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少し前の話になりますが、
映画『おくりびと』を観ました。
受賞によって拡大ロードショーになる寸でで、
母の誘いで しぶしぶと。
正直 大きな期待もしていなかったので、
とてもフラットな感じでスクリーンに臨んだのですが、
…観にきてよかった。と、感動しました。
130分間 ずっと瞳が潤みっぱなし。
“納棺”という儀式を通して 人間の尊厳を表現した映画。
お葬式のシーンが多いのだけれど、
映像の節々に “生”の生々しさが織り込まれていて
それらが とても印象的でした。
川で産卵する鮭 や 緑濃い観葉植物の数々、サボテンの花
ふぐの白子 に 血抜きのにわとり。死に行くタコ。
冒頭 オーケストラで演奏されるのが
ベートーヴェンの第九なのもよかった…。
死について考えることは すなわち生について考える ことなのだと。
涙が出そうになったのは お葬式のシーンが哀しいからではなく
生きることは それでも なお尊い と、
この映画が 改めて伝えてくれたから です。
iTunes plays...Someday My Prince Will Come [Bill Evans Trio]
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