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皆さんもご存知の通り、ワールドカップで我らが日本代表は、残念ながら予選敗退という結果に終わってしまった。 ギタリスト的な観点から、敗因を分析してみました。理由はずばり、メンタルです。メンタルと言っても、試合のプレッシャーに負けてしまうという意味ではなく、普段からサッカーに対する心構えが甘いと言う意味です。 試合前のインタビューで「普段どおりの力を出せれば勝てる」と選手が言っていましたが、まずこれが大きな間違いだと思います。 ギタリスト(だけでなくバンド等の音楽活動をするミュージシャンもそうですね)に当てはめてみると、試合は本番にあたります。本番とは人前で演奏するライブであったり、録音もそれに当てはまるでしょう。 本番では(特に経験の浅いうちは)練習でスラスラと弾けていたはずフレーズをトチってしまいます。時にはミスをした一瞬に頭が真っ白になってしまい、曲自体がすっ飛んでしまうことさえあります。マスターしたはずの曲を録音しようとしても、10テイク録音しても完奏すらできないこともあるでしょう。 そうです、本番は緊張するので、練習どおりのプレイはまず出来ないということを、我々ギタリストは知っています。そして当然ですが、練習で出来ないことは本番では絶対出来る訳がないということも知っています。 原因のひとつには、自分を客観視できずにマスターしたという判断基準が甘いということがあります。本当は何回か弾いて一回完奏できる程度なのに、マスターしたと勘違いしてしまうことがあります。出だしでトチって弾き直ししていても「練習だから」「出だしだから」という理由でミスのうちに数えないという甘えもあります。これは自分で録音してみると、イヤという程思い知らされます。録音をするということは、自分のプレイを残すということ以上に、自分のプレイを客観視できるということが、自分にとって大切なことになると思います。 そしてやはり緊張してしまうということも、本番でトチる原因になります。本番で緊張しなくなるためには、場数を踏んで経験を積むしかないでしょう。しかし、本番に慣れるからトチらなくなるのではないと、私は思います。本番は緊張するものだということを知って、緊張した本番であってもミスをしないような練習をすることによって、曲を本当にマスターできるのだと思います。普段の練習の意識をアップして、本番さながらの緊張感を持って弾くように心がけます。その状態でノーミスの演奏を何回も続けられるようになって、初めて本番でもトチらないで演奏できるようになります。 テクニックを鍛えるという意味では、難しいフレーズを練習することは大事ですが、練習で10回弾いて10回成功しないフレーズを本番で弾くと、まず失敗します。本番では、ミスをしないために易しいフレーズを選択するということも大事なことです。リスナーには、難しいフレーズにチャレンジしたが、失敗して曲の流れが中断してしまうよりも、易しいフレーズでリズムが乱れない演奏を評価します。 これらをサッカーに当てはめてみましょう。サッカー選手にとって本番は勿論試合です。ワールドカップは大きな試合ですから、選手にとってプレッシャーは相当なものでしょう。「普段どおりの力を出せれば勝てる」という発想が間違っているというのは、ワールドカップを応援しているファンにとって大事なのは、普段の練習でどれだけ上手かではなく、ワールドカップの舞台で結果を出せるかどうかなのです。そもそも最も緊張する大舞台で練習どおりのプレイが出せるとは、ギタリストであるマンゾーは思っていません。「ワールドカップという大一番に向けて、極限まで緊張した状態でも勝つという成果を出せる練習をしてきたのか」と声を大にして言いたい。 合宿のシュート練習を見ましたが、ディフェンダーがおらずプレッシャーのかからない場面で、80%位のキックでシュートしていました。これが試合になると相手ディフェンダーが来るプレッシャーがあるので、焦って100%の力で蹴ってゴールの枠を捉えられないようにしか見えません。練習で出来ていたことすら上手くできない本番で、練習で蹴るよりも強く蹴ったシュートが入る可能性は限りなく低いでしょう。ギターに例えると、まるで練習で一回も弾けたことがないフレーズを、武道館のステージで弾こうとしているようなものです。 練習ではプレッシャーはありませんが、常に集中し、ワールドカップ一次予選、負ければリーグ敗退の試合、1点ビハインドの後半ロスタイムといった場面を想定したような緊張感を持って練習しないと、試合という本番で結果を出すことは出来ないと思います。そしてそれをしていれば、おのずと結果は出せると思います。 試合の結果は練習の成果そのものであり、試合で結果が出せなかったということは、練習方法が間違っていたという証明でもあるのです。「普段の力が出せなかった」のではなく「試合で出せた力が本当の実力」でしかないのであり、つまりは「試合で結果を出せる練習を、普段からしていなかった」ということに、気付いて欲しいです。 ということで、サッカー選手のトレーニングにギター演奏っていうは効果があるんじゃないでしょうか(^^) |
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僕はサッカーにあまり興味はありませんが共感できる考え方です。普段弾けないフレーズが本番では弾ける「マジック」なんてほとんどないですよね。僕も本番で50%しか出せなければそれが実力と考えます。
2006/6/25(日) 午後 8:03
>じゅむぺーさん お久しぶりです、コメントありがとうございます。時々自分の演奏を宅録するのですが、あまりの弾けなさにガッカリすることが多いです。現在のアコギソロというスタイルでは、自分のミスがそのまま演奏停止につながってしまうので、怖くてライブなんかできません(^^)
2006/6/25(日) 午後 11:45 [ man*o*m36 ]