薄ものの長羽織をお誂え途中報告

ごきげんよう


ぐるぐる買いもの記ですわ。長文ですよ。
賢明な奥さんは覚えてらっさるかしら。。。
ずいぶん前、日本橋馬喰町の着物問屋さんのセールで、ついうっかり、妙に目立つ柄の小紋反物を見つけてしまい、長羽織にしようと思い付いて購入したのですけれども、あろうことかウチの夫に駄目出しされたった!!!しょうがないので仕方なくキャンセルしたことがありました。
(そのときの記事はこちら
いや、ウチの夫は元々、わたくしが着るものに対して何か言ったことなどないのですけれども、このときは反対されたな(爆)滅多にないことなので、夫の意見を尊重しましたよ。
このときの支払いは、カード払いだったんですけれども、キャンセルして返金の手続きをすると、わたくしの担当さんがちょっと面倒くさいであろうということで、支払った代金をしばらくの間はプールしておいてもらうことで話はつきました。
実はちょっと迷いました。1万円でも2万円でも、実際に遊ばせておく余裕はわたくしにはないんじゃないかと、昨年までのウチの極小会社借金&税金の支払いに追われ追いつめられてた気分が抜けなかったのです。それに他所で何か買いたくなったらそっちにまわせるよな、などとも思ったし。
でも最終的には着物のお手入れに使ってもいいし、利息はつかないけど(今は利息そのものがほぼない時代^^;)着物屋さんにお金預けておくのもアリかと考え、結果、しばし放置したのでございます。
ああ生活に追われない(借金に追われない、の意味)って、気持ちにゆとりがあるわあ(爆)
まあこれが5万以上10万単位、もしくはそれ以上だったら、返金してもらってますよ、マジで(爆)3万ちょいくらいなのが超微妙(爆)
そうして季節は巡り、春になって、夏ものが問屋さんに来るころ。
夏もの商戦は、まだ端緒です。
わたくしは、ウチの夫が会社の用事で都心に出るとき、極々たまに、着物に着替えて景気付けについていくのですけれども、そのときはウチの義妹と友人★に頼まれていた着付けグッズを買うために、いつもの着物問屋さんに行きました。何かついでがないと中々出向けません。
そこで担当さんに、
「ちょっと変わったのが入ったから見てみてくださいよ♪」
と誘われました。
「長く勤めてるけど、こんなのは珍しいですよ」
担当さんは、帳場の奥から段ボールをえっちらおっちら運んできました。
中身は、作家さんが手描きする用に仕入れた、夏の着物用の白生地でした。
『伊と幸』の正絹の紋紗生地です。
一般のお客さんには向かないので、店頭には出してありません。本来ならそのまま別の業者さんに行くか、染めの協会に卸すかするのです。担当さんは、自分でも最近、白生地を染めるブームが来ていて、どんなものか見たくてスルーできなかった由。
大昔、着物が日常着であったころならば、白生地から訪問着や付け下げ、小紋など夏のよそいきを注文するお客さんもそこそこいらしたらしいのですが、現在は、作家さんが描く用に、仕入れているそうです。夏の薄もの自体、珍しくなっちゃいましたもんね。
っつーか、作家さんも問屋で白生地を仕入れるんだと思い至って、そこまで気が回らなかったので驚きました。
わたくしはここ数年、うっすらと、薄ものの長羽織の決定版(自分バージョン)を作ってみたいものよのう。。。などと考えておりました。でも、薄ものに正絹を選んでお手入れ面倒じゃないか?とか、じゃあポリエステルで?プレタで気に入ったものはかなりお高いよ?などと悩みに悩み、現実には何も決められませんでした。決め手もなかったのです。
今年の早春ころはちょうどおーく損でも白生地を探してお値段の推移を調べていたところでした。おーく損には、白生地は滅多にないけど出ます。保管が良くて状態が良かったりすると競争率は恐ろしく高い。デッドストックで反物幅が短くても、しっかりお値段がつきます。っつーか、何やってんの自分(笑)とかツッコミそうですが、わたくしは何がどのくらいのお値段になるのかが妙に知りたいんですわ。買わなくてもただ知りたいの。これはわたくしのヲタ活動の一環なんですよ、奥さん。
絽は白地だとどれも見た目同じで、絽生地が着物になる場合は色と柄がすべてであるとわかります。でも白い紋紗生地は、地紋(柄、っつーか織り方)の違いで、雰囲気そのものががらりと変化します。透け具合が変わるのです。

イメージ 1段ボールの中には20反ほどの白い紋紗生地がありました。全部『伊と幸』のもので全部違う柄です。反物見放題の事態にココロ弾みます。
わたくしは担当さんと相談して、プールしてあったお金を、『紋紗の長羽織を白生地から色掛けしてお誂え』するのに使い切ることにしました。
実用品(お手入れ代とか)に使わないで、遊び(と言うには馬鹿にならないお金。でも元々長羽織にしたかったお金)に使い切るのですわ。
太っ腹、自分っっっ
お誂えなど、本当に滅多にないことなので、自分に言い訳が必要なのです。庶民だからね(笑)
それに、薄ものの長羽織を正絹で。。。って、自分としては勇気ある決断でした。お茶のお稽古をして夏に略礼装をよく着ていたころも、真夏に着る着物はポリエステルの絽小紋、ポリエステルの色無地だったりした。正絹着物はせいぜい単衣まで。汗をかく季節に着るものはお手入れが面倒じゃないかと長年躊躇していましたし、今でも着物は、夏の薄ものの正絹は着たいとは思いません。家で洗えるのがいいのです。そうしてそれに何故か、薄ものの長羽織は真夏だけに着るものだと長年思い込んでもおりました。若い身空で夏の透ける薄羽織を着るのは、まわりの空気が許さなかったっつー時代背景もございます。
今だって、お若いお嬢さんは、帯付きの季節には帯付きで歩きまわってらっさる方が可愛らしく見えるのですわ。
でもここ数年のわたくしは普段に着物を着る機会が以前よりももっと増えて(昨年に至ってはお洋服ほとんど処分。笑)自分が何をいつ着るかも大体わかってきました。その上わたくし本体が相当いいトシぶっこいて(笑)紋紗の長羽織がずいぶん相応しくなってきたんじゃないか、と感じるようになったのです。自画自讃。(っつーか自讃なの?!)
わたくしの場合は、薄ものの長羽織は、3月末4月から5月、場合によっては6月半ばまで着ます。その後の盛夏はそもそもお出掛けしないし、着物を着たとしても羽織ものなんか透けても全然気分じゃないんでした。そうして夏が終わりそうな9月半ばから10月いっぱいくらいにまた着ます。薄ものの長羽織は、季節感と自分のおされココロを満足させる重要アイテムです。
ちなみに11月くらいから単衣の長羽織になり、12月に入ると袷の長羽織になります。
あらまあ。だったら正絹だって全然大丈夫じゃん。
お手入れの感覚は、単衣の羽織ものや袷の羽織ものと変わらないです。
ああ、今買わなくて、いつ買うの自分。(←もうすっかりアタマヤラレてる)
そうして1反1反確認しつつ全部広げて、そこから2反を選び出し、更に厳選して、使い勝手の良さそうな、でも市販のものにはなさそうな(←これ重要)1反に決めました。何しろ透けるので(笑)1枚の羽織もので手持ちの着物全部に似合うというのは無理ですわ。
プールしたお金があるので、若干気楽ではあります。っつーか、プールした時点で、何か買うはずと、誰もが思ったでありましょう。ウチの夫も予測していたさ(笑)世の中は罠で満ち溢れていて、好きで罠にハマる阿呆もいるのですわ、奥さん。
でももちろん(何がもちろんだっっっ)プールした金額では足りなくて2万ほど足しました。許してくださいっっっっ(←誰に謝ってる?)


イメージ 2


斜め格子柄。
この日はこれを決めただけで帰りました。
何色に染めるか、悩む悩む。
じっくり考えることに致しましょう。
例に依って例のごとく、長文すみません。
アタマの中ぐるぐるしてるからね(笑)ごめんあそばせね、奥さん。

いつも読んでいただいてありがとうございます。
イメージ 3イメージ 4https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html




さてさてこのように、白生地に色を掛けるような冒険をしなくても、出来上がってる小紋反物から薄ものの長羽織を仕立てる手もございますわ、奥さん。
その方が全体をイメージし易く、掛かる金額は反物代とお仕立て代だけでござんす。
ただね。。。!その反物代が、ピンからキリまであっておーまいがっっっっ(>_<)
このときも店頭には、最新作の絽小紋反物、作家さんプロデュースの大きな水玉ポップな色遣いとか、夏らしい大人しめの色調に涼しげな柄が手描き、とかありましたけれども、どれも20万円弱でしたわ(問屋価格)。。。買えるかっっっっ
っつー訳で、お好きな薄ものをマイサイズでーーーとかお考えの場合、夏ものリサイクルをお安く手に入れて仕立て直すか、ネットなどで新品反物をやはりお安く手に入れてお仕立てするか、しか思いつかないです。お値段と、自分の好みとのせめぎ合いでしょう。事実わたくしも、おーく損で、「新品の絽小紋反物長羽織になりそうなヤツ」を求めて彷徨ったこともありますのよ。1万円前後で落札できそうなので、気に入った色柄があればいいと思いますわ。
わたくしの場合は、お仕立て代をそれなりに出すのに、「比較的手頃に買えた」反物で仕立てるのもどうかという気持ちがうっすらとあるし、今後何枚も作るつもりもないので後悔したくないし、絶対コレだっっっという決め手も見つからない。。。ので、結局落札できませんでした。ぐらんぐらん揺れまくるココロよ。
ちなみにポリエステルのプレタものでは、ブランドものが5万円前後、ネットでも2万円超。。。ああ5000円くらいなら、多少のことには目を瞑れるんですけど、それは貧乏だから???っつーか有り余る予算があっても悩むんじゃない???有り余る予算なんぞ持ってないから知らんけど。
ちゃう???
わたくしはどっちかというと、精一杯安い方式で、自分の好みを押し通そうとしているんでした。
難儀やのーーー。





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