考察

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Pity Korea-1

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php最近、朝鮮日報(日本語版)で理性的なコラムが見かけるようになった。

朝鮮日報(조선일보)、といえば、戦前の三一独立運動の時からある由緒正しい新聞社で、韓国で最も部数の多い新聞であり、その由来からいっても国粋主義的な色合いを濃く持った新聞でもある。
日本語版を読んでいただければおわかり頂けると思うが、時折日本の右翼もビックリな過激且つ民族主義に訴えかけるような言説が目に付く。

その新聞が、日本の歴史教科書や右翼勢力に対して「右翼勢力の伸張を懸念する」というのはギャグとしかいいようがないんですが(笑)。かの国では「自国の愛国心は健全でOK。しかし日本の愛国心は×」という認識のようですね。

しかし中国の反日運動だけでなく、最近韓国国内の反日運動も下手に過激化の様相を呈しており、政府当局だけではなく理性的な韓国人も眉をひそめる状況となっているようです。
特に若い世代の反日がすごいのは中国韓国を問わずですが、それ自体、自分たちの蒔いた種じゃねーかという気がしますが、私は優しいのでここではその問題をおいておきましょう。

なかなか考えさせられるので、3つの記事をメモ書き程度に紹介。

【コラム】趙英男氏が親日派なのか  
  『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』と題した本を著した趙英男(チョ・ヨンナム)氏が日本の新聞とのインタビューで独島(トクド)問題の対応は「日本の方が一段上」と述べ、本当に「殴り殺される」かもしれない羽目に陥っているようだ。
 本を読んではいないが、タイトルが刺激的な上、日本新聞に「日本が一段上」と語っているのだから、激しく非難されるのも無理ではない。 
 しかし、その様相は極めて暴力的だ。今、インターネットには 趙氏を非難する書き込みが数え切れないほど掲載されているという。そのうち大勢の人が趙氏を「親日派」と呼んでいる。親日派は韓国と日本が戦うとき、日本の肩を持つ人だ。日本のスパイでなければ、どうして進んで親日派を名乗るだろうか。本当に親日派なら趙氏のように本を著したり、言葉を発して自分自身を表現することはないだろう。 
 趙氏は独島と教科書問題において冷静に対処する日本が一段上だと述べた。それを間違いと考える人の数が遥かに多いかは知れないが、確かに同意する人もいるはずだ。多数の国際政治専門家は趙氏のように刺激的な表現は使わなくとも、趙氏と同じような考えを持っている。
 親日派であるためではなく、私たちの現在の対処策では日本の術にはまってしまう危険性があると判断するためだ。 
 現在、韓国の対応の仕方は確かに他の国とも異なり、わずか数年前までの仕方とも異なる。81年、日本はソ連が支配している北方4島を日本の領土と規定し、内閣の決定で2月7日を「北方領土の日」と制定した。
 では、当時のソ連では果たして最高指導者が先頭に立ち、全国で反日デモが行われていただろうか。ソ連は外務次官が日本大使を呼んで抗議し、声明書を発表することでけりをつけた。ソ連に親日派がいるためではない。北方4島を紛争地域化しようとする日本の戦略に乗らないためだった。
 1992年に中国は日本が支配している釣魚島(日本名:尖閣諸島)を自国の領土とし、法律まで作った。その時、日本の最高指導者が「外交戦争」の意を鮮明にし、日本全国で反中デモが起きただろうか。その反対だった。 
 日本は宮澤首相が国会答弁で「尖閣は日本領」と答えた程度で終わった。非公式には宮澤首相と官房長官が「法的論争レベル」で鎮火作業に乗り出した。彼らが「親中派」だったのではなく、中国の戦略にはまらない対策を講じるための措置だった。
 韓国もこれまでこうした対応をしてきた。その理由は「日本がいかなる手段を使っても、独島が韓国領であることは不変だ。過度に複雑になってしまえば、紛争化を誘導する日本の戦略に巻き込まれる可能性がある」という金大中(キム・デジュン)前大統領の発言と同じだ。 
 盧武鉉政権もわずか数か月前まで金前大統領の言葉通り対応してきたが、最近180度反対に変えてしまった。だからこそ、日本の戦略に巻き込まれていると問題を提起することもできるはずだ。趙氏も、表現の問題はあったにせよ、彼の考えそのものはこれに似ていると見なすこともできる。
 インターネットには「趙英男は祖先が日本×」、「日本の手先」、「売国奴」といった罵倒が乱舞している。そうした中でいくつかの書き込みが目を引いた。ハンドルネーム「ノ・ジノ」さんは「韓国人は自分と意見が違うと、ひとまず抹殺しようとします。独島が韓国領だと述べた日本の教授は日本で何の問題もなく暮らしているのに…」と書いている。 
 ハンドルネーム「チョン・ハッキル」さんは「自分の国を大切に思わない人間がどこにいようか。問題を解決する方法は多様であるべきだ。趙英男氏の真意を知ってから悪口を言ったり抹殺したりしろ」と書き、「ハ・ギョンミン」さんは「なぜ皆が同じ意見を述べなければならないのですか」としている。 
 しかし、こうした意見の下には次のような書き込みが延々と続いている。
 「売国奴を擁護する者は趙英男と同じだ。あなたたちは大韓民国の国民か」 
 まかり間違えば、大韓民国の国民になることもままならない世の中だ。
ヤン・サンフン政治部長  記事入力 : 2005/04/27 10:53

日本の外交政策がそんなに上手いかどうかは別として--個人的には相手のウィークポイントをもっと攻めてこそ本物だと思う--、大衆過激化運動をし、政府はそれを追認することしかできない外交姿勢よりかはマシでしょう。

やはり韓国は「妥協を恥。違う考えは圧殺」という文化を持っているようですね。何人かの留学生と結構深く話し込んだことがありましたが、日本人より論理的で話しやすいと思います。
タフにこっちも辛抱強く議論すれば、結構理解し合えると思うんですけどね。直接の人間同士のふれあいならば。
ただ、本当に「国」「国民」って単位を持ち出して話すのが好きなんでビックリしますが。

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前回好評のマキャベリコラムからまだ4日程度しか経っていないのですが、昨日の天地人コラムにも驚くべき記事内容が載っていました。

以下、全文掲載
(発行/2005年 4月23日/北日本新聞)
 五十年前のアジアアフリカ会議(バンドン会議)で、日本代表を務めた高碕達之助さんは、中国の周恩来首相と会談。日中交流の糸口をつかむが、岸内閣の対中国敵視政策もあって、この動きは中断する。縁の結び直しに尽力したのが、旧福光町出身の政治家、松村謙三さんである。
 訪中した際の列車会談で周首相と掛け合い、高碕さんの訪中を実現させた。これが後にLT貿易を生み、国交回復につながる。「アジアとともに」という理想を掲げ、相手の立場を思い誠心誠意交渉した松村さんは、不幸な時代の両国をつなぐ太いパイプだった。
 昭和四十年に「米・中の調停者たれ」と題した論を雑誌に寄稿した。松村さんは中国の潜在的な力を認め、交流を図りながら日本は両国和解の仲介役を担うべきと主張した。台湾をめぐる米中の緊張関係は今も続く。この提言は現代にも通じるものだ。
 小泉首相がバンドン会議首脳会議で演説した。村山元首相の言葉を踏襲して「反省とおわび」を表明したが、思いは中国側に届いていないようだ。首脳会談日程は不透明である。
 松村さんが政治家人生をささげ、心を砕きまとめようとした日中の友好関係は、危機に直面している。相手の思いをくみ自分の言葉で語りかけた松村さんの姿勢が、首相に今必要なのではないか。

主張部分を比較しやすいように意訳すると、
反日デモなどで日中関係は険悪になっているが、まだ思いは相手に届いてないから、日本の首相は相手の思いを汲んで自分の言葉で語りかける姿勢が必要である。
という感じであろうか。

つまり日本側の努力の必要性を説いているわけである。

ここで、なぜに私が最後の段落での相手の思いをくみ自分の言葉で語りかけた松村さんの姿勢が、首相に今必要なのではないか。という部分をことさら強調して見せたのかを説明しなくてはならない。
それは端的に言って4日ほど前のマキャベリコラムと較べてみてもらいたいからである。
(前回のコラム参照http://blogs.yahoo.co.jp/mana_bien/1687341.html)

必要部分を引用。
(発行/2005年 4月19日/北日本新聞・天地人)
(前略)マキャベリは「歴史はわれわれの行為の導き手である。とくに指導者にとって師匠である」と語った。誠実に歴史を反省する姿勢が日本には大切だが、中国も歴史に学ぶ必要がある。
ここでは、意訳すると
反日デモなどで日中関係は険悪になっているが、ここは関係改善のため、日本・中国、双方とも歴史に学ぶ必要がある。
という感じであろうか。

つまり、日本、中国、双方ともの努力の必要性を主張しているわけである。

ここまで来れば、私のいいたいことが読めてくるにちがいない。
4月19日のコラムでは日中双方の努力の必要性を主張しておきながら、
4月23日ではものの見事に日本側が一層努力せよという主張にすり替わっているのである。

コラムってのはベテラン記者の持ち回りなんだろうか!?
詳しくは知らないが、主張に一貫性が無いというのはいかがなものかと考える。
・・・元々権力批判精神旺盛--なんでも文句付ければよい!?--なマスコミなんていうのに一貫性を求めるのは野暮だという意見も根強いわけだが、私はそれには断固反対したい。

確かにマスコミは政治家のように主張の一貫性・体系性を求められてないようにも思えるが、単なる批判だけでは建設的な意見構築はできない。
あくまで新聞が社会の公器として我々の意見を反映し、時には教化してくれるものであるならば、一貫性が求められるのは当然であろう。

と、まぁもっともこの北日本新聞社は目立ったところでいえば以前にも
北陸新幹線誘致に消極的→積極的に早変わりした、身の代わりが早いという前科があるわけだが。


しかしコロッと逆の主張をやってしまうことが多いのが気になる、この新聞。
田舎に帰って来てこんなに新聞を不可思議に見れるとは思わなかった。
細かく挙げれば、ちょっと前に天地人で
「合併したのに(候補の出てない地区では)選挙が盛り上がってないから、大切な市の将来を決める選挙に参加しよう」という感じのことをいってたのに、

数日後の「記者ノート」という若手記者コラムみたいなものによれば
「選挙が加熱しすぎて、結果が出た後の市の分裂が心配だ。終わったことは水に流して、新市の運営に協力して参加していこう」と書いていたりする。

つまり要約すると
・合併により選挙が盛り上がってない→責任を持って参加しよう
・合併による乱立で選挙が過熱気味→終わったら水に流してしこりが残らないようにしよう
ということになる。
いったい、選挙は加熱した方がいいのか、落ち着いて冷ややかな方がいいのか、同じ新聞内でバラバラのことを言っているわけである。

勿論、過剰な加熱を避けて終了後のしこりが残らない程度に、幅広い市民に参加して欲しい、という両方を満たした主張もあり得る。

しかしそれに対しては「煽りっぱなし」って言葉知ってるか?と疑問を呈したい。
つまりちゃんとそのような選挙が理想だから、現状はそれには及ばないから、こうした方がいいのでは?と提案するのが筋であろう。

今回のように一方的に「○▲がたりない」「▲○が多すぎる」と言い放つだけってのは、「中学生でもわかる内容で、県民の良識を涵養する新聞」とはいえませんな〜。
フォローは重要でしょう。フォローは。

別の地方紙の話になるが、一度OBという記者の人と会ったことがある。
「少ない時間でやるから内容にミスも出てくるよ。君だってやってみたらそんなに満足なようには出来ないってわかるよ。もし君に出来るんだったら今すぐに(デスクを)代ってあげるよ(笑)」
といってたっけ。
まぁそんなもんだと理解するのも良いが、今後のことも考えると、あえて苦言も呈さなくてはならんでしょう。

北日本新聞さん。面倒くさがらずに、記事のフォローお願いします。

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さてさて、好評の前回に続き今朝の北日本新聞コラム天地人もまたまたビックリ。

なんと引用されているのはマキアヴェリ!
しかも『君主論』!!!

私は専門ではありませんが、熱烈な専門者が近隣にいたので多少はわかります。『君主論』は持ってますし、英訳すらあります。イタリア語はさすがに読めませんのであしからず。

最近の天地人は引用系の話が多いなと思っていたわけですが--昔の偉人の権威を借りて説得力を増そうということでしょうか--、今度はよりによってマキアヴェッリですか。へぇ〜〜。
いきなりマキャベリという表記からして姉さん、嵐の予感がしますが(笑)いいのでしょうか、これ!?

どうでもいいのですが、マキアヴェリは原語ではMachiavelliと書きまして、カタカナの呼び名が統一されないのが問題なのでしょうが、「マキアヴェリ」或いは「マキアヴェッリ」と書くのが一般的です。
ちょっと調べればわかると思いますが
http://www.bk1.co.jp/search/nohit.asp
ここで著者名に天地人コラムのように「マキャベリ」と入れても何もヒットしません。だいたいMachiavelli関係の本では著者名は「マキアヴェリ」「マキアヴェッリ」として発刊されています。この記者は何を思って敢えて「マキャベリ」と書いたのでしょうか?!

耳で聞けば「マキャベリ」も「マキアヴェリ」も対して違いません、推測されるのは聞きかじりか?という不吉な予感なのですが、分を越えた詮索はしないようにします(笑)

・・・さ〜〜〜て、さも知っているように引用しているくせにいきなり記者、ひいては記事の説得力が疑われてきましたが(こいつ素人か?)
ここでさらに、内容を吟味していきたいと思います。以下全文引用
(発行/2005年 4月19日/北日本新聞)
 中国の反日デモが収まらない。週末に香港や上海などで大規模に行われた。日系企業で便乗ストもあった。外相が訪中し謝罪と賠償を求めたが成果はない。中国政府は「日本政府の歴史問題への対応に原因」と繰り返すだけだ。
 反日デモの横行は、当局に取り締まり意思がないことを民衆に見透かされているからだ。イタリアの政治思想家、マキャベリは「民衆の犯した誤りは統治者側の怠慢か、統治者の犯したことを踏襲しているにすぎない」(君主論)と冷徹に分析する。
 日本にとって手本であり師匠であった中国との関係が変化したのは、日清戦争からだろう。領土割譲や賠償金など、中国には屈辱的だった下関条約締結に反対する動きが北京で広がった。これが「反日運動」の始まりとされる。
 指導したのは康有為ら清朝の立憲派官僚だが、彼らは反日運動を、国家近代化のエネルギーに変えようとしている。日本をモデルにした改革に着手、留学生を送るなどして学ぼうとした。人的な交流を盛んにしたから、かつての国民党や共産党の指導者には知日派が多かったものだ。
 マキャベリは「歴史はわれわれの行為の導き手である。とくに指導者にとって師匠である」と語った。誠実に歴史を反省する姿勢が日本には大切だが、中国も歴史に学ぶ必要がある。


まずは第2パラグラフ目の
イタリアの政治思想家、マキャベリは「民衆の犯した誤りは統治者側の怠慢か、統治者の犯したことを踏襲しているにすぎない」(君主論)と冷徹に分析する。
という部分。この部分、さも『君主論(プリンチペ)』から引用されているように見えますが実は違います。『政略論(ディスコルシ)』という全く別の著作の言葉です。
私が正しく引用してあげると、
君主は、民衆がなにか誤りを犯したとしても苦情をいうことはできない。なぜなら民衆の犯した誤りは、統治者側の怠慢からか、そうでなくても、統治者が犯したことを、彼らもまた踏襲しているにすぎないからである。『政略論(Discorsi)』
ということになります。マキアヴェリ=『君主論』というのは誤った見方ですね。誰が知恵を付けたのかは知りませんが、注意してやれよ。おい
それとも他の人間も注意できないのか・・・。

更に最後のパラグラフの引用も疑わしいと気づいた人。その人は勘のいい人です。是非、この新聞の整理記者か校正をやってください。
ま、ここには別に(君主論)って書かれてないから必ずしも『君主論』から引用してなくてもいいのでしょうが、紛らわしいだろ。普通。作法として一つの引用にタイトルを付けたら、違っているなら別の引用でもちゃんと違う本のタイトルを付けるのが常識です。
恐らくこれが該当部分でしょう
歴史は、われわれの行為の導き手(マエストロ)である。だが、とくに指導者にとっては師匠(マエストロ)である。『ヴァルディキアーナ地方の住民の統治方法について』
これは同じ’マエストロ’という言葉を2種類の意味で使っている(と思われる)ので、ちょっぴり有名な箇所です。

更にこの文はこう続く
人間社会には、相も変わらず同じ事を考え、同じ事を望む人間が棲んできたのだ。社会構造が変っても、誰かが支配し、誰かが支配され、ある者は喜んで支配され、他の者は不満たらたらで支配されるということならば、なにひとつ変化はなかったのである。
 そして、それに反逆した者も結局はもとのさやにもどるということでも、同じなのだ。『ヴァルディキアーナ地方の住民の統治方法について』
つまり、この2つの引用はどれも指導者(君主)と民衆との支配服従関係を考えるに歴史の教訓は重要だと述べているのであって、
背景的にも主旨的にも、決して日本の過去の植民地支配の歴史を反省する必要性や中国の反日運動の歴史を思い出す必要性と関連しているわけではない。

平たくいうと引用が適切でない、という話。

近頃の反日運動問題に関して、もしどうしてもマキアヴェリの、しかも『君主論』言葉を引用したければ以下の言葉はどうだろうか
武装せる予言者は、みな勝利を収め、非武装のままの予言者は、みな滅びる。
なぜなら、民衆の気分は変りやすく、言葉での説得では従いてこさせることができなくなったときは、力でもってそれをさせる必要があるからだ。『君主論』
これはフィレンツェに現れた予言者サヴォナローラの事を教訓にした言葉だが、秩序維持のための実質的な「力」の重要性を述べているところだ。
マキアヴェリの政治思想はvirtuとfortunaやstatoが基本なんだろうから、つまり秩序は結局実質的な力によって作り出されると言うところが主眼である。だから、道徳や宗教、まかり間違っても隣国からの一方的な「善意」でもない。

ちょうど反日運動に対して中国政府は「法の範囲内」での冷静な対処を求めているそうだが、それが守られているようにはまったく見えない。もはや中央政府の言葉による説得だけでは従わなくなってきているのだ。
そうなれば指導者(君主)としては実質的な力による鎮圧を見せて従わせるしかない。
さもなくば、やがて矛先は指導者の方に向き、力を失ったサヴォナローラのように中央政府が滅びてしまうかもしれない。
私の引用文らば、このような教訓になる。
若干苦しいところはあるが--そもそもこの問題にマキアヴェリを引用したってのがマズイ--、これで幾分かマシになるだろう。

故に、この記者は何故にマキアヴェリを引用したかったのかという謎は残るものの、反日運動のような民衆の蜂起に対して『君主論』による教訓があるとすれば、コラム中の引用よりもこの予言者の部分の方がヨリ適切なのではないかと思う。

まぁ、誰かに吹き込まれたんだからやった、ということがないことを祈りたい。

ちなみに新聞の間違いに気づいたら図書券ってもらえないのかな!?笑

不思議な護憲コラム

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さて、今朝の北日本新聞朝刊コラムであるが、「最近内容がイマイチぴんとこない」と家の者が言っている声がもっともな内容であった。
中略してあるものの、以下に最初と最後のパラグラフが引用してある。

 国民主権、基本的人権の尊重、平和主義が日本国憲法の特徴だが、ほかにも世界に誇れる条文がある。二四条でうたう「男女平等」もその一つだろう。日本が手本としたアメリカの憲法には、いまだに男女平等を定めた条項がない。(中略)
 二四条は女性の権利と地位向上の後ろ盾となったが、条文に込められたベアテさんの願いが、今の日本ですべて実現されているわけではない。五年前、参院憲法調査会に参考人として招かれたベアテさんは「いい憲法なら守るべき」と訴えている。(北日本新聞平成17年4月16日、天地人)

要約すると、日本の憲法はまだまだ誇れる条文があって、それは制作者の理想からいってもまだまだ実現されて無く、最近改憲の声が騒がしいが、いい憲法だと思うなら守ることも考えてみては?ということだろうか。微妙なニュアンスは解釈の違いが出るだろうが、趣旨はこんな所だと思われる。(違ってたらコメント・プリーズ!)

それはいいとして、不思議だと思ったのが、まず最初の段落の男女平等規定の話、

日本の憲法は規定有り→しかし実現されていない
アメリカ憲法は規定無し→しかし実現されている
→よって(日本国憲法のような規定のある)いい憲法は守るべき
という論理展開である。

( ゚Д゚)ぽかーん・・・


えぇっと・・・、じゃ特にわざわざ憲法条文に規定がなくても男女平等は実質的に護られるんじゃねぇかよ。あんた方が自分で例証したアメリカみてーによぉぉ。
つまり、憲法規定がどうだろうと実際の法律なり日常的な法慣習が男女平等を尊重するようになっていれば、生活の中で実現されていく問題で、それは憲法に書いてある/書いてないが問題なのではないということであろう。

それなのに何故に結論的には、憲法理念が「いいか/悪いか」、「いいものだったら守るべき」というレベルで話をしようとするかまったくもって不思議。自分の出してきたデーターで自分の論拠を突き崩しているんだから始末に負えない。

そもそも、『アメリカ憲法は民主的か』というテーマがある位、理念崇高な日本国憲法がモデルとしている憲法はいろいろと疑問符が突くようなところが多い。書き足りないと言われることもしばしばである。しかし日本よりもデモクラシーが発展した国であると考えられているし、それは日々の立法活動であったり市民運動であったりが支えているわけで、決して崇高な理念がある条文があるから民主的なわけではない。
また逆に、--今手元にないので正確な出所は不明だが--比較憲法では社会保障や人権などが明記されている憲法史上素晴らしい憲法として、旧ソ連の憲法(スターリン憲法)を挙げている。しかしこれもご承知の通り、スターリンがやったことといえば立派な憲法内容とはおよそかけ離れた人権蹂躙も甚だしい事なわけである。

であるからして、重要なのは憲法が「いいか/悪いか」、「改正べきか/守るべきか」とかではなく、実際の現実に対応した法整備を着実にしたり、憲法慣習とでもいうべきものを醸成していくことであろう。
素晴らしい条文を持った憲法を持っていても、実際に行われている政治とは関係がない。
アメリカ憲法は人民主権と平等を謳っていながら、黒人は奴隷だったし、その後も差別を受け続けてきているのは日本の中学生でも知っている事実であろう。長年の努力と具体的な法整備によってそれは克服してきたのだ。逆をいえば何かを実現して行くにはそうしていくしかないのだとも言える。決して憲法の条文をいじったからといって変るものでもないし、逆にいじらなかったからといってそれだけで手放しに守られるものでもない。現在の改憲/護憲論は、概して宗教におけるテキスト信仰ともいえる。

話が逸れたが、今回の天地人はなかなかメルヘンな感じがして個人的に嫌いではないのだが、社会の声を反映し、導く公器としてのメディアには似つかわしくない内容だったのではないかと考える。

つーか「最近そういうコラム多いよ」と家族。
ん〜、ちとわたしめは擁護できないな。これでも富山県内で圧倒的シェアを誇る新聞なんで、極端にいえば県民の知を担っているといっても過言ではない。もっとよりよく県民を教化していって欲しいと思います。
メルヘンコラムに興味がある方はこちら
http://www.kitanippon.co.jp/news/column/tenchi/tenchi.html

FLORENT氏がブログに関する興味深い感想を述べている。
個人的にも氏の活動や生き方に敬意を持っているので、門外漢ながらも若干私もブログについて考えてみたい。(ここで重要なのはたとえ己の力量を超えた論を無理に展開してでも努力する意志である)

FLORENT氏が見るに、今のブログには2種類あるとする。
 つまり、「さりげなくBLOGを作って、沢山の話をしたいのだが、必ずしも自分のアイデンティティを公表したくない」ブログで、あり匿名性の高いブログ。今のブログの大多数がこれではなかろうか。公式にアイデンティティを公表したブログに較べて2ちゃんねるなどの匿名性の高い掲示板などに近い存在であろうか。
 これは2チャンネルなどに較べてある程度ソフトなオブラートに包みつつも、その実かなり内容などは疑わしくある意味もっともタチが悪くなる可能性も内在している(と、思う)。

 もう一つは、不特定多数に見られることを前提としつつもアイデンティティを公表し、多数寄せられる意見を受けいける--或いは平気でいられる--覚悟を持ってやるブログである。FLORENT氏の立場はこれであり、様々な意見を通して自分自身の意見を形成したり、修正したり、鍛えていく課程の場としてのブログ論である。言うまでもなくこれは少数派である。
 これについてはとても素晴しいブログ論だが、一言だけいわせてもらうと、アイデンティティを公表する程度が必ずしもハッキリしない所であろうか。つまりどこまで公表すればそのようなブログといえるのかいまいち私自身がよくわかってない。例えば芸能人のブログにしても元々本名かどうかもわからないし、作られたアイデンティティを出しているだけなのかも知れない。(或いは、これはブログをやっている本人の覚悟の問題であって対した問題ではないのかも知れない)要は「あの人だ」ということがわかればいい程度の個人情報公表レベルなのだろう。

このFLORENT氏の論を見ているとmixiなどの、ある程度管理が入ったSNS内での「ブログ」を勧めたい。
 その中では、まず自分のページを作って自分という者を特定してから、相手や様々な内部コミュニティーと関わっていくため、アイデンティティの公表は参加の段階で自然と求められる。勿論偽証することも可能だが、問題があればコミュニティ管理者によって容赦なく削除される。また、自分の情報公開が前提の交流だから過激化もしにくく、匿名性による過激な行動に心理的にストップがかかるようになっている。

以下の関連リンク参照
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20080207,00.htm
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0504/06/news054.html

ただし、これらの一見メリットと思えるようなことはそのままデメリットにもなる。まず参加者が限れらることで一般ブログよりは多くの人に見られなくなる。その上、自分のアイデンティティをある程度さらしているから率直な言動はなくなる。しかも大抵「友達」がいるため、友達の手前更に勝手なことも出来なくなる。現に、アクセス解析機能である「足あと」の利用を停止出来ないかという声も多いようだ。
 ただ、現在このSNSの利用者は激増中である。これは匿名性の高い現在のネットの状況に多くの人が満足してないということでもあるだろう。この点、多くの人の問題意識はFLORENT氏と同じと思える。

 「mixiのみ」に日記を掲載しているタレントはいないと思うが、FLORENT氏がもし現状のブログに悩むのならばこういった所を利用するのも一つの手だろう。ブログを通じたコミュニケーションでの成長というのは私自身も多く共鳴する所だけに、今回FLORENT氏の悩みは大いに示唆的であった。

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