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りりーのすべて

   りりーのすべて   ( 2015年 アメリカ )

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  今でこそ、性同一性障害であることを公言し、正しい性を手に入れて、
新しい人生を生きる人たちが増えている。 オネェや、ニューハーフなどと呼ばれ
あけっぴろげで明るい個性で堂々と活躍している。 じつに魅力的だ。
でも、これだけテレビのなかにあふれているのに、私の周りにはいない。
もしかしたら、クラスメートでそれっぽい子とかいた気もするけど。
私の知らないところでは、たくさんの性同一性障害の方がいるのかもしれない。
だけど、今でもごくマイノリティーだし、本人や家族は苦悩しているのだろう。

この映画は、人類史上初めて、女性への性転換手術を受けた男性の実話。
時は、1920年代のデンマーク。 風景画家のアイナーは、肖像画家の妻とともに
幸せに暮らしていた。 そう、普通に男性として生活し結婚をしていたのだ。
妻に頼まれ、ドレスをまといモデルをつとめてことから、自分のなかの
女性性が開花してしまう。 それはほんの小さなつぼみだったのだけれど、
どんどんっと押さえきれなくなって、やがて女性として生きてゆきたいと渇望する。
この時代は、今では想像できないくらいに異端視され差別されていて、
医者たちからは、精神異常だと診断され無謀な治療をされもするのだったが、
ようやく性転換手術の医者に出会い、未知なる手術に命がけで挑む決意をする
のだった_。

この映画にたまらなく惹きつけられたのは、テーマもそうだけれど、
いちばんは、主演がエディ・レッドメインだったから。 『彼と彼女のセオリー』での
魂がのりうつったようながホーキング博士があまりに素晴らしかったから。
そして、このリリーも、まさに彼でなければ成しえなかったであろう名演技だっ。
もともと線の細い女性的な優しい顔立ちだけれども、リリーとして少しずつ
女性としての本来の自分を見つけ、じょじょに開放されてゆく姿が見事っ。
よく俳優が女装した時のへんな声音をつくったりせず、ナチュラル。
骨格は男なのだけれど、身のこなし、表情、目線、指先のひとつひとつの所作、
神経の先っぽまで、はじらいを秘めほほを桃色に染めた乙女がいるのだ。
題材がすでにドラマチックだけど、実話なので大きな盛り上がりはなくって、
繊細な心の動きを、心情のつみ重ねを、ちょっとまどろっこしいくらいに、
じっくりじっくりと美しい映像でしっとりと描いてゆく。 
なによりもこの映画を、深遠で尊いものにしているのは、
これまでの自分と決別して、ひとりの女性としての人生を獲得したいという
リリーの切なる願いを、とまどいつつもすべてを受け入れ寄り添いつづける妻。
夫婦の絆を超えて、性別を超えて、ただひたすらに包み込もうとする大きな愛。
悲しい結末だとしても、この愛をして人類は新しい一歩を踏み出すことが
できたのだという思いに打たれる。 じんわりと、熱くこみ上げてきた。

閉じる コメント(12)

確かに新しい愛の形を描いてましたね.決して今でも色あせない輝きでした.エディの演技にはまったくやられちゃいましたねぇ.
トラバさせて下さいね.

2016/3/20(日) 午後 11:46 チャコティ副長

美しく描かれた映画でしたね〜。
そう描き切ったところがこの映画の良さであると思うのですが(まあ、レビューを読んでいただいた通りで)

性同一性障害、けっこういらっしゃるんです、日本ではカミングアウトは出来ないですね、だから日本人には少ないと思いがちなんですが、人種には関係なく一定数いらっしゃるようです。
でも、偏見はあっても受け入れざるを得ない社会になってきているのは喜ばしいことです。

2016/3/20(日) 午後 11:48 じゃむとまるこ

追伸
ブルテリア、可愛かったですね〜、この監督犬派ですね、『英国王のスピーチ』のコーギーも可愛かった

2016/3/20(日) 午後 11:55 じゃむとまるこ

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チャコティ副長さん、こんばんは。
はい、観てるときよりも観終わってからのほうが、じんわ〜り心打たれてますね。
妻の愛の深さに…。 エディは、天才的ですね。今度は、ハリーポッターらしいですね。チョイスがまた面白いけれど。少年っぽさがマッチするかもしれませんね。

2016/3/21(月) 午前 0:35 [ わかめ ]

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じゃむまるさん、こんばんは。
私って、すんごくせま〜い人間関係の中で生活してるもんで。知らないことがたっくさんあるんですよね。でも今の時代も、性同一性障害の人たちはたくさんの苦悩を抱えてるんだろうなぁと思います。カミングアウトするのは、かなりの勇気がいるでしょうし。これだけ社会的菜認知をされていても、まだまだ偏見はあるでしょうしね。
そうそうそう!! あのワンコ、表情豊かで可愛かったですよねっ。そのことを書くの忘れてましたぁ。

2016/3/21(月) 午前 0:39 [ わかめ ]

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↑ 社会的菜って、どんな菜っ葉なんでしょうか…。またまた誤字でした。

2016/3/21(月) 午前 0:40 [ わかめ ]

おはようございます。
フランソワ・オゾンが似た作品を出していました。
エディ・レッドメインは適役でしょ〜! これも実話なのですね。
こちらでは公開していませんが観たいです(笑)

2016/3/21(月) 午前 10:04 [ リュー( ryu) ]

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エディ・レッドメインは前作に引き続き物凄い演技ですね。主演男優?賞ものでした。ただ物語としてはやはりゲルダに、同情というか思い入れをしてしまいます。
最後を彼女が看取るシーンは何とも切なかった。
TBお願いします。

2016/3/22(火) 午前 8:45 atts1964

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りゅーさん、こんばんは。
ああ、「彼は秘密の女ともだち」ですね。好きな映画です。
あの彼も魅力的でしたよね〜。でも、エディの自然さは…すこぶる秀でてると思います。

2016/3/23(水) 午後 9:31 [ わかめ ]

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atts1964さん、こんばんは。
いや〜、あそこまではなかなかできないでしょう。二年連続あげるのはやっぱり無理かぁ。私は、エディばっかり注目して観てしまって…。
でもあとから、妻の深い愛がじわ〜んと沁みてきましたぁ。
もう一度じっくりっと観たいな〜。

2016/3/23(水) 午後 9:35 [ わかめ ]

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ホーキング博士の名が出て驚きました。
以前彼の理論に興味を持っていましたから。

実は今日ここに寄せてもらいましたのは、最近記事を更新して
おりません。私の記事ってプライベートと時事が多いのですが、
最近の政府は横暴が好きますので批判しておりました。
すると先日削除されてしまいました。以前からリストに登っていた
のでしょう。それでわたしも以前からこうした記事は危ない、
と知っていましたが、流石に今回はもう書かないことにしました。
子供もいますので。

するともう書く気がしなくなって、そればかりか、お友達の
ところにも訪問しなくなってしまいました。

きっとみなさん気にしていらっしゃると思います。
内緒で聞かれた方もお尋ねされた方もありました。
それであなたのところへおじゃましました。

でも記事よませていただいて、良いブログですね、改めて
思い直しました。
「北見出張の日々」など、いい記事ですね。

これからは真剣に(ごめんなさい)見せていただきますね。

2016/3/25(金) 午前 11:38 [ 姿 ]

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嵯峨野さん、こんばんは。
そうなんですかぁ。そういうことがあるんですね。
こんなささやかなブログですが、読んでいただけて嬉しいです。
ぼちぼち続けてゆきますので、よろしくお願いします。(*^_^*)

2016/3/29(火) 午後 9:19 [ わかめ ]

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