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奥様からみた夫としての手塚治虫の話。
わりと面白かった。
戦後漫画の黎明期に彗星のごとく登場し超売れっ子時代を迎えていたときのエピソードは色々知っていたが、まさか新婚旅行まですっぽかしてしまうとは、ただただ驚くばかり。
だが一番興味深かったのは「虫プロ倒産」「人気凋落」などの危機の時の手塚治虫である。
まさか神様だった手塚が何百ページも下書きを'''持ち込み'''してボツにされていたなんて驚きだった。それでもめげずに前向きにまた何百ページも書いて書いて持ち込んでの繰り返し。
恐るべき漫画に書ける情熱というか執念である。
それ故に、また神様として第一線に活躍するようになったというのもよくわかる。
また手塚治虫は元々アニメーションがやりたくて、デモできないから手軽な漫画を始めたということは知っていたが、その念願のアニメーションで--初期は大成功するものの--大きな痛手を負ってしまったというのは皮肉な話である。
他にも、手塚治虫の父母の話がでてくるが、ある意味興味深く、ある意味痛々しい話で、読んでて正直ちょっと辛い部分でもあった。まぁ現実ってのはこんな事もあるんだろうからね。
最後に思ったのは、常に時間に追われていた人の側に居るってことは奥さんにも並々ならぬ努力が要請されたと思う。
しかし前向きな旦那を支え続けて、追われる時間を共有してきたということで奥さんの文章には満足感が感じられたのはよかった。きっと手塚治虫なら天国で奥さんに謝ってるだろう。
編集者も憎めないあのやさしい笑顔で(笑)
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これくらい頑張れる方がいたからこそ今の日本の漫画界・アニメ界が存在するのだろうと思う。漫画の神様は永遠にその地位に君臨する事でしょう。
2005/4/26(火) 午後 8:00 [ カラス ]
ホントですね。努力というのは神様のような人でもしている、ではなくてあれだけ努力していけるバイタリティと情熱があったから神様になったんでしょうね。そういう「姿勢」は職種が違っても共通するもんですしね。見習いたいです。
2005/4/27(水) 午後 7:41 [ びやん ]