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※mixiより引越し記事

刑務官のノンフィクション。

 著者自身が祖父から3代にわたる刑務官としての経歴を活かして書いている。まさに日本の刑務所の歴史とともに御方の本であり、法政大学の大先輩の本でもある。
 それだけに本人の体験を交えた生々しい内容になっており、死刑執行に携わったり、死刑囚との接し方、囚人との駆け引きなど、例えば法務教官の甘さが通じないようなすさまじい世界について書かれている。
 その中で刑務官は管理者として、教育者として、何より同じ一人の人間としてどう接するのか、という事に考えさせられる。

 著者は父や祖父からの伝聞もあり、通常伝え聞かれる事のない刑務所内部の変遷についても軽く触れられている。勿論昔(特に戦前)と比べて設備や囚人の待遇の面では大幅に改善したようだ。

 後半の基本的な内容は幹部の腐敗ぶりや、一律主義。
 各おもしろい話であるが、一律主義ではあっても刑務所毎に、もっといえば所長や幹部の裁量に任される事が多いので所長毎に刑務所の規律がまるで違うということである。
 そして内部で起きている事は、法務省の本省や弁護士・検察はもちろん所長であっても、内部で起きている事の全体を把握しているものがいないという奇妙な組織であるという。現場ももちろんセクショナリズムだしね。

 途中読んでてやや気持ち悪くなる描写も多かったが、現実を直視した貴重な記録であろう。

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びやん
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