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絵の具の臭いのする部屋の隅で、何の話しをしていたのか思い出せない。
ルウ は煙草の臭いのするセーラー服のポケットから、
ゴンチャロフのキャンディーを取り出すと口に放り込んだ。
しばらく、長身にふさわしい白く長い指で包み紙を弄んでいた。
キャンディーを噛み砕きはじめたかと思うと、突然、私の前に立ちはだかった。
そして、キャンディーの包み紙で私の唇を覆うと、ルウ は言った。
「お・だ・ま・り・・・。」
キャンディーの包み紙に、ルウは唇を押し当て、腰に手を回し私を抱き寄せた。
セーラー服を通して、お互いのカラダの温もりを感じあう頃、
ルウはようやく顔を離し、でも私の目を見つめ続ける。
キャンディーの包み紙がはらりと落ちた。
私は何故か視線をそらすころが出来ない。
そして、私はルウと唇を重ねた。
今度こそ確かに。
まだ、何も知る筈のないカラダなのに、
私は高まり、下着を濡らした。
向こう側の壁が、夕陽を受けオレンジ色にかすんで見えた。
ファーストキスは、リアルにオレンジキャンディーの味がした。
黒猫を好んで描いた私は、ネコって呼ばれていた。
17歳のネコはこうやって、いびつな性に目覚めていった。
本当は、ネコじゃなかったんだけどね (^_-)-☆
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