「TKG」
朝食は、ご飯に生卵をかけて、ほかに焼き魚(作り置きしておいた)、味噌汁で
ある場合が多い。
卵かけご飯のことを、TGKというが、これを食するときつくづく「日本に生まれて良かった」と思う。
なぜなら、生卵を食べる習慣があるのは、世界で日本だけだからだ。
他の国でなぜ生卵を食べられないかというと、サルモネラ菌による食中毒を恐れて禁止されているからだ。日本だけが、生卵を食べても食中毒にかからない衛生管理を実現している。
しかし、日本で生卵が、ご飯にかけて食べられるようになったのは昭和40年代頃からだ。
精力をつけるために、生卵を丸呑みしたり、お醤油をたらしてご飯にかけて食べたりと、この時代から生卵が日常的に利用されるようになったが、そこには、サルモネラ菌の心配のない安全な卵をつくるための養鶏場と農林水産省、つまり官民一体となった研究開発があった。
そのおかげで、日本では、庶民が日常的にスーパーや市場などで買う卵が、普通に生でご飯にかけて食べられるようになった。
いまの私たちは、たまごを生で食べることをあたりまえとしか思っていませんが、海外では、世界中どこでも、生卵を食べることは禁止されている。
生卵を、何の疑問も抱かずに、普通に安全に食べることができる幸せ。
私たちは、そういう社会を築いてくださった先人達に感謝の心を持つことが大切だと思う。
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