|
聖トマス・アクィナス
トマスは、北イタリア、ロンバルディアの貴族の家に生まれました。幼いころからベネディクト会のモンテ・カッシーノ修道院で教育を受けました。その後ナポリ大学で学び、司祭になることを決意し、設立されたばかりのドミニコ会に入ろうとしましたた。両親や兄弟の猛反対にあい、城に閉じ込められてしまいましたが、彼は初志を貫いてドミニコ会に入り、パリとドイツのケルンで学び、哲学、神学などを修めました。内気なトマスは、学生仲間から「だんまり屋のシシリー牛」と軽蔑されましたが、教授の大聖アルベルトは、彼の奥深い才能を見抜き、その後2人は固い友情で結ばれました。そして、トマスは、当時最も優れた学者となり、パリやイタリアの大学で教鞭を取りました。
当時、ヨーロッパ世界には、ギリシャ哲学者アリストテレスの思想が入り、ある学者はキリスト教を捨て、ある学者はその思想をキリスト教に反するものとして否定する、という思想的混乱を巻き起こしていました。トマスは、アリストテレスの思想のある部分を取り入れ、キリスト教に合った哲学と神学の書を著わしました。『神学大全』は、神の愛、神の内にすべての完全さがあることを表現した不朽の名著とされます。
ある日、修友がトマスが悲しそうにしているのを見ます。「どうしたのです。今までのように、たくさんの素晴らしい書物で、私達を導いて下さい」というと、トマスは「私の今まで書いたものは、わら屑に過ぎない」と言って、二度と筆をとろうとしませんでした。トマスは、一つの神秘体験をしたのでしょう。そして、神さまの事は、とても言葉で表せないほど素晴らしいものであると感じたのかもしれません。それでも、彼の著作の価値は決して損なわれることはありません。むしろ、この言葉に聖トマスの謙虚さがかんじられます。
https://philosophy.blogmura.com/catholic/ にほんブログ村 カトリック
ぽちっとよろしくお願いします^^
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2012年01月28日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]






