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出張に持っていった本。第二弾。 法王アレッサンドロ6世の私生児である、ヴァレンチノ公チェーザレの伝記。・・・みたいなもの。 塩野女史の好きそうな、なかなか刺激的な生き方である。 まず、イタリア語のチェーザレ=CAESARISと書いて、ラテン語ではカエサルと読む。この時点で塩野氏はノックアウトでしょう。 そしてやることがまたぶっ飛んでる。 政略結婚は当たり前。 妻方でフランス王ともつながるし、後見人として影響力を振るいたい王側との思惑も一致する。 なんというか、飴と鞭を使い分けるのが上手い。 各都市国家が絶妙なバランスで均衡状態のイタリアに風穴(ロマーニャ王国設立)を開けつつ、それを実行していこうとする情熱と行動力はマキアヴェッリが『君主論』取り上げたくなる人物というのもよくわかる。 たまに行き過ぎっぽい表現があるが・・・。 ダ・ヴィンチが築城などでチェーザレを手助けしてたのは知らなかった。 しかし二人の天才の出会いを、世界史上希に見る幸福のように描く文章もおもしろい。 ただ個人的には義兄であるナヴァーラ公の方が、結果的に勝利し利を得ており、結果を重視する点でいえばもっと評価されてもいいような気がした。
実父である法王は、いいんだが、あれでは息子に情熱を傾けすぎてしまった哀れな老人にしか見えないが、実際は相当な狸だったそうなんで、ちとこの本では評価が低いような気もする。 |
読書日記
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