お茶会。友人★の装い&池袋を彷徨うふたり

ごきげんよう
今回いつにも増してすげー長文です。ご注意を!

もうすぐゴールデンウィークですね、奥さん。ついこの間お正月だったと思うのに、もうそんなに経つ?毎日変化のないルーティン生活をしてると、時間の密度が薄くて、時間が経つのが早いって聞いたけれども、どうやらわたくしも日々の感動が薄いらしいですわ。気をつけようと思います(^^;)
でも、何かに翻弄されるのは、それなりに大変。。。体力的にも大変。これがいいトシぶっこいた者の悲しみでしょうか。めくるめく感動を求めたくても、もう身体が保たないのよ、奥さん。
。。。友人★に誘われて、都心で催される大寄席のお茶会に行ったったのは、お話したと存じます。
この日わたくしは、友人★と、比較的早い時間に待ち合わせた。時間通りの電車に乗れて、まずまず順調なスタートと思っておりましたが、そう思っていたのはわたくしだけで、友人★は既に、大仕事済ませた感アリアリのやや落ちくぼんだ目をしておりました。
お茶会の会場について受付を済ませ、まずはひと席。。。と、列にならんでいるとき、
「ところでアナタ、どうしてそんなにヨレヨレした顔なんですか」
すると友人★はしみじみして、
「今朝、実は、待ち合わせの電車にちょっと遅れそうになりましてね。。。」
この日友人★は、いつもと違う着物の下ごしらえをしたらしく、着物の着付けにちょっとてこずったのだそうです。襦袢は同じですが、下着を変えた。すると胸元がいつもよりふっくらして、友人★は元々肩の下に肉がなく着物を着てもここが凹みがちなのですが、それが補正なしでシワなく着られた。それはいいんですが、そういったちょっとしたいつもの着姿との違いに目と手が対応できず、着物を着るのをてこずったというのでした。
。。。いつもの姿を良く知っている身としては、確かにいつもより胸元が綺麗だと思うのです。
「綺麗に着れてますよ、いいじゃないですか。それで?」
たっぷりと取ってた着付け時間を大幅に越えてしまい、焦って家をでようとした。すると★の旦那さんが、ちょっといっしょに出るという。マンション1階のポストまで新聞を取りに行こうというのです。
旦那さんがエレベーターを呼んでる間に、友人★は、当たり前のように自宅玄関の鍵をかけた。。。
旦那さんは、ちょっと1階まで行ってすぐに戻るつもりだったのです。部屋着にサンダルのまま。妻をマンションロビーで見送って、またエレベーターに乗って自宅につくと。
あっっっっっ鍵が掛かってる!?
すぐ戻るって、言ったのに!?
旦那さんは、自宅の鍵はおろか、スマホも持たず財布も持たず、部屋着とサンダルのままで、放り出されてしまったんでした。
慌ててダッシュする旦那さん。友人★が駅につくまえに捕まえて、鍵をもらわなくてはなりません。
急げ急げ!
友人★の自宅マンションの鍵は、わたくしの家にもありますが、以前ならば徒歩5分だったけど今は電車に乗らねばならず、旦那さんはもちろん財布持ってないからお金もなく、スマホもないから家に居るはずのウチの夫にも電話できません。絶体絶命の、ピンチ。不条理ギャグのようです。アタマの中は真っ白で、とにかく走る以外、方法が浮かびません。
信号が青になるのも待ち遠しく、サンダル履きで必死に走った。
なのに行けども行けども、着物で、草履で、荷物を持った妻に、追いつかないーーー。
そのころそんなことはつゆ知らず、友人★は必死のぱっち(←関西風)で走っておりました。わたくしと待ち合わせた電車に遅れそうだったからです。着物で、草履で、走る走る。友人★は体力だけはあります。
ようやっと駅まえ、★が改札に入るまえに、旦那さんは妻を大声で呼び止めて、無事に自宅の鍵をゲットできました。良かったーーー!
「。。。んで、駅まで800メートルくらい、全力疾走したっつーんですか?朝から?夫婦で?」
「はあ。ホントにウチの旦那さんには申し訳ないですわ」
「。。。っつーか、そんなに全力疾走できるんですね?草履で」
「ウチの旦那さんのほうが普段クルマ通勤なので、息も絶え絶えでしたわ」
「。。。うーーーん、旦那さん災難でしたね。っつーか、呆れちゃう」





このような災難を経た、友人★の姿をご覧いただきたく。
アタマが若干ぼさぼさなのは、そのせいですわ。家庭の危機でした。どうぞご容赦を。


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新橋色梨地ちりめんにスワトウ刺繍の訪問着。
わたくしが20代30代のころ着ていたブツ。友人★サイズに直して着てもらってます。
銀色地にピンク唐花柄の袋帯。
義妹がおーく損で購入したブツ。義妹の予想に反して、レトロな感じが義妹の着物には合わせづらかったので、友人★に丸投げした。★に言わせると、帯地がざらついてて緩まなくて、自分で結ぶにはいいそうです。
シャーベットオレンジちりめん地帯揚げ。
薄い珊瑚色高麗組帯〆。

たん○屋さんで新品1000円也。
白襟白足袋。
草履は「紗織」。友人★のお茶事用にわたくしがおーく損でお安めに落札したもの。こんなにたくさん走ったり扱いがヒドいことになってるけど、この草履、よく保ってると思います。





お茶席は、庵が多く、いちどに人数をたくさん捌けないので、とても混み合います。
並んで待ってる時間が最も長いのです。
他所さまの着物を見物したり(笑)おしゃべりして、ただひたすら待つ。
そうしてようやっと、わたくしたちは2つのお茶席をクリアしました。
(お席の中やお道具の画像は載せません。他所さまのものだからねーーー)
時間をみると、この段階で、午後1時になります。
朝がお早い茶人らはもう3つお席を済ませてそろそろ帰ろうかというかたや、もうちょっと頑張って4つのお席全部に出るつもりのかたや、様々です。これからお見えのかたもいらして、人数が減る様子はありません。
わたくしが知る大寄席のお茶事はお昼のお弁当が付いてたけれども、都民の茶会にはつかないんですって!チケット代5000円の中に含まれるのは、純粋にお茶席4つ分。それは正当な価格でしょう。友人★は自分がここでお茶事をやるときは水屋(みずや。スタッフ裏方)用のお弁当があるので、お客にもお弁当があるとばかり思い込んでいました。おかげでわたくしたちは前もって何か買っておくこともせず、途方に暮れましたよ。リサーチ不足と言えましょう。
なのでわたくしたちは、当初の予定の、2つのお茶席に入れたのでもう切り上げることにしました。あと1席行けるけど、終わると午後3時、それからお昼を食べるのは、キビシいです。
地下鉄に乗って、池袋に向かいました。

有楽町線池袋駅改札を出てすぐの、食べ物屋さんばかりのビルに入り込み、少し遅いランチにします。
そこで友人★が、
「今日は夕方5時過ぎまで家に帰れないので、池袋で時間を潰しますわ」
「何故」
「ウチの旦那さん、昼から出掛けると言ってたから。。。アタクシの鍵は今朝渡しちゃったし」
「んまあ大変。じゃあ少しお付き合いしますよ」
っつー訳で、ランチが終わると、すぐ隣の、池袋東武デパートに入りました。そこでたん○屋さんが催事してるのを流そうというのです。友人★は、
「着物を着てるせいか、マネキンさんに話しかけられて困る」
と言う。それはご丁寧に目を合わせるからです。わたくしはこういったところでは、お店のヒトとは決して目を合わせず軽く会釈して去るので、誰にも話しかけられたことありません。着物を着てるかどうかじゃないと思うんですけど。
ところでウチの愛機ステルスタンタン(敬称略)にこのことを言ったところ、
「ああ、ああいうところで、『何かお探しですか』って訊かれるの、ウザイですよね」
「そーそー。ワタシそれでなくても、知らないヒトと話すの苦痛」
「まあ他に言いようがないんでしょうけど。マニュアル通りなのはわかる。でも何が欲しいかって聞かれても、別に何も探してないですわ。そもそも必要なものなんてすでに持ってるし(爆)」
「うんだから、お店のヒトは悪くないんだよね。だからスゴく困る〜〜」
「ワタシはそういうとき、『ステキなもの〜〜』って言いますよ」
「。。。へ?」
「『何かお探しですか?』って訊かれたら『ステキなもの〜〜』『まあ、どうぞごゆっくりお探しくださいませ』って、呆れるのか知らないけどほっといてくれる(笑)」
(爆)(爆)(爆)さすがタンタン(←呼び捨て)こういった悪知恵、じゃねえ、機転が利くこと呆れるばかり、じゃねえ、感心しきりですわ。わたくしも次からそのように言いましょう。「ステキなもの〜〜」か。能天気そうでいいねえ。
さて、催事場をざっと流し終わると、次は、友人★が今、とても気になるショップで服が見たいと言います。『BE○MS』にすごく気になるアイテムがあるという。どうしてもわたくしに見て欲しいと。
「どこにあるの?」
「池袋では、パルコの地下ですわ」
池袋について念のため。池袋駅は、西口に東武デパート、立教大学方面に向かう途上に新しくできた副都心線の駅があり、東口に西武デパートとパルコ、更に歩くと池袋サンシャインシティがあります。
西口の東武にいたので、地下道を延々、東口のパルコに向かいます。
最近は特に、大陸や半島からの観光客も増えて、池袋駅周辺はエラいことになってます(><)
歩きにくい中、ようやっとパルコにつく。店舗の案内板を見て。。。友人★は。。。
「。。。あら?ないわ???何故???」
「パルコって誰に聞いたの?」
「BE○MS新宿店のおにいさんです。おかしいなーーー」
慌ててスマホで、BE○MSのサイトを確認すると、
「あっっっっすみませんっっっっ勘違いしたっっっっパルコじゃなくて、ルミネっっっ」
「待て!!!ルミネなら、さっきまでいた東武の隣だよ?」
「あ”ーーーーー!!!」
どうやら友人★は、ルミネと言われたのを脳内で勝手にパルコに変換して、パルコだと思い込み、ロクに調べもせずに(だって自分が正しいと思い込んでるから)パルコまできた。。。っつー訳でした。まあこういうことってたまにありますよねーーー。友人★を一方的に責められない。ただ、池袋駅は、西に東武、東に西武で、それらを繋ぐ地下道には西武池袋線、東京メトロ丸の内線、JR山の手線、東京メトロ有楽町線、東武東上線、東京メトロ副都心線の各各池袋駅改札口がひしめいているのです。そうして大量のヒトが、あらゆる方向に好き勝手歩く。なんとなく嫌になりませんか、奥さん。
ああでもそのお店にどうしても行きたい友人★。
「行きましょう。んでもって西口のどこかでコーヒーおごってください。なんか座って休みたいです」
「もちろんですわ!!!」
ってな訳でまたわたくしたちは人混みに入り込みました。歩く。延々歩く。実はわたくしは、この日履いていた礼装用草履に疲れていたのです。草履のクッション性が、いつも履いて慣れているカレンブロッソと違うのが足にきちゃって、非常に疲れていたのでした。かかとも痛い。礼装用草履でたくさん歩くもんではありません。
ようやっとルミネに到着。そこはさっきランチを食べたビルの隣でした(^^;)
BE○MSでしばしお洋服を見て廻り、友人★が飛びついて衝動買いしたというブラウスの色違い(これをわたくしに買わせたがった)を確認して、着物だから試着できる訳もなく、お茶しに出ます。
どこのカフェも、ヒトでいっぱい。。。ふと出口の交差点の前に、池袋メトロポリタンホテルがそびえたっていました。
「あっっったまさん、あそこでお茶しましょう」
「。。。いいけど。突然どうしました?」
「アタクシは、今日こそあそこが似合う格好をしてると思う!行ってもいいですよね」
友人★は高らかに言いました。。。!!!
そうよ、友人★、その通りだっっっっ
ただ友人★にごちそうになるつもりだったので、ちょっとお高いのが気になるけど(^^;)
「お茶代は自分で出しますよ」
「いいえっっっっ今日ここで、厄払いをして帰らないと!!!アタクシが払いますよもちろん」
朝から旦那さんを閉め出したこと、お弁当があると思い込んで適当な情報を流したこと、パルコとルミネを勘違いしたこと。。。どれも大したことないと言えば大したことありません。友人★はそーいうヒトなのです。いつもなら自分ひとりでほぞを噛み、自分ひとりで時間と体力を使って疲れ果てるところだったでしょうが、今回はめでたくひとりじゃない。★の旦那さんやわたくしが共に荒波に揉まれ、共に呆れ、共に馬鹿馬鹿しさに大笑いしたのでした。厄払いがしたくなる気持ちはわかります(爆)
こうして無駄使いばかりが増えていく友人★ですが、ありがたくごちそうになりましょう(笑)
メトロポリタンホテルのティールームは席も広々。ゆっくり休めました。
友人★の旦那さんが帰宅する時間はもうすぐです。
わたくしたちも帰途につきました。
濃いい1日でした。


いつも読んでいただいてありがとうございます。
イメージ 4イメージ 5https://fashion.blogmura.com/kimono/ranking.html


この日の、あらゆる疲れは、その後1週間ほど続きました。3日間は確実に寝込んだし。
人混み、たくさん歩く、慣れない履き物。定石通りと言えましょう。
こういったことを回避するためには、お茶事のあとはさっさと帰宅するか、歩くための草履を持参するか、そもそも週末に池袋に行かないこと(爆)←そんなこと言ったら都内どこにも行けん(^^;)
まあ現実的には。。。お茶事のあとはなるべくすぐに帰りましょう。自宅の鍵がなくて帰れないという友だちは見捨てることですわ(爆笑)





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