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この内容は1990年代中頃に法政大学法学部政治学科で開講されていた杉田敦ゼミの記録です。ゼミの先輩がHPとして作成していただいたものを私が編集して「記録」としてここにアップしています。従って内容についての責任などは私、村上にあります。ご意見・ご要望などありましたらコメント欄やメールにていただければ幸いです。

『裁かれる民主主義』〜J.B.エルシュテイン

文責:N西(3年)



1、公と私の分類

・公共圏の問題

日本と西洋の違い:日本は公というと”おかみ”、行政当局というイメージ。一方西洋では「公開性」に関連するところが多く、ここに認識の違いがある。

A:ここにある公私混同の政治では「私」がないという考えから始まっているのですか?

B:公私混同ということで、やはり「私」も混じっていると思います。「私」によって動いていくシステムと一緒に考えることもできます。

C:ここでは、「公」が支配しているのか?それとも「私」が支配しているのかどちらなのか?それを見る上でここで考えるべきは、彼女の言っていることは自明か?ということでしょう。彼女はエスニックな問題は私的な問題としています。これは自明のことと言えるでしょうか?これは捉え方により幾らでも考え方があるように見えます。

D:公共圏については。H・アーレントが次のように言っています。”古代ギリシャにおいて「公」は私的なもの、経済活動などを全て排除したことによって保たれていた”と。例えば人種問題があるとして、それを考えていく上で人種で考えをまとめるのはおかしい。私的な者が公的なものを汚染するということです。

E:ではこれが、今成り立つのでしょうか?ギリシャには奴隷を前提としたところがあり、暇な人が来ることが出来た。しかし今は全ての人が奴隷化してしまったともいえる社会になっています。

F:権利獲得主義の考え方も、公と私を考える上で大切です。「私」が権力に近づこうとしている、ということをここでは取り上げているようですが、社会運動にも公と私に割り切れないものがあります。環境問題はここでは公的と考えられます。それは誰かの属性に関わるものではない、全体に関わるものだからです。ただこの本では私的なものが公的なものへの進入ということを強く言っているようですが。

2、フェミニズムとの関係

A:フェミニズムに対し、ここでは一定の評価をしているとともに、「私的なものは政治的なもの」という考えに結びつき全体主義的になるとも言っています。

B:著者はフェミニストなのですが、他のフェミニストから批判され、こうしたことを言っているという部分もあるようです。

C:フェミニズムについて少し見ますと、そもそもは女性にも男性と同じ権利を認めよう(選挙権・雇用など)というものから始まり、形式的なものとして流行っていた。しかし、差別の扱いは大して変わらない。そこで根本から変えていく、家庭から変えていく「女の子らしく」というのもおかしいとされるようになる。これを法律で取り締まることによって家庭の躾にまで口を出す。そうなると彼女の言う全体主義に近づくというのもあながち嘘ではないかも知れない。

D:フェミニストの権力とは何なのか?

E:マルクス主義と似た傾向があるように思います。労働者のアイデンティティを立てると資本家悪い、労働運動においても資本家が悪い、という風に運動を起こす時に何かを立てるということはあります。つまり大義名分といったものです。

F:権力については、東欧の経験とフェミニズムとの関連で見ることが出来るのではないでしょうか?東欧では朝から夜まで管理され、プライベートはなかった。しかしここでは国家権力強化ということには反対していますし、フェミニズムもここまで極端ではないのではないかとも思えます。ここでの強制力ということですが、日本では強制力は「公」から出ると思われていますが、ここでは「私」から出ています。経済、労働もそうです。では夫婦間の暴力はどうなのでしょうか?

G:日本では民事として警察は介入しない。私的なものとして扱われています。しかしこれでは殴られている人を救済する方法がありません。もちろん、なぜ殴られたか、この理由を解決するのが早いのですが、とにかく、このようなことも含め、ここでは具体的な解決は述べられていません。

H:国家が介入しすぎるのは良くない。ある程度私的部分が必要、ということになりますが、強い人は問題ありませんが、弱い人はそれに従うしかない場合がでてしまいます。とても難しい問題です。

3、本日のまとめ

A:「私」には政治はないとしているが「私」に関わるものも政治。これを見ていないのでは?また、市民になりなさいと言った全体主義と結びつく考えも見られる。

B:権利の問題も出てきています。市民といっても人種・民族などその他様々あるのに「市民」で括ってしまう。フェミニズムはそうではないとしているが、カヴァー出来ない部分もある。

C:まとめると、1つは公的市民について自明のこととしているがそうでなくても良いのでは?ということ。ここでは公的市民にならないと人間の役割を果たしていない、あるべき姿ではないとしています。もう1つは、アイデンティへの関わりについて(無いと言われているが何か起こればヤルとも言われています)これについては、次回のところで見てみましょう。

D:市民社会との関わりはどうなっているのでしょうか?まず、なぜ市民になるのか?私的だけでもよいではないか?(おいしいものを食べて楽なら良いではないか)これを批判することが出来るのか?これに対し動物と同じという意見もあり、二元論の道へとなっています。とにかく公私分類は難しい。これに尽きます。

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