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なびかじな海人の藻塩火焚き初めて煙は空にくゆりわぶとも
なびかじなあまのもしおびたきそめて けむりはそらにくゆりわぶとも
= 藤原定家 =
海人が藻塩火を焚き始めて その煙が空にあがってもなびかないように
あなたは わたしに心を許してはくれないでしょう
嘆きもだえるわたしの恋が 表にでていようとも
わかっているくせに あなたは どこまでも しらんかお
なんども わたしは想いを告げて それでも あなたは きこえないふり
憐れみすら 感じてはくれないのね
あなたのこころのなかに なにを投げ込んだら こころ乱れるのだろ
ずっと遠くをみつめているのね
あなたのひとみに わたしがうつったのは気まぐれ
あたしが 自分の姿をみつけたとき あなたが見つめているのは 違う人
思い出してもくれないのね
どうやったら あなたは わたしのことを覚えてくれるの
好き ほんとうに好き あなたを想うだけでこころが乱れる
ざわざわと体の中を 熱かったり 苦しかったり
他の誰かを だきしめているのかと 気が狂いそうになる
なんでもいい あなたをふりむかせたい
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古の恋歌
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万葉集などにのっている和歌
驚くくらいにおおらかに恋の想いをつづっています
そんな和歌をご紹介してみたいと思います
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わが恋にくらぶの山の桜花 間なく散るとも 数はまさらじ 私の恋に比べれば 絶え間なく散る桜の花の量も わたしの想いの多さにはかなわないことでしょう
京都にちょこっとだけ寄ってきました。ありがたいことに、まだ桜は残っていました。
ひらひら ひらひらと舞う桜の花びら
散る間際まで美しい桜の木 愛してやまない木です
わたしは ためいきをつきながら 気がつくと想ってしまう
叶わないとわかっているのに 恋しがってしまう
あきらめられないのは あなたが優しいから
桜の花が散り 葉桜だけになっても わたしは片思いのまま
あのひとを ずっとずっと想い続けてしまう
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わが恋は み山がくれの草なれや
繁さまれされど 知る人のなき
小野 美材
わたしの恋は 山の奥深いところに生えている草のようなもの
どんなに思っても 知っている人などいないのです
本当に あなたのことばかり それでも そんな気持ちは知られてはいけない
あきらめることはできないけれど 秘密にすることはできる
知られてしまったら最後 わたしは あなたの前に出て行くことができなくなってしまうから
けっきょくのところ 月に この手が届くことなどないのだから
あなたのとなりにいるのは きっと わたしの知らない誰か きれいな人
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わが恋は ゆくへも知らず はてもなし |
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