心より発するもの

本とクラシック音楽を愛する弁護士「ねどべど」のブログです。将棋アマ四段です。

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熊本・秀岳館「地震」と「批判」に耐えた夏を終えた…「最高の場所だった」

スポーツ報知 8月20日(土)20時30分配信 

◆第98回全国高校野球選手権 第13日 ▽準決勝 北海4―3秀岳館(20日・甲子園)

  県内出身選手ゼロの秀岳館(熊本)は「地震」と「批判」に耐えた夏を終えた。春夏連続4強の強力打線は8安打3得点で及ばず。大阪出身のプロ注目捕手・九鬼隆平主将(3年)は、日本一を目指す中で複雑な思いを胸に戦っていた。

  3回戦突破を決めた直後、校歌を歌っている時だった。「秀岳館、帰れ!」。スタンドからヤジが飛んだ。九鬼はスコアボードを見つめた。「僕らが勝ってよかったのかな」。ベンチ内に熊本出身の選手はゼロ。3年生全体でも40人中4人しかいない。県大会から、勝ってもヤジを受けた。「必死でやっているだけなのに」

  チームをまとめるために奔走してきた。関西を中心に全国から有力選手が集まった個性派集団。「秀岳館3年野球部」という名のグループLINEでは「ベンチに入れなかった人の分も」という言葉ではなく、「スタンドも合わせて全員で勝つぞ」と毎日のように送り、結束を求めた。4月の地震後には八代市内の寮も安全ではないと判断され、大阪・枚方市内の実家に避難。その間も「大丈夫か?」と震源地・益城町出身の控え部員を何度も気にかけた。

  頂点まであと2つとした準決勝。3点を追う8回2死二塁、4番の九鬼が右前打を放つと、右翼手が後逸した。打球が外野芝生を転々とする間に三塁ベースを蹴って、ホームにヘッドスライディング。2点を奪い返し、土で顔が真っ黒になったキャプテンは大観衆の中心で雄たけびをあげた。試合序盤から声援をくれたのは三塁側アルプス席だけ。しかし、終盤のチャンスになると、内野席、バックネット裏へと手拍子が広がった「限られた人しかプレーできないところ。最高の場所だった」

  甲子園を夢見る思いは、他の球児と同じ。日本一を目指して努力を重ねた時間に偽りはない。「楽しいことより、苦しいことのほうが多かったけど、今のメンバーで甲子園で野球ができた自分は、本当に幸せ者だと思います」。試合後の取材で仲間への思いを問われると、涙が止まらなくなった。

 中学高校を、親元を遠く離れて、全寮制の学校で過ごした私にとって、「野球留学生」の議論は、腹立たしいというか、不思議でならない。

 私にとって、中学高校を過ごした県は第二の故郷。今でも、その県に縁のある法曹会の例会に毎年欠かさず出席している。甲子園だけでなく、何かにつけ、応援し、役に立ちたいと思う。

 秀岳館の野球留学生たちも、親元を離れ、熊本で3年間を過ごし、熊本を第二の故郷と思うことは間違いない。そんな彼らを平気で「差別」できる神経が、私には到底理解できない。

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