわれぬご馳走の匂いが立ち込めて〜 やがて、兄の帰宅する足音が聞こえてくる。 私と弟、二人の心は動揺した。 兄の怒り、嘆き、悲しみ、涙、なみだ、 兄の嘆きが解る! 兄の気持ちに、どうにかして添ってあげたい! 5歳と4歳の弟妹が〜〜取ってしまった馬鹿な行動。 「うさ死んにくにく うさ死んにくにく、、、、、」 兄の前で叫び〜逃げる 叫び〜逃げる (何回もくりかえす) 兄の顔色がサッと蒼ざめたのを、今も覚えている。 猛ダッシュして、ウサギ小屋に向かった兄! 「ウオーーーー 」と兄の悲痛なさけび声! 「にいちゃん!ごめん!にいちゃんごめん!」と思い続けていた。 兄が自分の部屋に閉じこもって、音もなく夜が更けて〜 「美味いぞ〜 出てきてご飯を食べろ〜」 と、言っている父の声が、妙に悲しかった。
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うひょひょ
とち乙女のイチゴの産地しのち...


