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ロートレック展

2月6日:

オルセー美術館からの本邦初公開のロートレックコレクションを中心に、作家としても円熟期を迎え活躍した晩年10年間の版画、ポスターなど、ロートレック芸術の全てを紹介する。という東京ミッドタウン、サントリー美術館で開催中の「ロートレック展」に出かけてきました。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864〜1901)は、大胆な版画ポスターと、パリ・モンマルトルのキャバレーに入り浸っていたと言う私生活で知られています。
生まれは、南仏・アルビで1000年以上の歴史を持つ伯爵家でした。虚弱体質で、13,4歳の頃の骨折により、それ以降両脚の成長が止まってしまいます。

初めて彼のポートレートを見て、びっくりしました。とても粋な紳氏です。もっと神経質なとがった顔の人と思い込んでいたのです。

画家になる決意をして、出てきたパリは「美しき時代=ベル・エポック」、大衆文化が花開いた時代でした。住み着いたモンマルトルは、ムーランルージュなど娯楽施設が並んで猥雑で賑やかな街でした。

キャバレーやダンスホール、劇場のついたカフェなどの宣伝ポスターで一躍、名が知れました。その手法は浮世絵の影響を強く受けています。
当時、世相を批評した歌を歌う男性歌手のポスターは、役者の大首絵のような大胆さですし、「ムーラン・ルージュ」のポスターの平面的で大胆な影の使い方も日本人から見ると親しみを感じるものです。

晩年の10年、通いつめた娼館、キャバレー・ダンスホールで描いた女性たちは、浮世絵の美人画の構図に似たものが多く、娼婦を描いたのもその影響なのでしょうね。

ただ、かなり辛らつな批評眼を持っていたらしく、描かれた女性は写真で見るとかなりな美人なのに、気の毒になるほどです。実際、ポスターを依頼した女性歌手は下絵を見て、別の画家に変えてしまったという話も残っているほどです。

37年の生涯の最後は、アルコール中毒となり故郷に帰って静かに暮らしたと言うことで、それもなんとなく楽しい生活を長く続けたとばかり思っていた私にとっては驚きでした。


それにしても、19世紀終わりごろのフランス絵画に日本の浮世絵が与えた影響は、本当に大きかったのですね。日本よりも充実した、保存状態のいい浮世絵が、フランス美術館に所蔵されているのも当たり前だと、つくづく感じたのでした。

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閉じる コメント(15)

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私がもしも^^ 黒いボアのモデルだったら^^
やっぱり怒ってしまいそう〜^^ゞ コワインデスモノ〜〜
浮世絵は 勿体無い事をしたと思いますね〜^^
紙が無かった時代だから^^燃やして使ってしまうなんてね〜

2008/2/12(火) 午前 9:01 ママちゃんよ^^ 返信する

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いつだったか ロートレックの映画を見たことがあったけど
あまり印象に残ってないんだ ユトリロが彼の愛した女性の
私生児だったって事くらいしか覚えていないんだ
浮世絵はポスターだったんだよね 庶民が買えるものだったでしょ
そうゆう意味ではロートレックが継承してるのかな

2008/2/12(火) 午前 11:05 sez*n*9545*5 返信する

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ママちゃん、
写真の女性たちが本当に美人でね、びっくりしたわよ。
浮世絵は日本にあるほうが保存状態が悪いのよね。身近にありすぎて宝に気がつかない・・・なんて私たちにもいえる?

2008/2/13(水) 午前 8:00 めにい 返信する

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セゾンさん、
ユトリロのお母さんって、やはり画家だったわよね。そっかー、同時代の人なのね。
ロートレックは、浮世絵の本質をしっかり捉えていたのね。

2008/2/13(水) 午前 8:03 めにい 返信する

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るかさん、
私も絵葉書を何枚か持っているけれど、誰かに出すことは出来ないわ。
画家の哀しみもあるけれど、彼は彼の人生にもかなり絶望していたんじゃないかと、今回思ったわ。

2008/2/13(水) 午前 8:04 めにい 返信する

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彼の人生ストーリーをテレビで見たことありますが波瀾万丈のようですね?
背が低かったかので変わった人生を歩んだんでしょうね?

2008/2/13(水) 午後 4:17 KAN 返信する

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ロートレック・・何処となく惹かれるものがある彼の作品・・
だけどホント、作者のことなんてほとんどしらないものね・・。
こうして少しでも知ってみるとまた見る目が違ってくるわね^^

2008/2/13(水) 午後 6:43 yama 返信する

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かんさん、
普通に育てば、絵のうまい伯爵様だったのでしょう。全く違う人生を送ったのですね。

2008/2/14(木) 午前 8:07 めにい 返信する

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華さん、
そうですね。知らなくても感じ取れるものがあるから、名作なのでしょうが、画家自身を知ると、また奥行きがでてきますね。
そうそう、当時のフィルムなども見ることができて、それもまた興味深かったわ。

2008/2/14(木) 午前 8:08 めにい 返信する

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ロートレックも私の好きな画家の一人です。モデルに対する辛辣な視線は画家自身にもきっと向かっていたんでしょう。つらい事の多かったであろうその生活の中で絵を描く事が少しでも彼を救っていたのでは・・・なんて事を思います。

2008/2/14(木) 午前 9:39 kiitigo 返信する

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ロートレックをモデルにした映画を見たことがあります。
かなり強烈な作風は、彼の生い立ちによるものかもしれませんね
穏やかの顔の裏には 人知れぬ苦悩があったのでしょう

2008/2/14(木) 午後 5:13 eco*h*rie 返信する

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きいちごさん、
きっとそうですね。内に向かう辛らつな目は、かなり厳しかったことでしょう。
モデルになるのは嫌がっても友達として親密なもてなしを受けたとか。。。それって自分にも厳しくないと成り立ちませんよね。

2008/2/15(金) 午後 6:10 めにい 返信する

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ecoharieさん、
そうですね。絵を描くことは、結局自分を見つめる作業のようなものですものね。
その映画みたいですね〜

2008/2/15(金) 午後 6:12 めにい 返信する

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ロートレックの画集、昔持っていました。彼は日本に行きたがっていたそうですね。

2008/2/16(土) 午前 9:01 にこにこくん 返信する

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憧れていたでしょうね。
今回特に影響受けた浮世絵も展示されていたので、良くわかりました。

2008/2/16(土) 午前 9:03 めにい 返信する

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