父ありき ( 1942年 日本 ) 妻を亡くし、男手ひとつで息子を育てあげた中学教師の父親。
生徒を事故死させた責任をとって辞職した父親は、息子を寄宿舎にあずけ、
仕事のため東京へと、離れ離れに暮らすことに。 時は流れ流れ、
息子は成長し、父親と同じ教師となる。 それでも、休暇ごとに父は息子を訪ね
息子は父を訪ね、二人だけの時間を大切にするのです。
なんでもない日常のひとこま、会話がたんたんっと静かに積み重ねられてゆく。
このゆった〜りとしたリズムが、どうにもかったるくって途中で眠ってしまいました。
それでも、1回目より2回目。 じっくり鑑賞すればするほど、滋味がしみだしてくる。
めまぐるしく忙しない世の中で、とろとろ〜っとまどろんでしまうくらいのリズムが
だんだんっと心地良くなってくるんです。
見るからに実直そうで勤勉な父親、その背中を尊敬をもって追いかける息子。
笠智衆さんが、どこまでも自然に演じていて素晴らしいです。
けっして、巧い役者さんではないと思うんですけど、ほのぼのとした味わいがある。
そこに笠さんがいるだけで、ほっとするような柔らかな空気感があるんですね。
息子は、佐野周二さん。 古めの二枚目という感じですが、誠実そうで良いです。
今ではめったにお眼にかかれない、ああ、美しき父子物語。
最後まで、清く正しく美しい理想の日本がここにあります。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー




