マリア様とともに・・・

祈りの内にロザリオを作って黙想しています。

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アレクサンドリアの聖アタナシウス司教教会博士
 
イメージ 1三位一体の祝日を前にして、『正統信仰の擁護者』と呼ばれた、聖アタナシウスについて、書いてみたいと思います。
 
ニカイア信条を命がけで守りぬいた聖人です。彼がいたから、今のキリスト教会の信条が守られたといってもいいと思います。
 
297年頃、エジプトのアレクサンドリアに生まれました。海岸で教会ごっこをして遊んでいた少年たちの中に、司教の役をしていたアタナシウスの立ち居振る舞いが、立派ですばらしかったので、アレクサンドリアのペトロス司教が、家に引き取って育てたという話も残っています。幼少期から、砂漠の師父聖アントニウスとも親交があったようです。
 
 ニカイア公会議のときは、アレクサンドリアの司教のお付として、参加していました。後に、このニカイア信条を命がけで守ることになります。
 ニカイア信条は「父である神と、子なるキリストは、同本質であり、造られたのではなく、生まれたのである」と言います。つまり、御父と御子の神性の同等性を述べています。イメージ 2
 
 318年のころ、ある異端の説が広がり始めます。アレイオスという司祭が唱えた説で、後にアレイオス主義と言われる説は、神は唯一な方であって、死とか苦しみとは無縁である。だから、十字架にかかって死んだイエス・キリストが神の御子であり、神と等しいものであるということは、受け入れられませんでした。だから、イエス・キリストは、唯一の神とは等しい存在ではなく、わたしたち人間よりは優れた方であるが、神よりは劣る存在であると言いました。わたしたち人間は、御子を通して創られた存在であるが、イエス・キリストは御父から直接「創られた」存在であって、父と等しいものではないという説でした。この説は、すごい勢いで広まっていきます。
 
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この異端から、ニカイア信条を守るために立ち上がったのが、聖アタナシウスでした。彼は、御父と御子の神性の本質的同一性を強調します。政治的な問題もあり、5回もの追放を受けながらも、彼はニカイア信条を守り抜きます。追放の間は、砂漠のアントニウスのもとに、身を寄せていたようです。後に、彼は『砂漠のアントニウス』という著書を残しています。
 
 
 
 
 
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 なぜこれほどの迫害を受けながらも、アタナシウススは、ニカイア信条を守ろうとしたのでしょうか?
 
「子である神が本当の神でなければ、人間の救いはない」人間を救うのは、神である。人間は人間を救えない。人間を救うことができるのは、神だけである。だから、キリストが神でなければ、人間は救われないということを彼は知っていたのです。アタナシウスは、人間の救いにとってもっとも大切なものは何かというポイントを見抜くセンスを持っていました。そのセンスが、ニカイア信条を守り、後に、この信条を教会が選ぶと言うことになるのです。
 
 
聖アタナシウスの神学的著作の中で最も重要なのが、受肉論です。
『御言葉の受肉について』(De incarnation Deiと言う著作の中で、人間の救済理解について、人間神化(deification)と言うことを述べています。人間が神様との深い交わりのなかに入っていくこと。本当の意味で神が人間とならなければ、わたしたち人間は、神とはなり得ないと言う考え方。つまり、永遠の命を得る。神様に生かされた本当に深い交わりに入ると言うことが人間の救いであり、神化です。このアタナシウスの深い洞察があって、ニカイア信条は守られていきました。
 
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聖アタナシウスの『み言葉の受肉について』から引用したいと思います。
 
 「実に、この方(御言葉)が人となられたのは、われわれを神と  するためであった。また、この方が肉体を通してご自分を現され たのは、見えない父の認識をわれわれが得るためである。ま  た、この方が人々の侮辱を耐え忍ばれたのは、われわれが不 滅を受け継ぐためである。この方は、苦しみえぬ方、朽ちざる  方、御言葉そのものである神として、いかなる点においても損な われることのない方であったが、人々のために、これらの苦痛を 耐え忍ばれたのであり、ご自分の受苦不能性によって人々を守 り、救われたのである。」
 
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  今日のロザリオはホークスアイ(鷹目石・ブルータイガーアイ) です。
  ホークスアイは、洞察力、直観力に特別な力をもっているそう です。真理を求め、真理のうちに生き抜いたアタナシウスをイメ ージします。
  人々の救いのために、大切なものが何かを見抜いた信仰のセ ンスを持っていたいと思います。
  そのために祈りを大切にしたいと思います。
 
 
 

閉じる コメント(6)

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アベマリアさんの記事大好きです。

なかなか、内容についていけないの私が少しツライ ^^;

キリストが髪でなければ、人間は救われないということを彼は知っていたのです。

髪は神かなと思いました。記事は幾度も読み返して学ばせていただきました。

次回楽しみにしております。

まだ一つひとつの単語の意味知らないから、繰り返しになりますが悲しい。三位ってなんだろう???勉強して出直してきます。

2010/5/28(金) 午後 8:57 [ ニコ ]

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小さな夢さん、訪問ありがとうございます。記事を好きと言っていただけ、とってもうれしいです^^ 三位一体とか、専門的すぎるとややこしいですネ。髪と神・・・間違ってました;; 訂正させていただきました。 三位っていうのは、3つの位格という意味です。位格っていうのが、ペルソナなんですが、これがまたややこしいですネ。おん父とおん子と聖霊は、それぞれ役割は違うけど一つの神ということです。大丈夫です。アウグスチヌスでもわからなかったんだから^^

2010/5/29(土) 午前 8:16 [ アベマリア ]

とてもよく勉強されていて感心しました。
私も頑張らねばと励まされます。「聖アタナシウス司教教会博士」
のこともよくわかりました。有難うございます。
傑作ポチ!

2010/5/29(土) 午前 9:01 [ - ]

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rainさん、訪問&ぽちありがとうございます。 私の場合、好きな聖人には、ハマるところがあるので、知らない聖人は知らないので、両極端です。でも、聖人伝は大好きです^^

2010/5/29(土) 午前 9:05 [ アベマリア ]

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5,6年ぶりにやってきて、大変感銘深く読みました。長い歴史の中にはすばらしい信仰の先輩が多いですね。感謝します!

2016/6/30(木) 午後 9:53 ps2**62000

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> ps2**62000さん コメントありがとうございます^^ 感動しますね!

2017/3/10(金) 午前 8:33 [ アベマリア ]


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