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湖のほとりで (2007)

湖のほとりで (2007)

製作年 2007年
製作国 伊
原題 LA RAGAZZA DEL LAGO
時間 95分
公開日 2009年7月18日(土)公開
監督 アンドレア・モライヨーリ

イタリアのアカデミー賞といわれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、史上最多の10部門を獲得。巨匠ナンニ・モレッティのもとで助監督を務めてきたアンドレア・モライヨーリが、ノルウェー出身のベストセラー作家カリン・フォッスムの小説を映画化。ある少女の死をきっかけに浮き彫りになる人間の心の闇を鋭く描き出す。

 主人公の警部の目を通して真相が徐々に明らかになっていく。

 新鮮なのは、明らかになった真相の再現映像を含む過去の再現映像を一切挿入しなかったことだ。これが意味するのは、警部が捜査で得た情報と映画を観ている人が得た情報は全く同じであるということだ。
 このような、あるようでなかなかない斬新な設定は、「人は他人のことを完全には理解できない」「いかなる出来事も、その真実を100%解明することはできない」「そもそも『真実』など存在しない。一人一人の不確実であやふやな記憶の集合が相互参照不能かつ確定権者不存在の状態で併存するに過ぎない」ことを明らかにする。

 この映画のレビューをみると、「中途半端」「被害者の少女の心情に肉薄しきれていない」などのネガティブな評価が少なくなかった。火曜サスペンスのように極端に単純化され、過去の再現映像を濫発するテレビドラマを見慣れた人には、「真実には到達できない」という真実に正面から向き合ったこの映画の斬新性が理解できなかったとしても仕方がないかもしれない。

 こうした手法の斬新性に加え、映像はひたすら美しく、ストーリーも良くできていた。
 最後の、主人公の警部と娘の会話がとても印象的である。

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