|
プロ野球ファンのうち、巨人ファンと長嶋茂雄ファンとどちらが多いかと言うと、長嶋茂雄ファンの方が圧倒的に多いのではないでしょうか。「巨人は嫌いだが長嶋は好き」というプロ野球ファンは多いようで、僕の叔父もその1人です。 僕は野球への情熱という点で、長嶋さんの右に出る人はいないのではないかと思っています。その長嶋さんが、昨年アテネオリンピックの日本代表監督として世界的な大舞台を控えながら、その直前の3月4日に脳梗塞で倒れたことを聞いた時は驚きました。何しろ、日本代表監督としての仕事は勿論、12球団の春季キャンプにも積極的に回るなど、選手・監督時代よりも精力的に活動している印象を受けたので、まさか病気で倒れるとは思わなかったし、誰よりも本人が無念だったのではないかと思っています。 その長嶋さんが、明日7月3日に1年4ヶ月ぶりに公式の場に姿を現わすことになりました。ここまでは良いんです。問題はその復帰の場が、東京ドームの巨人‐広島戦であるということ。最近テレビの巨人戦の視聴率が低いので、視聴率アップと低迷する巨人の成績を上げるための「起爆剤」として、長嶋さんを表舞台へ、それも巨人戦に担ぎ出そうとする球団、というよりも読売新聞社サイドの思惑がはっきりと見えてきます。 恐らく、長嶋さんを担ぎ出そうとする人たちは、心からプロ野球のことを思っていない人たちでしょう。もっと言えば、長嶋茂雄という人物がどのような存在であるかということも分かっていないのではないでしょうか。ただテレビの視聴率などの目先のことだけのために、こんなことをするのが実に不愉快に思う訳です。大体、第一線を退いた人間を頼りにすること自体、情けないことだと思います。このままでは、長嶋さんが「プロ野球の人気回復のシンボル」どころか、「プロ野球を都合よく操るための道具」として利用されるようで、それが心配です。 長嶋さんの公式復帰の日取りが発表された同じ日に、往年の阪神の強打者だった遠井吾郎さんが亡くなったというニュースを聞きました。僕は「仏のゴロー」の異名を取ったこの人の選手としての記憶は、全くと言っていいほどありません。それでもこの人のことを知っているのは、「春團治」こと川藤幸三さんが、「我が心のミスター・タイガース」としてその名を挙げていたことや、数々のエピソードを本で読んだことがあるからです。 長身、巨漢で酒豪。シュアなバッティングと鈍足、それに危なっかしい守備がトレードマークという、「阪神部屋」と呼ばれていた時代のタイガースの代表的な存在で、この人を慕うファンや選手も多かったそうです。球界を去ってからはスナックを経営していたそうですが、最近のスマートな選手が揃った古巣をどう見ていたのかは興味があります。このような「個性派」はもう出てこないだろうし、何より存在自体が許されないのではないでしょうか。関西のテレビ局で、何とかしてこの人の人生を取り上げたドキュメンタリーを作ってもらえないでしょうか。 野球界を背負う存在でありながら、その存在価値を利用されつつある「ミスター・プロ野球」。
球界を去った後も、人々の心に残る存在として長く語り継がれてきた「仏のゴロー」。 どちらもプロ野球の歴史に名を残しましたが、人間として幸福なのはどちらかまでは分かりません。 |
全体表示
[ リスト ]



さて、長嶋さんが復帰で、視聴率が上ったか否か、明日、解ります。私はカープファンだから、勿論観てましたよ。長嶋さんの元気な姿を久々に見て喜んだ人は多かったでしょうね、良かったです。
2005/7/3(日) 午後 8:48
太朗さん、初めまして。長嶋さんは思ったより元気そうだったとのことで先ずは良かったです。しかし、いつまでも長嶋さん頼みでは困りますよね。プロ野球界全体がもっとしっかりとして欲しいです。
2005/7/3(日) 午後 8:56 [ mannennetaro2005 ]