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再読。

前回は合田雄一郎の活躍に、今回は「マークス」の心理状態に注目して読む。
高村氏の作品は細かい描写がすごすぎるというか、圧倒的分量なので数日かけてやっと読む。

しかしやはりわからないことは多い。謎が謎を呼ぶって程でもないことだけど、マークスが心に「暗い山」を宿した心理状態や、どんな気持ちで殺人を計画して実行したのか、もっとマークス自身を描いて欲しかったように思う。
断片的な「感想」みたいなものは得られるのだけど、やはりマークスのことはよくわからないまま終わった気がする。

そう思って読み出すと、警察だけの事件真相の推測や内部の話の詳細な記述の多さはだんだん邪魔(失礼!)になっていくし、丁寧に話が展開してたのが遺言状だけであっさりと事件全貌が明らかになったのは暴力的な終わらせ方のようにも映る。

マークスはMARKSだというのは前回読んでわかっていたので、その確認もする。この点は、わかってて読んでも別の意味でおもしろい。

元々これを読むきっかけになったのは某教授が授業中で登山の心理について言及した際に引用していたからだが、2回目の読書のせいか登山関係の話は前回以上に興味深く読めた。

だたそうするとまたわからないのが、マークスが最後に山頂に向かっていく心理である。
まぁマークスを一般的な登山感覚で理解しようとする方が無理があるんだろうけど、最後まで謎の多い奴だったな、という感じ。
2回目にしてマークスの不可解な行動がどれだけ警察を悩ましたのか、やっとわかったような気がした。

ちなみに、今回私が再読した文庫版は連載版とハードカバー版とまた微妙に違うようである。「ほぼ違う作品だ」という人がいるくらいだ。
それに映画版もある(なんと合田が中井喜一らしい!)。
しばらくマークスにはまってみてもいいかもしれないと、ちょっと思った。

「遠雷」(1981/日本)

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一言で要約すると、農家に嫁にいくということという感じだろうか。

先日の横山リエショックで他の出演作品もみたくなり、これを借りてくる。
近所のレンタル屋にはこれしか出てる作品がなかったということは、この際秘密にしておこう。
・・・いや、古い人にはまると色々大変だというのは覚悟の上ですよ。

主演の永島敏行がいい。
ちゃんと農家のあんちゃんという感じがする。なにせ農家出身の私がいうんだから間違いない。
ビジュアル的には、知り合いのauに勤めてるムキムキマンに似ているので親近感もわく。
石田えりをペロリと平らげる時の表情は、演技とかではなくて本当に嬉しそうなんで笑えた。憎めない笑顔だ。
この頃の石田えりなら当然か(爆)

ただ話の展開は結構ぶっ飛んではいる。
ま、ペロリへと至る展開はいいとして、父の蒸発、呆けた祖母、選挙違反、トマトの大安売り、不倫、駆け落ち、そして殺人。とても郊外の農家が普通にやる事じゃありません!(断じて)
結構みてて痛々しいシーンもあった。
「なんでこんな時に限ってお前が来るかな〜」というのも2回ほどあった。

しかしジョニー大倉の独白シーンはよかった。
こんな長く、しかも同じアングルで、一人の人間が喋っている映画のシーンは初めてだったけど、上手かったと思う。
ちゃんと飽きずに聞けたし、やや感情移入も出来るシーンだと思う。

ジョニー大倉って初めてみたけど--確か名前を知ったのはコジコジでじゃなかったかな--、なかなかいい俳優なんじゃないかと思った。なんで最近見かけないんだろう。

最後は、農家の家でやる結婚披露宴を歌で締めくくって、終わる。
「ようこそ三重へ〜♪ 津・津・津っ津♪」の歌として知ってるメロディだったけど、「幸せの青い鳥」って曲だったのね。初めて知りました。はい。


・・・で、当初の目的?だった横山リエについてだが、不倫相手として登場。結構いい感じの主婦として登場してました。はじめは外見もしゃべり方も本人とはわからなかったけど、エンドクレジットで知りました。はい。そんな感じでした。
というわけで、微妙な感想をいだきつつ、次はジョニー大倉を追うことにしようかと思った。
それが感想かな。


以下、映画批評空間より詳細引用

製作 樋口弘美 / 岡田裕 / 佐々木史朗
監督 根岸吉太郎
脚本 荒井晴彦
原作 立松和平
撮影 安藤庄平
美術 徳田博
音楽 井上堯之
出演 永島敏行 / ジョニー大倉 / 石田えり / 横山リエ / ケーシー高峰 / 藤田弓子 / 蟹江敬三 / 根岸明美 / 森本レオ / 鹿沼えり / 立松和平 / 江藤潤
あらすじ
栃木県のあるトマト農家のお話です。父は愛人と狂い咲き、祖母はボケボケでそろそろ行っちゃいそう、兄は「こんな村嫌だ〜!」で東京へ・・・そんな訳で弟(永島敏行)が温室でトマト栽培に精を出している。そんなある日、お見合い話が持ち上がり、お相手の女性と恋を育み、結婚が出来るか?と言う簡単な話です。しかし、結末までには様々な人との関わり合いが、二人のゆく手を遮ります。突然の兄の帰省、遺産問題、父の選挙出馬、はたまたトマトの値段の暴落問題等々・・・。お見合い相手の女性(石田えり)は本作でデビューを果たしました。
http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=2820

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