万年寝太郎徒然日記

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三島由紀夫と映画

作家・三島由紀夫が亡くなったのは、昭和45年11月25日のことでした。
東京・市ヶ谷の自衛隊駐屯地に立て籠もった末に自決するという、古今東西の文学者の死の中でも極めてセンセーショナルと言えるものでした。

三島由紀夫、本名・平岡公威(ひらおか・きみたけ)。
大正14年、高級官僚の家に生まれ、学習院高等科を首席で卒業後、東京帝国大学法学部に進学。昭和21年、21歳の時に小説『煙草』が川端康成に認められたのがきっかけで文壇に登場します。「三島由紀夫」というペンネームは、学習院中等科在学中の昭和16年に発表した小説『花ざかりの森』で初めて用いたそうです。大学卒業後、一旦は大蔵省銀行局に勤めるもののわずか9ヶ月で退職。以後、作家活動に専念し、『仮面の告白』『禁色』『金閣寺』『潮騒』、そして「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部作からなる『豊饒の海』などの作品を世に送り出し、世界的にも名声を得る一方、劇作家としても数々の戯曲を発表、そして民兵組織「楯の会」を結成するなど、その行動は多岐に渡り、常に世間の注目を浴び続けます。

若くして文学者としての地位を確立した三島は、映画とも深い関わりを持っていました。
先ず本業の作家としては、昭和28年の『夏子の冒険』(中村登監督)を皮切りに、小説・戯曲の多くが映画の原作となっています。代表的なものでは、『潮騒』が発表された直後の昭和29年に映画化された後、昭和39年、昭和46年、昭和50年、昭和61年と都合5回映画化されています。このうち、昭和39年の日活作品は吉永小百合・浜田光夫(森永健次郎監督)、昭和50年の東宝・ホリプロ作品は山口百恵・三浦友和(西河克己監督)のコンビによるものでした。『金閣寺』は、昭和33年、『炎上』のタイトルで市川崑監督、市川雷蔵主演で映画化。この作品が初めての現代劇だった雷蔵にとって、俳優としての転機となった作品でした。昭和51年にも高林陽一監督によって映画化されています。最近では、平成17年に『春の雪』が、行定勲監督、妻夫木聡・竹内結子主演で映画化されたのが記憶に新しい所です。戯曲では、江戸川乱歩の小説を劇化した『黒蜥蜴(くろとかげ)』が、昭和37年に京マチ子主演、昭和43年に丸山(美輪)明宏主演、深作欣二監督でそれぞれ映画化され、『鹿鳴館』も昭和61年、市川崑監督によって映画化されています。

三島由紀夫はまた、「映画俳優」としての足跡も残しています。
昭和35年、三島は、増村保造監督の大映映画『からっ風野郎』で、チンピラやくざに扮して主演した上、主題歌まで歌っています。実はこの作品自体は未見なのですが、主題歌は一度ラジオで耳にしたことがあって、その歌い方は明らかに石原裕次郎を意識している印象でした。因みにこの曲は作詞が三島、作曲は『楢山節考』の原作者で知られる深沢七郎だそうです。昭和43年には、先ほど紹介した丸山明宏主演の『黒蜥蜴』で剥製の役で特別出演。昭和44年の五社英雄監督『人斬り』では、幕末の薩摩藩士・田中新兵衛に扮し、勝新太郎、石原裕次郎、仲代達矢と共演。この作品では、壮絶な切腹シーンも演じています。
三島の映画に対する並々ならぬ熱意の表われとも言える作品が、自らの短編小説を原作に、製作・監督・脚本・美術、そして主演を務めた『憂国』(昭和41年)。三島演じる主人公の青年将校が切腹するまでの過程を描いたこの映画は、三島の死後、夫人によってフィルムが焼却されたため、その映像は現存しないと長らく言われていましたが、平成17年8月、秘かに保存されていたネガフィルムが発見されたことで話題になりました。三島由紀夫が、自衛隊市ヶ谷駐屯地で本当に割腹するのは、『憂国』を作ってから4年後のことです。

三島由紀夫と映画との関わりを振り返ってみると、この人の作家としての偉大さは勿論、その稀代の天才ぶりやパフォーマーとしての一面までが浮き彫りになるようで、非常に興味深いものがあります。三島にとって、映画とは小説以上に自己表現が出来た場だったのかもしれません。

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三島作品の映像化は多いのですが、遺族の方が日本公開やDVD化を許可されないもので米映画「MISHIMA」はなかなか見られませんし、市川監督作品「鹿鳴館」も見れません。
今度はドラマの「鹿鳴館」があるので、見逃したらいけませんね。

2007/11/27(火) 午後 11:21 [ - ]

「人斬り」「憂国」は当時リアルタイムで見ました。
市ヶ谷の事件の日は、近くのフジテレビに居ました。
TB見てください。

2007/11/27(火) 午後 11:27 さすらいのカチンコマン

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同世代でしょうか、
大江健三郎の裁判から

改めて文学とは何か

小説とは何か

と考えてしまいました。

文学=文を学ぶ。=あやを学ぶ=民族を学ぶ

小説=ちいさな説=小さな論説=ちいさな人生のあり方=
小さな哲学。

これが、文学・小説の元の意味のように思っています。

2007/12/12(水) 午前 8:23 待ち人

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