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テレビの情報番組を見ていると、時々番組のMCが「番組はまだまだ続きます」と言ってコマーシャルへと続くという放送展開がよくあります。 このような場合、大体はその番組が終盤を迎えていて、コマーシャルが終わると、プレゼントのお知らせや前回のプレゼントの当選者発表、メール・FAXの紹介などの後、その日のまとめに入るのがパターンのようです。 最近の大河ドラマ『義経』を見ていると、今書いたようなシチュエーションが思い出されます。 見ていると、とは書きましたが、この前『義経』をちゃんと観たのはいつのことだったかを思い出せないくらいに、最近では殆ど観ることがなくなりました。 このドラマについて語る度に何度も紹介していますが、スタート当初は前作『新選組!』よりも高い視聴率を獲得し、視聴者の評価も上々のものでした。但し、ドラマ自体は全体的に破綻がなく、どちらかと言えば淡々とした流れで盛り上がりに欠ける印象があったのが気になりました。回が進んでもドラマ全体のメリハリのなさは一向に改善されず、また取り上げるべき場面や描写すべき部分が多くあるはずなのに、やたらと「回想」シーンが登場するという、手抜きや時間、放送回数の水増しとしか思えないドラマ作りにも正直言って辟易しています。俳優陣の演技にはそれぞれ熱のこもったものが随所に感じられるだけに残念です。 登場人物について言えば、相変らず主人公の義経のキャラクターがつまらないままなのが一番の問題だと思います。いわゆる「判官びいき」のイメージに則った形の義経像を描いているのでしょうが、単なる優等生タイプの「いい人」でしかないというのは、遠慮なく言えばこの手のドラマの主人公としては「失格」ではないかと思います。また、義経に従う武蔵坊弁慶らの描写も、ただ主人の義経が疎んじられていることに不満を持っているという点が強調されているのみで、それ以上の個性が乏しいように感じます。脇を固める人物の描写や各々の人間関係もいずれも中途半端な印象が否めず、この点に、『義経』がつまらないと感じる一番の原因があるのではないかと考えます。 テレビの情報番組での「まだまだ続きます」というコメントは、「この番組はコマーシャルが明けるともう終わりですよ」という一種の「合図」の役割を持っていると言えます。最近の『義経』について語る場合、真っ先に「まだまだ続きます」というコメントが頭に浮かぶのは、最早このドラマに関しては、「もうすぐ終わりか」という程度の感想しか持っていない作品になってしまったということです。
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