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かくして中途半端なままピアノをやめて約10年、なんとかマンガや雑誌のイラストを描いて生活できるようになった頃。
通いはじめた教会で洗礼を受け、やがて
「礼拝でオルガンを弾いてみない?」
と先輩オルガニストから声をかけられた。
ピアノを習っていたと、教会で話したことはなかったはず。
しかもその頃のわたしときたら、
茶髪にミニスカ、派手な化粧(ギャルじゃないよ)の一人暮らし20代。
夜遊びか原稿描きかで徹夜して、そのまま日曜の礼拝に出るような日々。
先輩オルガニストの姉さんによれば
毎週毎週の礼拝で、どの讃美歌も声高らかにハモってる私を見て
「この子はかなり弾けるにちがいない」
と思ったそうな。
今考えても、よく声をかけてくれたもんだと思う。
あら、見たところ礼拝で使うオルガン譜ってピアノ曲よりかなり簡単そう・・・
これなら弾けるかも〜、
などと軽々しく返事をした。
礼拝で弾くということがどんなことか、少しも分かっていなかった。
それでその後の人生が変わるとは、思ってもみなかった。
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