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これまでは僕が物心ついた頃から中学生になる頃までの時代劇との関わりについて話してきたけど、ちょうど僕が中学2年から3年になる時に年号が「昭和」から「平成」に変わります。 で、その平成元年の7月に、フジテレビで中村吉右衛門主演の『鬼平犯科帳』が放送されるようになったんです。 『鬼平犯科帳』は、吉右衛門のお父さんである八代目の松本幸四郎、後の白鸚が最初にやって、その後丹波哲郎や萬屋錦之介がやった後、吉右衛門のシリーズが始まった訳だけど、フジテレビは大川橋蔵の『銭形平次』が終わってからしばらく時代劇を「休業」していたのが、復活するにあたっての「目玉」として『鬼平』が登場したんですね。吉右衛門版とその前の3人のシリーズとの違いで言うと、幸四郎・丹波・錦之介版は制作が東宝で東京の撮影所で作っていたのが、吉右衛門版は松竹の制作で、それまで『必殺』シリーズを撮っていた松竹京都映画撮影所で作られた。更に言えば、吉右衛門は幸四郎版では鬼平の息子の長谷川辰蔵という役で出たことがあって、だから吉右衛門と『鬼平』とは縁が深いんです。これ、僕のブログでも何度か紹介したことがあるんだけど、また機会があったら書こうかな。 この吉右衛門版の『鬼平』だけじゃなく、あの頃のフジテレビの水曜夜8時は結構良い時代劇をやってましたね。渡辺謙の『仕掛人・藤枝梅安』に『御家人斬九郎』、役所広司の『八丁堀捕物ばなし』、北大路欣也の『銭形平次』や『隠密奉行・朝比奈』、主役といい作品といい錚々たるものでしょ。『八丁堀捕物ばなし』は、刑事ドラマでいうところの「オヤジさん」的な同心役でいかりや長介が出ていて、ナレーションもやってるんだけど、これが何となく「ドリフ大爆笑」っぽいの。でも味のある語りでしたよ。 平成5年の春から、大学進学のため大阪で下宿するようになるんですが、大阪は広島よりも民放が多い上に、僕の下宿では神戸のサンテレビというUHFのチャンネルも観ることが出来たんです。で、テレビ東京系のテレビ大阪やサンテレビでは朝から晩まで時代劇の再放送をやっていて、僕が小さい頃に見ていたものから、それまで見たことのない作品までやってたんです。杉良太郎の『大江戸捜査網』『右門捕物帖』『新五捕物帳』『同心暁蘭之介』、高橋英樹の『隼人が来る』『ぶらり信兵衛道場破り』、田村正和の『眠狂四郎』、もっと古い所では近衛十四郎の「素浪人」ものもやってたし、小川真由美の『女ねずみ小僧』なんかもやってたなあ。サンテレビでは、昔フジテレビでやっていた「時代劇スペシャル」の再放送も毎週やっていました。ちょうど成人式を迎えた時に「阪神・淡路大震災」が起こるんだけど、その直前から、朝日放送で『必殺仕置人』から『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』までの『仕事人』より前の中村主水のシリーズがほぼ1年がかりで再放送された。これもビデオに録画して保存しましたね。 そうそう、思い出した。時代がずっと遡るけど、僕が小学校1年生の時にNHKで『なにわの源蔵事件帳』というのを水曜夜8時にやってましてね。これは時代劇と言っても明治時代の大阪が舞台で、奉行所ではなく「梅田警察署」が出てくる。主人公の源蔵親分は通称「海坊主の親方」といって、これを桂枝雀師匠。で、その娘役が藤山直美。その頃はこの人が誰の子供かなんてまだ知らなかったし、第一、顔も親とはあんまり似ていなかった。 と言う訳で、自分と時代劇との関わりについてざっとお話しましたが、最近はCSでも「時代劇専門チャンネル」がある反面、地上波の民放の時代劇枠は殆ど「絶滅」状態ですね。テレビ朝日の時代劇枠もなくなるそうで寂しいです。これからの時代劇がどうなるのか気になりますね。 (平成19年3月某日、万年氏自宅にて)
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