全体表示

[ リスト ]

  

    平和外交の中の軍事力という位置づけ

1945年の静止画像に留まったままの反省から導き出される絶対平和論は、
現実の状況には生きない西方浄土のあの世の空想論と批判してきた。
それに起因する領海領土侵犯に対する無抵抗主義と、見てみぬ振りをする事なかれ主義が、領海・領土における日本の現実の傷口を広げていると批判してきた。
「いかなる戦争もしてはならない」とするなら、自衛隊廃止・日米同盟解消・非武装・非同盟を叫ばなければ、首尾一貫しないご都合主義であり、矛盾しているとも批判した。
 
「国の守り」という最も現実的で基本的な問題において、この曖昧模糊とした意識は、日本の軍事状況のみならず、外交状況にも、政治状況にも、社会状況にも、つまり何事においても真剣さを欠く弛緩した情況をもたらしている。
 
ソドムとゴモラではないが、政治状況の劣化や官僚天国、司法・検察の堕落、第3権力とも言われるマスコミのテイタラクやテレビの堕落は、由って立つ基本が崩れるとこうなるという、その象徴的な現象であると思う。
 
このような主張をすると、条件反射のように好戦家のレッテルを張られ、内容に入ることなく耳をふさがれる。何とか聞いてもらおうと、せめて現状認識だけでも共通にしなければと、その私なりの認識を問うてきた。
それが「このままでいいのか、ニッポン」である。
 
打開策や解決への道は多様にあり、軍事も独立してあるのではなく、外交の一環としての手段の位置にある。
つまり軍事力は絶対として語られるべきものではなく、強力な平和外交戦略の中に位置ずけられて語られるべきものである。
 
戦後日本の外交が「事なかれ」に終始し、傷口を広げている現状は、(1)敗戦による反動的な非戦思想と(2)軍事的なアメリカ依存症に起因しているように思える。
日本が守らなくてもアメリカが守ってくれるという保証なき期待感である。
日本は先ず現実に目覚め、この仮想の期待意識を卒業する必要がある。
 
具体的に言えば「憲法9条」をどうするか、という問題である。
自衛隊に、命をかける職業として「国軍」の栄誉を与えるかどうか、という問題でもある。
この国の基本がハッキリすれば、その時初めて日本は独立国の体裁を整え、真に独立への道を歩み始めることができるだろう。
領土問題においても、日米同盟においても、外交・軍事におけるいい加減さがなくなり、責任を背負う日本の発言力も増すことだろう。
 
そうは言っても、簡単にはいかない。
戦後66年間を「平和できた(と思っている)意識」は、侵略を見て見ぬ振りをする誤った平和意識であるが、リーダーシップを発揮すべき政治家もマスコミも主導権を取って「啓蒙」しようとする姿勢は認められない。
 
とすると、現状の「改憲解釈」という卑怯な論法で、自衛権の発動をする以外にはない。この「改憲解釈」の卑怯な最大の問題は、責任体制の法的構築を妨げていることである。つまり、緊急事態に対する「任務責任」は、政府や国民の位置づけが明確でなく、極論すれば自衛隊の「善意」に委ねると言ういい加減さを内包している。
 
軍事に限らずパラサイト精神が、外交の自立も妨げている。
その最大は、領土問題に対しても、状況に応じた「復帰・防衛戦略」を持たないまま、その場主義の対応に終始していることである。
 
例えば、北方領土は、平和解決のチャンスがいくつかあった。
エリツイン時代の東京宣言は画期的な内容で、政府に泥をかぶる覚悟さえあれば、つまり、当時政情不安に困っていたエリツインを経済的に助けることを決断すれば、復帰の可能性は十分にあった。
戦略も作戦も覚悟も無いから、みすみす見逃してしまった。
今は、日本が政情不安で、ロシアがそれをいいことに逆利用し、既成事実化が逆に進んでしまった。
 
それでもロシアでは、東日本大震災時には「日本は困っている。北方領土を返してもいいではないか」の世論が起きた。
そのような知日・親日のロシアの学者やマスコミを有機的に活用しているかどうか、今の外務省、大使館のノーテンキなあり方に不満、疑問を感じざるを得ない。

私は、北方領土にしろ、竹島にしろ、既成事実化を外交で止められないなら、
物理的な牽制球を時に見せる必要があると考える。 
 
小競り合いも危険な要素を持ってはいるが、係争地であることさえ確認できればいいのだから、衝突を避ける程度に、つまり双方の顔が立つ程度の摩擦・・・この程度のリスクは覚悟する必要がある。
目的は、事態の打開ではなく、交渉への露払いのようなものだから。

韓国も難しい国だが、状況の変化という意味では、日韓の安全保障という共通の問題が課題としては残っている。
しかし、植民地時代の怨念が日本の謝罪を拒否している現状では、時の利を待たねばならない。平和解決を望む以上は、それも覚悟しなければならないと思う。顔アイコン
時の利は、中国ので方にかかっていると思うが、韓国の北朝鮮や中国との関係で、日本の力が必要になるとき・・・状況の変化の訪れるかも知れない。
 
 
また、日常的には、親日派の増強を図るなど、その平和的方法は多様にあるはずである。
後は、覚悟を持ってリスクを恐れず、戦略を以って実行していく以外にはない。

日本は、よくても悪しくても、戦争に訴えて領土を解決するなどということは、現状では考えられない。
しかし、口八丁手八丁の中に、軍事力もあるのだから、平和的に解決するなら、平和手段としての武力開陳も禁じ手にして自らを縛るのではなく、硬軟織り交ぜた多彩な戦略を組み立て、交渉を進展させることを強く願う。

いずれにしても領土問題は、大きく状況に左右される。
日本は状況を自ら作っていかなければならない。特に平和解決なら息長く。
 

転載元転載元: このままで良いのか、ニッポン!


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事