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(ハイライト) 「お母さんは、あなたに三村さんの春江さんを貰いたいと思っていたのです。それが、お母さんの望みだったのです。でも、それはお母さんのわがまゝな望みだとして諦めてもいゝですよ。でも、お嫁さんを決めるんだったら、お母さんの意見も少しは聞いてくれてもいゝじゃありませんか」 「すみません。でも、もうどうにもならないのです」と、泰夫は苦し気に ...すべて表示すべて表示

(ハイライト) 六月初の土曜日の夜、土曜日だけは、早く帰る事に定めていたので、泰夫は久しぶりに、母と差し向いになった。妹は、自分の部屋で、仕事をしているらしかった。 「お母さん、僕いつか結婚したい人がいるかも知れないと云っていましたね」「えゝ」母は、ハッと顔色が変っていた。 「僕その人と、今度結婚したいと思うのですが・・・」「・・・」 ...すべて表示すべて表示

(ハイライト) 泰夫の母は、いつの時以来、泰夫の縁談については、何も云わなかった。たゞ、大津にいる春江からの手紙が、母宛に二、三度来たのを、郵便受箱を開ける時に、見た事があるだけである。 泰夫は、春江を好きでも嫌いでもなかったが、たゞ母が自分との縁談の事などについて、春江の内意を探ったりする事のないようにと、祈っている外はなかった。 ...すべて表示すべて表示



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