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http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php この内容は1990年代中頃に法政大学法学部政治学科で開講されていた杉田敦ゼミの記録です。ゼミの先輩がHPとして作成していただいたものを私が編集して「記録」としてここにアップしています。従って内容についての責任などは私、村上にあります。ご意見・ご要望などありましたらコメント欄やメールにていただければ幸いです。 金子郁容「ボランティア」 文責:S野(2年) ・Definition of word "volunteer" A:この本の最初は米国と日本での、ボランティアの実体験が書かれているね。 B:そう、米・東海岸に住むモートン・ウェイバー氏が、貧困家庭の子どもがお腹を空かしているのをテレビで見たことから、そういう子ども達に食事を与えることを始めたことが紹介されている。 C:でも、これを美談とすると、お金持ちが貧乏人にお恵みを与えるという形を肯定することになる。 D:アメリカでは、”haves”と”have-nots”の住むところが区別されている。そういう社会構造を変えることこそ、必要なんじゃないのかなぁ。 E:日本のボランティア活動は、どういうものが紹介されているの? A:ある小学校のクラスで、老人ホームの手伝いや慰問活動をしたことが書かれている。 B:ここで問題なのは、「クラスで」ということ。”volunteer”とは、自由意志による活動で、クラス単位では多かれ少なかれ、強制力が働いて、拘束されたものになっちゃうんじゃないの。 C:そうだよね。実際その翌年に自由参加が強調されたために、老人ホームに行く児童の数が減ったことも言及されている。 D:そうしたら父母から「ボランティアをもっと盛んにやって欲しい」と言う意見が、学校に寄せられたそうだけど、これについてはどう思う? E:最近では入試でボランティア活動歴を評価しようという動きがあるけれど、それと関係しているんじゃないかなぁ。 A:それは考えすぎだよ。きっと自分の子どもにもボランティアを体験させてやりたいという親心だろうね。でも学校がお膳立てをしたら、本当の”volunteer”じゃなくなっちゃうよね。 ・Reward for "volunteer" ? A:車椅子で生活をしている安積純子さんの言葉については、どうかなぁーと思うね。 B:何のこと? A:駅の階段なんかでは、車椅子は誰かに上るのを手伝ってもらわなきゃならないでしょ。そのことについて、安積さんは、手伝いを頼むとき「やらせてあげる」気持ちだって言うんだ。障害者の手伝いをする「機会に参加させて挙げるって感じで頼むのよ」と言ってる。 C:それは、頼まれた側のことをなんにも考えていないね。断るか否かは自由だと言うけれど、例えば急ぎのようがあるけど断れない気の弱い人もいる。弱い面を持っている人ってたくさんいる。障害者は、健常者の”弱い人”のことまでは考えられないのかなぁ。 D:それはともかく、ボランティアには、その代償として「感謝」を暗に求めてしまうことは確かだね。 A:鎌倉時代の「ご恩と奉公」じゃないんだから。とにかく、障害者でも自立して生きていかれるよう、例えば、車椅子用のエレベーターを駅に設置するなどといったことが大切なんだよ。そしてそれをバックアップする社会を作る・・・。 B:そう、問題はやっぱり「政治」なんだね。 ・宇宙船地球号 A:国境を越えた、地球規模の活動の必要性にも著者は触れているね。 B:そう、その典型が環境問題だよね。 C:でもこれは難しい問題だね。各国の主権の問題もある。工業先進国であるわれわれ日本は、例えば中国の工場から出てくる大気汚染について、批判できるかという事もあるね。 D:国境を越え、日本にはその煙でできた雲がやってきて、酸性雨が降っているんだよ。 E:そう、人為的な国境は関係ない、まさに「宇宙船地球号」の問題なんだよ。 A:しかし、実際に存在する国境は無視できない。日本としては、公害対策技術の提供などをしていくことが必要なんじゃないの。 B:その通り。実は今でも日本はそれをやっているんだ。あまり知られていないけれど。 C:日本のマスコミは悪いことしか伝えないからね。まぁ、マスコミの重要な役割は、「批判」することなんだけどね。 D:ボランティアの活動を含めて、地球規模の問題に取り組むことは、やっぱり、難しいんだね。
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