読書日記

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再読。

前回は合田雄一郎の活躍に、今回は「マークス」の心理状態に注目して読む。
高村氏の作品は細かい描写がすごすぎるというか、圧倒的分量なので数日かけてやっと読む。

しかしやはりわからないことは多い。謎が謎を呼ぶって程でもないことだけど、マークスが心に「暗い山」を宿した心理状態や、どんな気持ちで殺人を計画して実行したのか、もっとマークス自身を描いて欲しかったように思う。
断片的な「感想」みたいなものは得られるのだけど、やはりマークスのことはよくわからないまま終わった気がする。

そう思って読み出すと、警察だけの事件真相の推測や内部の話の詳細な記述の多さはだんだん邪魔(失礼!)になっていくし、丁寧に話が展開してたのが遺言状だけであっさりと事件全貌が明らかになったのは暴力的な終わらせ方のようにも映る。

マークスはMARKSだというのは前回読んでわかっていたので、その確認もする。この点は、わかってて読んでも別の意味でおもしろい。

元々これを読むきっかけになったのは某教授が授業中で登山の心理について言及した際に引用していたからだが、2回目の読書のせいか登山関係の話は前回以上に興味深く読めた。

だたそうするとまたわからないのが、マークスが最後に山頂に向かっていく心理である。
まぁマークスを一般的な登山感覚で理解しようとする方が無理があるんだろうけど、最後まで謎の多い奴だったな、という感じ。
2回目にしてマークスの不可解な行動がどれだけ警察を悩ましたのか、やっとわかったような気がした。

ちなみに、今回私が再読した文庫版は連載版とハードカバー版とまた微妙に違うようである。「ほぼ違う作品だ」という人がいるくらいだ。
それに映画版もある(なんと合田が中井喜一らしい!)。
しばらくマークスにはまってみてもいいかもしれないと、ちょっと思った。

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びやん
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