mixiからの引越し記事
ナチスの強制収容所を描いたドキュメンタリー映画。同名の有名な本を読むために参考になれば、と観賞。
最初は平凡な風景から始まり、収容所の変遷をたどりつつ、最後はあまりに痛々しくてとても正視出来ないような映像が怒濤のように出てくる。この世に未練たっぷりというような表情の生首群や、痛々しい傷を負った上に首が亡くなった人間。ゴミのように扱われる死体死体死体。。。
最後に、われわれはこのような事実に対して、どこかの国のそれも一時期の現象としてしか認識していないが、それは悲劇に対して耳をふさぐ人々であるとして、視聴者に訴えかけている。
確かにこのような事実は痛々しい。しかしだからといって一部の人がよく主張する遡及的立法を認めたりとか、自然法的観念に立って現場の元ナチを罰する主張には違和感を感じる。それは時の権力で恣意的に過去の価値観を否定する危険を冒すからであり、法の信頼を減ずることにつながる。
法実証主義的立場によらず、つまり”イェルサレムのアイヒマン”のように命令に従っただけという事で完全無罪にするのではなく、その小市民的無罪性を斟酌しつつ道徳的に罪を問う事は出来ないものか。そうするとHLハートの立場に近づくのかもしれないが・・。
以下、映画批評空間より引用
Nuit Et Brouillard
製作 エドゥアール・ムスカ
監督 アラン・レネ
原作 ジャン・ケイロール
撮影 ギスラン・クロケ / サッシャ・ヴィエルニー
音楽 ハンス・アイスラー
出演 ミシェル・ブーケ
あらすじ ナチの収容所の現在と過去の映像とナレーションのみによる構成の、ドキュメンタリー。32分。
http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=1715
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