はなちゃんのみそ汁 ( 2015年 日本 ) 私は、映画でも小説でも、闘病ものとか難病ものは苦手。
それに主人公が死んじゃったりするのは悲しすぎるし、実話はもっとつらい。
だから、この『はなちゃんのみそ汁』の書籍がベストセラーで話題になったときも、
亡くなったお母さんに代わって家事をするけなげな少女なのねっと、スルー。
でも、この映画のほのぼのとしたポスターを見て惹かれてしまった。
お母さんが広末涼子ちゃんで、ダンナさんを滝藤賢一さんというのが良い。
今度こそ、じゅわわんっと泣いてこようっと新年またまた邦画を観て来ました。
25歳で乳癌を発症、乳房の全摘術を受けて、今後の抗癌剤治療によって
卵巣機能が低下するので出産はあきらめたほうが良いっという、過酷な宣告。
そんな千恵さんを勇気づけ、二人で生きてゆこうとプロポーズをする信吾さん。
二人の出会いからここまでを、ちゃちゃちゃっと軽〜い笑いを散りばめつつ、
描いてゆく__はじまりっのところから、ああ、この映画好きだっと思ってしまった。
どんなときも、ユーモアと相手への思いやりを忘れない二人が素敵だ。
やがて奇跡的に子供を授かる。それは喜ばしいことであるはずなのに、喜べない。
妊娠すれば女性ホルモンが活発になり、癌の再発の危険が増してしまうのだから。
周りの助言もあり、悩み苦しみつつも産む決意をするのだけれど、
千恵さんの父親のひと言。「 お前は死んでもいいから、産め 」 は強烈。
この言葉を娘に告げる父親の胸中。 そうまでしないと決断できないだろうことを
わかっていたのだろう。 命がけの出産。 はなちゃんの誕生。
家の中に花が咲いたような、笑いと幸せに包まれた日々のなか__再発。
代替治療を求めて出会った自然食への目覚め。 ちゃんと食べる、ちゃんとつくる。
自分がいなくなっても生きていけるようにと、千恵さんは、幼いはなちゃんに、
鰹節を削るところからのみそ汁づくりを教え、毎日つくることを約束させる。
ひとつひとつの家事、手料理、生活の大事を、教え込んでゆくのだ__。
広末涼子ちゃん、彼女のもつ透明なやわらかさと強さが千恵さんに通じてました。
はなちゃん、とびきり可愛い。 ナチュラルな笑顔が、たまりません。
ダンナ役を、滝藤さんにしたのがとりわけ良い。 イケメンにしなかったのが良い。
コミカルな軽妙さと温かさ。 脇を固める役者さんたちも、良いんですよぉ。
平泉成さん、高畑淳子さん、古谷一行さん、赤井英和さん… みんなさりげなく
笑わせてくれます。 千恵さんの辛い闘病シーンすら、笑いをまぶしてみせる。
優しい涙がじんわ〜りとわいてきて、胸がいっぱいになりました。
ああ、良い映画だったなぁ。 辛く悲しいけれど、ちゃんと希望を描いていたから。
そして、即日、読了。
ああ、なんども涙で胸が熱くなった。
千恵さんがつづっていたブログと
千恵さん亡き後の信吾さんの胸中が
語られてゆくのだけれど、
ご主人の信吾さんは、新聞記者だけ
あって、文章の構成がしっかりしてる。
よくあるような愛する伴侶を亡くした、
涙涙の闘病記録ではなく、そこに
きちんとした伝えるべき思いが書かれている。 子育てに悩む新米パパママの
必読の書だ。しなやかに強く明るく明日を見つめてゆこうとする千恵さんの声が、
聞こえてくる。 映画では、千恵さんの最期の日々は描かれず、さら〜りときれい
に終わっていたのだけれど。 壮絶な、辛い辛い臨終もきちんと描かれている。
そして、あまりに大きな喪失感。 津波のように押し寄せる後悔と尽きぬ悲しみ。
それでも毎日は続いてゆくのだ。 ちゃんと食べる、ちゃんとつくる、ちゃんと生きる。
生活のひとつひとつを、大切に真心込めて慈しんで味わいつつ、生きてゆこう。
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こんばんは
初めて見たタイトルです。 わたしの地区ではかかっていません。
これぞ札幌のミニシアターなのでしょうね?
鰹節を削るところから←あ〜ぁ娘が真剣にレクチャーを受ける
のは私は無理かな?(笑)新年は「ブリッジ〜」を観たいです。
2016/1/11(月) 午後 10:03 [ リュー( ryu) ]
この実話、テレビなんかでたびたび登場しているのを見ると涙が出てきます!
2016/1/11(月) 午後 10:56 [ なお ]
リューさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
たしか以前、24時間テレビのドラマでやってました。そのときは、芦田まなちゃんがはなちゃんを演じてました。映画のほうが、明るくってさら〜りとしてるので私好みです。24時間テレビは、泣かせ〜ますからねぇ。
この文庫本、ぜひ読んでほしいなぁっと思います。すごく良いです。
子供がいる方なら、子育てについて深くいろいろ考えさせられると思います。
…なんて、子供のいない私が言ってもしょうがないですね。まずは、自分がちゃんと料理しろって感じですね。ははは。
2016/1/12(火) 午前 0:48 [ わかめ ]
なおさん、こんばんは。
あんまりテレビを見ないもので…。よく登場するんですね。
24時間テレビは好きなので、前にドラマ化されたの見ましたけど。
あれは、ちょっと暗かったな〜。尾野真千子さんより広末涼子ちゃんのほうがだんぜん千恵さんっぽいとも思いますしね。
2016/1/12(火) 午前 0:50 [ わかめ ]
闘病物、難病物、不治の病、癌との闘病は、今年は見るのをセーブしようと思っていた矢先のこの作品(^^)
正直行こうかどうしようかまだ迷っています。
子役の女の子が可愛いんだよなあ…
2016/1/12(火) 午前 10:15
atts1964さん。
私はこの映画、大好き。涙もあるけれど、さらり〜んとしてて気持ちが温かくなると思いますよ。子役のはなちゃん、んもう、食べちゃいたいくらい可愛いですから〜っ。
ぜひぜひ。
2016/1/12(火) 午後 3:08 [ わかめ ]
観てきました。
お涙ちょうだいではなく、できるだけ楽しく生きる、“ポン”のところは笑い泣きでした(^^)
いつか癌が駆逐できる世の中になってほしいですね。
TBお願いします。
2016/1/22(金) 午後 3:15
わ〜っ、ご覧になったのですね〜。
そうそう、ポン!! どんなときでもユーモアを忘れない。素晴らしいです。
いまのところの、今年邦画1番の作品ですっ。…ってまだ3本しか観てませんけど。(*^_^*)
2016/1/22(金) 午後 9:10 [ わかめ ]
色々な声がありますが結局のところ当人たちがその時に一生懸命色々考えた結果だと思うと周りがどうこう言うことじゃないんだなって思いました。
TBお願いします!
2016/3/18(金) 午後 3:31
TBありがとうございました。
そうですね。いろいろ考えさせられる映画でした。
悲しいけれど、ほのぼのと優しい気持ちにもなりましたね。
2016/3/18(金) 午後 10:26 [ わかめ ]