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『男はつらいよ』を語る時に、忘れてはいけないのが毎回登場する「マドンナ」の存在です。 あるファンの方のサイトによると、『男はつらいよ』のマドンナについて、「ストーリーにおいて主人公・車寅次郎が、憧れ及び恋心を抱いたり、また親戚や知人以外に親密な関係を短期間でも維持出来たであろうと推察される女性」と定義付けています。 かつて寅さんが思いを寄せていた人物が時代を経て再登場したり、また1度マドンナ役で登場した女優が、違う役で再び登場したりして、それもまたシリーズを見る上での楽しみの1つになっていたのではないでしょうか。 『男はつらいよ』シリーズの初代マドンナは、御前様(笠智衆)の娘で、寅さんとは幼馴染の坪内冬子(光本幸子)。この役を演じた光本幸子は当時「新派」の女優で、『男はつらいよ』第1作(昭和44年)が映画初出演だったそうです。冬子は婚約者である大学教授と結婚しましたが、その後、第7作『奮闘篇』(昭和46年)と第46作『寅次郎の縁談』(平成5年)にも登場し、計3回登場しています。 同じ役で何度も登場したマドンナとして印象深いのが、2回登場した吉永小百合演じる高見歌子と、4回登場した浅丘ルリ子演じるリリー松岡。共に日活出身であるというのが、偶然とはいえ面白いです。 歌子は、第9作『柴又慕情』(昭和47年)と第13作『寅次郎恋やつれ』(昭和49年)に登場。第9作で陶芸家と結婚したものの、1年後に死別し、第13作では再会した寅さんが、歌子と小説家の父親との和解を取り持つというストーリーになっていました。因みに、第9作から第13作までの「おいちゃん」役は、2代目の松村達雄。つまり、その最初と最後の作品に吉永小百合が登場したことになります。 第10作『寅次郎夢枕』(昭和47年)までのマドンナが、どちらかと言えば「高嶺の花」タイプか、妹・さくら(倍賞千恵子)のような庶民的なタイプのいずれかだった中で、第11作『寅次郎忘れな草』(昭和48年)で初めて登場したリリーは異色の存在だったのかも知れません。しかし、寅さんとはいわば「似た者同士」の境遇で、だからこそお互いに気が合っていたのでしょう。第15作『寅次郎相合い傘』(昭和50年)、第25作『寅次郎ハイビスカスの花』(昭和55年)、そしてシリーズ最終作『寅次郎紅の花』(平成7年)の計4回登場したのも分かります。 全く違う役で何度もマドンナとして登場した女優も多くいて、竹下景子の3回を筆頭に、栗原小巻、檀ふみ、大原麗子、松坂慶子がそれぞれ2回登場しています。また、第5作『望郷篇』(昭和45年)でマドンナ役を演じた長山藍子は、テレビ版『男はつらいよ』でさくらを演じており、山田洋次監督による一種の「サービス」だったように感じられます。異色なところでは、第42作『ぼくの伯父さん』(平成元年)から登場した、寅さんの甥・満男(吉岡秀隆)の恋人・泉(後藤久美子)がいます。シリーズが始まって20年が経ち、満男の成長もシリーズの大きなテーマとして描かれるようになったことを象徴するキャラクターであったと言えるのではないでしょうか。 全部で48作が作られた『男はつらいよ』シリーズには、いろいろなタイプのマドンナが登場し、様々な女優が演じてきました。ここで挙げたのはそのほんの一部に過ぎません。最初の作品ではマドンナ役の人選が難航したそうですが、シリーズを重ねるにつれて、いつしか日本を代表する女優の殆どが演じるようになって行きました。そして、それがまたシリーズの人気を支える一因となったことは間違いないでしょう。
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吉岡君が主役級に成長してから、なぜか「北の国から」と印象がダブり始めて、「ゴクミと別れてから、有紀ちゃわんと結婚したんだっけ…」とか、すっかりボケモード突入でした(笑)。にしても、可憐でしたねぇぇ、後藤久美子。結構、キリッとしているところも良かったです…。
2005/8/7(日) 午後 8:54
『男はつらいよ』シリーズは、後藤久美子の女優としての代表作でもあるんですよね。平成に入ってからのシリーズは、完全に寅さんと満男の物語になっていたと思います。
2005/8/8(月) 午後 9:30 [ mannennetaro2005 ]
菅野美穂さんに寅さんのマドンナ役とかでも出演して欲しかった。 まあ、想像してみる(創作?)楽しみもありますが。 近所の女の子って役でも良かったかな。
2005/8/9(火) 午前 6:25 [ 穂影 ]
菅野さんをはじめとして、現在活躍中の女優さんたちが、仮に寅さんシリーズにマドンナ役で出演していたらどうなったかを想像してみるのも楽しそうですね。
2005/8/10(水) 午前 0:18 [ mannennetaro2005 ]