芸術作品や人体が集合して何らかの形を成し、比類なき美が生まれることがある。マッチ棒でも色とりどりのものを集め、巨大な絵を作ることができるだろう。モザイクが良い例だ。一つだけでは、あまりにも小さくて取るに足らないガラス片が集まって、神々しいまでの天のイメージを教会のドームに顕現させる。 では、たくさんの優れたイコンがびっしりと並べられたこの光景はどう映るのだろう? これは、ロシアのペテルブルク郊外のアレクサンドル宮殿の中の皇女たちの寝室に再現された壁の一部である。優れた物同士が並べられて、喧嘩をするかと思えば、そうでもない。不思議と美しいバランスを保っている。美術館のギャラリーや展示室のように楽しく眺めることが出来るのである。 結局、どちらにも必要なものは絶妙なセンスやバランス感覚といったものであるに違いない。これなくては、すべてがゴミ屋敷と化すだろう。 |

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